それでも君が
最新 最初 全 
#268 [
]
:07/01/30 07:24
:D902iS
:☆☆☆
#269 [
]
友梨から離れると
家に連絡しろ
と言われ
携帯を渡された。
"しばらく帰らないけど心配しないでください。"
そう・・・
ちゃんと話せと
携帯を突きつけられた
:07/01/30 07:28
:D902iS
:☆☆☆
#270 [
]
友梨は嫌だと言った。
車の中でジタバタして
裕クンを困らせた
「ちゃんと連絡したら友梨の行きたいところまで連れてってやるよ。だから心配すんなって事だけは伝えろ。じゃなきゃ家連れてくぞ」
" 家 "
やだ・・・
それだけは嫌だ・・・
:07/01/30 07:34
:D902iS
:☆☆☆
#271 [
]
この頃のアタシは
家族とか
絆とか
どうでもいいっていうか
信じてなかった。
帰る場所を無くした友梨は
自分の居場所が
どこにもないって
自分のこと責めた
:07/01/30 08:21
:D902iS
:☆☆☆
#272 [
]
かければ好きな所まで
乗せていってもらえる
かなり迷ったが
裕クンの言うとおり
家に電話をした
裕クンの携帯から
非通知で。
―プルルルッ―
静かな車の中
裕クンに心臓の音が
聞こえるんじゃないかって
思うくらい
鼓動は早かった
:07/01/30 16:36
:D902iS
:☆☆☆
#273 [
]
3コールで繋がった
「はい、牧野です。」
力ない声で
電話に出たのは
母だった・・・
『友梨やけど・・・』
そう言った瞬間
「あんた今どこにいるの!?探しとるんやよ。帰ってきて・・・お願いだから」
泣き出した母・・・
:07/01/30 16:40
:D902iS
:☆☆☆
#274 [
]
初めて聞く
母の泣き声に
胸が締め付けられた
"帰らなきゃ"
なんて気さえしてくる
でも友梨は
にじんだ涙をこらえて
『頭冷やしてから帰ります。大丈夫やで探さんといて』
とだけ言って
一方的に電話を切った
:07/01/30 16:51
:D902iS
:☆☆☆
#275 [
]
母はまだ何か喋っていたけど
無視して切った。
『言ったよっ!!』
と裕クンにピースした
友梨の目には
今にもこぼれそうなくらい
涙が溜まっていた
「頑張ったな」
軽く抱きしめて
頭を二回ポンポンってして
裕クンは笑った
:07/01/30 16:55
:D902iS
:☆☆☆
#276 [
]
でもこの笑顔に
この優しさに
騙されるなんて
この時のアタシは
考えてなかったんだ・・・
ホントの優しさだったのかもしれないって
今ならわかるよ・・・
:07/01/30 17:20
:D902iS
:☆☆☆
#277 [
]
しばらくして
裕クンは仕事に戻るため
会社の駐車場に一人
車の中で待つことにした。
「一時に戻ってくるから。どこも行くなよ!!寝とけ!!」
『大丈夫。ここにおるで』
"10時半か・・・"
警察バレたら
補導されるやんか!!
なんて思いながら
毛布にくるまり
うとうとしかけた・・・
:07/01/30 18:19
:D902iS
:☆☆☆
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