†涙のバージンロード†
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#1 [ゆきな]
「お父さんな、ゆきなと結婚式場の…あの赤いところ一緒に歩くのが夢やねん」
「あはは、バージンロードの事やろ?」
「あぁ、それそれ!」
「…一緒に歩こうな、お父さん」
そんな約束を父親と交わした。
:10/12/28 12:58
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:lmPMHWRA
#2 [ゆきな]
私の親は、お見合い結婚だった。
二人がお互い惹かれ合って結婚に至ったわけではない。
父方の周りの人間、母方の周りの人間が、当人たちが知らないうちに勝手に話を進めて決められたそうで。
「もう歳も歳だし」
「いい加減嫁もらえ」
「孫の顔がみたい」
そんな理由でした結婚。
:10/12/28 13:03
:SH08B
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#3 [ゆきな]
好き同士でないわけだからうまくいくわけでもなく、離婚。
そんな両親に私は、こんなバカげた事を聞いたことがある。
「好きでもない人の子供なのに、私が生まれてきて幸せだった?」
その問いに、二人は泣いていた。
父「お前は俺の宝や」
母「あんたがいたから、離婚する今日まで耐えられたんやで」
:10/12/28 13:10
:SH08B
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#4 [ゆきな]
離婚当時、未成年だった私の親権は、経済面を考慮して父親になった。
そこから父親との生活が始まったけれど、しばらくして私の反抗期がやってきた。
家出、喧嘩、夜遊びの繰り返し。
まだまだ可愛らしい程度の反抗期だったけれど、相当父親を困らせた。
:10/12/28 13:14
:SH08B
:lmPMHWRA
#5 [ゆきな]
「お前男やったら殴っとるぞ、このバカ女が」
「おーおー、んなら殴ってみろや、あ?」
そんなくだらない口喧嘩は数えきれないほどした。
20歳の誕生日を迎えてすぐ、私は家を出て、一人暮らしを始めた。
:10/12/28 13:19
:SH08B
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#6 [ゆきな]
憧れていた一人暮らしで、私は嬉しくてたまらなかった。
10代の頃にバイトや遊びで貯めたお金で生活を始め、新しく決まった仕事で貯金をコツコツ貯めていった。
そんな中、ふと母親がどうしてるか気になり、母親の携帯に電話をしてみた。
「もしもーし」
「…ゆきな?」
:10/12/28 13:49
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#7 [ゆきな]
久しぶりに聞く母親の声になんだかホッとした。
「お母さん、久しぶり…私一人暮らし始めてん」
「そう…長いこと連絡もしないでごめん」
ちょっとぎごちなかったけど、お互いの近況を報告しあった。
:10/12/28 17:30
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#8 [ゆきな]
母親は当時、家族3人で住んでいたところから少し離れたところで、一人で生活していた。
母子(おやこ)なのに、何も知らなかった。
連絡すればそれくらい、いつでも分かった事だけれど、両親が離婚した時、それをしなかった。
最初は母親がいなくて寂しい思いはしたけれど、二人で決めた結論で、母親がいなくても父親がよくしてくれていた。
それからすぐに私の反抗期もきて、父親へのイライラとバイトや遊びの事しか頭になかった。
:10/12/28 17:39
:SH08B
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#9 [ゆきな]
でも、その電話をしたのをきっかけに、時々母親に会うようになった。
「お父さんと離婚した事後悔してない?」
私の質問に母親は「ぜ〜んぜん!」と笑顔で答える。
そんなに我慢してたんだね。
:10/12/28 17:44
:SH08B
:lmPMHWRA
#10 [ゆきな]
そんな両親を見てきたせいか、昔から結婚したいなんていう思いを抱いたことがなかった。
それを全部両親の不仲のせいにするのは間違っているかもしれないけれど。
人並みに彼氏を作って付き合ったりはしていたけれど。
でもそれも、私が途中から嫌になりほとんど半年で破局。
:10/12/28 17:48
:SH08B
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