雨空〜雨上がりの道はきっと
最新 最初 全 
#115 [歌子]
ホテルに入ると拓也はスグに何も言わずに抱きしめた。
私も無言で力いっぱい抱きしめた。
拓也の男が目覚めているのがわかったが今はただ抱きしめていたい。
:11/11/14 06:53
:CA004
:Goooe9tM
#116 [歌子]
ふと見ると、拓也が涙を拭う仕草をした…本当だろうか?
私は目が悪く、しかも暗がりで涙までは見えなかった。
本気だろうか?
その動作で私は急に怖くなった。
私はこの人に遊ばれているのか?
あそんでいたとして、なんのメリットがあるの?
私はけして美人ではない。スタイルもいいわけじゃない。お金もあるわけじゃない。年だって奥さんと一緒だし…
:11/11/14 06:58
:CA004
:Goooe9tM
#117 [歌子]
だから愛だと思いたい…違うのか?
この涙が嘘だとして、そこまでする理由は?
…私はどこまでこの人を信用してないんだろう。
そんな人と一緒にいて幸せになれるのか?
:11/11/14 07:01
:CA004
:Goooe9tM
#118 [歌子]
短い時間でぐるぐると色んな思考がまわる。
駄目だ。
一度ベッドから離れ、落ち着こう。
:11/11/14 07:02
:CA004
:Goooe9tM
#119 [歌子]
ソファーに移動し、白ワインを二人で呑み、少し話をする。
他愛もない話だ。
拓也が優しい笑顔で笑う。
ああ、大丈夫だ。
私はこの笑顔が好きなんだ。この笑顔の虜なんだ。
:11/11/14 19:56
:CA004
:Goooe9tM
#120 [歌子]
二人で二度ほど溶け合って、少しまどろんだ。
どちらともなく目が覚めて、微笑みあう。
:11/11/15 17:22
:CA004
:qOU/439Q
#121 [歌子]
そしてまた二人でお風呂にはいり、唇を合わせる。
最近私はキスをする時眼を閉じない。
見ていたいのだ。きちんとやきつけたいのだ。
これが夢でないのだと。
…今日もあっという間だった。
拓也といると時計が意地悪をして駆け足になっているのではないかと思う。
:11/11/15 20:54
:CA004
:qOU/439Q
#122 [歌子]
11月14日
たかし「ちゃん」
私は彼をこうよんでいる。
2つ年上の彼とは十年前にバイト先でしりあってからの何でも話せる親友と呼べる唯一の人だ。
今も私が声をかけ、同じ職場で働いている。
彼は世間で言うところの、「ゲイ」だ。
だから私はたかし「ちゃん」と呼ぶ。
:11/11/16 06:57
:CA004
:DxZxIhmw
#123 [歌子]
たかしちゃんは、私が付き合ってきたほとんど全ての人を知っている。
拓也も例外ではなく、二度ほど会って三人で遊んだ。
もちろんたかしちゃんは、私が結婚しているのを知っているし、これが不倫だということも知っている。
それでいて、この恋愛について肯定も否定もしないでいてくれる。
たかしちゃんの良いところの一つだ。
:11/11/16 07:02
:CA004
:DxZxIhmw
#124 [歌子]
今ほどたかしちゃんがいてくれて良かったと思う時はない。
多分一人では抱えきれずに馬鹿な事を考えて、おかしくなっていただろう。
正しい答えでもなく、たまに的外れな答えや、私が欲しい答えでなかったりもするが、聞いてくれて一緒に考えてくれる。
それだけで私がどれほど助かっているか。
:11/11/16 21:44
:CA004
:DxZxIhmw
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194