○最後の四季○
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#291 [ゆり]
妙に恥ずかしくて
なんかニヤニヤしてしまった。

隼人もニヤニヤしてた。

ニヤニヤ。


「何…してるんすか?」

隼人が敬語で
ニヤニヤ沈黙を破った。
 

⏰:06/09/08 00:08 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#292 [ゆり]
「来ちゃった」

「なんで…?」

「好きだから」

淡々と答えるあたしに
隼人が吹き出す。

「なんだよそれ(笑」
 

⏰:06/09/08 00:13 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#293 [ゆり]
「なんだよもなにも…
好きだから来たんだよ」

泣き過ぎたからか
だんだん頭がボーっとしてきた。

「…なんか食う?」

「アッサリしてて…
それでいてパンチがあるものを…」

「わかった」
 

⏰:06/09/08 00:16 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#294 [ゆり]
隼人は相変わらずの
でかい声で
店員さんを呼んだ。

しばらく沈黙だったのかな、

隼人が頼んだ
ジェラート3色盛ってやつが運ばれてきた。

「ほら。
食べな」

あたしにスプーンを渡す。
 

⏰:06/09/08 00:19 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#295 [ゆり]
「ありがと…」

素直に食べたけど
実際パンチが足りないって
思ってた。

でも口には出さなかった。

あたしも少し大人になりました。

「おいしい?」

「んまい♪」

あたしは甘いものを食べると
機嫌が良くなる習性です。
 

⏰:06/09/08 00:22 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#296 [ゆり]
「ゆりは甘いもの好きだね♪」

「うん!好き♪」

こんなかわいらしい会話もします。


あ〜

人生って
ほんと浮き沈み激しい。
 

⏰:06/09/08 00:24 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#297 [ゆり]
あたしは
恋愛が全てってゆう
可愛いタイプの女じゃない。

学校
就職
将来
家族
バイト
入院中のおじいちゃんの事

他にもいろいろ。
考えてるし悩みもある。
 

⏰:06/09/08 00:28 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#298 [ゆり]
でも根本にあって

1番あたしに影響があるのは

やっぱり隼人って存在だなって思う。
 

⏰:06/09/08 00:32 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#299 [ゆり]
「ゆり
ごめんね」

「謝らなくていいから
絶対ずっと一緒に居て!」

ジェラートをスプーンいっぱいに乗せて

隼人の口に突っ込んだ。

照れ隠しですよ。


隼人は冷たいって怒鳴りながら
やっぱ幸せそうに笑ってくれた。
 

⏰:06/09/08 00:36 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#300 [ゆり]
これだけでいいやって
思わせてくれるくらいの
あたしだけの笑顔。


今年の夏は
すれ違ってばかりだったけど

信頼は何度だって切れそうになったけど

絆に気付けた季節だったね。
 

⏰:06/09/08 00:40 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


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