○最後の四季○
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#32 [ゆり]
「あたしも服見る〜ッ」
「うん♪
あっちの方
ゆりの好きそーな店
いっぱいあったよ!」
「じゃ-連れてって☆」
隼人は嬉しそうに
本当に嬉しそうに
笑って
あたしの肩を抱いて
歩き出した。
:06/08/31 21:23
:V703SH
:O7rysDvw
#33 [ゆり]
この日は青い空が
果てしなく広がっていて
暑い夏の
日差しも強くて
隼人はあたしの日焼けを
気にしてくれていたね。
日影を探して歩いてくれたり
大きな手で
日が当たらない様にしてくれたり。
:06/08/31 21:28
:V703SH
:O7rysDvw
#34 [ゆり]
そんな
無条件の優しさは
もういらないから
信用だけは
壊さないで
欲しかった。
あたしはあんたと
一緒に居られたら
それだけで
幸せだったんだよ。
:06/08/31 21:29
:V703SH
:O7rysDvw
#35 [ゆり]
あたしの買い物を済ませて
アウトレットを出た。
帰り道の途中
洋食屋さんで夕飯を食べていた時
なにがどうなってかは忘れたけど
隼人が他の女の子と
メールしてたのが発覚。
:06/08/31 22:01
:V703SH
:O7rysDvw
#36 [ゆり]
隼人の口から
メ-ルしてた事を
リアルに聞いた時は
マジでショックだった。
わかってはいたけど
あくまで妄想だったから
現実って
痛いな。
:06/08/31 22:06
:V703SH
:O7rysDvw
#37 [ゆり]
あたしは
「うーわ」
って言った。
笑い飛ばしたかった。
そんな気持ちとは真逆に
涙が込み上げてきた。
堪えたけど。
:06/08/31 22:08
:V703SH
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#38 [ゆり]
「あ〜
泣きそうだわ、ほんと。」
軽く笑いながら
目に溜まる涙を押さえた。
「でも俺にゆりがおるのは
向こうも知ってるし
なんもないよ?!」
:06/08/31 22:10
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#39 [ゆり]
ハイハイ。
でもあんたさ
アド変した時ゆったじゃん。
ゆりと
家族と
学校の奴にしか
教えてないよ
って。
女の子と
メールなんて
してない
って。
なんもないなら
なんで
嘘ついちゃった?
上手い言い訳で
納得させてよ。
お願いだから。
:06/08/31 22:12
:V703SH
:O7rysDvw
#40 [ゆり]
「あたしはさぁ…
メモリに女の子がいるとか
メールしてる子がいるとか
そーゆうのはいいんだよ。
言ってくれれば。
嘘つかれてた事が
悲しいだけ。」
食べかけの
オムライス。
このお店にも
二人で
よく来たよね。
:06/08/31 22:15
:V703SH
:O7rysDvw
#41 [ゆり]
あたしが絶対
中途半端に残すのを
お腹いっぱいなのに
食べてくれたよね。
その後すぐ
お腹痛いとか
言い出して
毎回あたしが背中あっためたんだ。
そんな優しくて
情けないとこに
呆れてたけど
大好きだった。
:06/08/31 22:17
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