seven
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#15 [えり]
それから少しして
高校の入学式を迎えた。

私は俗にいう特進クラスで
クラスを見渡す限りでは
仲良くなれそうな人が見当たらない。

「うち、馴染める自信ないわぁ」

隣に居た圭子がため息をつきながら
ボソッと言った。

圭子とは1年‥
いや、それ以下の付き合いながら
仲の良い友達。
入学したてのあたしにとっては
唯一の友達と言った方が正しいだろう。

〜ブーブーブー〜

マナーに設定した私の携帯が鳴った。

⏰:12/08/15 21:29 📱:Android 🆔:LzVZmZOA


#16 [えり]
「あ、修平からメールや。
 ちょっと来て言われたし
 行ってくるわー。」

「えっ!うちも行く!!」

二人で隣のクラスにひょこっと
顔を覗かせると修平は気づいて
こちらに寄ってきた。

修平とは入学式前に出会った。
と言うか、顔をちゃんと合わせたのは
今回が初めて。

「おう」

修平は手をひらひらさせながら
こちらに近づいてきた。

「あ、こっちは圭子。
 話してた子やで。わかる?」

「おー!分かるで!」

圭子は極度の人見知りのせいで
私の後ろからひょっこりと
顔を覗かせる程度だった。

「折角なんやし二人もアドレス
 交換したらー?」

⏰:12/08/15 21:37 📱:Android 🆔:LzVZmZOA


#17 [えり]
教室へ戻ってから圭子は
少しダルそうに言った。

「うち、修平苦手かもー。」

「え、何で?別に悪い子違うよ
 多分(笑)」

こんなん言うてるけど
私もあんまり知らんからなっ(笑)

心の中でそっと呟いた。

「多分て何。意味深!」

そんな警戒する犬のような目で
私を見るなよー(;´д`)

「まあアドレス教えるから
 連絡取ってから言いなさい。
 そーゆう(嫌いという)事は。」

圭子はちょっとふて腐れながらも
修平のアドレスを登録した。

結局登録するんかいっ!笑

⏰:12/08/15 21:43 📱:Android 🆔:LzVZmZOA


#18 [えり]
〜♪〜♪〜

いつものように携帯が鳴った。
ツカサとの電話は
遠距離恋愛の私たちからすれば
欠かせないのである。

「はいはーい♪」

楽しみに待っていたぶん
声は弱冠上がりぎみの私。

「もしもしー?
 入学式どうだった?」

「んー、特に何もないで。
 でも馴染めなさそうやし微妙。」

ため息混じりに呟いた。

「そっかぁ。俺はねー‥
 あ、そう言えばさ、ほんちゃんに
 アドレス教えておきたいんだけど」

自分の話をしてくれるのかと
していた期待を見事に裏切って
思い出したように話を変えた。

「えっ、何で?」

でもその話題が"ほんちゃん"?
しかもアドレス教える?
どーゆう意味なん??

⏰:12/08/15 21:54 📱:Android 🆔:LzVZmZOA


#19 [えり]
「俺ら遠距離じゃん。
 ほら、相談とかあっても共通者
 居なかったら寂しくない?」

何で?共通者なんて要るん?

「んー。私は大丈夫やで?」

「俺が知ってて欲しいんだ。
 ほんちゃんは信用できるし。」

濁した返事では敵わないみたいです。

「まぁツカサがそう言うなら‥」

渋々了承したあたしは
その後も理解出来ないままでいた。

電話を切ったあと
ほんちゃんからメールがきた。

⏰:12/08/15 21:58 📱:Android 🆔:LzVZmZOA


#20 [えり]
この時メールを返してなかったら、
あのとき相談にのらなかったら、
勢いで電源ボタンを押していたら、
電話をとらなければ、

いや、
出会っていなければ。

貴方との出会いは
度重なる偶然から生まれた
奇跡だったのでしょうか。

それとも
運命だったのでしょうか‥

⏰:12/08/16 02:09 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#21 [えり]
は?
運命?何それ。
信じて何が楽しいの?
何の得があんの?

てゆーか
そんなん迷信やろ。

絶対信じひん。
運命の人が居るなら
独身者は存在したらあかん。
運命ってそーゆうもんじゃないん?

でも世の中独身者は少なくないはず。
付き合ってても続くとは限らへん。
結婚相手が運命やとも思わへん。

もし私の考えが間違ってたら
離婚なんて言葉は要らないはず。

恋愛も人も全てこの世のモノは
全て消耗品。
いつかは消えてなくなる。
形の有無なんて関係ない。
寧ろ目に見えないモノほど
消耗品として存在する。

きっと私らは
現実って言う夢を見てるねん。

⏰:12/08/16 02:18 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#22 [えり]
【メールありがとう!
 私のこと覚えてる(>_<)?】

すかさず返事を返す。
何か意味があるわけじゃなくて
ただ暇やっただけ。

みんな、
みんなみんな暇潰し。
生きていくうえでの。

覚めない夢では暇潰し以外
何も要らん。

だって誰も信じてへんもん。
まっ、信じようとも思わへんけど。

夢で出会う人はみんな
偽装で固められてる。
そのお面の下にどんな顔を
隠してるかやなんて興味もないわ。

⏰:12/08/16 02:24 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#23 [えり]
その日からほんちゃんと
毎日メールをした。

学校も特に馴染めるわけでもないし
そうなりたいと
思っているわけでもない。

そうやねん、
ただの暇潰しやねんから。

「なぁ圭子〜。
 今日帰りに買い物行きたいねん!
 着いてきて〜っ!」

昼休み、お弁当を持って
私の席に来た圭子に唐突なお願い。

「えー。うち今日部活あるねん。」

少し申し訳なさそうな顔をして
前の席へ腰かけた。

「そっかぁ。ほなしゃーないな。」

⏰:12/08/16 02:30 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#24 [えり]
圭子に断られて仕方なく
真っ直ぐ帰宅した。

〜♪〜♪〜

着替えていると電話が鳴った。
着信:ツカサ

少し迷って結局出ないことにした。

最近ツカサのことが面倒くさく
なってきてん。
こんなん言ったら引かれるかも
しれへんけど、ツカサも
暇潰しの1つやねんもん。

最初から恋愛感情なんてないで。
そりゃ甘えてくる所とかは
可愛いけど、それとはまた別。

暫くして携帯が鳴りやんだ。

〜ブーブーブー〜

すぐ後にメールの着信を知らせる
バイブが鳴った。


ツカサかな?
しつこいなぁ。

送信者を確認もせずに
ベッドに潜り込んだ。

あー、この時間が一番幸せ!

⏰:12/08/16 02:36 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


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