†涙のバージンロード†
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#92 [ゆきな]
ぎゅっと抱きしめられながら頭を撫でてくれたこと。

おんぶしてくれたこと。

泣き止むまで傍にいてくれたこと。

私は急に恥ずかしくてたまらなくなった。

⏰:11/01/16 17:16 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#93 [ゆきな]
自分で顔が真っ赤になっているのが分かるくらい。

治まれと思えば思うほど、恥ずかしさが込み上げる。

そんな私の内心を知るはずもないゆうとは、ずっと頭を撫でている。

まさや「メシこーてきたで」

⏰:11/01/16 18:33 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#94 [ゆきな]
まさやの声とドアが開く音がした途端、ゆうとの手が離れた。

ゆうと「おーサンキュ!」

さっきはあんなに恥ずかしかった私が、今度はがっかりしている。

なんで?

⏰:11/01/16 18:51 📱:SH08B 🆔:LbieEwXo


#95 [ゆきな]
その年の誕生日、父親と母親からプレゼントをもらった。

私はそれまで誕生日に両親からプレゼントをもらったことがない。

冷えきった家庭お互いの誕生日がきてもお祝いも一切なかった。

だから、びっくりもしたし、嬉しくて涙が出そうになった。

みんなに祝ってもらえた、最高の誕生日。

⏰:11/01/18 12:08 📱:SH08B 🆔:PbEnDkqo


#96 [ゆきな]
その日から、また変わった事がある。

それは私の心の中だった。

なぜかゆうとの事をいつも考えていた。

なぜかゆうとと話せる時間がすごく楽しく感じた。

⏰:11/01/18 16:00 📱:SH08B 🆔:PbEnDkqo


#97 [ゆきな]
それから、あんまり父親と会わなくなったこと。

連絡は時々来ていたけれど仕事上、いつも夕方起きて夜に出勤、朝帰宅し、昼間に睡眠という、サラリーマンとは真逆の生活をしていた私。

そのせいもあって、父親となかなか予定が合わなかった。

もちろん、合わせようと思えば合わすことはできた。

でも、父親の事がちょっぴり頭から離れてしまっていた。

⏰:11/01/19 20:47 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#98 [ゆきな]
最後にもう1つ。

それはゆうとだった。

これまでゆうととは全く恋愛の話をした事がない。

ところが、ゆうとの方から恋愛の話題を振って来るようになった。

⏰:11/01/19 20:50 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#99 [ゆきな]
「ゆきな好きな人いてんの?」

最初に突然そう聞かれた時はビックリした。

「いてないなぁ」

「もったいないな、ゆきないい女やのに」

…私、からかわれてる?

そう思った。

⏰:11/01/19 20:52 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#100 [ゆきな]
ゆうとはよく私を褒めた。

私はその度に、嬉しいというか、恥ずかしいというか、くすぐったい気分になっていた。

「俺、もしさ将来結婚するならゆきなみたいな女がいいな」

「…あははッ、私みたいなんと結婚するくらいなら蛙とでもしときぃや」

⏰:11/01/19 20:56 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


#101 [ゆきな]
きっと冗談に決まってる。

きっと他の子にも同じように調子いい事言っている。

そうだよね?

ゆうととこんなやりとりができて嬉しい反面、苦しいような複雑な思いが込み上げていた。

⏰:11/01/19 21:02 📱:SH08B 🆔:hElVDb6Q


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