†涙のバージンロード†
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#1 [ゆきな]
「お父さんな、ゆきなと結婚式場の…あの赤いところ一緒に歩くのが夢やねん」

「あはは、バージンロードの事やろ?」

「あぁ、それそれ!」

「…一緒に歩こうな、お父さん」

そんな約束を父親と交わした。

⏰:10/12/28 12:58 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#2 [ゆきな]
私の親は、お見合い結婚だった。

二人がお互い惹かれ合って結婚に至ったわけではない。

父方の周りの人間、母方の周りの人間が、当人たちが知らないうちに勝手に話を進めて決められたそうで。

「もう歳も歳だし」
「いい加減嫁もらえ」
「孫の顔がみたい」

そんな理由でした結婚。

⏰:10/12/28 13:03 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#3 [ゆきな]
好き同士でないわけだからうまくいくわけでもなく、離婚。

そんな両親に私は、こんなバカげた事を聞いたことがある。

「好きでもない人の子供なのに、私が生まれてきて幸せだった?」

その問いに、二人は泣いていた。

父「お前は俺の宝や」

母「あんたがいたから、離婚する今日まで耐えられたんやで」

⏰:10/12/28 13:10 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#4 [ゆきな]
離婚当時、未成年だった私の親権は、経済面を考慮して父親になった。

そこから父親との生活が始まったけれど、しばらくして私の反抗期がやってきた。

家出、喧嘩、夜遊びの繰り返し。

まだまだ可愛らしい程度の反抗期だったけれど、相当父親を困らせた。

⏰:10/12/28 13:14 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#5 [ゆきな]
「お前男やったら殴っとるぞ、このバカ女が」

「おーおー、んなら殴ってみろや、あ?」

そんなくだらない口喧嘩は数えきれないほどした。

20歳の誕生日を迎えてすぐ、私は家を出て、一人暮らしを始めた。

⏰:10/12/28 13:19 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#6 [ゆきな]
憧れていた一人暮らしで、私は嬉しくてたまらなかった。

10代の頃にバイトや遊びで貯めたお金で生活を始め、新しく決まった仕事で貯金をコツコツ貯めていった。

そんな中、ふと母親がどうしてるか気になり、母親の携帯に電話をしてみた。

「もしもーし」

「…ゆきな?」

⏰:10/12/28 13:49 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#7 [ゆきな]
久しぶりに聞く母親の声になんだかホッとした。

「お母さん、久しぶり…私一人暮らし始めてん」

「そう…長いこと連絡もしないでごめん」

ちょっとぎごちなかったけど、お互いの近況を報告しあった。

⏰:10/12/28 17:30 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#8 [ゆきな]
母親は当時、家族3人で住んでいたところから少し離れたところで、一人で生活していた。

母子(おやこ)なのに、何も知らなかった。

連絡すればそれくらい、いつでも分かった事だけれど、両親が離婚した時、それをしなかった。

最初は母親がいなくて寂しい思いはしたけれど、二人で決めた結論で、母親がいなくても父親がよくしてくれていた。

それからすぐに私の反抗期もきて、父親へのイライラとバイトや遊びの事しか頭になかった。

⏰:10/12/28 17:39 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#9 [ゆきな]
でも、その電話をしたのをきっかけに、時々母親に会うようになった。

「お父さんと離婚した事後悔してない?」

私の質問に母親は「ぜ〜んぜん!」と笑顔で答える。

そんなに我慢してたんだね。

⏰:10/12/28 17:44 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#10 [ゆきな]
そんな両親を見てきたせいか、昔から結婚したいなんていう思いを抱いたことがなかった。

それを全部両親の不仲のせいにするのは間違っているかもしれないけれど。

人並みに彼氏を作って付き合ったりはしていたけれど。

でもそれも、私が途中から嫌になりほとんど半年で破局。

⏰:10/12/28 17:48 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#11 [ゆきな]
酷いかもしれないけれど、私はただ恋に恋してきただけ。

周りがみんな彼氏持ちで、幸せそうに恋バナしてるのを見ていると、うらやましかった。

だから、なんとなくいいなって思える人なら、そんなに好きじゃなくても付き合ったりしてみた。

「結婚しよう」

そんな叶うはずもない約束をしたりもしてたっけ…

⏰:10/12/28 19:02 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#12 [ゆきな]
一人暮らしも半年ほどですっかり慣れた。

その頃に、父親からメールが届いた。

「お前に散々酷いこと言って悪かった…元気にしてるん?心配やから連絡ください」

謝らなければならないのは私の方なのに。

私は父親と食事する約束をした。

⏰:10/12/28 19:12 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#13 [ゆきな]
半年ぶりに父親と再会。

私に会った瞬間、また謝ってきた。

私も謝った。

「散々お父さん困らせてごめんなさい。」

⏰:10/12/28 21:13 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#14 [ゆきな]
それからこの半年間の出来事や昔の話で、久しぶりに父親と楽しくご飯を食べた。

「ゆきな、彼氏の一人や二人できたか?」

「ううん、今いてない。将来結婚もせん。独身でいるし」

そう言った後、父親は少し寂しそうな顔をしながら笑っていた。

⏰:10/12/28 21:25 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#15 [ゆきな]
父親は家族で住んでいた家に一人でいる。

再婚も考えてないらしい。

それは母親も同じだけれど、二人の年齢もたいがいだし←

でもふと思った。

両親は毎日、何を楽しみに生きているんだろう?

⏰:10/12/28 21:28 📱:SH08B 🆔:lmPMHWRA


#16 [ゆきな]
父親との仲直りも果たし、それから私はとにかく仕事に励んだ。

一生懸命した成果もあり、成績も伸び、新人指導も任された。

時々会う父親や母親もその事をすごく喜んでくれたみたい。

仕事に余裕ができてくると、何か楽しい事ないかなと毎日考えるようになった。

⏰:10/12/29 00:08 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#17 [ゆきな]
そんな頃、中学時代から親しくしてもらってる先輩から合コンに誘われた。

刺激が欲しかった私は、なんとなく参加することに。

たいして彼氏が欲しかったわけでもないけれど、パーッと騒ぎたい気分だった。

その合コンは男女合わせて10人で開催された。

⏰:10/12/29 00:13 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#18 [ゆきな]
男性メンバーは全員私より5歳以上年上だった。

仕事帰りらしく、スーツでの登場。

そのうちの一人と連絡先を交換した。

名前はたくや。

年齢27歳。

合コンの席でみんなから1番男前だと言われていた。

⏰:10/12/29 00:18 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#19 [ゆきな]
合コンしてから1週間、毎日メールも電話もした。

そしてまたこのメンバーで集まろうという話が出た。

「じゃあさ、俺らで幹事しよや!今度会って店決めたりしよう」

「いいね〜!よし、いい場所見つけよう」

というわけで、たくやと二人で会うことになった。

⏰:10/12/29 00:26 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#20 [ゆきな]
たくやの仕事の都合上、夜に居酒屋で会う事になった。

ちょっとオシャレな居酒屋で、合コンの時の話をしながらお酒を飲んだ。

「実はさ、俺がゆきなちゃんに幹事しようって誘ったのはただの口実で…」

…?

「付き合ってほしい」

告白されてしまった。

⏰:10/12/29 10:44 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#21 [葵]
気になる

⏰:10/12/29 14:32 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#22 [ゆきな]
>>21
葵さん

読んでいただいてありがとうございます

続き頑張って書いていきます!

もしよかったら、感想板を作ったので、こちらの方もまたよろしくお願いします★


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4870/

⏰:10/12/29 17:16 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#23 [ゆきな]
「…よろしくお願いします」

私はOkの返事をした。

たくやもまた、好きではなかったけれど、ちょっといいかなと思う程度の人だった。

「まじで?っしゃ〜!」

たくやは大袈裟なくらい喜んだ。

⏰:10/12/29 17:22 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#24 [ゆきな]
「あ〜、もう私飲まれん」

居酒屋に入って2時間近く経った頃、私はお酒の酔いが回ってきていた。

「じゃあさ、ここ出てさ…ゆきなの家行っていい?」

「……いいよ」

⏰:10/12/29 17:34 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#25 [ゆきな]
頭がクラクラする中、たくやを連れて自分のマンションに帰る。

入るなり、キスをしてきた。

そこからお姫様抱っこでベッドまで運ばれた。

「ちょっと待って」

「付き合ってんだからいいじゃん」

⏰:10/12/29 19:33 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#26 [ゆきな]
今ではもっと自分を大切にすべきだったと、軽率な事をすべきではなかったと反省している。

それはたくやのおかげで、思い知らされる事になる。

「なぁなぁ…中だしとハメ撮りしていい?」

そんなのいいわけがない。

「…やめてよ!」

私は必死に抵抗した。

⏰:10/12/29 19:42 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#27 [ゆきな]
「付き合ってるんやからええやんけ」

抵抗すると殴られ、結局どっちもされていた。

おまけに違う方の穴にまで無理矢理入れられてしまった。

痛かった。

「ゆきな、愛してる」

⏰:10/12/29 19:48 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#28 [ゆきな]
たくやが帰った後、真っ先にお風呂に入った。

自業自得だったけど、それ以来男性恐怖症になっていた。

今まで仲が良かった男友達でさえ、みんな恐く感じた。

もう二度と彼氏は作らないと、この時強く思った。

⏰:10/12/29 19:52 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#29 [ゆきな]
たくやからはその後、何度も連絡をしてきた。

「ゆきな、逢いたい」

「何してんの?」

「なんで無視するん?こんなに好きやのに…」

私は全て無視し続け、携帯のアドレスも番号も変えた。

⏰:10/12/29 19:56 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#30 [莉緒拿]
気になる

⏰:10/12/29 21:41 📱:F02B 🆔:jNZqTX.I


#31 [ゆきな]
>>30
莉緒拿さん

読んでいただいてありがとうございます

来れる時にちょくちょく更新していきます★

よかったらまた覗きに来てください

⏰:10/12/29 22:33 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#32 [ゆきな]
「ゆきな最近痩せた…てかヤツレたくない?何かあったん?元気もないし」

久々に会った友達にそう言われた。

「んー、仕事忙しくてさ」

友達や周りの人には、たくやの事は一切話さなかった。

ばかだった自分が悪い。

そして私は一人暮らしをしてきたマンションを出ていく決心をした。

まだ1年程だけど、あこにいると時々あの夜の事が頭をよぎるから…。

⏰:10/12/29 22:42 📱:SH08B 🆔:ugacnXPg


#33 [ゆきな]
とりあえず、引っ越しを考えてる事を母親に話してみた。

なんと偶然にも、母親もまた当時住んでいたアパートを出たがっていた。

「お母さん、一緒に住む?」

そんな何気なく言った私の一言で、母親と住むことになった。

⏰:10/12/30 01:04 📱:SH08B 🆔:Zvx7C6Ns


#34 [ゆきな]
話が決まってからは忙しかった。

住む場所を決め、物件を探し、引っ越しの用意を進めていく。

仕事も引っ越しを機に新しく探そう思い、やめた。

「今までお世話になりました」

「ゆきなちゃん、またバイトでもいいから来て(笑)」

⏰:10/12/30 01:12 📱:SH08B 🆔:Zvx7C6Ns


#35 [ゆきな]
一通り落ち着き、母親との生活が始まった。

「お母さん、またゆきなと暮らせて幸せや」

新しい家には、最初全く馴染めなかった。

買い物に出かけて帰ってきても、帰ってきたという感覚が湧かない。

他人(ひと)の家に入るような、そんな感覚が1ヵ月は続いた。

⏰:10/12/30 01:17 📱:SH08B 🆔:Zvx7C6Ns


#36 [ゆきな]
家の次は仕事探し。

「あたし今働いてるバー辞めるんやけど、代わりに働いてみん?」

何をしようか迷っていると友達がそう言ってきた。

「バー?私飲むんは好きでも、お酒詳しくないんやけど」

それでも大丈夫との事だったので、早速面接を受ける事にした。

⏰:10/12/30 09:50 📱:SH08B 🆔:Zvx7C6Ns


#37 [ゆきな]
後日、友達が働いているバーについて行った。

「あたしが辞めたら代わりに来てくれることになった、ゆきな連れてきたー」

「ども、初めまして」

店内には若い男性スタッフが2人いた。

「初めまして、俺ゆうと!」
「ちわっ!俺まさや!いつから来てくれんの?」

⏰:10/12/30 12:35 📱:SH08B 🆔:Zvx7C6Ns


#38 [ゆきな]
面接と聞いていたのに、もういつでも来て!という感じだった。

男性恐怖症から抜け出せてない私は、まだビクビクしている。

「どしたゆきな?」

友達が心配してくれたけれど、一生懸命平然を装った。

「ううん、緊張してるだけ!」

友達が辞める次の日から、私はバーで働くことになった。

⏰:10/12/30 12:45 📱:SH08B 🆔:Zvx7C6Ns


#39 [ゆきな]
引っ越しと、仕事先が決まったので、父親にも報告した。

「そうか…頑張り!お母さん元気しとる?」

今まで母親の事は一切触れなかった父親が、そう聞いてきた。

「元気してるで!お母さんも今フルタイムで働き始めたし」

⏰:10/12/31 11:45 📱:SH08B 🆔:E9U7VmKA


#40 [ゆきな]
母親は一人で暮らしている間ずっと、バイトを掛け持ちして生活していたらしい。

私と住むようになり、百貨店で朝から夜まで働き始めた。

そんな母親の話を父親は心配そうに聞いていた。

なんだかんだ言っても、10年以上は夫婦だったもんね…。

「お父さんは、お母さんを好きだって思った事ある?」

⏰:10/12/31 11:50 📱:SH08B 🆔:E9U7VmKA


#41 [ゆきな]
「勘弁してくれや(笑)」

父親ははぐらかしたけれど、私があまりにもしつこく聞くと笑って答えてくれた。

「…あったよ…お母さんはどう思ってんか知らないけど…お見合いした時、俺が一目惚れしてたから」

聞いたこっちがニヤけてしまった。

⏰:10/12/31 15:17 📱:SH08B 🆔:E9U7VmKA


#42 [ゆきな]
そして、私はバー初出勤の日を迎えた。

「今日から入ったゆきなで〜す!よろしく」

まだゆうとにまさや、それから男性のお客さんにはビクビクしながらも、第一印象を大事にしようと、明るく振る舞った。

客「ゆきなちゃん彼氏いないのー」

「モテないからいないんですよー」

⏰:10/12/31 15:23 📱:SH08B 🆔:E9U7VmKA


#43 [ゆきな]
私の出勤時間は、夜10時から朝の7時前後(お客さんの入りによって違う)。

店内にはカラオケとダーツがあり、お客さんも私たちも朝まで楽しめる。

私は毎日何種類ずつかカクテルの作り方を覚えていった。

作り方を覚えていくのと同時に、いつも一緒に仕事をするゆうととまさやには、恐怖感を抱かなくなっていた。

⏰:10/12/31 15:29 📱:SH08B 🆔:E9U7VmKA


#44 [れい]
更新楽しみにしてます

⏰:11/01/01 01:30 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#45 [ゆきな]
>>44
れいさん

読んでいたいてありがとうございます

もしかしたら不快に思われるところ等あるかもしれませんが、よかったらまた見にきてもらえると嬉しいです!

⏰:11/01/01 09:55 📱:SH08B 🆔:EyUTW11w


#46 [ゆきな]
ゆうとは私とタメで、まさやは1つ年下。

二人は中学時代の先輩・後輩らしく、昔は相当なヤンチャだったようだ。

もうだいぶ落ち着いてる感じ。

今働いているバーは、まさやの知り合いが経営者で、まさやがゆうとを誘ったんだ教えてもらった。

⏰:11/01/01 10:08 📱:SH08B 🆔:EyUTW11w


#47 [ゆきな]
客「どっちがゆきなちゃんの彼氏?」

「え、どっちも違いますよ(笑)」

ゆうと「まさや、お前彼氏なったれや」

まさや「ぜってーやだ!」

「うわっ、ひーどっ」

いつの間にか、私もすっかり馴染んで、そんな冗談を言い合えるようになった。

⏰:11/01/01 10:19 📱:SH08B 🆔:EyUTW11w


#48 [ゆきな]
まさや「ゆきな、番号教えてや」

しばらくして、まさやから携帯の番号を聞かれた。

「あー、うん。はいっ」

その日から毎日まさやからメールが来た。

⏰:11/01/01 15:50 📱:SH08B 🆔:EyUTW11w


#49 [ゆきな]
メールの内容はものすごくくだらなかった。

「今日ゆきなん家の昼飯何?」

「オムライスとサラダ」

「俺にも作って」

「絶対やだ(笑)」

「(:_;)(:_;)(:_;)」

みたいなね。

⏰:11/01/01 17:26 📱:SH08B 🆔:EyUTW11w


#50 [ゆきな]
そんなまさやとのメールのやりとりがいつの間にか、毎日の楽しみになっていた。

仕事でいつも会うけれど、仕事以外でもこうして関わっていられるのが嬉しくて…。

ある日、その話友達にしてみた。

「その男に恋したな」

⏰:11/01/04 01:12 📱:SH08B 🆔:raGVKU.Q


#51 [ゆきな]
…恋?

まさやの事を好きということ?

ずっと本気で人を好きにならなかった私が、人を好きになるはずかない。

たくやの事でトラウマになり、彼氏はいらないと心底思った私が、人を好きになるはずがない。

「恋じゃないよ」

私は否定した。

⏰:11/01/04 01:16 📱:SH08B 🆔:raGVKU.Q


#52 [ゆきな]
恋じゃない。

自分ではそう思ってるけれど、周りから恋だと言われると、相手を変に意識してしまう。

他にもそんな経験のある人はいると思う。

私はまさにその状態に陥った。

⏰:11/01/04 22:12 📱:SH08B 🆔:raGVKU.Q


#53 [ゆきな]
「今度さ給料はいるし、飯行かね?俺おごるし」

私がまさやを意識し始めたころ、メールでご飯に誘われた。

「高いの頼もっと(笑)」

ノリで返事した後、私はドキドキが止まらなかった。

⏰:11/01/04 22:17 📱:SH08B 🆔:raGVKU.Q


#54 [ゆきな]
そのドキドキは、今までに感じた事のないものだった。

まさやとの約束の日、私のドキドキはピークを迎える。

仕事では、シャツにネクタイという堅苦しい格好しか見た事なかったけど、この日は初めて私服姿を見た。

いつもと違う雰囲気に、ドキッとした。

⏰:11/01/05 13:43 📱:SH08B 🆔:aY/VHdRw


#55 [ゆきな]
「ゆきな意外に私服姿可愛いな」

「意外って何さ!」

仕事で毎日顔合わしてるのに、なんだか落ち着かない。

この日は二人で焼肉を食べに行った。

⏰:11/01/06 20:11 📱:SH08B 🆔:zgzox2I2


#56 [ゆきな]
この時、初めて恋愛の話をまさやとした。

まさやには彼女はいなかった。

気になる人がいるらしいけれど、彼女はいらないそう。

「まぁ今は仕事1番かな!金貯めたいし…ゆきなは?」

「…私も彼氏はいらないや…」

⏰:11/01/06 21:38 📱:SH08B 🆔:zgzox2I2


#57 [我輩は匿名である]
両親と仲良くなるまでの話は、つい涙がこぼれました


頑張って続き書いてね☆

⏰:11/01/07 11:28 📱:SH01B 🆔:3t/6LVmE


#58 [ゆきな]
>>57
我輩は匿名であるさん

読んでいただいてありがとうございます

応援してくださる方がいると頑張ろうって思えます

読み返すと間違ってるところや、乱文多々あって読みにくい部分ありますが、最後まで書こうと思います!

よかったらまた覗きに来てください(^^)v

⏰:11/01/07 21:59 📱:SH08B 🆔:JBmayRHs


#59 [ゆきな]
まさやの事が気になるのは事実。

でも、もうあんな目に遭うのは懲り懲りだと思うのも事実。

それならこうして、職場仲間として、友達として付き合っていくのがいい。

それにまさやは、別に私を何とも思ってないだろうし。

私はそう考えた。

⏰:11/01/07 22:04 📱:SH08B 🆔:JBmayRHs


#60 [ゆきな]
焼肉を食べに行って以来、時々まさやと一緒にご飯を食べに行った。

食事中もほとんど仕事関係の話をする事が多かったけれど、楽しかった。

バーの仕事も少しずつ慣れて、全く知らなかったカクテルも一人で作れるようになってきた。

そんな頃に事件は起きた。

⏰:11/01/07 22:22 📱:SH08B 🆔:JBmayRHs


#61 [ゆきな]
今思うと、その事件が起きなければ…

私がいた場所の近くにカラオケがなければ…

カラオケからあの人が出て来なければ…

大袈裟かもしれないが、私の人生が今と少し変わってたかもしれない。

⏰:11/01/07 22:27 📱:SH08B 🆔:JBmayRHs


#62 [ゆきな]
私が働くバーによく来てくれる、別のバーのオーナーさんのお店に、その日私は飲みに行っていた。

「もう電車動いてるし、眠たいんで帰りま〜す」

早朝、少し酔い気味だった私は店を後にして、大通りを歩く。

店から少し歩いた所で、一人のお兄さんが声をかけてきた。

⏰:11/01/07 22:33 📱:SH08B 🆔:JBmayRHs


#63 [ゆきな]
「おねーさんっ!どこの人?何歳?朝メシもう喰った?」

はっきり覚えていないが、質問が多かった。

私が歩いていた大通りは、夕方から早朝にかけて、キャッチやナンパ、スカウトの人達でごちゃごちゃしている。

私はとりあえず、その人を無視し続け、駅に向かった。

⏰:11/01/08 01:15 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#64 [ゆきな]
大通りを抜けると、少し静まり返った感じの町並みになる。

そこに差し掛かった途端、ニコニコ顔で話しかけながらついて来たその人は、急に態度を変えた。

「おいコラ、無視してんじゃねーよ!」

思い切りお腹を蹴られ、ひょいと抱えられてしまった。

⏰:11/01/08 01:20 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#65 [ゆきな]
こういう場合、大声で助けを呼べとか言うけれど、怖さと蹴られたショックのせいか、声を出そうとしても咳込む事しかできない。

代わりに、持ち歩いてた防犯ブザーを鳴らそうとしたが、見つかって捨てられてしまった。

ヤバイ…。

その時、私の携帯のバイブが鳴った。

⏰:11/01/08 01:23 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#66 [ゆきな]
「ゆきな、俺だけど!」

電話の相手はまさやだった。

「た…助けて」

電話の向こうで、まさやが色々聞いて来たけれど、その一言を言うのでいっぱいいっぱいだった。

⏰:11/01/08 01:26 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#67 [ゆきな]
そのうち携帯も取り上げられてしまった。

幸い捨てられなかったけど…。

そして私は、あるラブホの入り口付近でやっと降ろされた。

「中入れよ」

⏰:11/01/08 01:34 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#68 [ゆきな]
「やめて!触んな!」

やっとまともに声が出たけれど、人もいないこんなところでは誰にも助けてもらえない。

そう思っていた時、話し声が聞こえてきた。

「誰か助けてーっ!」

⏰:11/01/08 08:36 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#69 [ゆきな]
自分でもびっくりするくらいの大声で叫んだ。

すると男性二人がこちらに走ってきてくれる。

「…ゆきな!?」

そのうちの一人はゆうとだった。

⏰:11/01/08 08:40 📱:SH08B 🆔:zb/7GGek


#70 [ゆきな]
ゆうとは昔、目が合えば喧嘩!みたいな性格だったらしい。

そのせいか、喧嘩も強い。

私を掴んでた人が逃げようとしたが、追いかけ、殴りかかった。

「ゆき…な…ちゃんだっけ?こっち!」

その間に、私はゆうとの友達に引っ張られながら近くの公園に入った。

⏰:11/01/10 12:58 📱:SH08B 🆔:PsRYZfrA


#71 [ゆきな]
「大丈夫?怪我ないっすか?」

「はいっ!助けてくれてありがとう…」

しばらくゆうとの友達と公園で話をしていた。

二人は小学生時代からの友人で、この時は近所のカラオケでオールした帰りだったらしい。

⏰:11/01/10 18:33 📱:SH08B 🆔:PsRYZfrA


#72 [ゆきな]
少ししてからゆうとが走って、公園に入ってきた。

ゆうとの友達がここにいる事を伝えてくれたらしい。

「ゆきな…はい、これ携帯…大丈夫やったか?何もされてない?怪我は?」

「大丈夫…別に何もされてな…いから…」

それまで泣かなかったのに急に涙が出てきた。

⏰:11/01/11 02:25 📱:SH08B 🆔:btWdgotU


#73 [ゆきな]
小さい子供みたいに泣く私を、ゆうとはぎゅっとしながら頭を撫でてくれた。

「とりあえず俺ん家…いや…店行くか!ちょっと落ち着くまで休んでけ」

「…うん」

私はゆうとにおんぶされ、私たちのお店へ向かった。

ゆうとの友達とは途中の道でさよならした。

「気をつけてな」

「ホントに…ありがとう」

⏰:11/01/11 11:08 📱:SH08B 🆔:btWdgotU


#74 [ゆきな]
お店に着いた頃には、涙が止まっていた。

ゆうとがお茶を入れてくれた。

「ありがとう…私重かったやろ?ごめん」

「軽いし!んで落ち着いたらこいつに連絡してやれ」

ゆうとが携帯を差し出してきた。

そこにはまさやの番号が表示されている。

⏰:11/01/11 20:47 📱:SH08B 🆔:btWdgotU


#75 [ゆきな]
「さっき俺が携帯見たら何回も電話とメールしてきててよ…ゆきなの事心配してるから」

「うんっ」

私はすぐにまさやに電話をした。

「まさや、私大丈夫やから!ゆうとが来てくれた」

「…よかったーっ!本間無事でよかった!」

私はまた涙が出てきた。

⏰:11/01/11 20:50 📱:SH08B 🆔:btWdgotU


#76 [ゆきな]
そんな私をゆうとがまたぎゅっとしてきた。

「怖かったやろ?これから何かあった時は俺にすぐ連絡してこいな!助けてやるから」

ゆうとはそういいながら、携帯番号を書いた紙をくれた。

その日は目が腫れるまで、私は泣きじゃくった。

⏰:11/01/11 22:54 📱:SH08B 🆔:btWdgotU


#77 [ゆきな]
その事件後、ほんの少し、変わった事がある。

まさやからの連絡が減り、二人でご飯を食べに行かなくなった事。

代わりに、ゆうとがよくメールをしてくれるようになった事。

でも、仕事に行けば3人でわいわいして、みんなで食事に行ったりもするから、その変化を私はたいして気にとめていなかった。

⏰:11/01/11 23:00 📱:SH08B 🆔:btWdgotU


#78 [みぃ]
メッチャ気になる

⏰:11/01/12 02:41 📱:N01B 🆔:R5UHLLA.


#79 [ゆきな]
>>78
みぃさん

読んでいただいてありがとうございます

初めての小説で分かりにくい文章や間違いがたくさんありますが、是非最後までお付き合いください

今からまた更新していきます!

⏰:11/01/12 12:00 📱:SH08B 🆔:MYIo2L32


#80 [ゆきな]
そんな中、私の22歳の誕生日が近づいてきた。

まさや「そういやゆうと来週誕生日やな」

ゆうと「あー、本間や!」

「えっ、私も来週誕生日なんだけど、いつ?」

なんと、私とゆうとの誕生日が同じだった。

⏰:11/01/12 12:09 📱:SH08B 🆔:MYIo2L32


#81 [ゆきな]
ゆうと「これは運命やなぁ」

「本間やなっ」

この時、ドキッとしたのは気のせい?

誕生日、お店でお客さんも含めてみんなでパーティーをする事になった。

⏰:11/01/12 12:12 📱:SH08B 🆔:MYIo2L32


#82 [みか]
誕生日パーティーの準備は、前日にまさやとめったに顔を出さないここのオーナーがしてくれる事に。

「ゆうととゆきなは前日店にくんなよ」

「わ〜ってるよ!」
「はーい」

⏰:11/01/13 17:14 📱:SH08B 🆔:hA/wFhqE


#83 [ゆきな]
↑名前ゆきなです

⏰:11/01/13 17:19 📱:SH08B 🆔:hA/wFhqE


#84 [ゆきな]
誕生日の0時ちょうどに、ゆうととまさやからメールがきた。

ゆうと「お互いハピバ!笑 今年もよろしく」

新年の挨拶かよ。

まさや「誕生日おめでと!もうババアやな(笑)来年の今日もメールしたるわな!」

…ババア!!?

⏰:11/01/14 21:20 📱:SH08B 🆔:goIXXDFA


#85 [ゆきな]
夜、いつもの出勤時間にお店に向かった。

ゆうとと駅で待ち合わせして、二人で行った。

「まさや張り切って用意してくれたかなぁ?」

「さぁなぁ…(笑)」

⏰:11/01/14 21:30 📱:SH08B 🆔:goIXXDFA


#86 [ゆきな]
店に着き、ドアを開ける。

その瞬間、

「ハッピーバースデー!」

何人もの声がしたのと同時に、シャンパンタワーが目に入った。

⏰:11/01/14 21:36 📱:SH08B 🆔:goIXXDFA


#87 [ゆきな]
お店の奥からケーキも出てきた。

「まさや様の特製ケーキや」

ろうそくを消して早速食べてみる。

「まずぅ!」
ゆうと「まずぅ!」

嘘、本当はすごくおいしかった。

⏰:11/01/15 09:02 📱:SH08B 🆔:whv.pCSM


#88 [ゆきな]
お客さんから花束やちょっとしたプレゼントをもらった。

「二人ともおめでとう」

「ほな今日は主役が潰れるまで飲ませよかー」

そんなお客さんの一人が言った言葉で、私とゆうとは結構な量のお酒を飲むハメに。

⏰:11/01/15 09:21 📱:SH08B 🆔:whv.pCSM


#89 [ゆきな]
お酒が入り、上機嫌になる。

「みんな今日は本間ありがとー」

「やべー俺今日超楽しい!」
ドンチャン騒ぎは朝まで続いた。

⏰:11/01/15 12:24 📱:SH08B 🆔:whv.pCSM


#90 [ゆきな]
朝7時。

お客さんがチラホラ帰りだす。

気づけばいつもの3人だけになっていた。

まさや「俺ちょっと朝メシ買ってくるわ!いるもんある?」

ゆうと「俺おにぎりとお茶」

「アタシはコーヒー」

⏰:11/01/16 11:48 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#91 [ゆきな]
まさやがコンビニまで買いに行っている間、ゆうととカウンターで酔い醒ましをしていた。

不意に、ゆうとが私の頭を撫でてきた。

「今日かなり飲んだけど大丈夫か?」

その時、ゆうとに助けられた日の事を思い出した。

⏰:11/01/16 14:03 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#92 [ゆきな]
ぎゅっと抱きしめられながら頭を撫でてくれたこと。

おんぶしてくれたこと。

泣き止むまで傍にいてくれたこと。

私は急に恥ずかしくてたまらなくなった。

⏰:11/01/16 17:16 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#93 [ゆきな]
自分で顔が真っ赤になっているのが分かるくらい。

治まれと思えば思うほど、恥ずかしさが込み上げる。

そんな私の内心を知るはずもないゆうとは、ずっと頭を撫でている。

まさや「メシこーてきたで」

⏰:11/01/16 18:33 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#94 [ゆきな]
まさやの声とドアが開く音がした途端、ゆうとの手が離れた。

ゆうと「おーサンキュ!」

さっきはあんなに恥ずかしかった私が、今度はがっかりしている。

なんで?

⏰:11/01/16 18:51 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#95 [ゆきな]
その年の誕生日、父親と母親からプレゼントをもらった。

私はそれまで誕生日に両親からプレゼントをもらったことがない。

冷えきった家庭お互いの誕生日がきてもお祝いも一切なかった。

だから、びっくりもしたし、嬉しくて涙が出そうになった。

みんなに祝ってもらえた、最高の誕生日。

⏰:11/01/18 12:08 📱:SH08B 🆔:PbEnDkqo


#96 [ゆきな]
その日から、また変わった事がある。

それは私の心の中だった。

なぜかゆうとの事をいつも考えていた。

なぜかゆうとと話せる時間がすごく楽しく感じた。

⏰:11/01/18 16:00 📱:SH08B 🆔:PbEnDkqo


#97 [ゆきな]
それから、あんまり父親と会わなくなったこと。

連絡は時々来ていたけれど仕事上、いつも夕方起きて夜に出勤、朝帰宅し、昼間に睡眠という、サラリーマンとは真逆の生活をしていた私。

そのせいもあって、父親となかなか予定が合わなかった。

もちろん、合わせようと思えば合わすことはできた。

でも、父親の事がちょっぴり頭から離れてしまっていた。

⏰:11/01/19 20:47 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#98 [ゆきな]
最後にもう1つ。

それはゆうとだった。

これまでゆうととは全く恋愛の話をした事がない。

ところが、ゆうとの方から恋愛の話題を振って来るようになった。

⏰:11/01/19 20:50 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#99 [ゆきな]
「ゆきな好きな人いてんの?」

最初に突然そう聞かれた時はビックリした。

「いてないなぁ」

「もったいないな、ゆきないい女やのに」

…私、からかわれてる?

そう思った。

⏰:11/01/19 20:52 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#100 [ゆきな]
ゆうとはよく私を褒めた。

私はその度に、嬉しいというか、恥ずかしいというか、くすぐったい気分になっていた。

「俺、もしさ将来結婚するならゆきなみたいな女がいいな」

「…あははッ、私みたいなんと結婚するくらいなら蛙とでもしときぃや」

⏰:11/01/19 20:56 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#101 [ゆきな]
きっと冗談に決まってる。

きっと他の子にも同じように調子いい事言っている。

そうだよね?

ゆうととこんなやりとりができて嬉しい反面、苦しいような複雑な思いが込み上げていた。

⏰:11/01/19 21:02 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


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