クソガキジジイと少年。みそ汁編
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#63 [ザセツポンジュ]
『えーん。』

今度はジョウジロウまで
ポロポロ泣き出してしまった。

『おい!ジョウジロウちゃん!アンタ一体何が悲しかったんじゃ!』

きーさんはキュウを抱きかかえ
しゃがみこんだ。

『わかりませーん!うわーん!』

『。。。分からないなら泣くな、アホか。』

⏰:09/02/18 03:35 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#64 [ザセツポンジュ]
続いてトミーまで
目をおさえて
鼻をシュンシュン
言わせている。

『トミオ!次はどうしたんじゃ。わかりませんはナシだぞ。』

『うぅ…ひっく…ううう…。』

きーさんは二人を
自分のもとへ寄せた。

⏰:09/02/18 03:37 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#65 [ザセツポンジュ]
『あぁあぁ。ワシがイタズラして泣かせたと思われるじゃろ!困ったなぁ。警察が来たら逮捕されてしまう。うーん。よし。』

きーさんは空を指差した。

『川までお散歩して、夕日が沈んだらおうちへ帰ろう。』

チビ共3人は
涙をゴシゴシふいて
近くの川まで歩いて行くのだった。

⏰:09/02/18 03:40 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#66 [ザセツポンジュ]
『キュウ、きーさんの事、嫌いじゃろ?』

『きらーい。』

『フン。それはそうと鼻ちょうちんができておるぞ。ほれ。』

パチンッ。


『キャーハハハハ。』


夕日が沈むまでの間
きーさんは
子供達のご機嫌とりに
懸命に励むのであった。

⏰:09/02/18 03:44 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#67 [ザセツポンジュ]
>>2-18
>>21-66

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/357/

⏰:09/02/18 03:48 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#68 [ザセツポンジュ]
トミーの家は
日本瓦のごくごく普通の一軒家。

トミーのパパは
ごくごく普通のサラリーマン。

ごくごく普通なのはここまでだ。

⏰:09/03/04 05:58 📱:W61S 🆔:2upng3Ik


#69 [ザセツポンジュ]
トミーはクラブのママを務める
“ママ”の事が大好きである。

『ママはオレのだぞ!』

と、パパに詰め寄るほどだ。

しかし、ママはいつも夜は仕事でいない。
トミーは保育園に行くのを
とてつもなく嫌がっていた。

⏰:09/03/04 06:01 📱:W61S 🆔:2upng3Ik


#70 [ザセツポンジュ]
『ママと遊びたいのにー!保育園行くのいやだー!』


そしてこの町では変わった人として有名な意地悪ジジイのきーさんに、ダダをこねてはゲンコツを食らわされ、泣きわめく始末だ。

⏰:09/03/04 06:04 📱:W61S 🆔:2upng3Ik


#71 [ザセツポンジュ]
『オレがね、保育園から帰るまでは絶対にオウチにいてね、ママ。』

『わかった。ご飯作って待ってるからね、トミオちゃん。』

いいニオイのするママはトミーの涙をふいてゲンコツされた頭をなでてくれる。

⏰:09/03/04 06:05 📱:W61S 🆔:2upng3Ik


#72 [ザセツポンジュ]
『今日は早くむかえに来いよ、クソジジイ!』

『なんじゃと?もっぺん言ってみろクソガキ!』


きーさんは拳を抱えて、なかなか言う事を聞かないトミーを追いかけ回す日々は続いた。

⏰:09/03/04 06:08 📱:W61S 🆔:2upng3Ik


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