漆黒の夜に君と。[BL]
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#359 [ちか]
「だからー…、まぁいいわ。お前は飯食っとけ!」

「なんだよそれーっ!
気になんじゃん!」

「また唐揚げ食わされてーの?」

不敵笑みで唐揚げを箸でつまむ透。

「え、遠慮しときまーす…」

ちぇっ、俺だけのけもんかよー。

⏰:09/02/23 17:17 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#360 [ちか]
そんなくだらない会話と笑い声で昼休みも終わり午後の授業。




………つっても寝てたから全然記憶ないんだよな。


だって毎日毎日、恭弥に規則正しい時間に清く正しくない方法で起こされて、ゆっくり寝れる時間授業中ぐらいしかねえんだもん。

⏰:09/02/23 17:28 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#361 [ちか]
「──…い──‥おい。」

「ん‥‥、おはよ透ー‥」


そう言って俺は寝ぼけながら重たい目を擦る。




「誰が透だよ。
早く起きやがれ。」

⏰:09/02/23 17:53 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#362 [ちか]
そのドスのきいた声に、
一気に目が覚めた。


咄嗟に見上げると、そこには俺を睨み付ける優里。


「いつまでもグースカ寝てんじゃねえよ。」


眉間にシワを寄せながら言うソレには爽やかさの欠片もない。

⏰:09/02/23 18:16 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#363 [ちか]
>>359訂正
不敵笑みで
└→×
不敵な笑みで
└→○
すいません(´;ω;`)

⏰:09/02/23 20:55 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#364 [ちか]
「SHRなんかとっくに終わったつーの。」

どおりで‥‥
見渡す限り、室内には俺とこいつ2人だけだ。

「っな、なんだよ、お前!!
なんか用?!」

「おう。てめえには言いたい事が山ほどあ…、」

『山ほどある』
優里がそう言おうとした時、教室の後ろドアが音をたてて開いた。

⏰:09/02/23 21:08 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#365 [ちか]
「冥?遅いから迎えに…」


そこに立っていたのは恭弥だった。


「兄貴‥‥──っ!!!!」

「優里?なんで‥‥──」


ぎゅっ…───

⏰:09/02/23 21:17 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#366 [ちか]
「会いたかった‥‥ずっと‥‥───」



俺は目の前の光景に唖然とした。



だってそこには恭弥に抱きつく優里の姿があって。

⏰:09/02/23 21:20 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#367 [ちか]
「久しぶりだね。元気だった?」


おい、待て待て。
なに頭とか撫でちゃってんの?ねえ。





むかつく…。

⏰:09/02/23 22:11 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#368 [ちか]
胸の奥から湧いてくるそのなんとも言えない腹立たしさに、俺は暫くの間何も言えずただその光景を睨む事しか出来なかった。


「‥‥て言うか、優里いつから帰ってきてたの?」

「‥‥‥‥‥、一昨日。」

「一昨日?!お前、もしかして抜け出して来た?」

「‥‥‥‥‥。」

「お前なあ‥‥ダメだろ?」

「だって‥‥‥っ」

⏰:09/02/23 23:32 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


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