†涙のバージンロード†
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#35 [ゆきな]
一通り落ち着き、母親との生活が始まった。
「お母さん、またゆきなと暮らせて幸せや」
新しい家には、最初全く馴染めなかった。
買い物に出かけて帰ってきても、帰ってきたという感覚が湧かない。
他人(ひと)の家に入るような、そんな感覚が1ヵ月は続いた。
:10/12/30 01:17
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#36 [ゆきな]
家の次は仕事探し。
「あたし今働いてるバー辞めるんやけど、代わりに働いてみん?」
何をしようか迷っていると友達がそう言ってきた。
「バー?私飲むんは好きでも、お酒詳しくないんやけど」
それでも大丈夫との事だったので、早速面接を受ける事にした。
:10/12/30 09:50
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#37 [ゆきな]
後日、友達が働いているバーについて行った。
「あたしが辞めたら代わりに来てくれることになった、ゆきな連れてきたー」
「ども、初めまして」
店内には若い男性スタッフが2人いた。
「初めまして、俺ゆうと!」
「ちわっ!俺まさや!いつから来てくれんの?」
:10/12/30 12:35
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#38 [ゆきな]
面接と聞いていたのに、もういつでも来て!という感じだった。
男性恐怖症から抜け出せてない私は、まだビクビクしている。
「どしたゆきな?」
友達が心配してくれたけれど、一生懸命平然を装った。
「ううん、緊張してるだけ!」
友達が辞める次の日から、私はバーで働くことになった。
:10/12/30 12:45
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#39 [ゆきな]
引っ越しと、仕事先が決まったので、父親にも報告した。
「そうか…頑張り!お母さん元気しとる?」
今まで母親の事は一切触れなかった父親が、そう聞いてきた。
「元気してるで!お母さんも今フルタイムで働き始めたし」
:10/12/31 11:45
:SH08B
:E9U7VmKA
#40 [ゆきな]
母親は一人で暮らしている間ずっと、バイトを掛け持ちして生活していたらしい。
私と住むようになり、百貨店で朝から夜まで働き始めた。
そんな母親の話を父親は心配そうに聞いていた。
なんだかんだ言っても、10年以上は夫婦だったもんね…。
「お父さんは、お母さんを好きだって思った事ある?」
:10/12/31 11:50
:SH08B
:E9U7VmKA
#41 [ゆきな]
「勘弁してくれや(笑)」
父親ははぐらかしたけれど、私があまりにもしつこく聞くと笑って答えてくれた。
「…あったよ…お母さんはどう思ってんか知らないけど…お見合いした時、俺が一目惚れしてたから」
聞いたこっちがニヤけてしまった。
:10/12/31 15:17
:SH08B
:E9U7VmKA
#42 [ゆきな]
そして、私はバー初出勤の日を迎えた。
「今日から入ったゆきなで〜す!よろしく」
まだゆうとにまさや、それから男性のお客さんにはビクビクしながらも、第一印象を大事にしようと、明るく振る舞った。
客「ゆきなちゃん彼氏いないのー」
「モテないからいないんですよー」
:10/12/31 15:23
:SH08B
:E9U7VmKA
#43 [ゆきな]
私の出勤時間は、夜10時から朝の7時前後(お客さんの入りによって違う)。
店内にはカラオケとダーツがあり、お客さんも私たちも朝まで楽しめる。
私は毎日何種類ずつかカクテルの作り方を覚えていった。
作り方を覚えていくのと同時に、いつも一緒に仕事をするゆうととまさやには、恐怖感を抱かなくなっていた。
:10/12/31 15:29
:SH08B
:E9U7VmKA
#44 [れい]
更新楽しみにしてます

:11/01/01 01:30
:P705i
:☆☆☆
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