漆黒の夜に君と。[BL]
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#365 [ちか]
「冥?遅いから迎えに…」


そこに立っていたのは恭弥だった。


「兄貴‥‥──っ!!!!」

「優里?なんで‥‥──」


ぎゅっ…───

⏰:09/02/23 21:17 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#366 [ちか]
「会いたかった‥‥ずっと‥‥───」



俺は目の前の光景に唖然とした。



だってそこには恭弥に抱きつく優里の姿があって。

⏰:09/02/23 21:20 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#367 [ちか]
「久しぶりだね。元気だった?」


おい、待て待て。
なに頭とか撫でちゃってんの?ねえ。





むかつく…。

⏰:09/02/23 22:11 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#368 [ちか]
胸の奥から湧いてくるそのなんとも言えない腹立たしさに、俺は暫くの間何も言えずただその光景を睨む事しか出来なかった。


「‥‥て言うか、優里いつから帰ってきてたの?」

「‥‥‥‥‥、一昨日。」

「一昨日?!お前、もしかして抜け出して来た?」

「‥‥‥‥‥。」

「お前なあ‥‥ダメだろ?」

「だって‥‥‥っ」

⏰:09/02/23 23:32 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#369 [ちか]
2人の会話の意味が全く
分からない。


抜け出すだの、なんだのって‥‥






なんか余計疎外感感じるんだけど。

⏰:09/02/23 23:35 📱:P906i 🆔:P7nfAI8c


#370 [ちか]
「とりあえず帰ろ。話はそれから。」

「い、いやっ!!!!」


顔を大きく横に振る優里を見て、恭弥は一度ため息をついて言った。


「黙っててあげるから。」

その瞬間、優里の顔はパッと明るくなった。

⏰:09/02/24 17:42 📱:P906i 🆔:/lrPTybQ


#371 [ちか]
「冥、行こ?」


差し伸べられた片手がやけに嬉しかった。

「うん‥」


その手を掴もうとした瞬間かなり鋭い視線を感じ、結局握る事もないまま俺達は教室を後にした。

⏰:09/02/24 17:46 📱:P906i 🆔:/lrPTybQ


#372 [ちか]
「「おかえりなさいませ」」


やっぱりこう大人数から一度に言われると緊張するなあ…

なんて事を考えながら恭弥の斜め後ろをちまちまとついていく。


俺の部屋の前に着いたところで、

「じゃ、また夕食の時にね。」

と、それだけ言って優里とどこかへ言ってしまった。

⏰:09/02/24 18:02 📱:P906i 🆔:/lrPTybQ


#373 [ちか]
俺はベッドに倒れるように身をなげて、枕に顔を埋めた。


「あー‥‥なんだよ、もう…っ」


独り言は虚しく室内に響くだけ。

⏰:09/02/24 18:06 📱:P906i 🆔:/lrPTybQ


#374 [ちか]
どうしようもない苛立ちが俺を苦しめる。



なんか独り占めされてるみたいで、むかつく…


馬鹿みたいだよな。



「はぁ…」

⏰:09/02/24 18:48 📱:P906i 🆔:/lrPTybQ


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