漆黒の夜に君と。[BL]
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#41 [ちか]
「はーい!今戻りまーす!」
いけね、店忘れてた!!(汗)
早く戻らねーと・・、
「ふーん。君、ここで働いてるんだ?」
男はまた俺に問いかけた
「は、はい..」
:09/02/02 16:00 :P906i :XnrBx5q.
#42 [ちか]
「困るなあ。
うちの高校は学校の許可なしのバイトは禁止だし、ましてやこんな時間にこんな場所で。
ここら辺って事は、歳もごまかしてるよね?
そうなると、最悪の場合退学って可能性も・・・」
た、た、退学?!?!
淡々と語るそいつの目はやけに冷ややかだった。
「見逃してあげたいところだけど、一応僕生徒会長だしねえ・・」
「恭弥様、そろそろ時間が・・」
_
:09/02/02 16:26 :P906i :XnrBx5q.
#43 [ちか]
生徒会長・・
恭弥様・・――?
...!!!
「黒羽恭弥?!」
俺の声が静まりかえった路地裏に響き渡った。
「あ、僕の事知ってるんだ」
そう言って奴はにっこりと笑った。
:09/02/02 16:30 :P906i :XnrBx5q.
#44 [ちか]
スーツを纏(マト)っていた為か、学校でしか見た事のなかった俺は学年もクラスも違う恭弥を思い出すのに少し時間がかかった。
けど黒羽恭弥っつったら、かなりの有名人..
頭もよくてなんでも出来ちゃうスーパーエリート。
:09/02/02 16:39 :P906i :XnrBx5q.
#45 [ちか]
「悪いけど、君・・退学かもね。」
冷たく笑う恭弥に背筋が凍った。
「お、お願いします・・!!
俺、なんでもしますから!!退学だけは・・」
「んー、まあ理由によっては見逃してあげる。」
「本当に?!」
「うん。理由によっては、だけどね。」
そう言ってまたにっこりと笑った。
:09/02/02 16:47 :P906i :XnrBx5q.
#46 [ちか]
俺は自分のおける状況を全て話した。
「‥‥ふーん。それで?」
「え・・だから俺、働かないと生活していけなくて・・、普通のバイトじゃ経済的にやってけなくて・・」
「んー。それだけじゃあ、・・ねえ..」
「そんな・・」
予想外の反応に俺は肩を落とした。
_
:09/02/02 17:02 :P906i :XnrBx5q.
#47 [ちか]
「さっき..なんでもするって言ったよね・・?」
恭弥はそう言って怪しく微笑んだ。
「え、あ、はい・・」
「じゃあ交換条件で見逃してあげるよ。」
「交換・・条件・・?」
「恭弥様、本当に時間が・・」
「あ、そうだった。
日下君、続きは中で。」
「なか??」
意味が分からなくて聞き返した瞬間、車のライトが路地裏を照らした。
:09/02/02 17:46 :P906i :XnrBx5q.
#48 [ちか]
「こっち。」
「へ?!ちょっと・・―!!」
恭弥は俺の手首を掴んで路地裏を出た。
「うわ・・――!」
目の前に伸びる長い車。
「恭弥様、お急ぎください。」
そう言って、黒いスーツの人が車のドアを開けた。
:09/02/02 17:50 :P906i :XnrBx5q.
#49 [ちか]
「うん。ごめんね。」
そう言って恭弥は俺の手首を掴んだまま車に乗り込もうとする。
「ちょっ、俺まだ店が・・――」
そんな俺の声を無視しているのか、聞いてないのか、そのまま俺は無理矢理車に乗せられた。
車は静かに走り出した。
:09/02/02 17:53 :P906i :XnrBx5q.
#50 [ちか]
「お、俺、まだ勤務中なんですけど・・!!」
「あ、そう言えばそうだったね。」
そうだったね、って・・―
こいつ、なんなんだよ!!
:09/02/02 17:59 :P906i :XnrBx5q.
#51 [ちか]
感覚がおかしいって言うか、なんて言うか。
俺は車内を見渡してみた。
車とは思えない内装。
まるで一つの部屋みたいだ。
装飾品はシンプルだけど、高級感が漂ってる。
さっきも億が云々とか言ってたし・・
金持ちとは聞いてたけど、ここまですごいとは・・。
:09/02/02 18:04 :P906i :XnrBx5q.
#52 [ちか]
「で、さっきの続きだけど。」
「ふえ!!?あ、はい!」
内装に見とれていた俺は、慌ただしく返事をした。
「あはは。君面白いね。」
「ど、どーも・・」
_
:09/02/02 18:08 :P906i :XnrBx5q.
#53 [ちか]
「で、交換条件の件なんだけど、学校には言わないあげる。」
「本当ですか?!
ありがとうござ・・「その代わり、」
俺の言葉を遮って、恭弥は話を続けた。
:09/02/02 18:10 :P906i :XnrBx5q.
#54 [ちか]
「その代わり・・??」
「君にはあの店を辞めてもらうよ。」
「え、それだけじゃ生活出来な・・「それは大丈夫。」
や、大丈夫じゃないんだよっ!!
「君には今日から家に住んでもらうから。」
:09/02/02 18:17 :P906i :XnrBx5q.
#55 [ちか]
「家(ウチ)って、どこの・・」
「僕の家に決まってるじゃない。」
そう言って余裕の笑みを浮かべる恭弥。
「えぇえぇ?!?!?!」
俺の思考は停止。
だって意味分かんないし!!
:09/02/02 18:21 :P906i :XnrBx5q.
#56 [ちか]
「もちろん生活面も全てこっちがみるよ。
それなら問題ないでしょ?」
問題ないって・・
あんたの考え方に問題あるだろっ!!!
「そんな急に・・―」
「じゃあ、退学でもいいの?」
:09/02/02 18:25 :P906i :XnrBx5q.
#57 [ちか]
「それは無理っっ!!!」
俺は慌てて応えた。
恭弥はそんな俺を見てにっこり微笑むと、
「じゃあ、決まりだね。」
と半強制的に交換条件を成立させた。
:09/02/02 18:29 :P906i :XnrBx5q.
#58 [ちか]
(まじで俺、これからこの人の家に住むのか?!)
全く予想もしてなかった展開に、頭が上手くついていかない。
考えれば考える程、混乱する。
:09/02/02 18:36 :P906i :XnrBx5q.
#59 [ちか]
「じゃ、これからよろしくね。..チュ。」
思考は完全に停止。
分かるのは俺の唇とコイツの唇が重なっていると言うこと。
そう、重なって・・、
:09/02/02 18:39 :P906i :XnrBx5q.
#60 [ちか]
「℃☆¥$※%#!!‥―」
「あれ?」
俺はそのまま気絶した。
「・・可愛い。」
囁くように言う恭弥。
:09/02/02 18:41 :P906i :XnrBx5q.
#61 [ちか]
「しかし、恭弥様もどうして小芝居など・・」
黒いスーツの・・、いや恭弥の執事の松山が言った。
「え?」
「恭弥様が有名とは言え、日下様は気づいてらっしゃいませんでした。
どうしてわざわざ生徒会長の身を明かし、交換条件など・・・――」
松山は疑問の表情で恭弥を見た。
:09/02/02 18:49 :P906i :XnrBx5q.
#62 [ちか]
「やっぱり松山にはバレてたかあ。」
そう言って笑う恭弥。
「何年恭弥様の執事をやってると御思いですか?」
松山は自慢げな表情で言った。
「・・そうだね。
だって欲しかったんだもの。」
恭弥屈託のない笑顔で言った。
:09/02/02 18:53 :P906i :XnrBx5q.
#63 [ちか]
「全く、恭弥様は・・」
少し呆れたような笑顔で松山は言って、
「それでは私は席をはずしますね。」
と気をきかせ、車内の奥を歩いていった。
_
:09/02/02 19:03 :P906i :XnrBx5q.
#64 [ちか]
静かな空間には怪しげな笑みを浮かべる恭弥と、無防備に眠る冥だけ。
「僕を楽しませてね。冥」
そう言って恭弥は冥の首筋にキスを落とした。
これが、長い漆黒の夜の始まり。‥‥―――
:09/02/02 19:13 :P906i :XnrBx5q.
#65 [。゚+ゆきな+゚。]
ヤバィ
続きが気になるくらぃ、好きかも
これから頑張ってくださぃ(*/ω\*)
:09/02/02 19:49 :SH904i :IfCKKYMo
#66 [ちか]
>>65└→。゚+ゆきな+゚。さま*
ほんとですか!!><
そんな風に言ってもらえて本当に光栄です
!
頑張って書くので、応援よろしくお願いします
:09/02/02 20:32 :P906i :XnrBx5q.
#67 [ちか]
:09/02/02 20:38 :P906i :XnrBx5q.
#68 [ちか]
:09/02/02 20:40 :P906i :XnrBx5q.
#69 [ちか]
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
>>54訂正
それだけじゃ生活出来な・・→×
それじゃ生活出来な・・
→○
>>63訂正
車内の奥を歩いていった
→×
車内の奥へと歩いていった
→○
すいません(´;ω;`)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
:09/02/02 21:01 :P906i :XnrBx5q.
#70 [ちか]
>>64続き
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――――‥‥
―――
時は戻って次の日の朝。
もちろん冥には気絶後の記憶なんてない。
目覚ましの代わりに
ディープキス。
起きれば目の前には
昨晩のキス魔。
:09/02/02 21:29 :P906i :XnrBx5q.
#71 [ちか]
「悪夢だ・・・」
出来る事ならこれが夢であってほしい。
夢の中の方がよっぽど現実らしい。
1人には広すぎる部屋に、やたらと大きなベッド。
おしゃれで高そうな家具類。
俺には似合わなすぎる。
:09/02/02 21:36 :P906i :XnrBx5q.
#72 [ちか]
「そうだ、着替え・・」
って!!!
制服、店に置きっぱなし!
「どーすんだよ、もう・・っ」
俺はイライラしてクシャクシャと自分の頭をかいた。
:09/02/02 21:52 :P906i :XnrBx5q.
#73 [ちか]
ガチャッ
「言い忘れてたけど、」
背後から急に声がして、
俺の体はびくついた。
「ノ、ノックぐらいしろっ!!!!!」
「固い事言うなよ。
男同士だろ?
それとも・・僕の事意識してる?」
怪しい笑顔で俺の肩を軽く持つと、俺を自分の方に向けた。
:09/02/02 22:03 :P906i :XnrBx5q.
#74 [ちか]
身長差は10cmとちょっと、と言うところだろうか。
見下ろされてるのが、
むかつく・・。
それに対して、俺とコイツの身体(カラダ)の距離は、
5cm程度。
こんな至近距離に、こんな美形が居て、昨日あんな事されりゃあ意識するだろーがっ!!///
:09/02/02 22:12 :P906i :XnrBx5q.
#75 [ちか]
「い、意識なんかしてない・・!!//」
「へえ・・。
こんなに顔赤くして?」
恭弥はわざわざ腰を少し下ろして、俺と目線を合わせた。
コイツ、俺の反応を見て遊んでやがる・・。
むかつくっ!!
:09/02/02 22:20 :P906i :XnrBx5q.
#76 [ちか]
「・・手どけろよっ!!」
俺は自分の肩に置かれた、奴の手をはらった。
「昨日とは違って言葉が乱暴だね。」
まるで子供を扱うように俺に接してくる恭弥が、本当に本当ーにむかつくっ!!!!
「ま、そんなとこも可愛いけどね。」
・・・・。
もう腹がたちすぎて言葉にならない。
:09/02/02 22:31 :P906i :XnrBx5q.
#77 [ちか]
「本当に冥、顔赤いよ?
熱でもあるんじゃない?」
ちげーよっ!!
むかつきすぎて頭に血が昇ってんだっつーのっ!!
と、言おうとした瞬間・・―
ぺたっ。
_
:09/02/02 22:35 :P906i :XnrBx5q.
#78 [ちか]
「☆¥※%$!!!!!///」
「ん・・、熱は無いみたいだね。」
お、おでこがピタッて・・!!
顔、ち、近すぎだしっ!!!
びっくりした俺は力が抜けて真後ろにあるベッドに倒れ込んだ。
:09/02/02 22:38 :P906i :XnrBx5q.
#79 [ちか]
「※%$☆¥ッ〜‥!!//」
言葉にならなくて、俺は
口をパクパクさせた。
「なに、誘ってるの?」
怪しげな笑みを浮かべる
恭弥。
「ちがっ・・!!////んン・・ッ」
:09/02/02 22:44 :P906i :XnrBx5q.
#80 [ちか]
両手首を掴まれ、
突然唇を塞がれた。
「ん・・・ッ!・・・ハァッ・・・んんッ!!///」
恭弥の舌が俺を犯していく
(何やってんだこの人!!)
クチュッ..
「ん・・・あッ・・んッ!!!」
濃厚で甘くて、
頭がおかしくなりそうだ。
俺は力いっぱい抵抗したが、恭弥はびくともしない。
:09/02/02 23:42 :P906i :XnrBx5q.
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