漆黒の夜に君と。[BL]
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#830 [ちか]
確かにそうだ…
俺に、俺の心の何処かに恭弥を疑う気持ちがあったから、怪我をしたらどうするんだなんて言葉が出たんだ…
そう思うと自分が腹立たしくて仕方なかった。
黙って俯く俺に、神楽さんは再びモニターへと目を戻した。
そして俯きながら俺は強く願った。
“頑張って”と。
:09/03/29 22:00 :P906i :T1ep0SO.
#831 []
:09/03/30 19:57 :SO905iCS :7m2VKqGw
#832 [ちか]
>>831└→
さま*
アンカありがとうございます
★
今から更新するので、よかったらまた読んでください♪^^*
:09/03/30 22:37 :P906i :PLDMpyds
#833 [ちか]
>>830―神楽side.―
やはり冥さんはまだ気づいていないのですね。
‥‥‥私がこの勝負内容を選んだ本当の目的を。
私だって恭くんに、もしもの事が無いよう配慮はしております。
つまり、この内容を選んだのは力でお二人の気持ちを引き離す為じゃないのですよ、冥さん。
私が本当に知りたいのはあくまで恭くんが『本気』なのかどうか。
:09/03/30 22:45 :P906i :PLDMpyds
#834 [ちか]
面倒な事を何よりも嫌がるあの恭くんが、たかが男の子一人のためにご自分の体力を削るとは到底考えられません。
途中で投げ出さず、本当に60人全員を倒して此処までいらしたとしたら、それは冥さんが恭くんにとって、『たかが一人の男の子』でなく、『大切な人』と言う証。
私は恭くんの気持ちの量を計っているのです。
:09/03/30 23:14 :P906i :PLDMpyds
#835 [ちか]
最も恭くんが本気だなんて私は信じていませんが…。
しかし着々と格闘家達を倒し、階を上げていく恭くん。
まさか…そんなはず…
:09/03/30 23:22 :P906i :PLDMpyds
#836 [ちか]
―冥side.―
俯きながらも、時々恭弥が気になってチラチラとモニターに目をやってしまう。
その度に恭弥は相手に圧勝で、階を上げていく。
それに安堵の息を漏らす反面、音の生々しさに少し恐くなった。
階が上がればモニターの画面もすぐに次の階へと変わる。
しかし、神楽さんの笑みも次第に消えていくように見えるのは気のせい…?
:09/03/30 23:39 :P906i :PLDMpyds
#837 [ちか]
―恭弥side.―
‥‥‥‥今、僕の機嫌は最低最悪。
何故かって?
説明するのも面倒だけど…手短に話す。
此処は完全に僕を馬鹿にしているからだ。
:09/03/31 00:15 :P906i :otdL5Ofc
#838 [ちか]
なんなんだ、このふざけたビルは。
誰が仕掛けたのか知らないけどエレベーターはどのボタンを押しても一階ずつしか止まらないし、一度開いたらボタンを押しても中々閉まらないし。
おまけにエレベーターの扉が開けば、格闘馬鹿が飛びかかってくる。
‥‥‥階段?
僕に階段を登れって言うの?
どいつもこいつも、僕を虚仮(コケ)にするなんていい度胸じゃないか。
:09/03/31 00:22 :P906i :otdL5Ofc
#839 [ちか]
僕は冥を取り返しに来ただけ。
こんな奴らの相手をする気なんて微塵も無かったのに。
おかげで予想以上に時間を喰ってしまったじゃないか。
そんな事を思いながら大きくため息を吐(ツ)くと、僕の拳を受けて気を失っている床の奴を軽く足で蹴った。
「手加減したつもりだったんだけど…」
やりすぎたかな?
…まぁ、僕の邪魔をした君が悪い。
そう自分で納得して、またエレベーターに乗り込んだ。
ボタンを押さなくても動き出すエレベーター。
どうなってるだ此処は‥
:09/03/31 00:47 :P906i :otdL5Ofc
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