○最後の四季○
最新 最初 🆕
#251 [ゆり]
とりあえず隼人達の席があるとこまで行って

壁に隠れてた。

隼人が出てきたら
まぁ一発で見つかっちゃうけど

顔を見て
何を言えばいいのか
必死で考えた。
 

⏰:06/09/06 11:52 📱:V703SH 🆔:z39aFvJs


#252 [ゆり]
はぁ…

「彼氏と元カノの浮気現場に乗り込んだ時の話しやけどぉ〜

「あんた何してまんねん!」と変な日本語で
彼氏にキレるのかぁ〜

「この泥棒猫が!!」と元カノの方にキレるかわぁ〜

自由だぁ-ッ!!

浮気イズフリ〜ダ〜ム♪」
  

⏰:06/09/06 11:56 📱:V703SH 🆔:z39aFvJs


#253 [ゆり]
「ハイゆりちゃんも一緒にッ♪
浮気イズフリ〜ダ〜ム♪」

くそ。
三上くん完璧楽しんでるし。

「…浮気イズフリーダーム…」

「あははゆりっぺ歌っちゃった♪」

うん。
もー開き直ってきたよ。

⏰:06/09/06 12:00 📱:V703SH 🆔:z39aFvJs


#254 [ゆり]
でもあたしは
「何してまんねん!!」って
キレれる程
がむしゃらな女の子じゃないさ。

こんなんでも
まだ微かにプライドがあるから

これ以上醜態は曝したくない。


ぶつぶつ考えてると
元カノの声が聞こえた。
 

⏰:06/09/06 12:04 📱:V703SH 🆔:z39aFvJs


#255 [夢]
頑張って読んでるよあたしもうすぐ別れちゃうかもしれないんだ付き合ったはじめから疑問だらけで何一つ聞けなくて,彼氏のァドに彼女らしいイニシャルはいってるでもこわくて聞けなくて。最近辛いの。付き合ってるのにって。メールも返してくれなくなって,気持ち離れたのかなって。

⏰:06/09/06 16:13 📱:F901iC 🆔:aRfAQ5x2


#256 [ゆり]
夢チャン☆

ありがとう☆ほんと励まされます(*´∪`*)♪
ほんとの事を聞くのはやっぱ怖いよね…×
でもその壁を越えて彼とぶつかり合うってのも選択の一つとして考えてみて下さい。今を変えたいなら。
良い方に変わるとはあたしは言い切れないけど、夢チャンの不安とか彼にわかって欲しいとは思うから(´`)一人で抱え込んだままさよならなんて悲し過ぎるよ…無理しないでね(;ω;)

⏰:06/09/07 13:06 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#257 [ゆり]
これが若菜チャンの生声か…

可愛い声だなぁ
酔っ払ってて。


「隼人っち-ぃ
わかな酔って眠くなっちャったあ〜」


うーわ。
うーわ。
誘ってるやんけ。
まじでこんなことってあるの?
こんな女の子っているんだ。
 

⏰:06/09/07 13:10 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#258 [ゆり]
あたしと三上くんは
横に並んで硬直状態。

ザワザワして
店内はうるさいはずなのに

あたしには
彼女の声だけが真っ直ぐ耳に入った。
 

⏰:06/09/07 13:13 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#259 [ゆり]
「ねー!
会ってくれたんだから告白とかないのぉ〜?」

語尾伸ばし過ぎ。

隼人なんか言ってよ。
もう

あたし限界近いから。

いろいろあり過ぎて
頭が追い付かない。
 

⏰:06/09/07 13:18 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#260 [ゆり]
「今日は飲み来ただけだよ」

隼人の声がした。

なんか他の人の声みたいに
遠く感じる。

「なにそれー!
てかぁ若菜んちおいでよーひとりぼっちで寂しいからぁ」
 

⏰:06/09/07 13:23 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#261 [ゆり]
あたしはその場にしゃがみ込んだ。

何がショックって…

そんなんわからない。

でも
なんかもう
全部が夢みたいで。

こんな事ってあるんだって

すごい思った。

相手が隼人って
実感もあんまりなかった。
 

⏰:06/09/07 13:26 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#262 [ゆり]
「行かねーよ
俺彼女いるし。」

何カッコつけてしゃべってんの?

あたしの前じゃナヨナヨして
ゆりチャンゆりチャンって言ってるくせに。


もー
また水分溜まってきた。

涙か。
 

⏰:06/09/07 13:29 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#263 [ゆり]
「彼女いてもよくない?若菜わいいよぉ〜今夜だけでも」

なんじゃそりゃ。
やめてよ。


横から三上くんが
大丈夫?って口パクで言う。

なんで三上くんがいるんだ?って思った。

送ってもらったんだっけ。

巻き込んでごめんね。
 

⏰:06/09/07 13:33 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#264 [ゆり]
店員さんがしゃがむあたし達の前を
普通に通り過ぎてく。

酔っ払った女と
それを介抱してる男に見えるみたいだ。

あたしは膝を抱えて

隼人隼人って
繰り返してた。

頑張って納得しようとしてた。

全ての事に。
 

⏰:06/09/07 13:37 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#265 [ゆり]
でも無理。

誰かを責め様としても
誰も責められないし

確かなものも
ない。

まず隼人が
女の子と居るって事自体が

ありえなくって

また血液足りなくなってきて

白い世界に行っちゃいそう。
 

⏰:06/09/07 18:25 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#266 [ゆり]
諦めた訳じゃないよ。

少し道が
見えなくなっただけ。

ちゃんと好きだよ。
だから。
だけど…

ドッキリでした-って
茶化して笑って。

そしたら思いっきり
ヒ-ルで踏んであげるから。

また笑い合えるから。 

⏰:06/09/07 18:28 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#267 [かけぽん]
もぉゆりさんが隼人さんをどれだけ想ってるかが解りすぎちゃって小説読んでて胸が苦しくなってくる 隼人さんも心の中で一番は、やっぱりゆりさんなんだよきっと 男ってさステキな彼女いても絶対、浮気願望?あるんだよねぇ ゆりさんはまだ若いから そういう事が許せないだね私はもうおばさんだから相手の心の中で自分って存在が一番なら許せる年齢になってしまった歳は取りたくないわ

⏰:06/09/07 22:23 📱:F902i 🆔:AL5dHG/E


#268 [あやぽん]
あげ
ゆリちあーがんばあ

⏰:06/09/07 22:37 📱:D902iS 🆔:XDNaW/ts


#269 [ゆり]
かけぽんチャン☆

かっちょえぇッす姉さん-(T∀T)自分が1番ってわかれば許せるとか…そんな広い心で受け止められる女になりたいデス(*´ω`*)
てか年上なんですかね?チャン付けで呼んでしまってた…(*≧m≦*)すみませんッ 感想ありがとうです♪(^▽^)

⏰:06/09/07 22:51 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#270 [ゆり]
あやぽんチャン☆

ありがとォ〜ッほんま前作から励まされっぱなしだにぇ(;ω;)
明日から忙しくなるから今夜で完結させるつもり。あたしっていつも更新早いよね(*´`*)でもでもッ最後まで読んで下さい(*≧□≦*)

⏰:06/09/07 22:55 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#271 [ゆり]
「若菜」

体がビクッとした。

なんで周りの
おっさん達の声うるさいのに

こんなに聞こえちゃうんだろう。

元カノの名前。

可愛い名前だね。

そりゃ呼んじゃうよね。

でも聞きたくない。
 

⏰:06/09/07 23:01 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#272 [ゆり]
じわーって
涙が。

もう悲しみなんて越えてたハズなのに。

あたし隼人の事好きだよ。

いつも
強がって

傷付かない様に
執着しない様にって
少し距離を置いてた。

でも好きだよ。
まじで。
 

⏰:06/09/07 23:06 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#273 [ゆり]
あんたはさ

そりゃ今までチャラ男だったし

いきなりクソ真面目なんて
無理だってわかってる。

いつも小さな事で
怒ってごめんね。

「また信じさせる」って
一生懸命想い伝えてくれたのに

過去ばかり
責めてごめんね。
 

⏰:06/09/07 23:09 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#274 [ゆり]
そんな自分が
格好悪くて
情けなくて
自己嫌悪ばかりで。

だけどそうしなきゃ
自分支えられなかったの。

なんでこんなに
好きなんだろうね。

あんた最低じゃんね。

優しいけど
ほんと最低じゃん。
 

⏰:06/09/07 23:12 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#275 [ゆり]
だけど
消えないんだよ。

あんたが最低でも
消えてくれない。

本気で愛し合って

信じ合ってきた

最後に見た
二人だけの四季が。


今までの季節は

一つ残らず
全部
全部覚えてるから。
 

⏰:06/09/07 23:15 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#276 [ゆり]
 
隼人が死んじゃった訳でもないのに

今までの想い出が
頭の中を駆け回った。

孤独でもう
どうしようもなくなって
愛想笑いさえ出来なくなって

その度に思い出したのは

やっぱり隼人だった。
 

⏰:06/09/07 23:17 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#277 [ゆり]
悲しみの明日が
ねぇ少しだけ

涙ででも輝くのなら
それもいいのかもね。

そんな日にも
隣に居てくれる?

真実はきっと
あたしじゃなくて
あんたが持ってるから。
 

⏰:06/09/07 23:20 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#278 [ゆり]
頭をポンポンッて
優しく叩かれて
顔を上げた。

心配そうな
三上くんの顔。

「戻る…?」

その言葉に
首を横に振った。

何も出来なくても
見なかったフリ出来るほど
強くない。

真実を隼人から聞きたい。
 

⏰:06/09/07 23:24 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#279 [ゆり]
「ぶっちゃけ若菜わ
まだ隼人の事好きだよ」


ほんと
すごい事ばっかり言う子だな。

心が目で見えたなら

今あたしの心は
どんだけズタズタだろう。
 

⏰:06/09/07 23:26 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#280 [ゆり]
実際酔っぱらってなかったんだなって
わかる話し方。

酔ったフリして
隼人をお持ち帰りするつもりだったのかな。


そんなズタズタなあたしの心を
荒っぽく
だけど温かく包んでくれた
隼人の言葉。

今も忘れてないよ。
 

⏰:06/09/07 23:30 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#281 [ゆり]
「俺は今の彼女以上に
好きになれる女はいない。
お前も、好きじゃない。」


「…」

今の彼女って
あたし?
だよね?


「でも今日会ってくれたじゃん!
隼人も若菜に会いたかったんじゃないの?」
 

⏰:06/09/07 23:34 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#282 [ゆり]
「お前がしつこく連絡してくるから
ちゃんと言いたかったんだよ」

「なにそれ
でも若菜はずっと好きだし
ずっと会いたかった」


あたしはまた
俯いて泣いてた。

若菜ちゃん可愛過ぎ。

真っ直ぐで
傷付いてもぶつかって。

あたしには出来ない。 

⏰:06/09/07 23:38 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#283 [ゆり]
多分ずっと
そんな劣等感が
あたしにはあった。

だから
若菜ちゃんみたいな女の子がいるなら

そんな子の方が
隼人を幸せに出来るんじゃないかって

よく考えてた。

でも違うね。


そんな簡単なもんじゃない。
 

⏰:06/09/07 23:41 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#284 [ゆり]
「俺は
彼女だから会いたいと思うし
ゆりだから可愛いと思うし
ゆりだから大事にしたいと思うし
ゆりだから付き合っていけるし
ゆりだから永遠とか信じられる!

とにかく!
俺はゆりじゃなきゃダメなの!
わかった?」
 

⏰:06/09/07 23:45 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#285 [ゆり]
いきなり
声を張って隼人が言った。


効果音でいうとしたら
あたし達は
ポカーンって
感じだった。

ゆりって連呼し過ぎだよ…

ダメなの!って
女の子みたいで気持ち悪いよ…
 

⏰:06/09/07 23:47 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#286 [ゆり]
今まで似た様な台詞
何十回と
言ってくれたけど

あたしにじゃなく

違う人に言ってる。


なんかめちゃくちゃ
笑えちゃったけど

なんかめちゃくちゃ
嬉しかった。

やばい。
あたしほんと幸せ者だ。
 

⏰:06/09/07 23:50 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#287 [ゆり]
声を殺して泣いてるあたしの隣で

「バカップルだね〜笑」って

三上くんが笑った。


ほんとバカ。
人騒がせな女だし
恥ずかしい男だし。

だけどあたしの

最愛の人。
 

⏰:06/09/07 23:54 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#288 [ゆり]
「わかったよ!
じゃあもう連絡しないよ!」

若菜ちゃんが
立ち上がった音がした。

と思ったら
すでに
うちらは見つかってた。

「…」

「…」
 

⏰:06/09/07 23:56 📱:V703SH 🆔:AUH7NPns


#289 [ゆり]
数秒見つめ合った。

若菜ちゃんはミュールを履いて
あたし達に軽くお辞儀をして
歩いて行った。

「ゆりちゃん彼氏によろしく!
俺行くわ☆」

そう言って三上くんは若菜ちゃんの後を追って消えた。

その後の事は知らないけど
バイトで会ったら聞くつもり。

⏰:06/09/08 00:00 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#290 [ゆり]
あたしは
鳴り過ぎの心臓に
好い加減慣れてきて

パンプスを脱いで
普通に
隼人の前に行った。


隼人はあたしだって気付くと
なんとも言えない表情をした。

思い出しても笑える。
 

⏰:06/09/08 00:04 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#291 [ゆり]
妙に恥ずかしくて
なんかニヤニヤしてしまった。

隼人もニヤニヤしてた。

ニヤニヤ。


「何…してるんすか?」

隼人が敬語で
ニヤニヤ沈黙を破った。
 

⏰:06/09/08 00:08 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#292 [ゆり]
「来ちゃった」

「なんで…?」

「好きだから」

淡々と答えるあたしに
隼人が吹き出す。

「なんだよそれ(笑」
 

⏰:06/09/08 00:13 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#293 [ゆり]
「なんだよもなにも…
好きだから来たんだよ」

泣き過ぎたからか
だんだん頭がボーっとしてきた。

「…なんか食う?」

「アッサリしてて…
それでいてパンチがあるものを…」

「わかった」
 

⏰:06/09/08 00:16 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#294 [ゆり]
隼人は相変わらずの
でかい声で
店員さんを呼んだ。

しばらく沈黙だったのかな、

隼人が頼んだ
ジェラート3色盛ってやつが運ばれてきた。

「ほら。
食べな」

あたしにスプーンを渡す。
 

⏰:06/09/08 00:19 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#295 [ゆり]
「ありがと…」

素直に食べたけど
実際パンチが足りないって
思ってた。

でも口には出さなかった。

あたしも少し大人になりました。

「おいしい?」

「んまい♪」

あたしは甘いものを食べると
機嫌が良くなる習性です。
 

⏰:06/09/08 00:22 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#296 [ゆり]
「ゆりは甘いもの好きだね♪」

「うん!好き♪」

こんなかわいらしい会話もします。


あ〜

人生って
ほんと浮き沈み激しい。
 

⏰:06/09/08 00:24 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#297 [ゆり]
あたしは
恋愛が全てってゆう
可愛いタイプの女じゃない。

学校
就職
将来
家族
バイト
入院中のおじいちゃんの事

他にもいろいろ。
考えてるし悩みもある。
 

⏰:06/09/08 00:28 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#298 [ゆり]
でも根本にあって

1番あたしに影響があるのは

やっぱり隼人って存在だなって思う。
 

⏰:06/09/08 00:32 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#299 [ゆり]
「ゆり
ごめんね」

「謝らなくていいから
絶対ずっと一緒に居て!」

ジェラートをスプーンいっぱいに乗せて

隼人の口に突っ込んだ。

照れ隠しですよ。


隼人は冷たいって怒鳴りながら
やっぱ幸せそうに笑ってくれた。
 

⏰:06/09/08 00:36 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


#300 [ゆり]
これだけでいいやって
思わせてくれるくらいの
あたしだけの笑顔。


今年の夏は
すれ違ってばかりだったけど

信頼は何度だって切れそうになったけど

絆に気付けた季節だったね。
 

⏰:06/09/08 00:40 📱:V703SH 🆔:lfdD9glk


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194