あの夏
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#72 [主]
「りな?」
振り向くとシン君が居た。
シン君はニコッと笑ってた。
「今日はお疲れさま」
「ありがと〜!!!」
「疲れたんじゃない??」
「ん〜そうでもないよ」
それからシン君は
隣に座って一緒に黄昏れた。
:12/12/22 12:20
:PC
:gGlWM18Y
#73 [主]
「もうずぐ8月だね」
あたしは海を見て言った。
「そうだな。りなは海好きなの?」
「海好きだよ!!
将来海の近くに住みたいくらい」
「よっぽど好きなんだな!!」
そう言って笑い合った。
:12/12/22 12:24
:PC
:gGlWM18Y
#74 [主]
そして人も減ってきて
あたしたちは寮に戻った。
ご飯を食べ終わって
あたしはそーっと海に向かった。
いつもの場所に座って優を待った。
「ごめん、遅くなった!!」
しばらくして優は息を切らして来た。
何か一生懸命な所に笑えた。
最初はくだらない話をして
あたしの恋愛観を話したりした。
:12/12/22 12:27
:PC
:gGlWM18Y
#75 [主]
「りなは元カレ死んだって言ったじゃん?
今はどうなの?」
「最初はやっぱり病んだけど今は
全然引きずったりはしてないよ!」
「引きずらなくなった理由は?」
「あたしめっちゃ性格悪くなるけど
聞きたい??笑」
「うん」
:12/12/22 12:29
:PC
:gGlWM18Y
#76 [主]
「全部アイツのせいにした」
「どういう意味?」
「アイツさ、死んだの自殺なんだ。
だから『お前何勝手に死んでるんだ』
って思うようにした。
その方が自分が楽なんだよね」
「そっか」
あたしは自分が弱いから
逃げていたんだと思う。
怒りさえ覚えるようにした…。
:12/12/22 12:32
:PC
:gGlWM18Y
#77 [主]
「だってさ、嫌いになっちゃった方が
先に進めるし!!
まぁあたしが弱いからだね」
「りなは強いよ」
「そんな事ないよ!」
「そう思ってるのはりなだけだよ。
17歳で背負うには重すぎたね。
だからいっぱい我慢して来たと思う」
「あたし我が儘だよ〜?」
「知ってる。笑」
:12/12/22 12:36
:PC
:gGlWM18Y
#78 [主]
2人で笑い合ったあと
あたしは優に聞いた。
「優は、どんななの?」
「…俺はね〜結構エグイよ?」
そう言って笑っていた。
「俺の家族皆火事で死んだんだ」
:12/12/22 12:39
:PC
:gGlWM18Y
#79 [主]
………はい?
優は遠くを見つめてこう話した。
優はかなりグレてた時期があったらしい。
そしてある日家族で出かけるって
用事があったらしいんだけど
勿論すっぽかして
友達と悪い事をしていたらしい。
そしてその日だったらしい。
家が火事になったのは。
時間は「この時間には出かけるから」
って言ってた30分くらい後だったらしい。
「俺最低だよな。
家族より友達を選んだ。
あの日何の用事があったのか
凄ぇ気になる。
何であの日友達の所に行ったのか
あの頃の俺をぶっ飛ばしたい」
:12/12/22 12:48
:PC
:gGlWM18Y
#80 [主]
「普段は外に出るのすら
面倒臭くて家にこもったり
ツレ呼んだりしてたのに
出かけるって言われて
普段そんな事言わないから
無理矢理連れ出されそうで
嫌だったんだよな。
俺最低だよな。」
何も言えなかった。
:12/12/22 12:52
:PC
:gGlWM18Y
#81 [主]
そして遠くを見つめて言った。
「行かなくても部屋に居れば良かった。
そしたら、俺も…」
「いい訳ないじゃん!!」
何となく自然に言葉が出た。
優はあたしを見て笑った。
「やっぱ、りなは優しいね」
「優しくないよ…全然」
:12/12/22 12:55
:PC
:gGlWM18Y
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