311の奇跡
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#1 [古都]
3月11日は私にとって
忘れられない日になりました
:11/09/22 16:41
:CA006
:/4AYMuJo
#2 [古都]
頑固な癖に天然な父
いつも明るく元気な母
しっかり者の姉
甘えん坊の弟
毎日毎日くだらない事で笑い
楽しい日々を送っていました
あの大地震が来るまでは…
:11/09/22 16:43
:CA006
:/4AYMuJo
#3 [古都]
いつものように朝起きると
新聞を読んでいる父が
『おはよーさん!しゃきっとせい』
と私の頭をポンとするのが日課で
私はそれで、
あー今日も1日がはじまるんだな
って、憂鬱な気分になっていた
:11/09/22 16:46
:CA006
:/4AYMuJo
#4 [古都]
父と母と弟とご飯をたべ
父は仕事へ行った
母は弟と買い物に行った
私は特に予定がなかったから
近くのビデオ屋にいくことにした
:11/09/22 16:47
:CA006
:/4AYMuJo
#5 [古都]
♪
携帯が鳴った
メール受信:お姉ちゃん
『アタシ今日ね家帰るから!
お父さん達には内緒ね!』
姉は東京で働いていて
いつもいきなり帰ってくる
私はまたかよって思いながら
『了解!きをつけてね』
と送って、車を走らせた
:11/09/22 16:50
:CA006
:/4AYMuJo
#6 [古都]
ビデオ屋につき目当ての映画を探したが
新作の為全部レンタルされてて
諦めて車に戻った
家に帰って書類でもまとめることにした
:11/09/22 16:52
:CA006
:/4AYMuJo
#7 [古都]
12:00頃 家に到着
お母さんも弟もまだのようだ
一人だからパンでいいやと思い
パンを片手にパソコンをいじってた
:11/09/22 16:55
:CA006
:/4AYMuJo
#8 [古都]
♪
着信:お母さん
私『はいー?』
母『ことちゃん今どこ?』
私『今帰ってきて家いるよ』
母『そう?お母さん今から
タイムサービスあるみたいだから
遅くなるね♪ごめんね!』
私『うわーー!オバサンじゃんW
ま、了解した!』
母『うるさいわね!とりあえず切るわよ』
母はタイムサービスに必死だった
:11/09/22 16:59
:CA006
:/4AYMuJo
#9 [古都]
なかなか仕事が手に付かず
音楽聞いたり
テレビみたりと忙しかった
すると携帯がなった
着信:お姉ちゃん
私『はいよー?』
姉『いまついた♪駅来て!』
ブチ…ツー…ツー…ツー
私完璧アッシーじゃんって
一人ツッコミして駅に向かった
:11/09/22 17:02
:CA006
:/4AYMuJo
#10 [古都]
14:00
姉と駅で合流
相変わらず派手だ
夜の世界に憧れ
東京に旅立った姉
姉は田舎が嫌いで
しょっちゅうお父さんと喧嘩してた
お父さんは今の仕事をしてる姉と
全く口をきこうとしない
姉は気にもせずのこのこと
帰ってくる、全く能天気な人だ
:11/09/22 17:07
:CA006
:/4AYMuJo
#11 [古都]
姉『とりあえず腹ごしらえしよ♪』
私『あたしお昼食べたから
とりあえず帰宅的な感じになります』
姉『はー?ありえな
ま、なんかあるっしょ』
と他愛もない話をし家に向かった
:11/09/22 17:08
:CA006
:/4AYMuJo
#12 [古都]
そして二人を乗せた車は
幸せの瞬間から一気に
地獄に引き落とされた
:11/09/22 17:09
:CA006
:/4AYMuJo
#13 [古都]
やば、なんか目眩がする?
心の中で自分に問いかけ
車を端によせた
姉『やべーよ!揺れてる!
降りなきゃ!』
私は姉の声に驚き
急いで車を降りた
二人で揺れが収まるまで
抱き合っていた
:11/09/22 17:11
:CA006
:/4AYMuJo
#14 [古都]
目眩じゃなかった
立っていられないくらいの揺れ
怖く怖く仕方なかった
姉は腰を抜かしボロボロないていた
私はそれどこれじゃなかった
頭が真っ白で
お父さんが脳裏によぎった
父は漁師で今日も漁に出ていたのだ
:11/09/22 17:15
:CA006
:/4AYMuJo
#15 [古都]
何分揺れていたのだろうか
私には凄く長く感じた
揺れが収まり私は父に
姉は母に電話をした
…通じない
何回かけても通じない
:11/09/22 17:18
:CA006
:/4AYMuJo
#16 [古都]
私の家は海に面していて
大きい地震のあとは津波がくる
ってことは祖母からよく聞かされていて
直感で高台まで車を走らせることにした
姉は隣でひたすら
母に連絡を取り続けた
:11/09/22 17:20
:CA006
:/4AYMuJo
#17 [古都]
高台につくと
おじいさんおばあさんがいた
『波がひいったぁぞ』
『でっけぇのがくっぜぇ』
私わただひたすら
連絡を取り続けた
:11/09/22 17:22
:CA006
:/4AYMuJo
#18 [古都]
私たちがつくと
後から何人かの人たちも避難してきた
隣の家のおじいちゃんもいた
高台からは綺麗に町が一望できるのだ
私の家もおじいちゃんの家も
綺麗な海も全部見えるのだ
:11/09/22 17:25
:CA006
:/4AYMuJo
#19 [古都]
そして悪夢が私達を襲った
私の目の前で
私の家 私の町 私の故郷をのみこんだ
一瞬にしてなくなった
叫び声悲鳴泣き声
あの時の音が耳から離れて消えない
いまでも鮮明に思い出す
:11/09/22 17:27
:CA006
:/4AYMuJo
#20 [古都]
あれこそまさに地獄絵図だった
姉はガタガタ震え
泣きじゃくっていた
私は言葉を失い腰が抜けた
おじいちゃんも静かに涙を流していた
:11/09/22 17:31
:CA006
:/4AYMuJo
#21 [古都]
その日は近くの小学校に
姉と避難した
未だに父と母と弟の安否確認できず
体育館の端っこに
ふたりで座っていた
すると私達に近寄ってきる女の子が
なみだ!小学校からの友達が
目を腫らしてよってきた
な『ことだよね?』
私『なみ?!無事で良かった』
な『うん、うん、うん』
ふたりで抱き合ってずっとずっと泣いた
:11/09/22 17:35
:CA006
:/4AYMuJo
#22 [古都]
その日は3人で一夜を共にした
電話回線はパンクし
携帯電話は意味がなかった
とりあえずどうすることもできず
3人で携帯を眺めていた
:11/09/22 17:37
:CA006
:/4AYMuJo
#23 [古都]
♪
私の携帯がなった
着信:おばちゃん
私『はい!もしもし』
おば『こと!大丈夫だ?
どごさいだ?』
私『小学校の体育館だよ!』
おば『父さんと母さんわや?』
私『…連絡つかない…』
泣いてしまった
おば『泣がねえのさ!
おばちゃんも電話してみっから
とりあえず車は使えないから
いまは体育館にいなさいね』
私『…う…ん』
:11/09/22 17:41
:CA006
:/4AYMuJo
#24 [古都]
電話が終わったあと
私はどれだけ泣いただろう
:11/09/22 17:42
:CA006
:/4AYMuJo
#25 [古都]
避難所には知り合いが沢山いた
良かった、みんな生きてた
みんなに話をきくと
やっぱ連絡とれてないみたいで
疲れきっていた
:11/09/22 17:45
:CA006
:/4AYMuJo
#26 [古都]
『あたし、お父さん探し行く』
姉が呟いた
私となみは呆然とした
:11/09/22 17:46
:CA006
:/4AYMuJo
#27 [加奈]
続きが気になります…
:11/09/22 21:16
:W64SH
:PFHVXj4o
#28 [古都]
立ち上がる姉に私は呟いた
『冷静になれや』
探しにいきたい気持ちは
私にもあったが
今行った所でみつかるハズがない
姉は狂った
『なんでアンタそんな冷静でいれんの
あたし一人で行くから』
私は何も言えなかった
:11/09/22 22:52
:CA006
:/4AYMuJo
#29 [古都]
そう言って姉は出て行った
私はただただ泣いた
なみが何も言わず
ずっと背中をさすってくれていた
:11/09/22 22:53
:CA006
:/4AYMuJo
#30 [古都]
私が泣いているとなみの携帯が鳴った
『あ!お母さんだ!』
なみは母親と連絡が取れたのだ
家族もみんな無事だったようだ
私もなみも泣いた
くしゃくしゃの泣き顔で
はじめて笑顔をこぼした瞬間だった
:11/09/22 22:57
:CA006
:/4AYMuJo
#31 [古都]
一本の電話が私たちに
大きな光を与えたのだ
:11/09/22 22:58
:CA006
:/4AYMuJo
#32 [古都]
な『こと!がんばろ!
とりあえずお姉ちゃん追いかけよ?』
私『…うん』
徒歩だからまだそんな遠くに
いってないはずだと思い
小学校をあとにした
:11/09/22 22:59
:CA006
:/4AYMuJo
#33 [古都]
震災後はじめてみた景色
それは戦争を思わせるものだった
瓦礫の山、綺麗な山は
岩が剥き出しになり
木々も倒れ車も家もぐちゃぐちゃだった
:11/09/22 23:01
:CA006
:/4AYMuJo
#34 [古都]
吐き気がした
夢だと思った
なんで?
昨日まで平和だったのに
ふたりは言葉を失った
:11/09/22 23:02
:CA006
:/4AYMuJo
#35 [古都]
なんともいえない強烈な臭いが
私たちの鼻をつく
嗅ぎなれてるはずの
海の臭いがあの時は苦痛だった
澄み切った空気も汚れ
息が苦しかった
:11/09/22 23:04
:CA006
:/4AYMuJo
#36 [古都]
小学校をでると道は1本道だから
私たちは早く姉に追いつこうと
早足であるいた
:11/09/22 23:05
:CA006
:/4AYMuJo
#37 [古都]
20分くらいだろうか
人影を探して歩いていると
うずくまっている姉がいた
:11/09/22 23:06
:CA006
:/4AYMuJo
#38 [古都]
私は走った
私『ちょっと!!大丈夫?』
姉『………』
泣いている、
嘔吐もしていた
:11/09/22 23:07
:CA006
:/4AYMuJo
#39 [古都]
『きゃー!』
なみが悲鳴をあげた
:11/09/22 23:07
:CA006
:/4AYMuJo
#40 [古都]
私『なに?え?なに?…!』
姉の目の前に男性の遺体があった
死後硬直で自分をかばうために
手で頭を覆ったままの態勢で
亡くなっていたのだ
:11/09/22 23:09
:CA006
:/4AYMuJo
#41 [古都]
はじめて声をあげて泣いた
怖かった
ただただ怖かった
祖母の遺体をみたことはあったが
祖母は穏やかな顔をして
天に召されたのだ
勿論それ以外遺体などみたことなかった
:11/09/22 23:13
:CA006
:/4AYMuJo
#42 [古都]
頭が真っ白で
もう動けなかった
:11/09/22 23:14
:CA006
:/4AYMuJo
#43 [古都]
『おめさんがどお!
何してる!あぶねえがら!
避難所さ戻りなさい!』
おじさんの声が聞こえた
:11/09/22 23:15
:CA006
:/4AYMuJo
#44 [古都]
おじさんが近寄ってきて
『ここでなにしてる!?』
強めの口調で問い詰められた
おじさんは遺体に気づき
目に涙を浮かべ私たちに呟いた
『そうか……一緒に戻るぞ』
おじさんは姉を背負い
私となみはそのあとに続いた
:11/09/22 23:18
:CA006
:/4AYMuJo
#45 [古都]
体育館にもどると
『これがらいっぺえ出るがら
気をしっかりもちなさいな』
と言ってまたおじさんは
外へ行った
:11/09/22 23:19
:CA006
:/4AYMuJo
#46 [古都]
お父さん、お母さん、弟
どうか無事でありますように
:11/09/22 23:20
:CA006
:/4AYMuJo
#47 [古都]
着信:ヒロ
私の彼氏だった
出稼ぎで大阪にいっていて
やっと連絡がとれたのだ
でも、電波が悪いのか
声もきけないまま切れてしまった
でも、ちゃんと知らせれた
わたし、生きてるよ…
:11/09/22 23:22
:CA006
:/4AYMuJo
#48 [古都]
なみは家族と落ち合うため
家に帰ることになった
なみ『あたしもことのお母さんに
電話してみっから!』
私『おう!ありがとう』
強く強く手を握り
なみは帰っていった
:11/09/22 23:24
:CA006
:/4AYMuJo
#49 [古都]
ふたりになり姉が口を開いた
『ごめんね…』
私『いきなりどうしたの?』
姉『私お父さんに謝りたい
ことにもお母さんにも
沢山迷惑かけたから謝りたい』
涙ながらに言ってきた
私はぐっと涙をこらえた
:11/09/22 23:26
:CA006
:/4AYMuJo
#50 [古都]
携帯の電池が1コになり
体力も限界
精神的にも限界
一睡もしてない私は
気がついたら寝ていたのだ
:11/09/22 23:27
:CA006
:/4AYMuJo
#51 [古都]
着信:お父さん
体育館に着信音が響き渡り
驚いて目を覚ました
父『こと!オラは無事だ
どこにいるか教えろ!』
父の声を聞いて泣いてしまった
嗚咽が凄くて喋れなかった
私『〇〇小学校だよ
お父さん、はやくあいたいよ…』
父『泣ぐな!大丈夫だがら
今から行くから、生きてるから!な?』
:11/09/22 23:31
:CA006
:/4AYMuJo
#52 [古都]
父は偉大だ
姉も電話の相手が父だと察して
泣きながら笑顔を浮かべていた
父の声、本当に安心した
はやくあって抱きしめてほしかった
:11/09/22 23:33
:CA006
:/4AYMuJo
#53 [古都]
30分くらいだろうか
父が姿をあらわした
私は走って父に飛びついた
:11/09/22 23:34
:CA006
:/4AYMuJo
#54 [古都]
父は姉が帰省してるのを知らないから
急いで連れていった
父『?!』
姉『……』
父『帰ってきてだったのが!』
姉『うん……………………
お父さん ごめんね…』
父は何もいわず姉と私を抱きしめた
父わにこやかで涙はみせなかった
父『生きててよかった
生きててよかった』
私たちは頷きながら
父の胸でないた
:11/09/22 23:36
:CA006
:/4AYMuJo
#55 [古都]
父と合流できたのは
震災3日後
漁師の父は海について知識は豊富で
地震がきてからすぐ高台に逃げたという
:11/09/22 23:38
:CA006
:/4AYMuJo
#56 [古都]
私『ねえ?お母さんと連絡ついた?』
父『まだダメだっけ…』
私『多分お母さん〇〇にいるよ
タイムサービスっていってたから』
父『そうが…俺いってくる』
私『!!!あたしも行く』
私たちは母と弟を探しにでた
:11/09/22 23:41
:CA006
:/4AYMuJo
#57 [古都]
しばらく歩いていると
父が誰かと電話している
電話を切ると父が
父『ちょっと休憩するか』
私『え?なんで?』
父『いいがら休憩だ』
私たちは言われるがままに
その場にしゃがんだ
:11/09/22 23:43
:CA006
:/4AYMuJo
#58 [古都]
しばらくすると
親戚が迎えにきた
父『お前らはおばちゃん家にいろな?』
おば『私に任せといて!』
私『おとうはどうすんの?』
父『俺は大丈夫だがら』
姉『あたしはお父さんといく』
父『言うこと聞きなさい』
父が声を荒げた
私たちわおばの家にいくことにした
:11/09/22 23:45
:CA006
:/4AYMuJo
#59 [古都]
おばの家には被害がなく
当分泊まっていきなさいといわれた
:11/09/22 23:46
:CA006
:/4AYMuJo
#60 [古都]
震災後はじめてのテレビ
……………?
あれ?
これ?お母さんがいってる店?
ぐちゃぐちゃだ
:11/09/22 23:47
:CA006
:/4AYMuJo
#61 [古都]
そのお店は流されて
跡形もなくなっていた
:11/09/22 23:48
:CA006
:/4AYMuJo
#62 [我輩は匿名である]
頑張ってください。応援しています。
先日被災地でのボランティアに行きました。津波の被害で町がめちゃくちゃで、現実味がありませんでした。まるで映画のセットのような感覚でした。
もっと多くの人が被災地のことを知るべきだと思います。それでも被災者の皆様の辛い体験を理解することはできません。
主さんのこの小説で、今私たちが何をしなければいけないのかをもう一度考えたいと思います。前進あるのみです!
長文失礼しました。
:11/09/26 04:34
:F08B
:1e/uoDwQ
#63 [古都]
>>62様
ありがとうございます
更新が不定期なことをお許し下さい
いま東北は頑張っています
沢山のボランティアの方々のお陰で
徐々に復興できている気がします
あの現実からは
目を背けちゃいけないと思いこ
の場を借りて皆様にお伝えできたらと、
どうぞ、最後までよろしくお願いします
:11/09/26 10:25
:CA006
:qjfg0mrY
#64 [古都]
わたしは目を疑った
疑うしかなかったのだ
:11/09/26 10:25
:CA006
:qjfg0mrY
#65 [古都]
まただ、また涙がでてきた
どうして?
どうして、私の街が?
悔しかった
ニュースをみるにつれ
早く元気な笑顔のお母さんと弟に
会いたいっていう気持ちが強くなった
:11/09/26 10:27
:CA006
:qjfg0mrY
#66 [古都]
おばちゃんが気をつかってくれて
布団をしいてくれた
私は何も考えたくなかったから
布団に入ってひとりでないた
お母さんが死んだらどうしよう
弟が死んだらどうしよう
考えちゃいけないのに
悪いことばっかり考えてしまう
:11/09/26 10:30
:CA006
:qjfg0mrY
#67 [古都]
男の人の喋り声がする
私は目を覚ました
泣きながら寝ていたのだった
『お!おはよう』
父が帰ってきてたのだった
『…おはよ、お母さんたちは?』
父は何も答えなかった
おば『まだ見つからないそうよ』
父を察したおばが私にそう言った
姉はひたすら泣いていた
:11/09/26 10:33
:CA006
:qjfg0mrY
#68 [古都]
母たちが見つからないまま
1週間の時がすぎた
姉は壊れた。
:11/09/26 10:34
:CA006
:qjfg0mrY
#69 [古都]
あたしが夜なんかしたから
バチがあったんだ
なんであたしじゃなくて
お母さんたちなの?
毎日毎日泣き叫んでいた
姉のせいなんかじゃないのに…
:11/09/26 10:36
:CA006
:qjfg0mrY
#70 [古都]
父は毎日毎日
朝早くから夜遅くまで
母を探しに出歩いた
震災後の街は治安が悪く
自衛隊や警察の方々に紛れ
中国人などが火事場泥棒をしていて
父は私たちの外出を許さなかった
:11/09/26 10:38
:CA006
:qjfg0mrY
#71 [古都]
震災で流された思い出たちを
心ない人間が拾い持ち帰る
なにもできない自分が悔しく
情けなかった。
思い出たち、かえしてよ
宝物たち、かえしてよ…
:11/09/26 10:40
:CA006
:qjfg0mrY
#72 [古都]
電話回線も徐々に直り
父から一本の電話が
父『あみちゃんの様子どうだ?』
私『ご飯も食べてくれないし
ずっと泣いてるよ…』
父『そうか…』
父『……今から帰るな』
私『うん』
父は昼間に帰ってきた
:11/09/26 10:43
:CA006
:qjfg0mrY
#73 [古都]
ニュースでは安否者情報が流れ
私とおばはひたすら見ていた
その中に親戚や友達の名前がでるたび
嬉しかった!
みんな生きてる!
お母さんも絶対絶対いきてるはず!
:11/09/26 10:44
:CA006
:qjfg0mrY
#74 [古都]
そして父が帰ってきた
父はおばと隣の部屋で何か話をしていた
数分してから私に
父『あみ、こと行くぞ』
そう言っておばの車をかりて
父は車をはしらせた
:11/09/26 10:46
:CA006
:qjfg0mrY
#75 [古都]
姉は震えている
窓から見える景色を受け入れれず
ずっとずっと震えている
ずっとごはんも食べず
痩せこけてしまった
私はみてられなかった
しっかり者の姉の壊れゆく姿を
:11/09/26 10:48
:CA006
:qjfg0mrY
#76 [古都]
見慣れてるはずの景色が
瓦礫の山となり私たちの記憶にやきつく
父はどこかに向かいながら
こんな話をした
『俺と母さんは20歳のときに
知り合ったんだ、俺が一目惚れして
母さんに告白したのさ、結果は
ごめんなさい!だったよ!わはは』
父は穏やかな表情で馴れ初めを
話はじめた
:11/09/26 10:50
:CA006
:qjfg0mrY
#77 [古都]
『フラれてもフラれても
俺は諦めなかったんだよ!
母さんにはその時彼氏がいて
でも俺も母さん好きだから
諦めないで告白し続けたら
もう関わらないでって言われて
母さんの彼氏とステゴロだあでば!』
私は久しぶりに笑った気がした
地獄のような毎日を
忘れることができた一瞬だった
父は結果的に母を略奪したそうだ
:11/09/26 10:53
:CA006
:qjfg0mrY
#78 [古都]
でも、父が馴れ初めを話たのには
理由があったのだ
ついた場所は…………遺体安置所
:11/09/26 10:55
:CA006
:qjfg0mrY
#79 [古都]
父『行けるか?』
優しく語りかける父
私『は?いみわかんねー』
父『行くか?』
私『だがら!どうゆう意味や!』
姉『こと…いこう…』
姉がはじめて私の目をみて
強くてを握った
姉は泣いていなかった
ただただ私をみて頷いた
:11/09/26 10:57
:CA006
:qjfg0mrY
#80 [古都]
受付のひとに父が話をして
私たちは安置所に足を踏み入れた
父の後ろに私と姉で
くっついてあるいた
死臭というのだろうか
凄まじかった
みんな泥まみれ傷だらけ
怖かった
:11/09/26 11:00
:CA006
:qjfg0mrY
#81 [古都]
父が歩くのをやめた
そして父が泣いた
:11/09/26 11:00
:CA006
:qjfg0mrY
#82 [古都]
母と弟がふたり並んでいたのだ
傷だらけの母
うずくまったままの弟
ボロボロだった
:11/09/26 11:02
:CA006
:qjfg0mrY
#83 [古都]
父が着ていたジャンパーを脱ぎ
母の顔をふいた
父『嘘だよなあ?なあ?なああぁ
お願いだがら、お願いだがら
おぎろ!なあ………なあ』
冷たくなった母の体を父は抱きしめた
ずっとずっとないていた
父が泣いているのをみて
すごく胸が痛かった
姉『…ともー?おきて?
ねちゃん帰ってきたよー?
ねえ?ともーおきてよ』
:11/09/26 11:07
:CA006
:qjfg0mrY
#84 [古都]
姉は弟の頬をなでていた
ボロボロ涙をこぼしてずっとないていた
何回も何回も話かけていた
私も泣いた。
いっぱい泣いた
安置所にいたひとみんな泣いていた
悲しみに包まれていた
:11/09/26 11:08
:CA006
:qjfg0mrY
#85 [我輩は匿名である]
主様
はじめまして。
今日この小説を見つけ読ませて頂きましたが涙が止まりません。
そして何度も読み返しては泣きの繰り返しです。
お母様と弟様のご冥福をお祈りいたします。
それと共に主様を心より応援しています。
:11/10/04 19:47
:F01A
:G4AYJuBE
#86 [我輩は匿名である]
涙が止まりません。
わたしは福岡に住んでいて、震災のときはまったく実感も湧かず、普通の生活をしていたのに・・
同じ日本なのにこうも世界が違っていて、、
いま、まだまだ苦しいでしょうがお母さんと弟さんの分まで精一杯生きてください。
:11/10/05 01:39
:F02B
:CJlMhx0Q
#87 [ゆか]
涙が止まりません。。。なんと言ったらいいのかわかりません…ただただ心が痛く命の重みを感じます。
主さんが前を向き生きていけるよう心から願っています。
:11/11/15 22:21
:SH004
:95jBbm7o
#88 [我輩は匿名である]
とても悲しくなりました。
:11/11/18 10:17
:P03C
:P194L186
#89 [古都]
みなさんありがとうございます
忙しくて更新出来ませんでした
頑張って書きます
よろしくお願いします!
:11/12/15 12:03
:CA006
:14afgU6g
#90 [我輩は匿名である]
ずっと待ってました
無理せず頑張ってください
:11/12/15 23:03
:940N
:eF7NC4WQ
#91 [古都]
父は悲しみを堪えながら
係の人と手続き?をしていた
私は変わり果てた母と弟をみて
ただひたすら泣いた
呼んでも返事をしない
わかってるのに
何回も何回も母と弟の名前をよんだ
もしかしたら
返事してくれるとおもって
:11/12/27 01:22
:Android
:IsXZqvCM
#92 [古都]
姉は泣き叫びもう声が出ない
私も声がガラガラだった
父が私と姉の腕をつかんで
車まで連れてってくれた
ただただ泣くしかできなかった
:11/12/27 01:25
:Android
:IsXZqvCM
#93 [古都]
そっから泣き疲れてねてしまい
気が付くとおばさんの家にいた
まぶたが痛いし重い
やっぱり夢じやないんだ
また涙が出てきた
なんでよりによって
母と弟なんだろう
不謹慎だけど自分が
しねばよかったって思った
:11/12/27 01:28
:Android
:IsXZqvCM
#94 [古都]
居間に行くとおばさんの家族もみんな居た
父も姉も居た
みんな泣いていた
おばが私を抱きしめてくれた
お母さんにぁいたくなった
ずっとずっと抱きしめてくれた
:11/12/27 01:30
:Android
:IsXZqvCM
#95 [古都]
父がロを開いた
ごめんな
母さんととも守ってあげれなくて
俺、父親失格だな
って、涙をこらえ父がそう言った
津波が憎かった
父はこれっぽっちも悪くないのに
父のせいじゃないのに
お父さんは、悪くないのに
床に叫ぶように泣き崩れた
:11/12/27 01:35
:Android
:IsXZqvCM
#96 [古都]
これからどう生きよう
母が居なくて私は大丈夫なのだろうか
恥ずかしいことに
お母さん大好きっ子の私は
何もかも母にまかせっきりで
全部母に頼っていた
情けないとおもった
またまた泣けてきた。
:11/12/27 01:39
:Android
:IsXZqvCM
#97 [古都]
父は休む問もなく仕事の関係で
行方不明者の捜索に出かけた
姉は体を壊し入院してしまった
私はおばの手伝いを一生懸命した
:11/12/27 01:42
:Android
:IsXZqvCM
#98 [古都]
母と弟の葬式を済ませた日の晩
夜中にトイレに目がさめた
誰か先にいるみたいだ
待つの寒いし怖いから
もう少ししてから来ようとしたら
父の声がした
泣いてる?
淳子、ごめんなぁ
おらぁもうしんどいが
どうせばいんだよー
はっきりときこえた
写真かなにかに語りかけているのだろう
私もばれないように泣いた
静かに部屋に戻って泣いた
:11/12/27 01:50
:Android
:IsXZqvCM
#99 [古都]
このままじゃ
お父さんまで死んじやう
本気でやばいと思った
毎日遺体と向きあい
母と弟が死んだのは自分のせいと
自分ばかり責め
姉の看病もして
私の前では元気なふりをして
親父ギャグを言ったりしてくれた
そんな父をみてられなかった
:11/12/27 01:53
:Android
:IsXZqvCM
#100 [古都]
久しぶりに携帯をみてみると
着信が100件を越えていた
安否確認のでんわだ
親戚友達職場の人etc.
みんなぶじでよかった
1件1件でんわをかけて
ありがとうって伝えた
泣きじやくってしまった
あたしいっまで泣くんだろ
:11/12/27 02:09
:Android
:IsXZqvCM
#101 [我輩は匿名である]
頑張ってください
:11/12/27 22:08
:002P
:HR2b6pBQ
#102 [古都]
:11/12/27 23:16
:Android
:AvaZIzG2
#103 [古都]
会社から連絡が来て
私は出勤することになった
会社のみんなは無事だったけど
家族が行方不明だったり
亡くなった方たちもいた
とりあえず職場は
流されずに済んだみたいで
ちらかった書類を片付けた
:11/12/27 23:20
:Android
:AvaZIzG2
#104 [福岡人]
とても胸が痛くなり、もし自分も主さんのような立場だったら…と考えると涙がとまりませんでした。私は3.11があった当日のその時間、高校の行事のドッジボール大会で楽しんでいる真っ最中でした。家に帰ってテレビを見た瞬間自分の目を疑い、胸が締め付けられると同時に東北では、たくさんの尊い命が奪われていったのに同じ時間に、あんなに笑って楽しんでいた自分が恐ろしくなりました。この小説を書くにあたって、辛いことを思い出してしまうこともあると思いますが、私はこの小説を最後まで読み届けようと思います。ゆっくりでもいいので主さんペースで書いてください。陰ながら応援してます。長々とすいませんでした。
:11/12/30 05:06
:F01C
:eNLPiqrI
#105 [
kazu
]
あげ
:12/01/20 13:34
:N03B
:9nJfzQB.
#106 [我輩は匿名である]
自分に置き換えて考えると涙が止まりませんでした。あなたを応援しています。お母さんと弟さんのご冥福をお祈りします。
:12/01/21 23:42
:W53H
:lC0cVKvY
#107 [我輩は匿名である]
:12/07/09 21:39
:CA006
:buMC8YJc
#108 [我輩は匿名である]
:12/07/09 21:39
:CA006
:buMC8YJc
#109 [◆iflPg9kz62]
( ・∇・)
:12/07/21 01:52
:P05C
:r8FtTLSs
#110 [我輩は匿名である]
アゲアゲアゲアゲ
:12/07/22 00:46
:au/SN3V
:n4rFYwMs
#111 [我輩は匿名である]
続き書いてほしかったな…
:12/07/27 00:53
:002P
:1IFbg9Ls
#112 [我輩は匿名である]
読んでいて自然と涙が出てきました。頑張って下さい
:12/08/18 22:29
:N906imyu
:1sMNHhgw
#113 [我輩は匿名である]
311を忘れない
:12/09/05 16:47
:F01A
:A5cXS.pw
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