漆黒の夜に君と。[BL]
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#51 [ちか]
感覚がおかしいって言うか、なんて言うか。


俺は車内を見渡してみた。


車とは思えない内装。
まるで一つの部屋みたいだ。
装飾品はシンプルだけど、高級感が漂ってる。

さっきも億が云々とか言ってたし・・


金持ちとは聞いてたけど、ここまですごいとは・・。

⏰:09/02/02 18:04 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#52 [ちか]
「で、さっきの続きだけど。」


「ふえ!!?あ、はい!」

内装に見とれていた俺は、慌ただしく返事をした。


「あはは。君面白いね。」

「ど、どーも・・」


_

⏰:09/02/02 18:08 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#53 [ちか]
「で、交換条件の件なんだけど、学校には言わないあげる。」


「本当ですか?!
ありがとうござ・・「その代わり、」


俺の言葉を遮って、恭弥は話を続けた。

⏰:09/02/02 18:10 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#54 [ちか]
「その代わり・・??」

「君にはあの店を辞めてもらうよ。」

「え、それだけじゃ生活出来な・・「それは大丈夫。」

や、大丈夫じゃないんだよっ!!





「君には今日から家に住んでもらうから。」

⏰:09/02/02 18:17 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#55 [ちか]
「家(ウチ)って、どこの・・」


「僕の家に決まってるじゃない。」

そう言って余裕の笑みを浮かべる恭弥。




「えぇえぇ?!?!?!」


俺の思考は停止。
だって意味分かんないし!!

⏰:09/02/02 18:21 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#56 [ちか]
「もちろん生活面も全てこっちがみるよ。
それなら問題ないでしょ?」


問題ないって・・
あんたの考え方に問題あるだろっ!!!


「そんな急に・・―」

「じゃあ、退学でもいいの?」

⏰:09/02/02 18:25 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#57 [ちか]
「それは無理っっ!!!」


俺は慌てて応えた。


恭弥はそんな俺を見てにっこり微笑むと、
「じゃあ、決まりだね。」
と半強制的に交換条件を成立させた。

⏰:09/02/02 18:29 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#58 [ちか]
(まじで俺、これからこの人の家に住むのか?!)


全く予想もしてなかった展開に、頭が上手くついていかない。



考えれば考える程、混乱する。

⏰:09/02/02 18:36 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#59 [ちか]
「じゃ、これからよろしくね。..チュ。」



思考は完全に停止。

分かるのは俺の唇とコイツの唇が重なっていると言うこと。



そう、重なって・・、

⏰:09/02/02 18:39 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#60 [ちか]
「℃☆¥$※%#!!‥―」


「あれ?」


俺はそのまま気絶した。



「・・可愛い。」


囁くように言う恭弥。

⏰:09/02/02 18:41 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#61 [ちか]
「しかし、恭弥様もどうして小芝居など・・」

黒いスーツの・・、いや恭弥の執事の松山が言った。

「え?」

「恭弥様が有名とは言え、日下様は気づいてらっしゃいませんでした。
どうしてわざわざ生徒会長の身を明かし、交換条件など・・・――」


松山は疑問の表情で恭弥を見た。

⏰:09/02/02 18:49 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#62 [ちか]
「やっぱり松山にはバレてたかあ。」

そう言って笑う恭弥。


「何年恭弥様の執事をやってると御思いですか?」

松山は自慢げな表情で言った。


「・・そうだね。
だって欲しかったんだもの。」

恭弥屈託のない笑顔で言った。

⏰:09/02/02 18:53 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#63 [ちか]
「全く、恭弥様は・・」

少し呆れたような笑顔で松山は言って、

「それでは私は席をはずしますね。」

と気をきかせ、車内の奥を歩いていった。


_

⏰:09/02/02 19:03 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#64 [ちか]
静かな空間には怪しげな笑みを浮かべる恭弥と、無防備に眠る冥だけ。




「僕を楽しませてね。冥」


そう言って恭弥は冥の首筋にキスを落とした。



これが、長い漆黒の夜の始まり。‥‥―――

⏰:09/02/02 19:13 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#65 [。゚+ゆきな+゚。]
ヤバィ
続きが気になるくらぃ、好きかも
これから頑張ってくださぃ(*/ω\*)

⏰:09/02/02 19:49 📱:SH904i 🆔:IfCKKYMo


#66 [ちか]
>>65
└→。゚+ゆきな+゚。さま*

ほんとですか!!><
そんな風に言ってもらえて本当に光栄です
頑張って書くので、応援よろしくお願いします

⏰:09/02/02 20:32 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#67 [ちか]
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
図々しいですが、感想板
作ってみました><
良ければ、感想、アドバイスなど、書き込みお願いします!

bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9870/
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

⏰:09/02/02 20:38 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#68 [ちか]
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
>>67
すいません、URL間違えました(´;ω;`)
本当はこっちです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

⏰:09/02/02 20:40 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#69 [ちか]
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
>>54訂正
それだけじゃ生活出来な・・→×
それじゃ生活出来な・・
→○

>>63訂正
車内の奥を歩いていった
→×
車内の奥へと歩いていった
→○

すいません(´;ω;`)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

⏰:09/02/02 21:01 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#70 [ちか]
>>64続き
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――――‥‥
―――

時は戻って次の日の朝。


もちろん冥には気絶後の記憶なんてない。



目覚ましの代わりに
ディープキス。

起きれば目の前には
昨晩のキス魔。

⏰:09/02/02 21:29 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#71 [ちか]
「悪夢だ・・・」


出来る事ならこれが夢であってほしい。

夢の中の方がよっぽど現実らしい。


1人には広すぎる部屋に、やたらと大きなベッド。

おしゃれで高そうな家具類。


俺には似合わなすぎる。

⏰:09/02/02 21:36 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#72 [ちか]
「そうだ、着替え・・」


って!!!
制服、店に置きっぱなし!



「どーすんだよ、もう・・っ」


俺はイライラしてクシャクシャと自分の頭をかいた。

⏰:09/02/02 21:52 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#73 [ちか]
ガチャッ

「言い忘れてたけど、」


背後から急に声がして、
俺の体はびくついた。

「ノ、ノックぐらいしろっ!!!!!」


「固い事言うなよ。
男同士だろ?
それとも・・僕の事意識してる?」


怪しい笑顔で俺の肩を軽く持つと、俺を自分の方に向けた。

⏰:09/02/02 22:03 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#74 [ちか]
身長差は10cmとちょっと、と言うところだろうか。


見下ろされてるのが、
むかつく・・。


それに対して、俺とコイツの身体(カラダ)の距離は、
5cm程度。


こんな至近距離に、こんな美形が居て、昨日あんな事されりゃあ意識するだろーがっ!!///

⏰:09/02/02 22:12 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#75 [ちか]
「い、意識なんかしてない・・!!//」

「へえ・・。
こんなに顔赤くして?」


恭弥はわざわざ腰を少し下ろして、俺と目線を合わせた。


コイツ、俺の反応を見て遊んでやがる・・。
むかつくっ!!

⏰:09/02/02 22:20 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#76 [ちか]
「・・手どけろよっ!!」

俺は自分の肩に置かれた、奴の手をはらった。


「昨日とは違って言葉が乱暴だね。」


まるで子供を扱うように俺に接してくる恭弥が、本当に本当ーにむかつくっ!!!!

「ま、そんなとこも可愛いけどね。」


・・・・。
もう腹がたちすぎて言葉にならない。

⏰:09/02/02 22:31 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#77 [ちか]
「本当に冥、顔赤いよ?
熱でもあるんじゃない?」


ちげーよっ!!
むかつきすぎて頭に血が昇ってんだっつーのっ!!


と、言おうとした瞬間・・―


ぺたっ。


_

⏰:09/02/02 22:35 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#78 [ちか]
「☆¥※%$!!!!!///」


「ん・・、熱は無いみたいだね。」



お、おでこがピタッて・・!!

顔、ち、近すぎだしっ!!!


びっくりした俺は力が抜けて真後ろにあるベッドに倒れ込んだ。

⏰:09/02/02 22:38 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#79 [ちか]
「※%$☆¥ッ〜‥!!//」

言葉にならなくて、俺は
口をパクパクさせた。



「なに、誘ってるの?」


怪しげな笑みを浮かべる
恭弥。


「ちがっ・・!!////んン・・ッ」

⏰:09/02/02 22:44 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#80 [ちか]
両手首を掴まれ、
突然唇を塞がれた。


「ん・・・ッ!・・・ハァッ・・・んんッ!!///」

恭弥の舌が俺を犯していく

(何やってんだこの人!!)

クチュッ..

「ん・・・あッ・・んッ!!!」

濃厚で甘くて、
頭がおかしくなりそうだ。


俺は力いっぱい抵抗したが、恭弥はびくともしない。

⏰:09/02/02 23:42 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#81 [ちか]
やっとの事で恭弥は俺の唇から離れた。


苦しくて、熱くほてった体。
肩で息をする俺を見て、

「もっと冥の声、聞きたいな。」

恭弥はそう言って、おもむろに俺の服の中に手をすべらせる。

「なっ・・・!!ちょっ・・ふざけんな・・・あッ!///」

⏰:09/02/02 23:49 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#82 [ちか]
乳首に爪をたてられて、
自然と声が出てしまった。

「や・・め・・・っ//」

「やめてほしいの?
ココはこんなに感じてるのに?」

恭弥はそう言って、俺の
突起を指先で弾(ハジ)いた。

「やぁッ・・ハァ・・んっ//」

出したくもない声が
溢れてくる。

⏰:09/02/03 00:04 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#83 [ちか]
心とは裏腹に身体はやけに正直で。

まともだった昨日までの俺はどこに行ったんだ。



今じゃ、
男の愛撫に恥ずかしいほど感じてる。


情けない・・――

⏰:09/02/03 00:05 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#84 [ちか]
「冥は淫乱だね。
ちょっと触っただけで、こんなになって・・」

恭弥はそんな事を甘く低い声で耳元で囁きながら、
首筋を舌でいやらしく這っていく。


「ぃッ・・んン、あ..!!ハァ・・ッ」


そんな近くで囁かないで。
そんな風に這わないで・・っ


感じたくないのに..
敏感な自分が嫌で、
目が潤んでくる。

⏰:09/02/03 18:27 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#85 [ちか]
「離・・せ・・ッ・・―嫌ぁッ..」


そんな俺の必死の訴えにも恭弥は、
「そう言う目が僕をそそるんだよ?」

と言いながら容赦なく俺を責め続ける。


首から胸へ。
胸からみぞおちへ。

舌はどんどん下へと降りていく。

⏰:09/02/03 18:33 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#86 [ちか]
「こんなに腫らして・・」


恭弥はズボン越しから、
俺のモノをなぞった。

そしてそのままベルトへと手をかける。


「や・・っめろ・・―ッ」






コンコン.
「恭弥様、冥様、そろそろ学校のお時間が・・、」

⏰:09/02/03 18:39 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#87 [ちか]
「‥‥今、行くよ。」

そう言って、恭弥は俺から離れた。


「あ、そうそう。
言い忘れてた事ってのは、制服の事でね。
新しいのがクローゼットに入ってるから着るといいよ。じゃ、下で待ってるね。」


バタン..




「た、助かったあ〜・・。」

⏰:09/02/03 21:24 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#88 [ちか]
安堵の息が零れた。



「危なかったあ..。
ほんとアイツなに考えてんの・・」


俺ははだけた服を整えて、クローゼットから制服を取り出した。

新品の匂いが鼻を通る。
まさかあんな時間から、新品を取り寄せたのか?

「金持ちの考えは解んねえ・・」

そんな独り言を呟きながら、制服に腕を通した。

⏰:09/02/03 21:33 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#89 [ちか]
シワ一つないパリパリの制服は着心地が悪くて、ちょっと違和感がある。


着替え終わり、鏡の前で乱れた髪をなおした。


「あれ?」


首筋に赤い斑点が一つ。
これは・・・―、キスマーク。

⏰:09/02/03 21:59 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#90 [ちか]
「あんの野郎っっ!!!!」


怒りがピークに達した俺は勢いよく部屋を飛び出した。


いつの間につけたんだ?!


ドタドタと乱暴に階段を降りて、真っ先に恭弥のもとへ向かった。

⏰:09/02/03 22:03 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#91 [ちか]
「はぁッ・・はぁッ・・はぁ!!」

「そんなに急がなくてもいいのに。」

恭弥の呑気な口調が余計に俺を苛立たせる。

「これっ!!!!なんだよ!!」


俺はシャツの襟を少し引っ張って、キスマークを指指した。

⏰:09/02/03 22:06 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#92 [ちか]
「なにって・・キスマークがどうかした?」

「はぁぁ?!?!」


どうかした?!?!
普通どうかするだろーが!!

コイツ絶ッッ対おかしい!!


「怒るなって。知ってる?
すぐ怒るのってカルシウムが足りな・・「うるさいっ!!!!!!」

カルシウムじゃなくて、
お前のせいだ!!
オ・マ・エ・のっ!!!

⏰:09/02/03 22:12 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#93 [ちか]
「落ち着きけよ。
時間がないから君の分の朝食は車の方で食べるようにしてもらったよ。」

「そんなのどーでもいいんだよっ!!」

「良くない。
生徒会長が遅刻なんてカッコ悪いでしょ?
早く行くよ。」


そう言って恭弥は俺を引っ張って玄関に向かった。

⏰:09/02/03 22:17 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#94 [ちか]
「冥様、お鞄を。」

「ど、どーも..」

メイドに手渡された鞄も新品。中身も全部。ついでに靴まで。


「「行ってらっしゃいませ」」


両サイドにびっしりと並ぶ執事とメイドが声を揃えてそう言うと、さすがに迫力があった。

⏰:09/02/03 22:20 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#95 [ちか]
執事の人が玄関の扉を開けると、昨日よりはだいぶ短いリムジン。


「どうぞ、お乗りください。」

そう言って執事がドアを開けてくれた。


金持ちはこれが普通なんだよなぁ..。

⏰:09/02/03 22:25 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#96 [ちか]
車にエンジンがかかると、この糞広い庭を走り出した。



車内は無言。





そして中途半端な距離感。

⏰:09/02/03 22:29 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#97 [ちか]
「警戒してるの?」

ビクッッ!!!


沈黙の中での突然の問いかけに過剰反応してしまった。


「あ、当たり前だろっ!!」

目を合わせずにそう言うと、目の前にあったパンをおもむろに口へと運んだ。

⏰:09/02/03 22:36 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#98 [ちか]
また続く沈黙。


張り詰める空気。



なぜか焦ってパンを頬張り続ける俺。


「んっ!!・・・ゴホッ、ゲホッ!!」

の、喉につまった!!(汗)

⏰:09/02/03 22:40 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#99 [ちか]
なんか飲みもん!!!!


「ゲホッゴホッ!!!///」

なにしてんだ俺!//
恥ずかし..


「なにしてんの・・はい、水。」


少し呆れたような笑みを浮かべて水を差し出す恭弥。

⏰:09/02/03 22:45 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#100 [ちか]
俺はそれを奪い取るようにして受け取ると、一気に飲み干した。

「あー、苦しかった・・・」


やっと落ち着いた俺はため息をこぼした。


「冥見てると飽きないな。」

笑いながらそう言われた。

「・・・嬉しくないっ」

俺はすねた口調で返した。

⏰:09/02/03 22:50 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


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