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#19 [えり]
「俺ら遠距離じゃん。
 ほら、相談とかあっても共通者
 居なかったら寂しくない?」

何で?共通者なんて要るん?

「んー。私は大丈夫やで?」

「俺が知ってて欲しいんだ。
 ほんちゃんは信用できるし。」

濁した返事では敵わないみたいです。

「まぁツカサがそう言うなら‥」

渋々了承したあたしは
その後も理解出来ないままでいた。

電話を切ったあと
ほんちゃんからメールがきた。

⏰:12/08/15 21:58 📱:Android 🆔:LzVZmZOA


#20 [えり]
この時メールを返してなかったら、
あのとき相談にのらなかったら、
勢いで電源ボタンを押していたら、
電話をとらなければ、

いや、
出会っていなければ。

貴方との出会いは
度重なる偶然から生まれた
奇跡だったのでしょうか。

それとも
運命だったのでしょうか‥

⏰:12/08/16 02:09 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#21 [えり]
は?
運命?何それ。
信じて何が楽しいの?
何の得があんの?

てゆーか
そんなん迷信やろ。

絶対信じひん。
運命の人が居るなら
独身者は存在したらあかん。
運命ってそーゆうもんじゃないん?

でも世の中独身者は少なくないはず。
付き合ってても続くとは限らへん。
結婚相手が運命やとも思わへん。

もし私の考えが間違ってたら
離婚なんて言葉は要らないはず。

恋愛も人も全てこの世のモノは
全て消耗品。
いつかは消えてなくなる。
形の有無なんて関係ない。
寧ろ目に見えないモノほど
消耗品として存在する。

きっと私らは
現実って言う夢を見てるねん。

⏰:12/08/16 02:18 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#22 [えり]
【メールありがとう!
 私のこと覚えてる(>_<)?】

すかさず返事を返す。
何か意味があるわけじゃなくて
ただ暇やっただけ。

みんな、
みんなみんな暇潰し。
生きていくうえでの。

覚めない夢では暇潰し以外
何も要らん。

だって誰も信じてへんもん。
まっ、信じようとも思わへんけど。

夢で出会う人はみんな
偽装で固められてる。
そのお面の下にどんな顔を
隠してるかやなんて興味もないわ。

⏰:12/08/16 02:24 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#23 [えり]
その日からほんちゃんと
毎日メールをした。

学校も特に馴染めるわけでもないし
そうなりたいと
思っているわけでもない。

そうやねん、
ただの暇潰しやねんから。

「なぁ圭子〜。
 今日帰りに買い物行きたいねん!
 着いてきて〜っ!」

昼休み、お弁当を持って
私の席に来た圭子に唐突なお願い。

「えー。うち今日部活あるねん。」

少し申し訳なさそうな顔をして
前の席へ腰かけた。

「そっかぁ。ほなしゃーないな。」

⏰:12/08/16 02:30 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#24 [えり]
圭子に断られて仕方なく
真っ直ぐ帰宅した。

〜♪〜♪〜

着替えていると電話が鳴った。
着信:ツカサ

少し迷って結局出ないことにした。

最近ツカサのことが面倒くさく
なってきてん。
こんなん言ったら引かれるかも
しれへんけど、ツカサも
暇潰しの1つやねんもん。

最初から恋愛感情なんてないで。
そりゃ甘えてくる所とかは
可愛いけど、それとはまた別。

暫くして携帯が鳴りやんだ。

〜ブーブーブー〜

すぐ後にメールの着信を知らせる
バイブが鳴った。


ツカサかな?
しつこいなぁ。

送信者を確認もせずに
ベッドに潜り込んだ。

あー、この時間が一番幸せ!

⏰:12/08/16 02:36 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#25 [えり]
ウトウトして心地よい。
春なのにまだ肌寒いこの季節。
布団が暖まって寝るには最適。

ん〜。おやす‥
〜♪〜♪〜

この幸せは呆気なく破られた。

もーっ!!!!
いいとこやったのに誰なん?!

乱暴に携帯を手にすると
着信者も確認せずに電話にでた。

「‥もしもしっ!」

最高の一時を邪魔されて
かなり不機嫌な私。

「もしー?」

ん?この声は‥

「あれ?修平?どしたん?」

「あんな!頼みがあんねん!」

"頼み" の予想がつかない私は
身構えて聞いた。

「頼みって?」

「俺の部活の‥野球部の
 マネージャーして欲しいねんっ!!」

⏰:12/08/16 02:50 📱:Android 🆔:3ivo5ih.


#26 [えり]
え?マネージャー!?;;;

「んー。マネージャーは興味あるけど
 バイトとかもしたいし‥ごめん!」

彼の隣では「どんな感じ?いけそう?」
と言っている声が聞こえた。

「そっかー。また気変わったら
 言うてーや!」

その言葉を聞いてか後を追うように
「えー。」
と言う声が聞こえた。

何か‥申し訳ないな(;_;)

深く考えずに答えを出してしまい
後から押し寄せる不甲斐なさが
何とも言えない。

「ほんまにごめん!」

「しゃーないことやし、また学校で!」

電話を切ったあと少し後悔した。

中学の部活もまともに
続けられていなかった私。

少しぐらいは迷ってもよかったんかな。

⏰:12/08/17 08:35 📱:Android 🆔:Rg6Xk4WA


#27 [えり]
携帯を開けたついでに
先程のメールを確認した。

メールはほんちゃんから。
特にコレという内容でもなく
適当に返信した。


これでゆっくり寝れる(*^^*)

ホッとした気持ちが
更に布団との相性をあげさせる。

そのせいか、すぐに眠りに落ちた。

⏰:12/08/17 08:38 📱:Android 🆔:Rg6Xk4WA


#28 [えり]
ガチャッ


部屋のドアが開く音と
射し込んだ光で目が覚めた。

「お、寝てたんか。ただいま。」

お父さんが顔をだしている。

「んー、お帰り。」

目を覚ましたと言うものの
眠気は直ぐには消えてくれない。

布団から出る気配もなく
眩しそうにする私を見た父は
「おやすみ」
と言って扉を閉めた。


うちの家は所謂父子家庭。
世間では母子家庭が多いけど
うちは父子家庭やねん。
中1から1年程はお母さんと
お姉ちゃんと住んでたけど
お母さんと大喧嘩して家出したのが
切っ掛けになってん。

⏰:12/08/17 08:45 📱:Android 🆔:Rg6Xk4WA


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