311の奇跡
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#74 [古都]
そして父が帰ってきた
父はおばと隣の部屋で何か話をしていた
数分してから私に
父『あみ、こと行くぞ』
そう言っておばの車をかりて
父は車をはしらせた
:11/09/26 10:46
:CA006
:qjfg0mrY
#75 [古都]
姉は震えている
窓から見える景色を受け入れれず
ずっとずっと震えている
ずっとごはんも食べず
痩せこけてしまった
私はみてられなかった
しっかり者の姉の壊れゆく姿を
:11/09/26 10:48
:CA006
:qjfg0mrY
#76 [古都]
見慣れてるはずの景色が
瓦礫の山となり私たちの記憶にやきつく
父はどこかに向かいながら
こんな話をした
『俺と母さんは20歳のときに
知り合ったんだ、俺が一目惚れして
母さんに告白したのさ、結果は
ごめんなさい!だったよ!わはは』
父は穏やかな表情で馴れ初めを
話はじめた
:11/09/26 10:50
:CA006
:qjfg0mrY
#77 [古都]
『フラれてもフラれても
俺は諦めなかったんだよ!
母さんにはその時彼氏がいて
でも俺も母さん好きだから
諦めないで告白し続けたら
もう関わらないでって言われて
母さんの彼氏とステゴロだあでば!』
私は久しぶりに笑った気がした
地獄のような毎日を
忘れることができた一瞬だった
父は結果的に母を略奪したそうだ
:11/09/26 10:53
:CA006
:qjfg0mrY
#78 [古都]
でも、父が馴れ初めを話たのには
理由があったのだ
ついた場所は…………遺体安置所
:11/09/26 10:55
:CA006
:qjfg0mrY
#79 [古都]
父『行けるか?』
優しく語りかける父
私『は?いみわかんねー』
父『行くか?』
私『だがら!どうゆう意味や!』
姉『こと…いこう…』
姉がはじめて私の目をみて
強くてを握った
姉は泣いていなかった
ただただ私をみて頷いた
:11/09/26 10:57
:CA006
:qjfg0mrY
#80 [古都]
受付のひとに父が話をして
私たちは安置所に足を踏み入れた
父の後ろに私と姉で
くっついてあるいた
死臭というのだろうか
凄まじかった
みんな泥まみれ傷だらけ
怖かった
:11/09/26 11:00
:CA006
:qjfg0mrY
#81 [古都]
父が歩くのをやめた
そして父が泣いた
:11/09/26 11:00
:CA006
:qjfg0mrY
#82 [古都]
母と弟がふたり並んでいたのだ
傷だらけの母
うずくまったままの弟
ボロボロだった
:11/09/26 11:02
:CA006
:qjfg0mrY
#83 [古都]
父が着ていたジャンパーを脱ぎ
母の顔をふいた
父『嘘だよなあ?なあ?なああぁ
お願いだがら、お願いだがら
おぎろ!なあ………なあ』
冷たくなった母の体を父は抱きしめた
ずっとずっとないていた
父が泣いているのをみて
すごく胸が痛かった
姉『…ともー?おきて?
ねちゃん帰ってきたよー?
ねえ?ともーおきてよ』
:11/09/26 11:07
:CA006
:qjfg0mrY
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