†涙のバージンロード†
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#32 [ゆきな]
「ゆきな最近痩せた…てかヤツレたくない?何かあったん?元気もないし」
久々に会った友達にそう言われた。
「んー、仕事忙しくてさ」
友達や周りの人には、たくやの事は一切話さなかった。
ばかだった自分が悪い。
そして私は一人暮らしをしてきたマンションを出ていく決心をした。
まだ1年程だけど、あこにいると時々あの夜の事が頭をよぎるから…。
:10/12/29 22:42
:SH08B
:ugacnXPg
#33 [ゆきな]
とりあえず、引っ越しを考えてる事を母親に話してみた。
なんと偶然にも、母親もまた当時住んでいたアパートを出たがっていた。
「お母さん、一緒に住む?」
そんな何気なく言った私の一言で、母親と住むことになった。
:10/12/30 01:04
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#34 [ゆきな]
話が決まってからは忙しかった。
住む場所を決め、物件を探し、引っ越しの用意を進めていく。
仕事も引っ越しを機に新しく探そう思い、やめた。
「今までお世話になりました」
「ゆきなちゃん、またバイトでもいいから来て(笑)」
:10/12/30 01:12
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#35 [ゆきな]
一通り落ち着き、母親との生活が始まった。
「お母さん、またゆきなと暮らせて幸せや」
新しい家には、最初全く馴染めなかった。
買い物に出かけて帰ってきても、帰ってきたという感覚が湧かない。
他人(ひと)の家に入るような、そんな感覚が1ヵ月は続いた。
:10/12/30 01:17
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#36 [ゆきな]
家の次は仕事探し。
「あたし今働いてるバー辞めるんやけど、代わりに働いてみん?」
何をしようか迷っていると友達がそう言ってきた。
「バー?私飲むんは好きでも、お酒詳しくないんやけど」
それでも大丈夫との事だったので、早速面接を受ける事にした。
:10/12/30 09:50
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#37 [ゆきな]
後日、友達が働いているバーについて行った。
「あたしが辞めたら代わりに来てくれることになった、ゆきな連れてきたー」
「ども、初めまして」
店内には若い男性スタッフが2人いた。
「初めまして、俺ゆうと!」
「ちわっ!俺まさや!いつから来てくれんの?」
:10/12/30 12:35
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#38 [ゆきな]
面接と聞いていたのに、もういつでも来て!という感じだった。
男性恐怖症から抜け出せてない私は、まだビクビクしている。
「どしたゆきな?」
友達が心配してくれたけれど、一生懸命平然を装った。
「ううん、緊張してるだけ!」
友達が辞める次の日から、私はバーで働くことになった。
:10/12/30 12:45
:SH08B
:Zvx7C6Ns
#39 [ゆきな]
引っ越しと、仕事先が決まったので、父親にも報告した。
「そうか…頑張り!お母さん元気しとる?」
今まで母親の事は一切触れなかった父親が、そう聞いてきた。
「元気してるで!お母さんも今フルタイムで働き始めたし」
:10/12/31 11:45
:SH08B
:E9U7VmKA
#40 [ゆきな]
母親は一人で暮らしている間ずっと、バイトを掛け持ちして生活していたらしい。
私と住むようになり、百貨店で朝から夜まで働き始めた。
そんな母親の話を父親は心配そうに聞いていた。
なんだかんだ言っても、10年以上は夫婦だったもんね…。
「お父さんは、お母さんを好きだって思った事ある?」
:10/12/31 11:50
:SH08B
:E9U7VmKA
#41 [ゆきな]
「勘弁してくれや(笑)」
父親ははぐらかしたけれど、私があまりにもしつこく聞くと笑って答えてくれた。
「…あったよ…お母さんはどう思ってんか知らないけど…お見合いした時、俺が一目惚れしてたから」
聞いたこっちがニヤけてしまった。
:10/12/31 15:17
:SH08B
:E9U7VmKA
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