漆黒の夜に君と。[BL]
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#684 [ちか]
― 恭弥side.―


「あの頃は毎日透に教えてもらってたから…。」


教え疲れて多少ぼんやりしていた頭がその言葉でふと醒めた。


冥のその口から、
“透”と言う名前を聞くだけで、少しだけ腹立たしかった。

⏰:09/03/17 18:25 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#685 [ちか]
懐かしそうな瞳で何かを考えているところを見ると、考えている事なんてだいたい想像がついた。


その考えの中にやっぱり
“透”と言う存在が居ることも。


そう思うと急に胸が苦しくなった。
奥から湧いてくる小さな怒りと独占欲。

僕以外の奴の事なんて考えるな。
僕以外の奴をその瞳で見るな。
その手で触れるな。

そんな子供染みた気持ちが僕の胸を掻き鳴らした

⏰:09/03/17 18:31 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#686 [ちか]
>>684訂正

あの頃は×
受験生の頃は○
すいません

⏰:09/03/17 18:33 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#687 [ちか]
きっとこれが、
嫉妬ってヤツなんだろうな。

「恭弥?どうかした?」

「ん、いやなんでもないよ。」

まさか自分が誰かにこんな感情を抱く日が来るなんて思ってもなかったから、今の自分が少し微笑ましかった。

目の前には不思議そうな顔で僕を覗きこむ愛しい人。

そして、止めどなく溢れてくる欲望。

⏰:09/03/17 18:46 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#688 [ちか]
こんな感情が初めてなだけに、止め方も他へのやり方も僕には解らなかった。



‥‥‥‥今は、思いのまま動いてみようか。




僕なりに。

⏰:09/03/17 18:50 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#689 [ちか]
「ねえ、冥。」

プリントと睨み合う横顔を見つめながら愛しいその名前を呼ぶ。

「なに?」

声はそう言ってるけど、紙切れとの睨み合いは続き、一向に僕に目線を寄越そうとはしない。



しかし、そうされると余計にこっちを見させたくなるもの。

⏰:09/03/17 21:30 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#690 [ちか]
「僕、思うんだけど、」

「なに‥おわっ?!?!」

男にしては偉く細い肩を乱暴に引き寄せみた。

そのまま無理矢理こっちへ向かせて顎を軽く掴み、顔を寄せる。

「きょっ、きょおや?!///」

みるみるうちに赤くなっていく顔。
上擦る声。

すべてが愛しくてたまらない。

⏰:09/03/17 21:52 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#691 [ちか]
「冥はこう言う勉強より」

「んっ…ふ‥ぁ///」


冥の全てを僕のものに。


「こっちの勉強の方が向いてるんじゃない?」


僕だけのものに。

⏰:09/03/17 22:03 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#692 [ちか]
― 冥side.―

いきなり首筋に唇を落とされて、そのなんとも言えない感覚といきなりの事に頭がパニックになった。

「こっちの勉強の方が向いてるんじゃない?」

なに言ってんの‥?

「あ…っんふ‥ぁっ///」

唐突に重ねられた熱いものが俺の神経を奪っていく。

⏰:09/03/17 22:15 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


#693 [ちか]
優しいけど、いつもよりどこか乱暴な口づけ。

「んンっ//ふ‥ぅ//」

そんな口づけにも感じてしまう俺はやっぱり淫らなのかも知れない…。

離された唇から糸が引いていて、それがどれだけ濃厚だったのか伺えた。

⏰:09/03/17 23:19 📱:P906i 🆔:7cJZ1/ng


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