クソガキジジイと少年。みそ汁編
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#93 [ザセツポンジュ]
トミーはマーブルチョコレートの丸い筒を床に落とした。
『ヒ、ひぃぃい!オレ、帰る!』
トミーは一目散に
キュウの家から飛び出した。
『???トミーが帰っちゃった…』
:09/03/04 07:23
:W61S
:2upng3Ik
#94 [ザセツポンジュ]
見張ってもらわなきゃ困る。
お出かけされちゃ困る。
ママがいなくなっちゃ困る。
寂しい思いはしたくない。
大好きな人が
どうか離れて行きませんように。
きーさんだけは信用するまいと心に誓ったトミオ少年だった。
:09/03/04 07:27
:W61S
:2upng3Ik
#95 [ザセツポンジュ]
:09/03/04 07:30
:W61S
:2upng3Ik
#96 [ザセツポンジュ]
『明日はね、ボクがおにぎり係だから母さんよろしくね。』
『はぁい。』
ジョウジロウちゃんの母さんは建築士、そして父さんは大工だ。
しかし暮らす家は
今にも倒れそうなボロ家。
建て直す計画もあるが
まだ実行されてはいない。
:09/03/08 00:34
:W61S
:IR6AgnaY
#97 [ザセツポンジュ]
忙しい母さんは家事をおこたっていたが、トミーとキュウと3人で決めた約束ごとは守るようにしていた。
それはおにぎり係だ。
大工の父さんは仕事から帰るとジョウジロウの相手をした。
:09/03/08 00:36
:W61S
:IR6AgnaY
#98 [ザセツポンジュ]
ジョウジロウには5つ年上の兄がいて、シンイチロウと言う。
ただのゲーマーだったために弟の相手はあまりせず、自分の興味のある事だけは集中してやりとげるような性格だ。
コントローラーの取り合いよりも、父さんと、歴史のお話をする事の方が自分の性にはあっていたジョウジロウちゃん。
:09/03/08 00:40
:W61S
:IR6AgnaY
#99 [ザセツポンジュ]
『三國志のお話はこないだ終わったから、今日はロンドンのお話をしよう。』
父さんは60年代のロンドンの話をはじめた。
そうすると兄のシンイチロウも、あれだけ大好きなファミコンをやめて、自らロンドンの話に耳を傾けるのだった。
『おやすみなさい。』
:09/03/08 00:43
:W61S
:IR6AgnaY
#100 [ザセツポンジュ]
ジョウジロウちゃんはロンドンを想像しながら布団に入り、眠りにつくのだった。
シンイチロウも、父さんの車の中で聴くビートルズを好きになっていくのであった。
目が覚めたジョウジロウちゃんは台所の戸を開けた。
『おっぱいよう。』
『じぃちゃんおはよう。』
:09/03/08 00:46
:W61S
:IR6AgnaY
#101 [ザセツポンジュ]
忘れてはいけないのが
この家の変態ジジイ、鈴木ひとしの存在だ。
『ジョウジロウ、お前な、今からきーさんを読んで来い。』
すーさんはオセロをセットして正座していた。
『やだよー。ボク今日忙しいんだから。』
ジョウジロウちゃんは、机に置かれたお弁当箱を手に持った。
:09/03/08 00:48
:W61S
:IR6AgnaY
#102 [ザセツポンジュ]
『おい!ワシにさからうとは15年早いなぁ。呼んで来いったら!』
すーさんは足をもぞもぞさせている。
『足、しびれてたてないの?』
ジョウジロウちゃんはすーさんの足の裏をつついた。
『ひゃう!ひゃら!ジョウジロウ!やめろ!快感がワシをおそう!』
:09/03/08 00:52
:W61S
:IR6AgnaY
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