★★★★
最新 最初 🆕
#1 [寧音]



馬鹿じゃないの?
何が欲しいの?

⏰:12/10/27 00:08 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#2 [寧音]


《大好きだよ》

⏰:12/10/27 00:16 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#3 [寧音]

あんたは覚えてる?

いつか聞いてみたいな


出会ったことは
間違いじゃなかったよね?

⏰:12/10/27 00:25 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#4 [寧音]

私は高橋ゆみ
15サイ。
子供?大人?


世の中から見たら
ただのガキ。

だけどその時の私は大人
…になりたかった
ただのガキ。

⏰:12/10/27 00:30 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#5 [寧音]


大人になった今も
きっと…


年老いたって
忘れられないんだ

⏰:12/10/27 00:37 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#6 [寧音]

中学2年の夏から
私は学校に行かなくなった。

別にグレた訳でもない
いじめられてもない
ある事件をきっかけに
「行く意味がない。」
そう思ってたから

⏰:12/10/27 00:44 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#7 [寧音]

中学の頃
移動教室とかいうのが
よくあった

私はいつもひとりで移動した
だけど友達も
口聞いてくれないとか
そういうのではなかった

そんな時話かけてきたのが、
広瀬あず。
あずちゃんという女の子

⏰:12/10/27 00:55 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#8 [寧音]

あず「一緒にいかない?」

あずは笑って話かけてきた。

私は嬉しくなって
「いいよっ!」と答えた


それをきっかけに
私達はいつも一緒に
過ごすようになった。

⏰:12/10/27 01:00 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#9 [寧音]

あず「授業やだねーっ」

ゆみ「給食しか楽しみないー!」

そんな会話ばかりで
毎日過ぎて行った…

⏰:12/10/27 01:03 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#10 [寧音]

中学2年になってから
私達のクラスでは
『先生いじめ』
が流行っていた。


⏰:12/10/27 01:06 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#11 [寧音]

クラスのリーダー各の
何人かが今日も何をして
ひびらせてやろうかを
企んでいる。

グループにいなくても
私の学校は田舎の中学。
クラスの中で、
何を話てそうか位すぐわかる。

⏰:12/10/27 01:09 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#12 [寧音]

担任の先生
吉野先生。
まだ若い男の先生。
声を上げて怒った所で
先生いじめに
火がついてる生徒達には
何も聞こえないし
誰も聞いていない。


⏰:12/10/27 01:17 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#13 [寧音]

いつも5人グループが
企んでやってるけど、
クラス全員それを見て笑ってる

大人をなめてる…
そんな感じ。

私も特に何も言わないし
関係ない。

⏰:12/10/27 01:20 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#14 [寧音]

今まで散々な事を見てきた。

先生の授業の時には
皆いなかったり、
朝になると先生の机や椅子が
女子トイレにあったり。
コンドームが
床いっぱいに転がってたり…

どんどんエスカレートしていった

⏰:12/10/27 01:24 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#15 [寧音]

あず
「あいつ学校辞めるんじゃない?」

あずもグループには
入ってないものの
『先生いじめ』を
楽しみにしている。

⏰:12/10/27 01:27 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#16 [寧音]

私は保健室が好きだった

賑やかなのが嫌いな私は
よく休み時間や
出たくない授業の時は
保健室にいた。


この日も保健室で
ボーっとしていたら、
担任の吉野先生が噂を聞いて
怒りにきたらしい。
私は保健室の先生を睨み付けた。

⏰:12/10/27 01:33 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#17 [寧音]

吉野「お前いつまでここにいる?」
ゆみ「別に」
吉野「そんなんじゃ駄目になるぞ」
ゆみ「…。」
吉野「何か理由があるんだろ」
ゆみ「…。」
吉野「黙ってちゃわかんねーだろ!!」

⏰:12/10/27 01:39 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#18 [寧音]


バチンッッ!!!!!!!




⏰:12/10/27 01:41 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#19 [寧音]

保健室の先生も黙っている。

…私は叩かれたみたいだ。

少し私は反抗期が入ってたし
言い返してやろうと思ったけど
辞めた。

持ち上がった
スーツの袖から見えた手首。
ずれたリストバンドの下。
チラッと見えた
ものすごいリストカットの跡

⏰:12/10/27 01:47 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#20 [寧音]

私は保健室を飛び出した

むかついたのもあった
だけど、怖かったんだと思う。

リアルすぎて…

吉野「高橋っ!!!!!」
先生は見られたと思ったのか
さっきとは違う弱々しい声で
私の後ろ姿に言っていた。

⏰:12/10/27 01:52 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#21 [寧音]



あんたが教えてくれた
優しさが


過去の私を苦しめた

⏰:12/10/27 01:58 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#22 [寧音]


大人は嫌い


だけど
早く大人になりたかった私

矛盾だらけの私

⏰:12/10/27 02:01 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#23 [寧音]

忘れもしない6月6日。


その日も続いた
『先生いじめ』

この日は給食のカレーの中に
最近出始めたハエを
大量に入れて置いといたらしい。


先生が手を洗ってきて
教室に入ったら
グループ何人かが笑い出した

これもいつもの光景

⏰:12/10/27 02:08 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#24 [寧音]

それを見た先生の顔色が変わる。

それを見て笑い声が
増えていった。

いつも何されても何も言わず
片付ける先生だったが
この日は違った

⏰:12/10/27 02:12 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#25 [寧音]

リーダー各の優香里と亮太が
先生の煮え切らない態度に
イライラしながら言った

優香里「先生反応薄い〜♪」
亮太「俺ら先生のために
作ったのに〜」





その時だった!!!!!

⏰:12/10/27 02:19 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#26 [寧音]

先生がベランダに飛び出した!
一気に笑い声が止んだ。

それもそうだ
先生がベランダから
飛び降りたのだから


そしてここは

⏰:12/10/27 02:21 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#27 [寧音]



3階。



⏰:12/10/27 02:21 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#28 [寧音]


その後は
誰かが
キャー!だの
エーンだの言ってたけど
よくわからなかった。


ただわかったのは
人を殺した事。

⏰:12/10/27 02:24 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#29 [寧音]

響く救急車の音。
その日全校生徒帰された。

優香里は
「まじあの馬鹿ありえねー!」
とか相当震えて言っていた。

その次の日は私達のクラスと
保護者だけ登校になった。

⏰:12/10/27 02:28 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#30 [寧音]

生徒は死にはしなかったものの
全身骨折状態で
意識も戻ったばっかりで
話するのもやっとの事。


私は母親と一緒に
皆と黙って聞いていた。

⏰:12/10/27 02:32 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#31 [寧音]

私の家族は
父親、母親、兄、祖母の
いたって普通の家族。

ただ忙しい父親と母親。
1回も今まで一緒に
ご飯を食べた記憶がない。

だから、
学校のこともよくわからないのか
何も聞いてこなかった

⏰:12/10/27 02:36 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#32 [寧音]

あずが私に話かけてきた。

あず「私達逮捕とかされるのかな」
ゆみ「よくわかんない。」
あず「このままどうなるの…」
ゆみ「…。」

そんなやりとりをしていると
あずの母親が言った。

⏰:12/10/27 02:43 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#33 [寧音]

あず母
「あずっ!やめなさい!!
そんな授業もろくにうけてない子と仲良くしてるからこうゆう事件がおきるのよ!!」

あずは黙ったままうつむいてた

あー、私のことね。


あずの母親は違う中学校で
教師をしてるから
すぐ情報が入ってくるらしい。

⏰:12/10/27 02:48 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#34 [寧音]

こんなもんだよ
子供の友情なんて。

憎い。


何もかもが憎くて
荒れた


中2の夏。

⏰:12/10/27 02:54 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#35 [寧音]



やり場のない気持ちは
どこに置いといてあげる?

大人は全部自分が正しいように
神様かのように


でもね、
大人になってわかったよ


⏰:12/10/27 03:00 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#36 [寧音]



狭い心には大きい荷物は
収まり切れないから
誰かに支えて欲しいの


⏰:12/10/27 03:02 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#37 [寧音]


あんたに出会った
中学3年。


人と人が出会うのは
素敵なことなのに
かなしいことかのように
今は…

⏰:12/10/27 03:06 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#38 [寧音]


私達は人の心殺し



⏰:12/10/27 03:07 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#39 [寧音]

その後の何ヵ月かは
ほとんど学校もいかず、
行っても保健室。

先生いじめをやってた連中も
今じゃ何もなかったかのように
過ごしている。


ある日、
保健室の先生に聞いた。

⏰:12/11/13 23:03 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#40 [寧音]

ゆみ「吉野があたし叩いたの覚えてる?」

先生「…えぇ。覚えてるよ」

ゆみ「あれって、完全にあたしで腹いせしたよね?」

先生「…どうかしらね。」

先生は泣いてた。
その時初めて事の大きさに気付きはじめた。
保健室の先生と
担任の吉野は
付き合ってたんだと思う。

⏰:12/11/13 23:09 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#41 [寧音]

私はごめんなさいも言えずに
ただ保健室のベッドで
布団をかぶった。

先生「おきてしまった事は、もう変えられない。大丈夫…吉野先生は死なないわ。あなたの事はいつも心配してたのよ。
だから許してあげてね…」

黙ってうなずいた。

⏰:12/11/13 23:15 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#42 [寧音]

季節はいつの間にか
春。


出会いは突然っていうけど、
本当その通りだ

⏰:12/11/13 23:21 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#43 [寧音]

ほとんど学校に
行かなくなった中3の春。

たまに行っても、
話する友達もいないし
去年の事件は、
他の先生もなかったかのように
普通の毎日。
むしろ先生にも保護者にも、
白い目で見られてるのは私。
去年の事件も私が主犯だと、
思われている。
理由は学校に来ないから。

そんな環境が
余計行きづらくした

⏰:12/11/17 01:15 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#44 [寧音]

学校に行かなくなってから、
家の近くの歩道橋が
私の唯一の隠れ家となった。

別に家に居ればよかったのに
今思えば
笑っちゃうくらい
汚い歩道橋にひたすら座って
忙しくすぎてく車とか自転車を
見てるのが大好きだった

⏰:12/11/17 01:21 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#45 [寧音]

ある日の午後
学校はやっぱり行かず
歩道橋の周りから
全然見えない所にわざと座って
携帯で音楽を聞いていた。
たぶん浜崎あゆみ。
大好きだったから。


軽く口ずさんでいたら
誰かが歩道橋を歩いて
登って来た。

⏰:12/11/17 01:34 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#46 [寧音]


「………。」

私は聞こえたかなと思い
すごく恥ずかしくなった。


「あゆ好きなの?」


その誰だかわからない人は、
いきない話かけてきた。

ゆみ「うん。」

見た目がこわくて
それしか言えなかった。

⏰:12/11/17 01:37 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#47 [寧音]

このシチュエーションだと
運命の出会いを想像するけど、

そこで足を止めたのは
髪の毛が金髪で
すごく綺麗なロング。

見た目ヤンキー?な
女だった。

………おわった。
完全に絡まれる。

⏰:12/11/17 01:42 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#48 [寧音]

かつあげでもされんのか?

でも金なんて
ポケットにジュース代位しか
持ってないしなーとか
何秒かで頭で色々考えた。


「何中?」
その女が言った。

⏰:12/11/17 01:46 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#49 [寧音]

ゆみ「南中学だけど。」

「今、何年生?」
ゆみ「今3年…。」
「うっそー!!タメじゃん!!!」
私もビックリした。
とても同じ歳には
思えないほど大人びている。

「学校行かないの?」
ゆみ「……。」

「別にそんな事はいんだけど、
まりも行ってないしー♪」

そう言ってニコニコして
話をしだした。
相澤まり。
隣の中学の3年生。
田舎だから地元の中学が
2校しかないから、
お互いの家も
そんなに遠くなかった。
正直ビックリした。
こんな見た目
ヤンキー姉ちゃんが、
話かけてきた事に。

⏰:12/11/17 02:14 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#50 [寧音]

まり「まりもあゆ超ファンだよ!」
ゆみ「超可愛いよね!!」

お互い自己紹介もした。
私も人見知りするけど
明るいまりの性格で、
すごく話やすい。

まり「いる?………って
吸ってなさそうだよね!笑」
まりはポケットから
煙草をとり出した。


そして慣れた手つきで
火をつけて言った




まり「ゆみさー、
吉野先生って知ってる?」









凍りついたように
黙ってしまった…

⏰:12/11/17 02:23 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#51 [寧音]


まりが吉野と
繋がりがあるってことは
………



いきなり現れて、
ここにいるってことは?




答えはひとつ…

⏰:12/11/17 02:26 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#52 [寧音]



「まりの彼氏の兄貴なの…」



⏰:12/11/17 02:33 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#53 [寧音]


今まで笑って話てた子とは
思えない…

私を睨みつけて
吸っていた煙草を
私の腕に押し付けた。


「痛い…。」
私は声にでたのか
でてないのか
消えそうな小さな声で言った

でも、
まりの目付きが怖すぎて
腕をはらうことすらできなくて
腕で煙草の火が消えていくのを
じっとこらえて見ていた…。

⏰:12/11/17 02:40 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#54 [寧音]



そう、
答えはひとつ





………『復讐』。

⏰:12/11/17 02:42 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#55 [寧音]

私は本当に怖かった…

まりの変わりように、
まりは見た目もヤンキーだったから
余計怖さも増したのかも。

泣かなかったけど、
腕はヒリヒリ痛いし、
私はパニックになった

⏰:12/11/23 23:58 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#56 [寧音]

しばらく無言が続いた…
私も黙って座っていた。

まり「やったのお前?」

まりが口を開いた瞬間、
私も怒りが一気にでてきた


ゆみ「てかさ、何な訳!?彼氏だか、彼氏の兄貴だか
知らないけど、いきなりこれはないでしょ??まじ痛いし!ありえないんだけど!!」

…言ってしまった。
ヤンキーであろうまりに。
内心すごい怖かった

⏰:12/11/24 00:06 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#57 [寧音]

まり「ちょっとついてきな!」
まりは足早に歩き始めた
私は身長も小さいから、
歩くのもとろくて
ついて行くのに必死だった

道中30分位歩いただろう。

もう終わった…
何かされるんだろうな…
歩いてる間、
そんな事ばかり考えてた

まりが歩き煙草をしてる煙が
妙に鼻について
気持ち悪いと思った

⏰:12/11/24 00:22 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#58 [我輩は匿名である]
答えは!いつもひとつ!!

⏰:12/12/18 09:57 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#59 [我輩は匿名である]
読んでますo(^-^)o頑張ってください

⏰:12/12/18 20:47 📱:S007 🆔:☆☆☆


#60 [寧音]


腕はずっとヒリヒリしていた
痛いというより、
熱い…

でも、怖すぎてそんなこともうどうでもよかった。


どこ連れてがれるんだろう…
それしか頭になかった

⏰:13/08/27 00:08 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#61 [寧音]


今でも残ってるよ

たまに見て思い出すの。

過去は美化されるってよく聞くけど、
嫌な事も辛い事も薄れていく…

本当だね。

大事にしておきたい事も
消えてくね

⏰:13/08/27 00:13 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#62 [寧音]
結構歩いた。
歩かされた。

何も言わずについて行く
私も私だけど…

しばらくすると、
一件の家の前に着いた。

まり「待ってろよ、
逃げたらぶっ殺すからね 。」

そう言って家の中に
入っていってしまった。

⏰:13/08/27 00:18 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#63 [寧音]

私は何故か逃げる事なんて
全然する気がなかった。

逃げるのがカッコ悪いと思った?

違う。

先生にあの時の事
謝れると思ったから

私は何もしてないじゃ
済まない事だと思ってたから

⏰:13/08/27 00:22 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#64 [寧音]

しばらくすると
まりが家からでてきた。

まり「やる前に話があるって」

まりはそう言うと、
こっちと指をさして
家の中に入れと言った

やるって意味が
なんとなく馬鹿でもわかった

⏰:13/08/27 00:28 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#65 [寧音]

ボコボコにされるか
殺される、
それともレイプか…

私の頭はそれしかなかった

もう後戻りはできないんだな
なんて考えていた

⏰:13/08/27 00:39 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#66 [寧音]
昼間なのにカーテンが全部閉まってる部屋に通されると、


ベッドに横になっている男に
まりが言った

まり「達也、こいつ」


達也は寝返りをうって
私を睨むように見た。

⏰:13/08/27 00:42 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#67 [寧音]

目が合った瞬間に
すぐわかった。

男というより、
まだ男の子…
顔が先生そっくりだった。

ただ、目を反らしたら殺されるって位、
私を睨んでいた。

⏰:13/08/27 00:46 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#68 [寧音]

達也「名前は?」

達也が寝ながら口を開いた。

「………。」

達也「頭も悪いくせに
耳も悪りぃの?」

達也が立ち上がって
私の前にきた。

私は顔すら上げられなかった

⏰:13/08/27 00:50 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#69 [寧音]

達也「お前の名前は?って聞いてんだよ!!」

達也は物凄い声で言った

ゆみ「高橋ゆみ。」
私は聞こえるか聞こえないかわからないような声て言った。

怖い…怖くて何も
話せないような状態だった

⏰:13/08/27 00:54 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#70 [寧音]

まり「あんた、まじふざけてるとやられっから。」

まりが今にも殴りそうな声で
私に言ってくる。


達也「俺の兄貴、
ご存知だよなー?」

達也が私の髪の毛を引っ張って
無理矢理顔をあげた。

⏰:13/08/27 00:58 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#71 [寧音]

まり「兄貴は達也とまりの親変わりだった…達也もまりも親がいないから、兄貴が…兄貴がっ…っ…」

まりが泣き出した。

達也「まり、泣くな!!
これからだ。俺らの復習は、、」

そう言うと
近くにあったハサミを
私の頬にあててきた…

⏰:13/08/27 01:07 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#72 [寧音]

達也「お前がやったの?」

ゆみ「……。」

達也「黙ってちゃわかんないんだけどさ、どうなんだよ!!!あっ!!?」

私は何も言わなかった。
というか言えない。
怖すぎた。

⏰:13/08/27 01:11 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#73 [寧音]

私は無言を貫いた。
というか、声すらでない状態

短い人生だったな、
お父さんとお母さん
どんな顔してたっけ?

悲しんでくれる人は
いるのかな?

色んな事を考えていたと思う

⏰:13/08/27 22:20 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#74 [寧音]

「達也ー達也ー」

そんな時どっかから
声が聞こえた

「入るぞー!!」

その声はそう言いながら
こっちに向かってくる音がした

⏰:13/08/27 22:22 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#75 [寧音]

「お前ら昼間なのに
カーテン閉めて
何やっちゃってんのー」

そんな事を言いながら
男の声は私達の所へ来た。


私はその顔を見た瞬間
びっくりしてしまった…


そこには優香里と亮太が
物凄い顔になって
連れてこられていた…

青アザだらけだった…

そして連れてきた男の顔は
その時は全然
目に入ってこなかった

⏰:13/08/27 22:38 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#76 [寧音]
状況がすぐ飲み込めたのは、
私だけだったようで

達也「あきー、何こいつら」

あき「達也達が必死に
探してたやつ〜」

達也「意味わかんねー何?」

あき「達也とまりの復習相手。」


達也「意味わかんねーから、
少しでてってもらっていい?」

達也は少し苛立ったように、
私と優香里と亮太に言った。

⏰:13/08/27 22:57 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#77 [寧音]

私達は言われた通り
扉の外にでていった。

沈黙の空気がしばらく続いて
最初に口を開いたのが
優香里だった

優香里「何でゆみがここにいんの?」

ゆみ「………。よくわかんない」

亮太「まじでなんなんだよ…」

優香里「私達だけが悪くなくね?」

その優香里の言葉を聞いた時、
正義感を振り回すつもりもないけど
こいつら最低だと思った。

⏰:13/08/27 23:07 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#78 [寧音]

確かに優香里と亮太だけが
悪い訳じゃない。
他にも楽しんでた奴なんて、
山ほどいたから。

だけど、この場に及んで
その言葉は普通でてこない。
まだ自分達の行動を悪いと
認められないようだった

⏰:13/08/27 23:14 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#79 [寧音]

まり「コソコソしてんじゃねーよ!!」

まりが時々私達が逃げないか
様子を見に来ていた。

優香里「はっ!??
逃げる気なんてないし」


亮太「やるならとっととやれよ!!」

優香里と亮太はどんどん苛立って
強気になっているようだった

まり「その口今話せなくしてやるよ」

狭い家に響く怒鳴り声…

もう私は訳がわからなかった

⏰:13/08/28 22:55 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#80 [寧音]

しばらくすると、
部屋に戻れと言われて
私達は足取り重く戻った。

戻ったとたん、
優香里「達也、達也の兄貴って知らなかったの!本当信じて!!しかも、私と亮太はやってない!!ゆみが話を勝手に流したんでしょ?本当信じてよ!!ねっ?亮太も知らないよね!?」

亮太「あ、あぁ…」


⏰:13/08/28 23:04 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#81 [寧音]

私は目を丸くした。
まったく意味がわからない。

私が話流した?
しかも優香里と達也ってやつは
知り合いなわけ?

⏰:13/08/28 23:05 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#82 [寧音]
達也「って言ってるけど、
どうなわけ?」

私に話をふってきた。

ゆみ「………。」


何て言っていいか
まったくわからない。
考えもつかない


優香里も私の顔を睨むように見ていて、余計私の口を重たくしていった…

⏰:13/08/28 23:09 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#83 [寧音]

もうどうでもいいや…
なるようになれって思った。
もう何言ったって、
しかたない事。

この場をおさめようとか
そんな事も一切考えてない。

私は何も言わない。
そう思っていた。

⏰:13/08/28 23:12 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#84 [寧音]

「嘘つきは嫌い。
本当のことだけは
口に出して言わないと、
誰にもわからないし、
聞いてる奴にも失礼だと思わねーの?お前口ついてねーの?」

私に向かって
その言葉を投げ捨てたのは、
さっき優香里と亮太を連れてきた
あきって男だった

⏰:13/08/28 23:16 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#85 [寧音]

口ついてねーの?って…

思わず笑ってしまいそうになった

いやいやついてるから
とか思いながら、

あきの顔を初めて見た…
ほっぺに傷跡のようなものがあり
すごく印象的だった

⏰:13/08/28 23:21 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#86 [寧音]
嘘つきは嫌い


なのになんで?

大嫌い

⏰:13/08/28 23:24 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#87 [寧音]



嘘つきなんて大嫌い


⏰:13/08/28 23:24 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#88 [寧音]

達也「もうわかってるから、
本当に言ってくんね?」

達也が私に言ってきた。

私も腹をくくった

ゆみ「私は学校もあまり行ってないし、行っても保健室で、先生に心配も迷惑もかけた。先生が何かされてても、私には関係ないって思って見てたし、今でもよくわからない。ただ何を謝ったらいいかわからないけど、保健室で先生に叩かれた時があって、先生もきっと辛くて、その時に何か一言かけられたんじゃないかって…よくわからないけど謝りたい。」

⏰:13/08/28 23:37 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#89 [寧音]

優香里「はー!??
お前何言ってんの??
お前がやったから
学校来てねんだろ?」

優香里はかなり焦っていた…

私は誰をかばうつもりもない

優香里は同中の友達だけど、
さっきの言葉聞いた瞬間
友達でもなんでもなくなったから

⏰:13/08/28 23:43 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#90 [寧音]

しばらく沈黙が続いた

優香里も亮太も
さっきまでの勢いは
なくなっていった…


⏰:13/08/31 23:50 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#91 [寧音]

5分くらいたってからだろうか
達也が言った

達也「お前ら顔かせよ?」

目線は私ではなく、
優香里と亮太にだった

優香里「はーぁ、まじだりぃ」

優香里が一言言った瞬間、
バチンッ!!!!!

まりが物凄い勢いで
優香里をビンタした

⏰:13/08/31 23:54 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#92 [寧音]

達也とまりが
優香里と亮太を連れて
でていった。

私は腰を抜かしたように、
その場に座り込んだ。

私は泣いた
訳もわからず
ただただ泣いていた

怖かったからか
自分達がしたことにか

⏰:13/08/31 23:57 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#93 [寧音]

「あーあ、
可愛いお手てに…」

声がした。

忘れてた…
残されたのは私だけじゃない。

あきってゆう男もだった

あき「痛かったね…。」

あきはそう言うと、
ポケットから煙草を取り出して
私に言った

⏰:13/09/01 00:01 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#94 [寧音]

あき「これくわえて吸って。」
あきに言われるがまま
煙草に火をつけた。

泣きつかれて
意識がもうろうとしてた
初めての煙草…
煙がやたら鼻につく。

あき「これ持って?」
私の口から煙草を離し、
私の手に持たせた…

あき「落ち着いた?」

⏰:13/09/01 00:06 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#95 [寧音]

落ち着く訳がない。
私が煙草を普段吸ってると
勘違いしてるのか?

私はずっと黙ったまま…


すると、
あきが私の手を取って
握ってきた。

⏰:13/09/01 00:08 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#96 [寧音]

ドキッとする間もなかった…

あきが私の煙草を
持ってる手を取り
自分の腕にくっ付けた…

ゆみ「…ちょっと!!!!
熱くないの!!!?」

私は思わず叫んでしまった

⏰:13/09/01 00:12 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#97 [寧音]

私は怖くなって
あきの腕から
必死に手を離そうとした。

だけど、あきの手は力が強くて
全然びくともしない。

あき「よーし、消えた!」

煙草の火は
あきの腕の上で見事に消えた…

⏰:13/09/01 00:16 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#98 [寧音]

私はあきの腕をずっと見ていた。

あき「今日は記念日!
お互い痛かった記念日(^^)」

あきを見上げると、
にっこり笑っていた

私は何も言わずに
また泣いてしまった…

⏰:13/09/01 00:22 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#99 [寧音]


まだヒリヒリ痛いはずの腕。


痛さが半分に
なった気がしたんだ
本当だよ?

楽しい時も半分に
辛い時も半分にって
よくゆうけど、
本当に半分になればいいのに…

目に見えて確かな物に
なればいいのに…

⏰:13/09/01 00:27 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#100 [寧音]


まだ残ってる傷痕は
忘れないでって
言ってる気がするの


あたしの心を
優しくしたり、
辛くしたりするの

⏰:13/09/01 00:30 📱:N02C 🆔:☆☆☆


#101 [寧音]

綺麗な優しさだった

私の親にももらった事ないような
不思議な気持ちだった


中学3年の夏のこと

⏰:13/09/01 00:46 📱:N02C 🆔:☆☆☆


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