雨空〜雨上がりの道はきっと
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#5 [歌子]
ー拓也と出会ったのは、今年の4月。

中学校時代の友達の結婚式があった。
仕事があったので私は二次会から参加した。

昔の女友達に久しぶりに会い、楽しくなって、週末という事と飲み放題という事で大好きなワインをたっぷり呑んだ。

友達の中にはまだ結婚出来ずにいる子がいて、酔った勢いと二次会の乗りで男性陣を逆ナンしようという話になった。

そこで、私が切り込み隊長になった。
新郎の友人は有名な会社の社員さん…アノ電車の運転士さん。申し分ない。


私はとりあえず、私達の席の側を通り過ぎた人に声をかけ、私の隣に座らせた。

⏰:11/08/22 11:23 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#6 [歌子]
「お兄さん、お兄さん。お兄さん独身?」


「…。そうだよ。君さっきからめっちゃ呑んでるね(笑)」


「あれ、見られてました?これから、お友達4人位と飲み直しませんか?あ、独身者は3人なんで1人既婚者混ぜて下さい(笑)」


「いいよ、任せて。聞いてみるっ。」


…この、声をかけた相手が拓也だった。

⏰:11/08/22 11:28 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#7 [歌子]
ノリが良い拓也とすぐに意気投合し、三次会という名の合コンがはじまった。
拓也は男性陣を7〜8人呼んでくれ、女子は選びたい放題だった。
私は、特に恋愛する気もないし、友達がうまくいけばいいなぁと、はじの方に座った。

すると拓也は隣に座り、嘘をついた事をすぐにバラしてくれた。

「実は俺も結婚してるんだよね」

⏰:11/08/22 11:35 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#8 [歌子]
それから拓也とダケ連絡先を交換した。

拓也は私の2つ年上。

奥さんは私と同い年の元キャバ嬢。私自身も元キャバ嬢でお客さんだった人と結婚。
結婚二年目で子供がまだ出来ない事で悩んでいる事まで似ていた。


恋愛感情はなく、ただ友人として、色んな話をした。
拓也は毎日何通もメールをくれる。
「今から、ご飯を食べます。歌子ちゃんは何たべたの?」「今から仕事に行きます。歌子ちゃんも頑張ってね」

はじめのうちはこんなにマメな旦那で奥さんは大変だなぁと思った。

しかし、毎日となるとやはり日常化されてしまう。私も毎日返信をし、いつの間にかメールを心待ちにしてしまうようになった。

⏰:11/08/22 12:11 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#9 [歌子]
そのうち、お互いにいくらかのときめきが二人の中に芽生えた。


もう一度会いたい…素直に湧いた感情。

再会したのはあの三次会の1ヶ月後。ランチをして、海辺を歩いて、ウィンドウショッピングして、夜少し呑んで…いくらかの期待をしていた帰り道でのキス。

旦那が待つ家へ向かう電車の中、はにかんでいる自分がうつる窓を観てはっと我に帰ったのを今でも覚えている。

⏰:11/08/22 12:18 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#10 [歌子]
それから、二、三度そんなデートを重ねて、ついに誘われた。

正直、嬉しかった。

旦那の事は愛している。しかし、結婚してからセックスレスになっていた私は、久しぶりに男性から求められたのが、女としてとても嬉しかったのだ。

⏰:11/08/22 12:24 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#11 [歌子]
セックス…経験が少ない方ではない。むしろ誉められた事ではないが、多い方だ。

だから、誰としてもそんなにかわらない事は知っていた。感じるのは所詮は私自身名のだから。

⏰:11/08/22 12:34 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#12 [歌子]
ただの火遊び。女だって一瞬の欲望はある。旦那の代わりに肉欲を満たしてもらうダケ。



…しかし、そんな期待は打ち崩された。

私の今まで知っていたそれとは比べ物にならなかった。

⏰:11/08/22 12:40 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#13 [歌子]
頭の先から足の先まで全身で感じてしまった。
恥ずかしいぐらいに濡れ、溢れ、乱れてしまった。
ぐったりする。

腰の辺りに残る、倦怠感と余韻。

女の喜びがこんなに素晴らしいものだったなんて。

⏰:11/08/22 12:43 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


#14 [歌子]
この気持ちをどう表現して良いのかわからない。
しかし、やはり私の少ないボキャブラリーの中では「幸せ」としか表現できない。

⏰:11/08/22 13:10 📱:CA004 🆔:nM.s5IsM


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