漆黒の夜に君と。[BL]
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#674 [ちか]
「ふえっ?!?!///」
「ごめん、やっぱりダメだよね…。」
いや、別にいっつも急に入ってくるし!
たまに寝ていくし‥‥//
別にいいんだけど!
ただ改めて了承を得られるとなんか…照れる…//
「じゃあ、僕部屋戻るね。」
で、でも…――っ
:09/03/17 01:00 :P906i :7cJZ1/ng
#675 [ちか]
「‥‥‥‥‥いっ、いいよ?入れ‥ば?//」
ただ傍に居たくて、
去ろうとする恭弥の服の裾を掴み、俯き加減でそう小さく呟いた。
あー。
俺ってマジで可愛げないよな…。
いや、16にもなって可愛げを求めるのもアレだけど!!!!///
って別にそう言う問題じゃなくて…〜っ!!
あーもうっ!!//
俺、何やってるんだろ…
:09/03/17 01:08 :P906i :7cJZ1/ng
#676 [ちか]
俯く俺の頭に大きな手がそっと置かれた。
「ありがとう。」
見上げると、悩殺されそうになるくらい愛しい笑顔。
俺は赤らんでいく顔を気づかれないようにそらしながら、自分の部屋のドアノブを捻(ヒネ)った。
「入らないの‥?//」
そんな俺を見て恭弥はふふっと笑い、中に入った
:09/03/17 14:17 :P906i :7cJZ1/ng
#677 [ちか]
ドアを閉める音がひっそりとした部屋に響いた。
「でも、なんで急に?」
そう言って少し前に立っている恭弥を見た。
「あぁ、神楽がね…。」
「神楽さん?」
「うん。昔から親と喧嘩してはウチに来てたんだけど…、夜になると寝ぼけてるのか僕の部屋に絶対入ってくるんだよ。ついでに僕の部屋を破壊するし…。安心して寝れなくてね…。」
そう言ってどこか遠くを見ながら苦笑いを浮かべる恭弥。
胸中お察しします‥‥。
:09/03/17 14:33 :P906i :7cJZ1/ng
#678 [ちか]
「大変なんだな…。(いろいろと)」
「まぁね。」
「「‥‥‥‥‥‥‥。」」
沈黙の中に何か会話のネタは無いかと俺は必死に思考を巡らせた。
なんで緊張してんだよ、俺っ!!//
なんか無いか?!なんか‥
:09/03/17 14:38 :P906i :7cJZ1/ng
#679 [ちか]
「あっ!」
俺は胸の前で思い出したように軽く手を叩くと、ソファーの上に無造作に置かれたカバンへと手を伸ばした。
恭弥に背を向け、ゴソゴソと鞄の中をあさる俺。
それを不思議そうに見つめる恭弥。
暫くして、探していた物を掴むと俺は振り返りそれを見せた。
「これ、教えて?」
恭弥に見せたのは、居残りの時先生から渡された太い紙の束。
:09/03/17 14:51 :P906i :7cJZ1/ng
#680 [ちか]
「随分いっぱい渡されたんだね。」
恭弥は目を丸くして紙の束を見つめた。
「高橋先生鬼だから…。」
見るだけでやる気なくすよな、この量‥‥。
居残りのことを思い出すだけで気が滅入ってくる
そんな俺を見かねて恭弥は口を開いた。
「じゃ、やろっか。」
:09/03/17 15:00 :P906i :7cJZ1/ng
#681 [ちか]
―――‥‥それから何時間経っただろうか。
「‥‥冥。」
「は、ハイ‥?」
「僕の説明聞いてた?」
「聞いてたつもり‥デス」
「‥‥‥‥。」
改めて言うのもなんだけど、俺ほんとに勉強に向いてないみたい…
:09/03/17 18:01 :P906i :7cJZ1/ng
#682 [ちか]
四角い透明なテーブルに
隣同士で座る俺達。
この体勢でどれくらい居た事だろう。
恭弥にも呆れられるぐらい重症なのか、俺‥‥
俺はどうにかこの問題くらい解こうと頭をフル回転させた。
ついでにシャーペンも。
しかし、
「‥‥‥‥やっぱ無理‥」
俺には解けません…。
自分の不甲斐なさに涙が浮かんできた。
「冥さぁ‥‥、」
「へ?」
潤む目を右側に向けると
頬杖をつく恭弥がぼんやりと滲んで見えた。
:09/03/17 18:15 :P906i :7cJZ1/ng
#683 [ちか]
「よくウチの高校に入れたね。」
真面目な顔で言われて
内心傷ついていたのは
言うまでもないだろう
だけど本人の顔を見る限り悪気は無いんだろう…
「受験生の頃は、毎日透に教えてもらってたから…。」
懐かしいなあ。
あの頃も透に呆れられたり、馬鹿にされたりしたっけ…
でもいっつも初めから教えてくれて、おかげでこの学校にも受かったんだよな。
それから半年しか経ってないのに、何故かすごく懐かしく感じた。
:09/03/17 18:21 :P906i :7cJZ1/ng
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