漆黒の夜に君と。[BL]
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#845 [ちか]
>>844訂正
隣に居るこの時神楽さんが×
隣に居る神楽さんがこの時○
すいません;;

⏰:09/03/31 21:58 📱:P906i 🆔:otdL5Ofc


#846 [ちか]
「このままでは‥‥―――仕方ありませんね。」

急にぼそりと呟いた神楽さん。
どうしたんだろうと顔を右に向けると、目がばっちりあってしまった。

………また嫌な予感が‥


「冥さん。」

「は、はい…?」

にっこりと微笑むその笑顔が今はちょっと怖い。
そんな笑顔にぎこちなく返事をする俺。

神楽さんは俺の返事を聞くとパチンと指を鳴らした。

⏰:09/03/31 22:29 📱:P906i 🆔:otdL5Ofc


#847 [ちか]
指を鳴らすと、すぐに襖が開いた。

「お呼びでしょうか。」

あ、さっきの人‥‥。

いつから居たんだ?

指を鳴らすだけで出てくるなんて漫画みたい‥

そんな事をぼんやり考えているうちに神楽さんはスーツの人と何かコソコソと話をしていた。

⏰:09/03/31 22:43 📱:P906i 🆔:otdL5Ofc


#848 [ちか]
そんな2人の姿を不思議そうに見つめていると、やがて神楽さんの視線が俺へと戻った
企んだ笑顔が俺の方静かに歩み寄ってくる。

「大人しくしていてくださいね。」

「は?!えっ、ちょっと…ッ!!」

神楽さんがそう言うとスーツ姿の人が俺をがっちりと掴んだ。

「それから‥これから先、一言でも喋ったら冥さんの負けですから、ね?」

口元に細い人差し指を当てる神楽さん。


…俺、どーなんの?!!?!

⏰:09/03/31 23:34 📱:P906i 🆔:otdL5Ofc


#849 [ちか]
―恭弥side.―

何処からこいつらは沸いて出てくるの?

と、言いたくなるほどの数。

僕の下で気を失っている大柄の男で何人目だっけ

とにかく鬱陶しい。
早く終わらせて僕は帰りたいんだよ。

「犯人見つけたらただじゃおかないから。」

そんな独り言を呟いてまたエレベーターに乗った。

⏰:09/04/01 13:20 📱:P906i 🆔:5FE0IVk.


#850 [ちか]
エレベーターの中から外を見ると、自分が今けっこうな高さに居ることが分かった。

そろそろ最上階に着いてもいい頃なのに。

そんなことを思っていると、小さくベルの音が鳴って扉が開いた。

その度に訳の分からない奴が飛びかかってくるもんだから、自然と身体が構えてしまう。

が、扉が完全に開いてもかかってくる奴は居なかった。

⏰:09/04/01 13:50 📱:P906i 🆔:5FE0IVk.


#851 [ちか]
警戒しながらエレベーターを降りてみる。

「‥‥‥‥?」

飛びかかってくる奴どころか、見渡す限り物もドアも何一つ無い。
今までに無い不思議な空間。

ゆっくりと進んでいくと、やがてこのビルの造りには似つかわしくない白い襖が見えてきた。

⏰:09/04/01 16:52 📱:P906i 🆔:5FE0IVk.


#852 [ちか]
不審に思いながらもその白い襖を開けてみる。


すると、目に飛び込んできたのは

「冥‥ッ、と神楽…?!」

手足を鎖で縛られた2人の姿だった。

2人の周りには体格が良く黒いスーツにサングラスと言う、いかにも首謀者であるような風貌の4人の男が立っている。

それにしても、
「どうして此処に神楽が?」

状況が飲み込めず、僕はそう呟いて男達と神楽を交互に見た。

⏰:09/04/01 21:37 📱:P906i 🆔:5FE0IVk.


#853 [ちか]
「恭くん…ッ!!助けてください!!!うちにも脅迫文が届いたんです!!それで、駆けつけたら捕まってしまって…っ!!!」

涙目で神楽がそう叫ぶと、傍に居た男が神楽の口を手で覆った。

「喋るな!!!!」

もう一人の男が神楽を睨む。


あれ‥この声どこかで‥――

⏰:09/04/01 22:37 📱:P906i 🆔:5FE0IVk.


#854 [ちか]
「この女が本当に1人で此処まで来たから人質が2人も出来ちまった。アンタが来るまでの暇潰しにしようと思っただけだったのによ。」

そう言って、ため息をつくスーツの男。

やっぱりこの声、喋り方、聞き覚えがある。

仕事関係の奴か?

‥‥‥いや、違う。

僕に恨みのある奴はいくらでも思い付くけど、その中にこんな奴は居ない。


僕はその男を睨み付けるようにまじまじと見つめた。

⏰:09/04/01 23:35 📱:P906i 🆔:5FE0IVk.


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