それでも君が
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#1 [
]
もう一度
信じてみようと
思った・・・
この気持ちに
嘘はない
たとえ2人に
明るい未来がなくても
それでも君が
好きだから・・・
:06/12/27 11:11
:D902iS
:☆☆☆
#2 [
]
この話は実話ですが
人物名や地名は仮とさせていただきます
感想等は
感想板にお願いします
誤字脱字等をお許し下さい
:06/12/27 11:17
:D902iS
:☆☆☆
#3 [
]
:06/12/27 11:18
:D902iS
:☆☆☆
#4 [
]
―2006年9月―
また振られた。
これで何人目かな?
6人目か。
落とした男は数知れず。
狙ったら落ちるまで粘る
でも実際そこまで
好きじゃなかったりする。
:06/12/27 11:27
:D902iS
:☆☆☆
#5 [
]
こんなアタシだって
本気で恋したことはある。
意外と一途だったりする
ただね・・・
男の人が信じられなくて
深入りしちゃいけないって。
自分の気持ちに
ブレーキかけて生きてきた
:06/12/27 11:30
:D902iS
:☆☆☆
#6 [
]
文博と付き合って
まだ20日。
毎日会えないから。
寂しいから。
そんな理由で
文博に振られた。
いつもと同じに
なるはずだった・・・
:06/12/27 11:38
:D902iS
:☆☆☆
#7 [
]
アタシの名前は
牧野友梨。
普通の高校に通う
めっちゃ普通の高校生。
成績も至って普通
友達だっているし
恋いもして
それなりに青春してる。
ただ
今失恋したからね
ちょっと凹んでるけど
:06/12/27 11:45
:D902iS
:☆☆☆
#8 [
]
「友梨が高校卒業したら一緒に住もう。またやり直そう。」
「今はまだ付き合えない」
どんな別れ方だろうか。
突き放すなら
はいあがって来れないくらい
突き落とせばいいのに
へんな優しさ振りまくから
友梨は文博と
縁切れなかった・・・
:06/12/27 11:49
:D902iS
:☆☆☆
#9 [
]
別れた後も
普通にメールしたり
笑って電話できた。
内心・・・
すごくすごく辛かった。
愛し合ってるのに
別れなきゃいけない理由が
友梨にはわかんなかった
だけど
友梨は頑張ろうとした。
:06/12/27 12:01
:D902iS
:☆☆☆
#10 [
]
まず
こんな振られ方で
希望はあるのか。
どうするべきなのか。
友達に話さなきゃいけなかったけど
何でも話せる親友が
自分の問題でいっぱいいっぱいだったから
話せずにいた・・・
もちろん、
他の友達になんて
話す気なかった
:06/12/27 12:08
:D902iS
:☆☆☆
#11 [
]
どうせ相談するなら
まったくの他人の意見を聞くのも悪くないと思った。
友梨は
全国掲示板に
意見を求めた・・・
名前も顔もわかんないから
素の自分で話せるし
本音で語れる。
友梨は
スレッド作成を決意した
:06/12/27 12:14
:D902iS
:☆☆☆
#12 [
]
スレッド名に
かなり悩んだ。
人が来てくれそうなのにしなきゃ駄スレで終わってしまう
悩みに悩んだ末
【癒やしてちょ-だい】
にした。
思った通り
たくさんの人が
「なんかあったの

??」
ってきてくれた
:06/12/27 12:19
:D902iS
:☆☆☆
#13 [
]
友梨は
ありのままを話して
自分が今いる
場所が辛いと言った。
なのに返ってきたのは
「肉体的に癒してあげる」
だとか気持ち悪いのばっか!!
:06/12/27 12:30
:D902iS
:☆☆☆
#14 [
]
そんな中で
一人だけ友梨の話を
聞いてくれる人がいた。
まさかこんなところで
出会うなんて
思いもしなかった・・・
彼は荒らされる掲示板を見て
「ここじゃ話しにくいだろうから」
と気遣ってメールまでしてくれた。
:06/12/27 12:36
:D902iS
:☆☆☆
#15 [
]
堅い話ばっかりしてたのに
なんだかすごく落ち着いた。
彼の優しさが嬉しくて
友梨は毎日話した。
掲示板で知り合った
相談相手。
こんな優しい人が
彼氏だったらな・・・
なんて考えてたんだ。
:06/12/27 12:42
:D902iS
:☆☆☆
#16 [
]
ねぇ?
あなたは運命なんて
ないって言ったよね。
全部必然なんだよ。って
人間は神様の手の中で踊らされてるんだよ。って・・・
ホントにそうかもしんないね。
友梨達が出会った意味は
何だったのかな?
:06/12/27 12:46
:D902iS
:☆☆☆
#17 [
]
神様が気まぐれに
弱い弱い
似たもの同士の
友梨達を出会わせたのかもね
出会っちゃったんだもん。
仕方ないよ。
博は友梨と出会ったこと
後悔してるかな・・・?
:06/12/27 12:57
:D902iS
:☆☆☆
#18 [
]
:06/12/27 13:24
:D902iS
:☆☆☆
#19 [
]
〜♪
電話???
―裕クン―
近所のお兄ちゃんからだった
『もしも〜し☆』
「おぅ!!俺。元気しとるか??」
『もち☆裕クンわぁ??てかどうした??かけてくるなんて珍しいぢゃん(笑)』
よく相談にのってもらってたから友梨からかけることがほとんどだった。
:06/12/29 10:05
:D902iS
:☆☆☆
#20 [
]
だから予想外の着信相手にちょっと驚いた。
「いや〜暇やったから(笑)」
『暇つぶしか友梨ゎ!!(笑)』
「そんなんじゃね〜けど。。。最近相談してこんから彼氏とうまくやっとんか心配してやったんじゃ!!」
そう言えば
別れたことも言ってなかった
ずっと博に相談してたから。
話した方が
いいよね?別れたこと。
:06/12/29 10:10
:D902iS
:☆☆☆
#21 [
]
『あんね〜友梨振られた☆』
笑って言った。
『理由は毎日会えないからやって!!まぢ自己中!!調子のんなって感じやし!!』
「なんやそれ・・・」
話すスピードがます。
『電話帳に女いっぱい入ってたんよ!!しかもメールも友梨と平行しながら毎日他の女ともしてた!!』
「・・・」
:06/12/29 10:19
:D902iS
:☆☆☆
#22 [
]
『しかもメールみたんよ。彼女欲しいなって言ってたんよ!!他の女に!!!!!じゃあ友梨はなんやったん?ねぇ!!!??どう理解したらいい??何信じたらよかった???』
答えは見えてた
友梨が卒業したって
文博はやり直す気なんてない
現実から逃げようとする自分に
言い聞かせてきた。
だけど心は
ついてきてくれない・・・
:06/12/29 10:23
:D902iS
:☆☆☆
#23 [
]
溢れる涙は
枕を濡らした。
「今から行くよ・・・」
何も言わず
話を聞いた後
裕クンは寂しい声でそう言って
電話を切った。
友梨はパジャマのまま
上着を羽織り
ハンカチを握りしめて
家を出た。
秋の夜は
少し肌寒かった。
:06/12/29 10:27
:D902iS
:☆☆☆
#24 [
]
いつもの場所に
見慣れた車。
裕クンはもう来てた。
『ごめん・・明日仕事やよね?』
「かんけーねぇ。」
こんなはずじゃなかった
笑って昔話に出来るはずだった。
なのに・・・
:06/12/29 10:32
:D902iS
:☆☆☆
#25 [
]
裕クンは黙って震える友梨を抱き寄せてくれた。
「こんなになるまで無理すんなって・・・ばかじゃねぇの・・・」
久々に感じた
人の温もりに涙がでた。
『ごめん・・・』
泣いててそれ以上話せなかった。
「泣くな・・・??」
:06/12/29 10:37
:D902iS
:☆☆☆
#26 [
]
黙ってうなずいた。
寂しいとき
辛いとき
一人じゃ怖くて眠れない日
裕クンはきまって
傍にいてくれた。
当たり前だと思ってた
裕クンの存在は
あなたを傷つけてました・・・
:06/12/29 10:42
:D902iS
:☆☆☆
#27 [
]
「まだ好きなのか?」
『わからん』
「そか・・・」
『悔しい・・・』
悔しい・・・
悔しいよ。
文博じゃない。
自分が。
学習能力ないから。
何度男に騙されたら
信じられなくなるんだろ・・・
:06/12/29 10:47
:D902iS
:☆☆☆
#28 [
]
車の中は
静かな洋楽が流れた。
裕クンは
友梨のお兄ちゃん的存在で
裕クンにとっても友梨は
妹のような存在でしかない。
だから
お互い体を求めたりはしない。
:06/12/29 10:50
:D902iS
:☆☆☆
#29 [
]
しばらく沈黙が続く。
洋楽だから
何喋ってんのかわかんないけど
切ない歌詞なんだろうなって思った。
なんとなくだけど。
「ドライブいくか??」
『ありがと・・・』
:06/12/29 10:52
:D902iS
:☆☆☆
#30 [
]
裕クンの優しさに
甘えてた。
「元気出せよ!!」
そういってmihimaruGTの
気分上々にCDを切り替え
隣で鼻歌を歌い出す
忘れよう
そう強く思った。
:06/12/29 11:04
:D902iS
:☆☆☆
#31 [
]
どこへ行くともなく
延々と走った。
ふとケータイの時間を見たとき
一通の新着メールが来ているのに気づいた。
相手は見なくても
予想がついた。
"博"
一つずつボタンをおし
メールを開いた。
:06/12/29 12:35
:D902iS
:☆☆☆
#32 [
]
「わかった



待ってます


」
家を出てスグ返ってきていたメール。
『ひろ・・・し・・・』
"今からちょっと遊びに行って来まぁす

帰ったらまた

するね




"
帰らなきゃ行けない・・・
何やってんだろ・・・
:06/12/29 12:41
:D902iS
:☆☆☆
#33 [
]
『・・・りたい・・・』
「ん??なんて??」
裕クンの鼻歌が止まる
『帰りたい・・・』
目に涙を溜めて帰りたいと言うアタシに裕クンはとても驚いていた。
なんで泣いてんのか
何で胸が苦しいのか
自分でもよく
わかんなかったけど・・・
博の事が気になって仕方なかった。
:06/12/29 12:47
:D902iS
:☆☆☆
#34 [
]
裕クンはそっとケータイを覗くと
『わかった。』
と言って今きた道を戻った。
「友梨さ・・・」
『ん??』
「夜中に抜け出して盛りな男と会ってて犯されるかもとか思わんわけ??」
なに・・・??
何が言いたいの??
:06/12/29 12:54
:D902iS
:☆☆☆
#35 [
]
犯される???
友梨が裕クンに???
考えたこともなかった。
考えたくなかった。
わがままな話かもしれない。
だけど
裕クンはお兄ちゃんみたいな存在だからこのままの関係がいい
・・・なんて
言えるわけなかった。
:06/12/29 13:01
:D902iS
:☆☆☆
#36 [
]
『裕クンはそんな人じゃないよ。だから安心してる。じゃなきゃパジャマのまま出てこないよ』
「ブッ・・・やよな!!わりぃ、変なこと聞いたな俺。」
ホントだよ。
裕クン・・・
友梨鈍いから
いっぱい傷つけたね。
ごめんね・・・
:06/12/29 13:06
:D902iS
:☆☆☆
#37 [
]
泣きつかれてか
アタシはいつの間にか
眠ってしまった
ケータイを抱いたまま・・
・・・―
「着いたぞ」
『ん〜・・・』
あくびをしながら起きあがる
:06/12/29 15:39
:D902iS
:☆☆☆
#38 [
]
『ありがと・・・』
そう言ってドアに手をかけた
「・・・やで・・・・」
『ん??』
聞き取れなくて
聞き返したけど
「なんでもない」
って言われた。
:06/12/29 15:48
:D902iS
:☆☆☆
#39 [
]
『なんやそれ!!(笑)まぁいーゎ。おやすみ。』
「おぅ!気をつけてな」
二回手を振って
裕クンに背を向け
家へ入っていった。
部屋にはいると
スグに博にメールを送った。
起きてるはずないと
知りながらも
30分経っても返信のないケータイを見つめ悲しくなった。
:06/12/29 15:53
:D902iS
:☆☆☆
#40 [
]
メール途中で切ったのは
友梨なのに
わがままだよね・・・
もしかして好き・・・???
・・・んなわけないか。
まだ顔も知らないのに。
『ないない。絶対ない!!』
そう言って
またブレーキをかけた
:06/12/29 15:59
:D902iS
:☆☆☆
#41 [
]
:06/12/29 16:02
:D902iS
:☆☆☆
#42 [
]
〜♪
受信:博
『きたッッ☆』
思わずケータイに飛びつき
メールの相手を確認すると
自然と口元が緩む
まるで恋してるかのような
自分に一人で頬を赤らめる
『だから・・・ないない!!』
:06/12/29 16:29
:D902iS
:☆☆☆
#43 [
]
だって文博引きずってんのに
好きなわけない。
博は相談相手。
文博の事で悩んでんだから
まだ文博が好きなんだよ。
中途半端な気持ちが
胸を締め付けた
:06/12/29 16:38
:D902iS
:☆☆☆
#44 [
]
・・・―
『まだ早いかな??』
「いいんじゃない??」
『今夜聞いてみる♪』
博の顔が知りたかった。
まだ知り合ったばかりなのに顔で決める女だと思われたくなかった。
だからためらった。
:06/12/29 16:42
:D902iS
:☆☆☆
#45 [
]
嫌われたくない。
でも不思議と
博がどんな容姿であっても
嫌いになる気はしなかった。
次の日
写メを送ってもらったが・・・
顔がよくわかんない。
ただ・・・第一印象は
細い
:06/12/29 17:29
:D902iS
:☆☆☆
#46 [
]
幸いにも
友梨の顔については
何も突っ込まれなかった。
突っ込むわけないか!!
博は優しいから
容姿で人を選んだりしない。
友梨達は
いろんな話をした。
:06/12/29 17:32
:D902iS
:☆☆☆
#47 [
]
一年半付き合っていた彼女をホントに愛してたこと。
今でもまだ引きずっていること。
自分を追い込んだこと。
どれも触れていい話なのか
とても迷った。
だけど
こんな友梨に辛い過去を話してくれることがとても嬉しかったんだ・・・
:06/12/29 17:39
:D902iS
:☆☆☆
#48 [
]
同時に
そんな博を愛おしいと
感じている自分がいた。
わかっているのに・・・
それでも友梨は
博を否定した。
何日も苦しんだ。
:06/12/29 17:44
:D902iS
:☆☆☆
#49 [
]
休憩時間に
メールをくれる文博
休み時間も夜も
メールをくれる博
好きだと言う文博
友達だという博
:06/12/29 17:48
:D902iS
:☆☆☆
#50 [
]
迷ってたんだね。
新しい恋に踏み出す勇気が
まだ友梨には・・・ない
また裏切られるんじゃないかって・・・
きっと今愛しても
博もいつかいなくなる
友梨の前から居なくなる
それなら
文博を思って辛い方がマシ
そう思ってたのかもしれない
:06/12/30 13:14
:D902iS
:☆☆☆
#51 [
]
そんなある日の夜だった。
お風呂から上がってすぐに
布団に潜り込んだ。
博は友達と遊んでいると言っていたので
帰ってからメールして☆
と言って一端切った。
つまんない
つまんない!!
次の瞬間だった・・・
:06/12/30 16:20
:D902iS
:☆☆☆
#52 [
]
ブーッブーッブーッ
マナーモードにしたままの
携帯が枕元でうるさく鳴った。
メールの受信時間を
一秒にしてる友梨は
すぐに電話だとわかった。
ブーッブーッブーッ
着信:文博
えっ・・・??
:06/12/30 16:25
:D902iS
:☆☆☆
#53 [
]
心臓が
音を立てて鳴る・・・
どうしよう・・・
電話は鳴り続ける
何か用事かもしれない。
そう思うことで電話に出れた
『もしも・・・し??』
:06/12/30 16:27
:D902iS
:☆☆☆
#54 [
]
「友梨ちゃん出るの遅ーい!!(笑)なんしよったん?」
別れてから
メールはしていたものの
声を聞いたのは
あの日以来。
うれしかった・・・
まだ・・・
好きなんだと認めるしかなかった。
やっぱり新しい恋なんて・・・
まだいらない。
:06/12/30 16:31
:D902iS
:☆☆☆
#55 [
]
他愛のない話をして
盛り上がった。
まるで付き合っていたときのような・・・
『で・・・なんか用事やったんじゃないの??電話なんて珍しいじゃん♪』
「え??あ・・・まぁ・・・」
『彼女でも出来たって(笑)??』
:06/12/30 16:38
:D902iS
:☆☆☆
#56 [
]
笑って聞いたけど
内心は
できてませんように・・・
そう祈っていた。
「出来るわけないやら??友梨こそ出来たんちゃうの??笑」
はぁ〜??
今でもあんたが好きだよ!!
ばーか!!
なんて言えるはずもなく
言葉を飲み込んだ。
:06/12/30 16:48
:D902iS
:☆☆☆
#57 [
]
『今は・・・男とかいらんゎ(笑)』
何言ってんだろ・・・
そんなこと
思ってないよ。
強がりだって
気づいて欲しい・・・
お願い・・・――。
:06/12/31 07:41
:D902iS
:☆☆☆
#58 [
]
「そか・・・」
小さな返事。
なんで元気ないの?
そんな態度だと
まだ好きなんだって
期待しちゃうよ??
『うん・・・』
「俺・・・」
『ん・・・??』
「お前に会いたい・・・」
:06/12/31 07:43
:D902iS
:☆☆☆
#59 [
]
"お前に会いたい"
ずっと待ってた言葉。
何十回好きを言われるより
この言葉を待ってた。
"会いたい"
だけど友梨は
信じれなかった。
ただ・・・
やりたいだけなんだろうな
って・・・
分かってたから。
:06/12/31 07:46
:D902iS
:☆☆☆
#60 [
]
わかってんのに
口から出た言葉は・・・
『友梨も会いたい』
馬鹿・・・
自分の馬鹿・・・
会う約束をした。
ちょっと遠いけど・・・
車校で近くまで来てる文博に
会いに行く約束をした。
:06/12/31 08:02
:D902iS
:☆☆☆
#61 [
]
電話を切ると
博からメールが来てた。
"お風呂入ってた"
嘘ついてゴメン・・・
知られたくなかったから。
友梨は何もなかったように
博とメールした。
ただ
なんだか凄く
大きな罪悪感に襲われた
:06/12/31 08:07
:D902iS
:☆☆☆
#62 [
]
苦しくなって
とうとう吐いた。
『明日文博に会いに行く』
「いってらっしゃい」
博は笑顔で答えた。
嬉しそうな絵文字が
今はとても辛い・・・
:06/12/31 09:19
:D902iS
:☆☆☆
#63 [
]
―10月7日―
一人電車に乗って
文博の泊まっているホテルへ向かった
長い長い道のり。
初めて一人で乗る電車。
いつも隣には
友達がいたから
速く感じていた距離も
今日はやけに長い
:06/12/31 09:25
:D902iS
:☆☆☆
#64 [
]
乗り換えの駅に着いた。
往復券を買った友梨は
時刻表を見て
驚いた
乗り換えの普通電車が来るまで
一時間半もあるのだ
『まじか・・・』
:06/12/31 09:33
:D902iS
:☆☆☆
#65 [
]
一人ホームで待っていると
雨が降り出した・・・
『さむッッ・・・』
まだ履き慣れてない
ヒールのせいで
足が痛い
とりあえず売店で
ホットレモンを買って
また元のベンチに座る
〜♪
受信:博
「今起きた」
:06/12/31 10:10
:D902iS
:☆☆☆
#66 [
]
駅に着いたってことと
雨が降ってて寒いこと
寂しいことは・・・
黙っておこう。
容赦なく降りつける雨の音を聞きながら
博からのメールを読み返す。
:06/12/31 10:21
:D902iS
:☆☆☆
#67 [
]
知り合ってまだ間もないのに
フォルダーは博のメールでいっぱいだった。
イキナリ着信画面に変わり
電話が鳴る
着信:りゅうクン
りゅう???
りゅう・・・
誰だっけ??
:06/12/31 10:29
:D902iS
:☆☆☆
#68 [
]
出ようか迷っていると
電話は切れた。
よかった。
と思ったが
すぐにまた電話がなる。
声聞けば思い出すかもしんない・・・と電話にでた。
『もしもし???』
:06/12/31 10:32
:D902iS
:☆☆☆
#69 [
]
「もしもし?あ〜久々に友梨の声聞いたちゃ〜♪やべぇな☆」
"やべぇな"
それからこの訛り
思い出した。
昔振った男
:06/12/31 10:34
:D902iS
:☆☆☆
#70 [
]
『あぁ・・・久しぶり』
そっけなく答える。
三ヶ月くらい前に
告ってきたメル友。
三つ上だけど
可愛い顔してて
絶対モテるタイプ。
友梨こういうの
もう懲りたから・・・
振った。
顔でモテる男は
好きじゃない。
:06/12/31 11:02
:D902iS
:☆☆☆
#71 [
]
別に悪い人じゃなかったけど・・・
遠恋とかする気なかったし。
りゅうクンは
「諦めるよ」
そう言って
連絡してこなくなった。
だから・・・
今更何の用???
:06/12/31 11:04
:D902iS
:☆☆☆
#72 [
]
「俺・・・友梨のこと吹っ切ることにしたちゃ。昨日同じ大学の子に告られた。」
まだ引きずってたんだ・・・
『よかったじゃん!!』
「友達からやけどな・・・前に進まなかっこわりぃがよ!?これで最後にする。」
前に進む・・・
そう決めるまでに
きっと苦しんだよね・・・
友梨も前に進まなきゃいけない
そう感じた
:06/12/31 11:45
:D902iS
:☆☆☆
#73 [
]
《まもなく三番乗り場〜サンダーバードが到着いたします》
アナウンスが流れる
「あれ?今どこにおんが??」
『駅やで』
「どっか行くが??」
『うん○○まで・・・』
あ・・・しまった!!
:06/12/31 11:53
:D902iS
:☆☆☆
#74 [
]
「え・・・!?」
やらかしたと思った!
『いや・・・その・・・ちょっと友達に・・・』
「こっち来るがね・・・ほっかほっか。大丈夫。会いに行ったりせんから、俺。」
『ごめん・・・』
そう。
文博が泊まってるホテルのあるのがりゅうクンの家の近く。
:06/12/31 12:01
:D902iS
:☆☆☆
#75 [
]
「彼氏やろ?」
彼氏・・・
じゃないけど・・・
りゅうクンの決意が
揺るがないように
『そうだよ』
って言った。
友梨の優しさだよ。
最後くらい・・・
:06/12/31 12:04
:D902iS
:☆☆☆
#76 [
]
「そっか。幸せ?」
そうでもないよ。
辛いことばっかだよ
泣いてばっかだよ。
『うん。幸せだよ。』
「ならよかった・・・」
「・・・そいつに何かされたら直ぐ電話しろよ!!」
『うん』
:06/12/31 12:40
:D902iS
:☆☆☆
#77 [
]
「泣かせるようなまねしたら俺がぶっ飛ばす!!」
『ありがと』
「それから・・・それから・・・」
必死に話題を探す彼の
背中を押した。
『幸せになってね』
「うん。友梨も・・・」
『「ばいばい」』
:06/12/31 12:43
:D902iS
:☆☆☆
#78 [
]
電話を切ると
電話帳からりゅうクンを出し
削除した。
終わりだよ。
友梨なんか早く忘れて
幸せになってね。
待ち受け画面には
やっぱり新着メールが一件
:06/12/31 12:45
:D902iS
:☆☆☆
#79 [
]
りゅうクンはすごい
強いね。
友梨も強くなりたい・・・
複雑な気持ちで
電車に乗った。
送信:博
もうすぐ着くで帰ったらまたメールするね
:06/12/31 12:51
:D902iS
:☆☆☆
#80 [
]
もう終わりにしよう。
友梨も前に進むから・・・
りゅうクンに勇気をもらいました。
『今日で最後だから』
そう心の中で
何度も唱えた。
『待っててね』
聞こえるはずないけど
博にそう言った。
:06/12/31 12:55
:D902iS
:☆☆☆
#81 [
]
でもきっと
文博に会ったら友梨は
また後ずさりしてしまうかもしれない。
怖かった。
博・・・
隣にいて・・・
一緒にいて・・・
そしたら何も迷わないから
:06/12/31 13:02
:D902iS
:☆☆☆
#82 [
]
〜♪
着信:文博
なんてナイスタイミング。
周りの目を気にしながら
静かに話す。
『わかった。うん。うん。じゃあね バイバイ』
ちょっと遅れるって連絡。
:06/12/31 13:07
:D902iS
:☆☆☆
#83 [
]
初めて見る景色に
少し不安がよぎる・・・
だけど直ぐに
文博が言っていた駅に着いた。
"南口におれよ"
文博の言葉を思い出し
看板から南口の矢印方向に
足を運んだ。
歩く早さと同じくらい
高鳴る心臓は
文博に会える喜びからかな?
:06/12/31 13:18
:D902iS
:☆☆☆
#84 [
]
南口にある
待合室の椅子に座った
ガラス越しに見る空は
さっきの雨なんて嘘みたいに
青く晴れわたっていた。
〜♪
受信:文博
"着いたぞ"
空に向かって
笑顔を作ると外へ飛び出した。
:06/12/31 13:24
:D902iS
:☆☆☆
#85 [
]
横断歩道の向こうから
懐かしい姿
金髪にサングラスの
文博が手を振ってる。
『文博!!!』
思わず抱きついた。
「バカ〃周りに人おるから」
焦る文博をよそに
友梨は腕を放さなかった。
:06/12/31 16:58
:D902iS
:☆☆☆
#86 [
]
「ったく・・・しゃーねぇな!!」
そう言って
文博も抱いてくれた。
Wishの甘い香りがする
長い襟足がくすぐったい。
「行くか」
そう言って離れた文博は
サングラスを外す。
:06/12/31 17:23
:D902iS
:☆☆☆
#87 [
]
「ちゃんとつかまっとけよ」
『うん』
文博をしっかりと掴み
友梨たちは進み出した。
水たまりがまだ残る道路を
水たまりをよけながら
お昼ご飯を食べるために
イオンへ走った。
:07/01/01 13:43
:D902iS
:☆☆☆
#88 [
]
:07/01/01 16:22
:D902iS
:☆☆☆
#89 [
]
「食えよ。冷めるやら?」
『文博のが来るまで待つ』
「食えって!!」
『待つ〜』
「うぜぇ」
ウザイ?
友梨がウザイって??
わけわかんない!!
:07/01/01 16:37
:D902iS
:☆☆☆
#90 [
]
ご飯って
二人揃ってから食べるんじゃないの???
友梨はずっとそう言うもんだって思って生きてきた。
だから怒る意味が分かんない
久々にあったのに
こんな雰囲気やだ・・・
『もぉいらない』
食欲失せた。
:07/01/01 16:40
:D902iS
:☆☆☆
#91 [
]
「相変わらず少食やな。」
お前のせいだっつーの!
『食べるときは食べるよ。』
「そっか。」
『友梨の残りいる???』
「おう」
そう言って
半分も食べてないハンバーグは一瞬で消えた。
:07/01/01 16:43
:D902iS
:☆☆☆
#92 [
]
食べ終わると
文博は行きたい場所があると
また自転車をこぐ。
『ねぇ〜どこ行くの??』
「黙ってのとけ」
やっぱ恋人じゃない今
態度が明らかに違う
冷たい。
友梨を完全にしたに見て
常に上からものを言う
:07/01/01 16:50
:D902iS
:☆☆☆
#93 [
]
『お尻痛いよ

もっと安全運転してよ!!靴脱げるよぉ↓↓』
「痔になれ(笑)」
やっと笑った
「目瞑れ〜」
そう言われ目を瞑る。
しばらくして
自転車は止まる。
:07/01/01 16:57
:D902iS
:☆☆☆
#94 [
]
「へへっ(笑)着いた。めっちゃ探したんやで」
『開けていい??』
「おう(笑)びっくりすんなやぁ〜笑」
そこに飛び込んできたのは
小さなアパート
みたいなラブホだった。
:07/01/01 17:00
:D902iS
:☆☆☆
#95 [
]
『入るつもり?』
「嫌なん?俺友梨とやりたいもん♪」
やっぱり・・・
そうだよね・・・
セフレだよね、友梨。
分かってたつもりだった
だけど信じたかった
"会いたい"
その言葉が本物だって。
:07/01/01 17:04
:D902iS
:☆☆☆
#96 [
]
友梨の中で何かが
音を立てて
崩れていく・・・
どうでもよくなった。
好きにすればいい。
『いいよ』
嬉しそうな文博。
「今日こそ逝かせてやるから」
そう言って【空】部屋への階段を文博の後からのぼった。
:07/01/01 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#97 [
]
部屋に入るなり
後ろから抱きつかれた。
「友梨・・・来てくれてありがとな。俺・・すげぇ嬉しかった」
今更遅いよ文博・・・
そんな言葉
聞きたくない・・・
やめて・・・
『早くやろ??』
文博を誘った。
:07/01/01 17:15
:D902iS
:☆☆☆
#98 [
]
待ってましたと
言わんばかりの勢いで
友梨をベッドに押し倒す
・・・―
『お湯溜めてくる・・・』
乱れた服を正し
バスルームに行き
お湯を溜める。
それをじっと見てた・・・・・
:07/01/01 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#99 [
]
『入れるよ』
ベッドに横になってる文博に声をかける
文博は起きあがると
服を脱ぎながら
近づいてきて
「一緒にはいろ♪」
『先はいって☆』
笑顔で交わした。
「照れとるん?可愛いな♪なら友梨先入りやぁ(笑)」
『そうする♪』
:07/01/01 20:40
:D902iS
:☆☆☆
#100 [
]
・・・――。
湯船につかる
『あ〜ぁ・・・』
ため息がでる。
こんな時でも
初めてのラブホに
ちょっとドキドキしてる
自分が嫌だ・・・
「お邪魔しまぁす(笑)」
文博が勝手に入ってきた!!
『ちょ・・・』
「一緒に入りたいのッ♪」
:07/01/01 22:18
:D902iS
:☆☆☆
#101 [
]
のッ♪ ぢゃないし!!!
文博は全身洗うと
湯船に入ってきた。
なんだかんだ言いながらも
風呂場で遊んだり・・・
友梨の決意は・・・
今にも崩れそうで
だけど正直
幸せだったりするんだよね・・・
「先行って待ってる」
文博はバスルームから出ていった。
:07/01/02 11:26
:D902iS
:☆☆☆
#102 [
]
『おまたせ』
濡れた髪を拭きながら
バスタオルを巻き
文博の元へ・・・
「おいで」
優しく呼ぶ文博に
引き寄せられるように
近づき抱き合った。
ごめん博・・・
友梨は意志薄弱だね・・
どっちが好きかわかんない。
:07/01/02 12:44
:D902iS
:☆☆☆
#103 [
]
博とは何でもない
ただの友達。
それに博は友梨に特別な感情なんてない。
友梨が勝手に気になってるだけ。
罪悪感なんて感じる必要ないのにばっかみたい。
何度も体を重ね
感じ合った
「友梨・・・愛してる」
偽りの言葉を呟き
文博は果てた
:07/01/02 19:35
:D902iS
:☆☆☆
#104 [
]
友梨はやっぱり
いけなかった。
愛を感じてないから?
いつか・・・
いつか本当に愛し合った人と結ばれたとき・・・
その時にいければ
それでいい・・・
その人と出会うまで
友梨はきっといけない。
文博は"その人"じゃない
:07/01/02 19:41
:D902iS
:☆☆☆
#105 [
]
二人並んで上向きに
寝ころんでいたとき
文博が友梨の携帯を取り
メールを見だした。
『何見よん?』
文博に訪ねる
「誰?こいつ。」
『ん?誰?』
携帯を覗き込むと
博のメール。
『あぁ・・・』
:07/01/02 19:46
:D902iS
:☆☆☆
#106 [
]
「誰やて!!俺に言えんような奴か??」
何で?
文博が怒る意味が
わからないし
文博にどうこう言われる
筋合いはない。
文博にとって友梨はただの
・・・ただのセフレ
『友達やさ。』
:07/01/02 19:54
:D902iS
:☆☆☆
#107 [
]
冷たく答えた。
にも関わらず
文博は質問攻め。
「毎日メールしよんやん」
『文博と違って構ってくれる』
「えらい長文メールばっかやないか」
『話題も出してくれるし絵文字もちゃんと使ってくれるからメール返す気になるの。メールしてて・・・楽しい・・』
「ハート多くね?」
『普通じゃない?』
:07/01/02 19:59
:D902iS
:☆☆☆
#108 [
]
「友梨のこと好きなんじゃね?」
『ないね!!』
「分からんやら?告ったん?」
わかるよ。
聞かなくても分かる。
博の中には元カノが・・・
マキちゃんがいる。
『もぉいいろ!?返して。』
「やだ。博ってどんなやつ?」
:07/01/02 20:04
:D902iS
:☆☆☆
#109 [
]
画像boxから
博の写メを見つけた文博は・・・
勝手に削除した。
「こんなやつどこがいいん?」
『良い人やよ』
「俺とどっちが良い?」
『・・・今は・・・博かな・・・』
言えた・・・
文博じゃなくて博って言えた!!
「かっこよくないやん・・・」
:07/01/02 20:08
:D902iS
:☆☆☆
#110 [
]
『不細工でもないやん。』
「俺の方がかっけーよ!!」
自棄になる文博。
「タイプじゃないやん。なぁ??友梨のタイプと全然違うのに何で写メ見て切らんかったん?」
だんだん早口になる。
パニクってる様子
それもそうか。
今までの友梨じゃ
あり得ないことだもんね・・・
:07/01/02 20:11
:D902iS
:☆☆☆
#111 [
]
『好き・・・なの・・・悪く言わんといて・・・』
「それ本気で言っとん?」
『だからね・・・文博・・・今日はけじめつけにきッッ・・・』
最後まで言わないうちに
文博は友梨の上に乗り
狂ったように腰を振る
「ききたくねぇ!!」
『ごめん・・・もう・・・きめ・・・た・・・こと・・だか・・・ら』
自分が振ったくせに
今更手放したくないなんて
もう無理だよ。
:07/01/02 20:18
:D902iS
:☆☆☆
#112 [
]
文博はもう一度果てた・・・
帰る時間が迫る
『帰ろっか』
そう言って
服を着る。
お金を払い
ホテルを後にした。
駅に着くと
「今日は・・ありがとな。会えて良かった。・・・犯すようなことして悪かったな」
:07/01/02 20:24
:D902iS
:☆☆☆
#113 [
]
『ぅぅん。友梨こそ・・・会えて良かったょ。ありがと。』
どんなに最低な人でも
やっぱり・・・
愛した人に変わりはないから
別れは辛い。
でも最後に見たのが
泣き顔なんて嫌だから
涙が出る前に
文博に背を向けて
ホームへと歩きだした。
:07/01/02 20:30
:D902iS
:☆☆☆
#114 [
]
「友梨!!!!!」
文博に呼び止められ
笑顔で振り返る
『なにー??』
「幸せになれよ!!博ってやつにちゃんと気持ち伝えろよ!!友梨はツエーで大丈夫や!!!!」
ありがとう・・・
ありがとう文博・・・
:07/01/02 20:34
:D902iS
:☆☆☆
#115 [
]
『おうッッ!!!任しとけ↑↑』
最後くらい
かっこつけさせて・・・
『幸せになってね!!』
それだけ言うと
また背を向けて歩きだした。
もう振り返らない。
決めたから。
:07/01/02 20:50
:D902iS
:☆☆☆
#116 [
]
電車に乗ると
以外に空いていて
楽に席に座れた。
電車が出発してすぐ
博にメールを送った。
"今から帰りまぁす"
―送信完了―
画面は一気に涙で滲んで見えなくなった。
:07/01/02 21:00
:D902iS
:☆☆☆
#117 [
]
元カレに会いに行った女を
元カレと体を重ねたことを
博はどう思うかな・・・
嫌われても仕方ない
だってそれだけのことをしたから。
でも話すって決めた。
帰る間中
博へどう話すかを考えていた。
:07/01/02 21:04
:D902iS
:☆☆☆
#118 [
]
文博との距離は
遠くなり
博との距離が
近くなる。
秋風が吹く10月。
一つの恋に
終わりを告げた―――。
:07/01/02 21:08
:D902iS
:☆☆☆
#119 [
]
:07/01/03 09:31
:D902iS
:☆☆☆
#120 [
]
『もう終わりにした。』
「そっか。アイツが好きだから?」
『うん・・・』
「そっか・・・」
裕クンに電話した。
お世話になったから報告っていうのもあるけど
誰かに言わないと
友梨はまた振り向いてしまいそうだから・・・
誰かに言わないと・・・
前に進めなくなりそうだから。
だから裕クンに話した。
:07/01/05 09:04
:D902iS
:☆☆☆
#121 [
]
泣きたかった・・・
でも
博の前では泣けなくて
博に会いに行くほどの
時間も足も勇気もない。
友梨は最低な人間です。
呼べば必ず来てくれる
裕クンを利用しました・・・
本当・・最低だよね。
:07/01/05 15:38
:D902iS
:☆☆☆
#122 [
]
「今から?わかった。」
やっぱり・・・
いつも絶対来てくれる。
『いつもんとこ?』
「寒いで家の前でいいよ」
『ありがと。』
五分くらいして
裕クンがきた。
『お願いしまぁす』
「おぅ!!」
:07/01/05 15:41
:D902iS
:☆☆☆
#123 [
]
いつもの光景・・・
いつもの匂いに
いつもの声・・・
でも友梨は裕クンにあったことを後悔することになる・・・
『どこでもいいから走って』
六つも下の友梨のわがまま。
いつも文句一つ言わないで
聞いてくれる。
:07/01/05 15:44
:D902iS
:☆☆☆
#124 [
]
そういう所
大人だなぁって思う。
「姫様相変わらずわがままですなぁ(笑)」
『うるさいなぁ。嫌ならいいよ。他の人に頼むから』
うそ。
他の人なんていないよ・・・
こんな友梨のわがまま
聞いてくれて
わかってくれる
最高のお兄ちゃんの
代わりなんていない
:07/01/05 15:49
:D902iS
:☆☆☆
#125 [
]
「すみませんねーじぃじが悪ぅございましたよ!!」
『分かればよしッッ!!笑』
たのしかったなぁ・・・
一時間以上走った。
着いたのは
静かに流れる河原
「降りるか。なんか話したいんじゃねぇの??」
わかってたんだ・・・
さすがだね。
:07/01/05 15:52
:D902iS
:☆☆☆
#126 [
]
『エスパーか???笑』
「かもな。で?話せよ。無理すんなよ??」
裕クンは煙草をふかしながら
座った
『うん』
友梨も少し距離を置いて
隣に座った。
そしてゆっくり話し出す・・・
電話じゃうまく話せなかったけど・・・
:07/01/05 15:56
:D902iS
:☆☆☆
#127 [
]
『友梨ね・・・
文博とやっちゃった・・・
セフレだってわかってんのに
どうでも良くなって・・・
体あげちゃった・・・
諦めたとか
わかってるとか・・・
ホントはただの強がりで
できるなら戻りたい。
もう一度振り向いて欲しい
そう思っとったんやと思う』
:07/01/05 15:59
:D902iS
:☆☆☆
#128 [
]
『でもね・・・
駅のホームにいたとき
昔振った人から
電話がきたの。
友梨のこと諦めるって。
前に進むって。
それ聞いて
友梨も前に進まんと・・・
って思った。
文博といたときは
文博の事考えてたけど
文博と離れてて
いつも考えるのは
博の事でね・・・』
:07/01/05 16:05
:D902iS
:☆☆☆
#129 [
]
『まだ完全にふっきった訳じゃないけど・・・
博といたら
幸せだろうな・・・
ってそう思う。
傍にいてくれたらなぁ。
っておもう。
・・・欲張りな話だよね。
・・・調子いいよね。
:07/01/05 16:07
:D902iS
:☆☆☆
#130 [
]
でも今本気だよ。
博も友梨のこと
見てくんないかなぁって・・・
でもさ・・・』
友梨の過去を
どう思うだろう。
きっと知ったら嫌われる。
でも友梨・・・
博のためなら変われるよ。
:07/01/05 16:10
:D902iS
:☆☆☆
#131 [
]
「過去か??」
裕クンは
友梨の過去を知ってる。
それでも
傍にいてくれる。
友梨の大切な連れ。
何で気づかなかったんだろう。
ちょっと考えれば分かったことなのに・・・
裕クンの気持ち・・・
:07/01/05 16:13
:D902iS
:☆☆☆
#132 [
]
『うん。友梨汚いじゃん?』
何人とやってきたの?
好きでもない男と
何度からだを重ねてきた?
「過去だろ?」
過去だよ。
過去だけど・・・
事実だよ。
:07/01/06 12:25
:D902iS
:☆☆☆
#133 [
]
「過去も含めて今の友梨がおるんやろ?ならそんな過去のことグダグダ言うような男はちいせぇよ。全部含めて愛してるって言ってくれる男じゃなきゃ幸せになんてなれん」
真剣な目で
遠くを見つめながら話す
裕クンの横顔に
少しドキドキしました。
『全部含めて今の友梨がおる・・・かぁ・・・』
裕クンの言葉の意味を
確認するかのように
もう一度自分で言った・・・
:07/01/06 12:30
:D902iS
:☆☆☆
#134 [
]
"幸せ"
は誰もが願うことで
だけど
傷つき苦しんだ分
人はより"幸せ"を願う。
"きっといつか・・・"
そう思ってきた。
よみがえる記憶は
少し色あせていたけど
心の傷は癒えないままでいた
:07/01/06 12:47
:D902iS
:☆☆☆
#135 [
]
元彼からの
イヂメ。
新しい恋と
たくさんの我慢。
我慢の結果は
別れ。
その辛さから逃げるように
走った夜遊び。
惚れた男は
突然と姿を消し
その悲しみを紛らわすかのように次々とほかの男とあそぶ
:07/01/06 12:55
:D902iS
:☆☆☆
#136 [
]
そんな毎日
友梨のために歌を歌ってくれた千明。
口は悪いけど
まっすぐなかぁクン。
こんな危ないこと
やめた方がいいと
友梨を正しい道へ引っ張っていこうとしてくれたりょうクン。
過去も家庭の事情も
すべて受け入れてくれた文博。
前へ進む勇気をくれたりゅうクン。
:07/01/06 13:07
:D902iS
:☆☆☆
#137 [
]
そして・・・
いつも傍にいてくれた裕クン。
心配してくれるこうチャン。
それから
大切な人。
:07/01/06 13:18
:D902iS
:☆☆☆
#138 [
]
博が言うように
全てが必然なら
みんなとの出会いは
無駄じゃないはず。
ただ・・・
体の関係になってしまっただけで・・・
友梨は
それぞれから
学んだこといっぱいあると思う
:07/01/06 13:20
:D902iS
:☆☆☆
#139 [
]
みんなと出会って
いろんな経験して
いっぱい傷ついた。
いっぱい泣いた。
でもいっぱい笑ったよ。
大切な人が出来た今
二度と同じ過ちをしないと
誓った。
:07/01/06 13:30
:D902iS
:☆☆☆
#140 [
]
信じて欲しいから。
好きになって欲しいから。
寂しくても我慢するよ。
寝れない夜は
無理してでも寝るから。
朝まで起きてたって構わないよ。
だけど絶対男に頼らない。
サイトも卒業するから。
:07/01/06 13:36
:D902iS
:☆☆☆
#141 [
]
「友梨さぁ・・・」
『ん?』
「俺じゃだめなの?」
???
突然の言葉に
声もでない
「おっさんには興味ないか(笑)」
絶対無理して笑ってるよね?
:07/01/06 13:39
:D902iS
:☆☆☆
#142 [
]
「ばーか!!そんな顔すんなよ。冗談やでよ(笑)」
なんだ
冗談かよ(笑)
『びっくりしたじゃんか!!』
「姫には大事な人がいますからね〜笑」
笑ってかわした
裕クンの気持ちは
本気か嘘か
未だにわかんないけど
今も彼女はいないまま。
:07/01/06 13:44
:D902iS
:☆☆☆
#143 [
]
何人も告られてんのに
付き合わない。
「好きな奴がいるから」
そう言って
未だにフリー。
そろそろ結婚とか
考えても良い年なのにね。
お金だってある
地位も高い
優しいし
顔も悪くない。
もったいないよ。。。
:07/01/06 14:13
:D902iS
:☆☆☆
#144 [
]
しばらく走った
友梨の気持ちが落ち着くまで
朝・・・
何もなかったように
家に帰り
間眠をとると
いつものように
学校へ行った。
:07/01/06 15:45
:D902iS
:☆☆☆
#145 [
]
校内は文化祭ムード全開で
放課後は夜まで
各クラスごとの出し物の準備が進められた。
博の学校も
文化祭が近いらしく
「劇の練習があるから」
とメールが返ってくるのが遅い日が続いた
それでも博は
メールを切ることだけはしなかった。
それがまた
たまらなく嬉しかった。
:07/01/07 11:25
:D902iS
:☆☆☆
#146 [
]
かったるい授業。
もめてばっかの部活。
勉強なんてだいっ嫌い!!!
楽しくなきゃ音楽じゃない!!!
それでも友梨が学校に
通い続けてるのは
大切な友達が
いるからだと思う。
そんな友梨の最近の
活力の一つが
博が休み時間にくれる
メールだった
:07/01/07 11:30
:D902iS
:☆☆☆
#147 [
]
「友梨また先輩とメール???」
『うんッッ♪』
「友梨分かりやすい〜笑」
茶化しながらも
いつも温かく
見守ってくれてるのは
幼なじみのミナポン
こと鈴木美奈。
美奈いわく
博とメールしてる時
友梨めちゃくちゃ
笑顔らしい・・・
:07/01/07 11:52
:D902iS
:☆☆☆
#148 [
]
美奈は最近
仲良しグループのリーダーから
ハブられてたから
友梨んとこに来させた。
友梨とはよく喋るし
馬鹿とかあほとか
言いまくってるけど
他の子には
なかなか言えない性格。
それから・・・
純粋すぎる美奈に
友梨の話は
過激すぎるときがあるらしい(笑)
:07/01/07 11:59
:D902iS
:☆☆☆
#149 [
]
生まれたときから
一緒みたいなもんだし
だから余計に
美奈には何でも話せる。
舞みたいに
口軽くないしね!!
まぁいわば心友ってやつ
:07/01/07 12:19
:D902iS
:☆☆☆
#150 [
]
文博を電話帳から消せないでいたけど
彼氏のフォルダーから
"メル友"
のフォルダーに入れ換えた。
すっかり文博の事を考えなくなりかけた頃
友梨はまた
文博と連絡をとらなきゃいけなくなる・・・
:07/01/07 12:52
:D902iS
:☆☆☆
#151 [
]
:07/01/07 14:14
:D902iS
:☆☆☆
#152 [
]
《ありがとうございました!!》
体育の授業が終わり
更衣室で着替えていたとき。
―ブーッブーッブーッ―
「誰かケータイなっとるよ〜」
あれ?
もしかして友梨?
制服のポケットから
携帯を出す。
『ハィハィ!!ァタシやゎ 笑』
ディスプレイには・・・
―お父さん―
:07/01/08 10:17
:D902iS
:☆☆☆
#153 [
]
出ようとした瞬間
切れた――。
着替えてからかけ直そう。
そう思い
ケータイを閉じようとした。
不在着信 5件
『かけすぎ

』
少し嫌な予感がした。
:07/01/08 10:20
:D902iS
:☆☆☆
#154 [
]
着替え終わった頃
またお父さんからの電話。
『もしもし?』
「何回かければ出るんや!!」
すごい剣幕でキレてくるオトン
『体育やったんやゎ!!うるさいな!!そんならメールにしたらよかったに』
負けじと言い返す友梨。
「お母さんからも電話きとるはずや。」
お母さん?
何で?
:07/01/08 10:24
:D902iS
:☆☆☆
#155 [
]
だいたい見当はついていたけど
一応聞いてみる。
『なんかあった?』
「なんかあった?じゃねぇぞ。おまえ今月の携帯使用料いくらやと思っとるんや!?」
やっぱり。
『3万』
「どうやって払うつもりや。引き落としが出来んかったってお母さん怒っとるぞ。お前帰ったら覚えとけよ。お父さんは知らんぞ」
それだけ言うと
一方的に電話を切られた。
:07/01/08 10:29
:D902iS
:☆☆☆
#156 [
]
不在着信を見てみると
お母さんから2回。
お父さんから3回。
『はぁ〜・・・うざっ』
いいじゃん別に。
いろいろあったんだよ!!
部活の相談とか・・・
文博と喧嘩したときとか・・・
不在着信あったら
かけ直すの当然だし。
おまえ等にはわかんないよ。
:07/01/08 10:33
:D902iS
:☆☆☆
#157 [
]
「よくあるよくある。親なんか気にすんなって!!」
「そうそう!!それに友梨自分で払ってんだし文句言われる筋合いないじゃん♪」
マックスに機嫌の悪い友梨を
咲と美奈が
なだめてくれた。
『やよね!!気にせんとくわぁ』
と笑ったが
帰ったら殺される・・・
そう思うと胃が痛んだ
:07/01/08 10:38
:D902iS
:☆☆☆
#158 [
]
文博はよく友梨に電話かけさせてた。
ワン切りなんて毎度の事。
でれないって分かってるときにばっか何コールもしてくる。
最低な男。
先月も3万4千円
という高額を
必死にバイトして
なんとか払った・・・
今月も
そうするつもりだったのに・・・
:07/01/08 10:42
:D902iS
:☆☆☆
#159 [
]
先に親にバレてしまった。
先月分のことがバレるのも
時間の問題だった・・・
『どうしよう・・・』
痛む胃を押さえながら
文化祭準備に行った。
7時半。
いつもなら迎えを呼ぶけど
この日はたまたま
担任が乗せてくれることになったのでお母さんにメールを入れた。
:07/01/08 10:45
:D902iS
:☆☆☆
#160 [
]
《今日中村が乗せてくれるで迎えいいよ

》
いつもなら電話するけど
この日は
怖くてメールにした。
送ってすぐに返事が来た。
《話があるからすぐに帰ってきなさい》
絵文字なしかよ!!
こわっ!!!
友達には気づかれないように
必死に作り笑いして
盛り上がってたけど
ホントはこのまま逃げ出したかった
:07/01/08 10:49
:D902iS
:☆☆☆
#161 [
]
帰ってスグに説教くらった。
しかも2時間半も正座で。
驚くかもしれないが
2時間半なんてまだいい方だ
うちのオカンは
かなりの教育ママで
口癖のように
「常識的に考えておかしい」
「非常識にもほどがある」
「常識が分かってない」
って・・・
常識 常識ってうるさい。
:07/01/08 10:53
:D902iS
:☆☆☆
#162 [
]
友梨の気も知らないで・・・
言いたい放題
全部決めつけたような言い方で
頭ごなしに叱りつけられ
そのストレスから
友梨は病気になった。
もともと強い体ではなかったけど・・・
:07/01/08 10:55
:D902iS
:☆☆☆
#163 [
]
ストレスで腎臓に異変が起きていた。
―igA腎症―
内蔵機器に過度な刺激を与えすぎて尿を排出しにくくなり
その結果体内を循環し血液を汚す。それが長期にわたると腎臓を・・・摘出しなければならない
レントゲンのような写真を見せられた。
:07/01/08 11:02
:D902iS
:☆☆☆
#164 [我輩は匿名である]
がんばってね
:07/01/08 11:02
:PC
:☆☆☆
#165 [
]
ぁリがとォございます

:07/01/08 11:03
:D902iS
:☆☆☆
#166 [
]
「これどっちも友梨ちゃんの腎臓なんだけどね・・・」
『はい・・・』
何言われるんだろう・・・
死にます。
とか言われたらどうしよう・・・
やだ・・・
死にたくない・・・
「右の腎臓は正常なんだけど・・・左をよく見て。少し腫れててここに傷が付いてるの分かるかな?」
:07/01/08 11:09
:D902iS
:☆☆☆
#167 [
]
先生が指さす場所には
確かに白く筋のような傷が
写っていた・・・
『先生・・・??』
「なんですか?」
『その・・・・・死にますか??友梨死んじゃうんですか?』
今にも泣き出しそうな友梨に
先生は笑顔でこう言った
「大丈夫ですよ、腎臓は一つでも生きていけますから。」
:07/01/08 11:14
:D902iS
:☆☆☆
#168 [
]
よかった・・・
命助かった
って・・・
そういう問題か!?
『えっ!?てことはやっぱり腎臓摘出しんといけませんか?』
やだ・・・
こわい・・・
「今ならまだ初期段階です。薬を飲んで治していきましょう」
:07/01/08 11:22
:D902iS
:☆☆☆
#169 [
]
友梨は手術だけはしたくなくて
毎日水分を大量にとり
行きたくなくてもトイレに行くよう心がけた。
必死の努力の末
なんだかんだで
腎臓は助かった。
今でもたまに痛むけど・・・
もう大丈夫!!
ただ・・・
もう一つの病気は
厄介だった。
:07/01/08 11:25
:D902iS
:☆☆☆
#170 [
]
ストレスからの
蕁麻疹。
6月ぐらいに
イキナリかかり
それからずっと・・・
毎日夕食後に一錠
薬を飲めば治まってたのに・・・
今じゃ毎食後に飲まなきゃ
かゆくて眠れないほどにまで
悪化してしまった。
4つも病院をまわって
やっとちゃんとした薬を
貰ったが・・・
検査結果は
驚きを隠せなかった
:07/01/08 13:51
:D902iS
:☆☆☆
#171 [
]
通常
人の血液には
タンパク質が平均27ある。
友梨に突きつけられた
数値は
850・・・――。
桁違いの数値に
目が点になる。
なんで・・・??
:07/01/08 13:56
:D902iS
:☆☆☆
#172 [
]
薬を飲み続け
病院にも通い続けた
でも未だに数値は
600だい。
健康体だった友梨の体は
友梨の気づかない間に
こんなにも傷ついていた。
友梨の体は
ストレスを感じやすく
溜めやすい体質になった。
:07/01/08 14:00
:D902iS
:☆☆☆
#173 [
]
医者からの忠告
"このままだと
自律神経がやられてしまう。
その若さで
自律神経失調症なんかに
なったら大変だ!!
できるだけ
ストレスを溜めないように。"
ストレスを溜めないように?
無理な話だ。
:07/01/08 14:03
:D902iS
:☆☆☆
#174 [
]
二つの病の原因が
ストレスだってことは
親に言えるはずない
なぜかって?
ストレスの原因が親だから。
友達にも
話せないまま
一人で抱えた・・・
一人で悩んだ・・・
こんなとき支えが欲しかった
苦しかったんだよ?
:07/01/08 14:06
:D902iS
:☆☆☆
#175 [
]
お母さんは
友梨から携帯を取り上げた。
―没収―
友梨は一人になった。
携帯がなければ
誰とも連絡が取れない。
怖い・・・
あれほど苦手だった
一人の夜。
:07/01/08 14:09
:D902iS
:☆☆☆
#176 [
]
寝付けない・・・
怖い・・・
一人が怖い・・・
友梨は狂ったように
布団をケチらし
暴れた・・・
結局眠れないまま
12時を過ぎる・・・
:07/01/08 14:11
:D902iS
:☆☆☆
#177 [
]
友梨は玄関にある
電話を手にすると
番号を押した
体で覚えた番号。
090xxxxxxxx
「もしもし?」
かしこまったような声で
電話に出たのは・・・
裕クン。
:07/01/08 14:15
:D902iS
:☆☆☆
#178 [
]
『携帯とられた。』
「あぁ・・・て友梨かよ!!家電やで誰かわからんかったにか」
あ・・・
そっか。
ごめん。
「また何か悪いことしたんか(笑)」
笑って茶化す裕クン
『笑い事じゃないから〜』
しばらく話して
電話を切った。
:07/01/08 17:14
:D902iS
:☆☆☆
#179 [
]
人と話したら落ち着いたのか
眠ることが出来た。
来週の空いてる夜
プリケー買いに連れていってくれるって。
やっぱ優しい。
てか甘い。
また・・・
裕クンの優しさに
甘えてしまった。
:07/01/08 17:17
:D902iS
:☆☆☆
#180 [
]
他の人にしたら
博じゃなくて
裕クンにしたら?
って思うかもしれないけど
友梨そういう風に
見たことないから
はっきりいって
恋愛対象じゃない。
こんなことばっか
してるけど
好きなのは博だった。
ただ・・・
学生の博にこんなこと話しても仕方ないって思ってたのかもしれない。
:07/01/08 17:20
:D902iS
:☆☆☆
#181 [
]
好きだよ。
って言いたくて
好きだよって
伝えたくて
だけど
今のままの友梨じゃ
絶対好きになんてなってもらえないだろうし
こんな夜遊び常習犯なんて
信じてもらえるわけないよね
そう思えば思うほど
やめなきゃ。って思う
けど一人が怖いの。
分かって?
:07/01/08 17:26
:D902iS
:☆☆☆
#182 [
]
なんて・・・
わかるわけないか。(笑)
次の日、
親が仕事にいってる間に
携帯から大事な番号と
アドレスをメモって
携帯を元の場所に返した。
博とメールできないことが
こんなにも寂しいなんて・・・
信じてもらえるような
生き方をしよう。
このときは真剣に
そう思ったんだ・・・
:07/01/08 18:07
:D902iS
:☆☆☆
#183 [
]
:07/01/09 17:07
:D902iS
:☆☆☆
#184 [
]
"あんたなんか生まなきゃよかった"
"金食い虫が!!"
"さっさと出てけ"
中学生の頃から
よく言われるようになった言葉
この家に
友梨の居場所なんて
どこにもなかった
:07/01/09 17:11
:D902iS
:☆☆☆
#185 [
]
頻繁に起きる
嫁と姑の大喧嘩。
たびたび耳にする
両親の離婚話
ノイローゼになる
母親からの半虐待。
体に出来るアザと
心に深く刻まれる
消えない傷。
何度この家を
出たいと思っただろう・・・
:07/01/09 17:15
:D902iS
:☆☆☆
#186 [
]
それでも
友梨がいなくなれば
ストレス発散の矛先は
力のない
祖母やまだ小学生の弟に向けられるだろう・・・
そう思うと
「我慢しなきゃ」
そう思った。
そう思って今日まで我慢してきた・・・
:07/01/09 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#187 [
]
なのに・・・
ごめんね・・・
部屋に乗り込んできては
暴れ回る母を
どうすることも出来ず
ただただ時間が過ぎるのを待った。
暴言を吐かれる度
心に深く突き刺さる。
:07/01/09 17:21
:D902iS
:☆☆☆
#188 [
]
"あんたはウチの疫病神だよ!!あんたがいなければ
私がこんなにイライラ
しなくていいんだから
あんたが出てけばいいんだよ!!ほら、
さっさと荷物まとめな。"
そう言って
友梨の髪を引っ張ると
床に叩きつけた・・・
このとき決めたんだ。
この家を出ると―――。
:07/01/09 17:27
:D902iS
:☆☆☆
#189 [
]
お母さんが
部屋から出ていっても
友梨は動かなかった。
"このまま死にたい・・・"
そんなことさえ
思った。
なんで?
三万の使用料金で
友梨は疫病神扱いされなきゃならない?
:07/01/09 17:30
:D902iS
:☆☆☆
#190 [
]
こんなことで
こんな目に遭うなら
でていくよ。
あんたがそれを望むなら
出ていけばいいんでしょ?
いいよ。
でていくよ!!
:07/01/09 17:32
:D902iS
:☆☆☆
#191 [
]
親が部屋から出ていくとすぐに
文博に電話をした。
家を出ることを決めたと
文博に話すと
文博は
家に来い
と言ってくれた。
当然行く宛のない友梨は
文博の言葉に甘えた。
:07/01/09 17:41
:D902iS
:☆☆☆
#192 [
]
友達の家なんかにいたら
スグに見つかって
連れ戻される。
親は文博の存在を知らないから
絶対にバレない。
本気だった。
友梨は文博の電話を切ると
眠れない夜を過ごした。
:07/01/09 17:47
:D902iS
:☆☆☆
#193 [
]
眠れない間
いろんなことを考えた。
これからの家族の様子
学校は・・・
中退しなきゃいけない
友達には・・・
何も言わずにいこう。
もうみんなと会えないんだ・・・
いままでありがとう。
友梨のこと
忘れないでほしい・・・
:07/01/09 17:50
:D902iS
:☆☆☆
#194 [
]
友梨は机に向かうと
舞と弟
それから両親に
手紙を書いた。
博には・・・
ケータイ買ったら
連絡しよう。
そう思ってた。
きっと博のことだから
反対するだろうし
:07/01/09 18:09
:D902iS
:☆☆☆
#195 [
]
三時過ぎ
3通の手紙を書き終え
また布団に入った
さすがに眠くなって
いつの間にか寝てた
―朝―
親が仕事に行った。
弟も学校へ行った。
祖母が外で鳥かごを洗ってる
いつもの時を刻むみんなに
友梨の決意なんて
わかるはずもない・・・
:07/01/09 18:40
:D902iS
:☆☆☆
#196 [
]
いつも7時50分に
家を出る友梨が
50分を過ぎても出てこないので
祖母が心配して
部屋まで呼びにきた。
「友梨ちゃん?寝とんか?」
そう言って
重い足を動かしながら階段を上がってきた祖母に
部屋に入るよう言った・・・
:07/01/09 18:44
:D902iS
:☆☆☆
#197 [
]
まだパジャマ姿の友梨を
不審に思ったのだろう
「休むの?」
その言葉に
抑えていた感情が
一気に涙となって溢れ
友梨は祖母の胸で泣いた
祖母は
いつも友梨の味方だった。
小さいときから
祖母に育てられた友梨は
家族を置いて行くことを
申し訳なく思った。
:07/01/09 18:48
:D902iS
:☆☆☆
#198 [
]
『ばあ・・・ごめん。』
そう言うと
友梨は結んでいた髪をほどき
抜け落ちて、円形脱毛症のようになった頭を見せた。
「お母さんか?」
友梨はうなずいた。
祖母は優しく頭をなでる
:07/01/09 18:50
:D902iS
:☆☆☆
#199 [
]
「どうしてこんなこと・・・ばあちゃん昨日の夜二階で何されとるかって心配で心配で・・・」
涙目になる祖母に
見せて良いか迷ったけど
事実だから・・・
友梨は祖母に背を向けると
服を脱いだ。
体中にできた
青い真新しいアザを目にした祖母は泣き崩れてしまった・・・
:07/01/09 18:53
:D902iS
:☆☆☆
#200 [
]
『友梨出てく』
祖母は泣きながら頷いた。
何度も何度も・・・
この家にいたら
友梨はそのうち壊れちゃう
『今日休むで学校に電話して』
そう言うと
祖母に電話をかけさせた
頭痛のため欠席――。
:07/01/09 18:58
:D902iS
:☆☆☆
#201 [
]
文博から家に電話が来た。
親がいないから
かけてきたんだろう。
「仕事が終わったら駅まで迎えに行く」
駅に着いたら
公衆電話から電話するようにって言われた。
それから・・・
文博の女友達が
友梨を匿ってくれるって。
:07/01/10 17:40
:D902iS
:☆☆☆
#202 [
]
別れたのに・・・
文博の優しさに
涙が出た。
見ず知らずの友梨を
匿ってくれるその人にも
感謝の気持ちで
いっぱいだった・・・。
迷惑かけてるって
わかってる。
:07/01/10 17:46
:D902iS
:☆☆☆
#203 [
]
でも・・・
助けてください・・・
幼い友梨は
まだ一人じゃ生きていけない
そのための家族。
そのための友達。
だけど全てを失った今
友梨の頼りは
文博だけだった――。
:07/01/10 17:49
:D902iS
:☆☆☆
#204 [
]
部屋を掃除した。
もう二度と
この場所に帰ってくることはないから・・・
綺麗にしとかないとね
いつもは汚い机の上も
埃のかぶったような棚も
全部全部
掃除した・・・
:07/01/10 17:53
:D902iS
:☆☆☆
#205 [
]
父が昼休みで
家に帰ってきた。
当然友梨は学校に行ったことになっている。
だから
部屋で物音をたてないように
静かに過ごした。
父が再び仕事に行ったのを確認すると
荷造りを始めた。
:07/01/10 17:55
:D902iS
:☆☆☆
#206 [
]
旅行鞄に必要最低限のものを詰め込む。
衣類はもちろん、
ドライアー
洗面用具
それから・・・
思い出が詰まった
アルバムとプリ帳。
意外と荷物って少ない。
携帯料金の支払いのために
必死で稼いだ4万を
財布に入れた。
:07/01/10 18:01
:D902iS
:☆☆☆
#207 [
]
祖母が
『何があっても生き抜くんだよ。持って行きなさい』
そういって5万を
友梨にくれた
いらないと言ったけど
実際お金がいるのは確か。
『ありがと・・・』
向こうに着いたら
連絡するから。
:07/01/10 18:15
:D902iS
:☆☆☆
#208 [
]
辛くても生きる。
死んだら負け。
逃げたら負け。
逃げない。
負けない。
親なんかいなくたって
立派な大人になってみせる
強くなるよ
ううん、
ならなきゃいけない
:07/01/10 18:23
:D902iS
:☆☆☆
#209 [
]
バスは
お母さんが帰ってくるのと
入れ違いになる時間のに乗る
そしたらどこ探したって
見つかんないから。
探すわけないか・・・
いらない子だもんね。
疫病神だもんね。
せいせいするでしょ?
:07/01/10 18:27
:D902iS
:☆☆☆
#210 [
]
バスがくるまで
あと一時間半・・・
綺麗に片づいた机の上には
白い封筒の手紙が3通。
綺麗に並べて置いてある・・・
友梨がいなくなったら・・・
何人の人が
涙を流して悲しむのかな?
:07/01/10 18:36
:D902iS
:☆☆☆
#211 [
]
そんなとき電話が鳴った
友梨は思わず出てしまった・・・
電話の相手は
母方の祖母
祖母から話は聞いたと
言われた。
今から行くからまだ行かないでと言われた。
:07/01/11 07:29
:D902iS
:☆☆☆
#212 [
]
飛ばしてきたんだろう・・・
五分ほどして
母方の祖母が家にきた。
何で話したんだよ!!
と言わんばかりに
祖母を睨んだ
「さっきはあんな風に言ったけどやっぱり出ていって欲しくないから・・・お母さんに相談したんだよ」
涙をためて話す祖母を
無視して
冷たい態度をとる。
:07/01/13 12:49
:D902iS
:☆☆☆
#213 [
]
「友梨ちゃん・・・おばあちゃん泣かせて・・・そんなにこの家が嫌なの?」
は?
黙れ。
何も知らないくせに・・・
あんたの娘は
母親失格だよ!!!
『ばあちゃんには関係ない』
さらに苛立ちを感じる
:07/01/13 12:53
:D902iS
:☆☆☆
#214 [
]
母方の祖母は
家を出てその先どうやって生きていくのか
とか
学校は中退しちゃいけない
だとか
友梨の気も知らないで
グチグチうるさい
:07/01/13 12:55
:D902iS
:☆☆☆
#215 [
]
―ガラガラガラ―
玄関の戸が開き
父が居間にはいってきた。
『は?何でおるん?』
父は無言で座る。
理解できない友梨は
黙ったまま俯く
重い空気が四人を包む
:07/01/13 12:58
:D902iS
:☆☆☆
#216 [
]
友梨は確認するため口を開いた
『もう一回きくけど・・・おとん何で帰ってきたん?仕事行ったばっかやに』
その質問に答えたのは
父ではなく
母方の祖母。
「お母さんから電話があって・・・二人じゃ説得できんって思ったんと・・・お父さんは知っとるんかと思ってな・・・会社電話したんよ」
:07/01/13 13:04
:D902iS
:☆☆☆
#217 [
]
友梨が全身から放つものに
おびえながら
申し訳なさそうに話す姿が
さらにイライラする。
『よけいなことすんな!!
あ"ーもう!!!ふざけんなよ!!
もうきめたんやわ!!!
あんたらがなんて言ったって友梨は出てく。
あんたらに友梨の気持ちなんかわかるわけない。
てかわかってもらおうとも思ってないけどね!』
もう・・・
限界だよ・・・
:07/01/13 13:10
:D902iS
:☆☆☆
#218 [
]
それまで黙って座っていた父が口を開いた。
「学校はどうするつもりだ」
滅多に怒らない父だけあって
その言葉は重みがあり
ものすごく怖い・・・
自分の気持ちを確かめるかのように静かに答えた。
『中退・・・』
:07/01/15 07:11
:D902iS
:☆☆☆
#219 [
]
ふと時計を見た・・・
バスが来るまで時間がない!!
友梨は立ち上がると
『いままでどーもっ!!』
それだけ言うと
部屋を出ていこうとした
『・・・・!!痛い!!!』
:07/01/15 07:14
:D902iS
:☆☆☆
#220 [
]
『放して』
父が・・・
友梨の腕を掴んだ
「待ちなさい。」
『そんな時間ないし』
「話し合おう」
話し合う?
今更何話せって?
今まで家のことから目反らしてきたくせに
今更親面すんなよな!!
:07/01/15 07:17
:D902iS
:☆☆☆
#221 [
]
『今更親面すんなよ。おとんに友梨の気持ちなんかわかるわけないし!!ばっかじゃないの!?』
父は殴ることもせず
黙って腕を放した
言ってはいけなかった言葉
だけど
そんなこと考えらんないくらい友梨はボロボロだったんだ
:07/01/15 07:20
:D902iS
:☆☆☆
#222 [
]
バンッ!!!
外れるぐらい思い切り部屋の戸を閉めた。
ムカつくはずなのに
悲しくなんかないのに
溢れる涙を拭って
大きな荷物を
いきおいよく手に取った
:07/01/15 16:15
:D902iS
:☆☆☆
#223 [
]
同時に
父が部屋に入ってきた。
『何?』
「座りなさい」
それから一時間にわたって
父との話し合いが行われた
最終バスが
行ってしまった・・・
:07/01/15 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#224 [
]
せっかく学校休んだのに
意味ないじゃん。
もうすぐお母さんが
帰ってくる。
「ただいま〜」
ほら来た。
最悪。
友梨の計画が・・・台無し
:07/01/15 17:24
:D902iS
:☆☆☆
#225 [
]
友梨が学校サボったこと
誰も口にしなかった
みんな黙っててくれた
無言でご飯を食べる友梨に
母が冷たく言った
『あんた部活休んだの?』
「頭痛かったで」
「あんな部活辞めなさいよ」
また説教かよ・・・
:07/01/16 11:00
:D902iS
:☆☆☆
#226 [
]
食べ賭のまま
箸を置き
『ごちそうさま』
そう言って立ち上がると
「いつまでも調子乗っとんやないよ!!」
母の甲高い叫び声に
食卓が静まり返る
「お腹空いてないんやろ?」
と優しく問いかける祖母。
:07/01/16 18:02
:D902iS
:☆☆☆
#227 [
]
庇ってくれたこと
本当は嬉しかった。
嬉しかったのに
今は・・・
反抗的な態度しかとれない
周りのこと考えてる
余裕はない
『食欲失せた』
パンッッ!!!
:07/01/16 18:04
:D902iS
:☆☆☆
#228 [
]
部屋中に響いた
頬をたたく音
『・・・・・!!』
言葉にならない
この気持ちは
怖いとか
悲しいとか
そんな感情じゃなく
憎い。
他でもない怒りだった
:07/01/16 18:07
:D902iS
:☆☆☆
#229 [
]
そのあと完全に友梨の携帯を取り上げると
長々と始まった説教。
軽く三時間。
耳にたこがが出来るほど聞かされてきた罵声に
友梨はもう
慣れてしまった・・・
母はまた
「あんたなんか生まなきゃよかった」
そう言った・・・
:07/01/16 18:10
:D902iS
:☆☆☆
#230 [
]
しびれて感覚のない足
腫れた頬
それでも友梨は
泣かなかった。
泣き虫だけど
めちゃくちゃ低いけど
プライドぐらい
友梨にだってある。
"泣くもんか!!"
キュッと唇をかみしめ
涙をこらえた
:07/01/16 18:13
:D902iS
:☆☆☆
#231 [
]
母が落ち着きを取り戻す頃には
もう何のことで怒っていたのかわからないくらい話は横にズレている。
右から左へと
説教を聞き流し
考えてたのは
博のこと。
"助けて・・・"
なんど心で叫んだだろう
:07/01/16 18:16
:D902iS
:☆☆☆
#232 [初]
:07/01/16 18:17
:N902iX
:☆☆☆
#233 [
]
やっと説教から解放され
部屋に戻る。
鏡を手に取り
まだじんじんと痛む
自分の顔を見つめた。
『あ〜ぁ・・・ぶっさいく!!』
我慢してた涙
あいつには絶対見せたくなくて必死に我慢してた涙は
言葉とともに
ボロボロと流れた
:07/01/16 18:24
:D902iS
:☆☆☆
#234 [
]
お風呂に入ると
鏡に映る自分の体
体を洗う度
痛みが走る・・・
髪も洗うだけで
太股にまとわりつくように
大量に抜け落ちる
それを見て
友梨の家出願望は
より強くなった
:07/01/16 18:37
:D902iS
:☆☆☆
#235 [
]
助けて欲しかった。
支えが欲しかった。
博に傍にいて欲しい・・・
震える膝を抱いて
湯船で小さく丸まった
きっと話したら
ひかれるんだろうな・・・
こんな家族
こんな体
そしてなによりも
自分自身
:07/01/16 18:39
:D902iS
:☆☆☆
#236 [
]
お風呂から上がると
ざっと髪を乾かし
まだ少し濡れてる髪のまま
布団に入った。
絶対出てく
こんな家
後悔させてやる
追い出したこと
強く強く思って眠りについた
:07/01/17 07:48
:D902iS
:☆☆☆
#237 [
]
―学校―
明るく明るく
バレないように・・・
ガラガラガラッ
『おはよ〜』
いつも通り教室に入る
「風邪やったん?」
「友梨おらんと寂しいぢゃんかぁ〜もう大丈夫なん?」
何人もの友達が声をかけてくれた。
:07/01/17 07:51
:D902iS
:☆☆☆
#238 [
]
『バカでも風邪ひくみたいやわぁ〜』
なんて茶化して
ごまかした。
つまんない授業と
くだらない部活を終え
帰宅する。
「今日お母さん帰り遅いって」
と弟が言う。
:07/01/17 17:52
:D902iS
:☆☆☆
#239 [
]
『まじで!?』
通りで姿がないわけだ
てか
チャンスじゃん!!!
出てくなら今日しかない
流し込むようにして
ご飯を食べると
台所にあったパンを一つ持って部屋に戻った。
:07/01/17 17:55
:D902iS
:☆☆☆
#240 [
]
お父さんが部屋から顔を出し
友梨の姿を確認してた。
仕事のはずなのに
家にいたのは
友梨が家出しないよう
見張ってただけ。
そんな父に気づかない振りをして部屋の戸を閉めた。
:07/01/17 18:00
:D902iS
:☆☆☆
#241 [
]
急いでお風呂の準備をして
再び部屋から出る。
カラスの行水のように
お風呂から上がると
バスタオルで髪を拭き
また束ねた。
『よしっ!!』
気合いを入れると
脱衣所を後にした
寝間着から私服に着替えると
マフラーとコートを着て
髪をほどいた
:07/01/18 15:48
:D902iS
:☆☆☆
#242 [
]
昨日詰めた大きな荷物。
それから・・・
家電の子機
一度しまった三通の手紙を
再び机の上に置き
友梨は部屋を後にした
静かに玄関を出て
秋の夜道を
一人歩きだした
:07/01/18 18:11
:D902iS
:☆☆☆
#243 [
]
友梨が出ていったことは
誰も気づいていない。
でもすぐにバレるだろう・・・
下手に歩き回らない方がいい
家から少し離れた
小さな小屋の陰に身を潜め
友梨は裕クンに電話した。
〜♪〜♪
:07/01/18 18:15
:D902iS
:☆☆☆
#244 [
]
「はいはい?どした?」
『今日遊ぼ』
あ〜ぁ・・・
博がいてくれたらいいのに
そしたら迷わず
博の所へ行くのに・・・
また裕クン利用して
友梨最低。
:07/01/18 18:53
:D902iS
:☆☆☆
#245 [
]
「なんかあったろ」
『別に〜何となくやけど?』
強がって嘘ついたけど
裕クンには通用しない
「嘘つきとは遊んであげんぞ。何あったよ?正直に言いなさい」
『・・・』
『家出しました。寒いのでかくまって下さい』
:07/01/18 19:51
:D902iS
:☆☆☆
#246 [
]
「はっ!?笑 友梨なかなかやるなぁ〜」
冗談だと思ったのか
笑い飛ばされた
『本気やよ。昨日学校休んで荷造りした。』
電話の向こうの
笑い声が消え
真剣な声に変わる
「今どこ?」
:07/01/18 19:54
:D902iS
:☆☆☆
#247 [
]
『植村さんちの車庫の裏。』
「本気かよ・・・」
『うん・・・』
静かな夜に
友梨の声が響いた。
「でも今日夜勤やから・・・」
『終わったらでいい。来てください・・・』
この寒さの中
野宿なんて出来ない
:07/01/20 14:53
:D902iS
:☆☆☆
#248 [
]
「遅いよ?」
『何時?』
「一時くらい。」
淡々と進む二人の会話。
『いっ!!!1時!!!??』
「てか寒いろ?やっぱ今から行くゎ。」
『いいよ

仕事中じゃん。終わるまで待っとくで。』
:07/01/20 15:05
:D902iS
:☆☆☆
#249 [
]
ほんとは寒くて
辛かった
だけど裕クンに
これ以上の迷惑かけちゃ
いけないと思ったから
断ったんだけど・・・
「・・・バカ、風邪ひいたらどうするんよ。ちょっと待っとけよ。今すぐ行くで!!」
『でも仕事・・・』
「いいでそこ動くなよ!!!わかったな!!」
:07/01/20 15:13
:D902iS
:☆☆☆
#250 [
]
それだけ言うと
一方的に電話を切られた。
『・・・』
しばらくプーップーッていう
音を聞いてた
その音も切れる頃
友梨は立ち上がり
裕クンの言葉を無視して
場所を移動し
近くの工場の駐車場にある
小さな階段にうずくまった
:07/01/20 15:20
:D902iS
:☆☆☆
#251 [
]
今何時かな・・・
裕クン探してるかな・・・
友梨
生きてていいのかな・・・
そんなことを考えながら
静かに目を閉じた
"このまま死んじゃえばいいのに・・・"
そんなことさえ思った
:07/01/20 15:23
:D902iS
:☆☆☆
#252 [
]
いつの間にか
こんな寒い中
眠ってしまった・・・
名前を呼ぶ声で目が覚めると
そこには・・・
裕クンがいた。
「友梨!!!!」
『ちょ・・・!!!』
:07/01/20 15:29
:D902iS
:☆☆☆
#253 [
]
友梨を抱く腕が
震えてた。
「動くなっていったにか」
『ごめん・・・』
「探したんやぞ!!」
『ごめん・・・なさい』
震える冷たい体
きっとこの寒い中
走って探してくれてたんだね
:07/01/20 15:40
:D902iS
:☆☆☆
#254 [
]
「おってよかった・・・」
心配かけてごめんね。
裕クンはそのまま友梨を
抱き上げた
『重いからいいよ〜!!!』
と足をばたばたさせた
「暴れると落とすぞ!!」
『やだ!!!』
その言葉におとなしく
車に乗せられた(笑)
:07/01/20 15:47
:D902iS
:☆☆☆
#255 [
]
バサッッ!!!
いきなり視界が真っ暗になり
上から何かが落ちてきた
『£%#&☆$!!!!!』
「ははっっ!おもしれ〜!」
『何で笑うの

苦しいから!!』
「あいっ!これかぶっとけ」
上からかぶせられたのは
暖かい毛布。
:07/01/20 15:55
:D902iS
:☆☆☆
#256 [
]
明らかに裕クンの布団。
『わざわざ持ってきてくれたの?』
「おぅ・・///」
照れくさそうに答える裕クンを
可愛いなって思った。
『そっか♪ありがとっ』
そういえば
車の中の温度
すごい高い
:07/01/20 15:58
:D902iS
:☆☆☆
#257 [
]
さっきから
「寒くない?」
って何度も聞いてくる
『大丈夫だよ』
って毛布の中から答えた。
真っ暗な夜の駐車場。
ふと聞こえたのは
お父さんの車のマフラーの音
探してるんだ・・・
:07/01/20 16:02
:D902iS
:☆☆☆
#258 [
]
『探しとる・・・』
「まじで!?まぁそりゃそうやろ・・・大事な娘が家出なんてよ」
見つかるんじゃないかという恐怖が友梨を襲った。
毛布から顔を出すと
「だーめっ。」
ってまた毛布をかけられた。
:07/01/20 16:13
:D902iS
:☆☆☆
#259 [
]
他の場所に移動するよう頼んだ
連れてこられたのは・・・
見たこと無い場所
暗くてよくわかんないけど
川の音がするから
川の近くなんだってわかった
『初めて来た・・・』
友梨は毛布をよけると
車から降りた
:07/01/20 16:17
:D902iS
:☆☆☆
#260 [
]
裕クンが友梨の後を
ついてくる。
「なぁ・・・」
『こんな場所あったんやね!』
裕クンの言葉を遮るように
少し大きな声で話した
"なぁ・・・"
その言葉の先はきっと
友梨が聞きたくない言葉だって
何となくだけど
気づいてたから
聞きたくなかった・・・
:07/01/20 16:20
:D902iS
:☆☆☆
#261 [
]
そんなこと繰り返してたら
急に裕クンが友梨の前に来て
肩を掴んで
「俺の話聞けって!!」
って・・・
真剣な目で・・・
友梨は黙ってうなずいた。
:07/01/20 16:23
:D902iS
:☆☆☆
#262 [
]
「とりあえず車もどろ。風邪ひくから」
『友梨バカやで風邪やらひかんし!!』
「ん〜でも寒いやろ?」
『もう寒くない』
ぶつぶつと
文句言いながら
手を引かれて
車に戻った。
:07/01/20 16:25
:D902iS
:☆☆☆
#263 [
]
「家帰ろ?」
まっすぐ友梨を見てくる
裕クンから目をそらして
『いやだ』
って言った。
また沈黙が続く・・・
『絶対やだ。あんな家』
自分自身に言うように
つぶやいた
:07/01/23 10:59
:D902iS
:☆☆☆
#264 [
]
「友梨・・・だめ!!!」
友梨の肩を掴んで
前後に揺する。
『やだ』
やだしか言わない友梨に
裕クンはため息をつくと
「わかった・・・。友梨の言いたいこと言えよ。聞くし」
その言葉に
友梨は素直になった
:07/01/23 11:03
:D902iS
:☆☆☆
#265 [
]
散々グチった
これでもかってくらい
ぶっさいくな泣き顔で
女なんか捨てて・・・
きっと裕クンだから出来たんだね
『ふぅ〜』
ため息をつくと
『疲れたぁ〜』
と吐いた
:07/01/27 17:07
:D902iS
:☆☆☆
#266 [
]
「辛かったな・・・」
裕クンは
また友梨を抱き寄せると
ぎゅーってしてくれた。
寂しがりの友梨が
抱きしめられてるとき
一番落ち着くことを
裕クンは知ってる
でもこのぎゅーは
違う意味だった・・・
:07/01/27 17:16
:D902iS
:☆☆☆
#267 [
ακ
]
続きが気になる


:07/01/29 21:16
:D901i
:☆☆☆
#268 [
]
:07/01/30 07:24
:D902iS
:☆☆☆
#269 [
]
友梨から離れると
家に連絡しろ
と言われ
携帯を渡された。
"しばらく帰らないけど心配しないでください。"
そう・・・
ちゃんと話せと
携帯を突きつけられた
:07/01/30 07:28
:D902iS
:☆☆☆
#270 [
]
友梨は嫌だと言った。
車の中でジタバタして
裕クンを困らせた
「ちゃんと連絡したら友梨の行きたいところまで連れてってやるよ。だから心配すんなって事だけは伝えろ。じゃなきゃ家連れてくぞ」
" 家 "
やだ・・・
それだけは嫌だ・・・
:07/01/30 07:34
:D902iS
:☆☆☆
#271 [
]
この頃のアタシは
家族とか
絆とか
どうでもいいっていうか
信じてなかった。
帰る場所を無くした友梨は
自分の居場所が
どこにもないって
自分のこと責めた
:07/01/30 08:21
:D902iS
:☆☆☆
#272 [
]
かければ好きな所まで
乗せていってもらえる
かなり迷ったが
裕クンの言うとおり
家に電話をした
裕クンの携帯から
非通知で。
―プルルルッ―
静かな車の中
裕クンに心臓の音が
聞こえるんじゃないかって
思うくらい
鼓動は早かった
:07/01/30 16:36
:D902iS
:☆☆☆
#273 [
]
3コールで繋がった
「はい、牧野です。」
力ない声で
電話に出たのは
母だった・・・
『友梨やけど・・・』
そう言った瞬間
「あんた今どこにいるの!?探しとるんやよ。帰ってきて・・・お願いだから」
泣き出した母・・・
:07/01/30 16:40
:D902iS
:☆☆☆
#274 [
]
初めて聞く
母の泣き声に
胸が締め付けられた
"帰らなきゃ"
なんて気さえしてくる
でも友梨は
にじんだ涙をこらえて
『頭冷やしてから帰ります。大丈夫やで探さんといて』
とだけ言って
一方的に電話を切った
:07/01/30 16:51
:D902iS
:☆☆☆
#275 [
]
母はまだ何か喋っていたけど
無視して切った。
『言ったよっ!!』
と裕クンにピースした
友梨の目には
今にもこぼれそうなくらい
涙が溜まっていた
「頑張ったな」
軽く抱きしめて
頭を二回ポンポンってして
裕クンは笑った
:07/01/30 16:55
:D902iS
:☆☆☆
#276 [
]
でもこの笑顔に
この優しさに
騙されるなんて
この時のアタシは
考えてなかったんだ・・・
ホントの優しさだったのかもしれないって
今ならわかるよ・・・
:07/01/30 17:20
:D902iS
:☆☆☆
#277 [
]
しばらくして
裕クンは仕事に戻るため
会社の駐車場に一人
車の中で待つことにした。
「一時に戻ってくるから。どこも行くなよ!!寝とけ!!」
『大丈夫。ここにおるで』
"10時半か・・・"
警察バレたら
補導されるやんか!!
なんて思いながら
毛布にくるまり
うとうとしかけた・・・
:07/01/30 18:19
:D902iS
:☆☆☆
#278 [
]
バンッッ!!
ドンッッ!!
『・・・・!!?』
ドアを開ける音で
目が覚めた。
もう一時になったのかと思い
眠い目をこすり
なぜか慌てている裕クンに
話しかける
『お疲れさま〜早かったね。もぉちょっとで寝るとこやったわぁ〜笑』
:07/01/30 18:23
:D902iS
:☆☆☆
#279 [
]
時計を見ると
まだ30分しか経っていない
『あれ?もう仕事終わったの?てかどうしたの?何か変』
「・・・・・」
黙ってエンジンをかける裕クン
なにが起きているのか
さっぱりわからないほど
友梨だってバカじゃない
『やだッッ!!!!!』
:07/01/30 18:26
:D902iS
:☆☆☆
#280 [
]
『ねぇ?どこ行くつもり?』
「・・・」
『ねぇってば!!!』
「・・・」
『家なら帰らんよ!!』
「・・・」
無言のまま走り出した。
『何とか言えよ!!黙っとったらわからんやら!?』
:07/01/30 18:28
:D902iS
:☆☆☆
#281 [
]
「会わせたい人がおる」
『会わせたい人?』
誰だろう・・・
すごい焦ってる様に見えるのは気のせい?
博かな?
んなわけないか!!
:07/02/01 16:25
:D902iS
:☆☆☆
#282 [
]
『誰々〜笑』
「・・・っ」
え・・・・・
耳を疑った。
なんで?
どうして?
信じてたのに・・・
裏切り者。
:07/02/01 16:28
:D902iS
:☆☆☆
#283 [
]
'
"友梨のお母さんっ"
やだ・・・
友梨あんな家には帰んない!!
帰ったらなにされるか・・・
:07/02/01 16:36
:D902iS
:☆☆☆
#284 [我輩は匿名である]
:07/02/01 17:20
:N701i
:☆☆☆
#285 [
]
アザが出来るくらいじゃ
済まないだろう
円形脱毛なんかじゃ
収まらないだろう
きっとまた
殺されそうになるんだ・・・
そんな恐怖が友梨を襲い
体が震えだした
他人にはわかんない。
実の親に
怯えるなんて・・・
わかるはずない
:07/02/01 20:04
:D902iS
:☆☆☆
#286 [
]
『やめ・・・て』
お願いだから・・・
助けてくれるんじゃなかったの?
家に電話したら
行きたいところまで
連れていってくれるって・・・
そう・・・
いったじゃんか・・・
嘘つき。
裕クンの嘘つき!!!
:07/02/01 20:06
:D902iS
:☆☆☆
#287 [
]
「バレたんや・・・ごめん」
え?
待って。
どういう意味?
『なんで?』
「非通知設定できてなくて・・・お前んちから電話かかってきて友梨返せって・・・・・」
そんな・・・
:07/02/01 20:09
:D902iS
:☆☆☆
#288 [
]
「だから・・・ごめん。」
そう言って車を止めたのは
少し離れた場所にある
道の駅。
『裕クンのばか!!裏切り者!!友梨が家帰ったらどうなるか分からんでこんな事できるんやさ!!』
信じてた裕クンの
まさかの裏切りと
帰宅後の恐怖で
頭がパンクしそうだった
:07/02/01 20:16
:D902iS
:☆☆☆
#289 [
]
「もうすぐお母さん来るで待っとけよ。ちゃんと話し合えよ」
話し合う?
今更話す事なんてない
てか
話したくもない
『あんたに頼った友梨がバカやった。最低!!もう連絡せんといて』
:07/02/01 20:18
:D902iS
:☆☆☆
#290 [
]
パニクってる友梨は
自分のことで精一杯で
裕クンが友梨に
してくれた優しさなんか
忘れてた・・・
この日の事実を知るのに
時間はかからなかった
友梨は
最低なことをしました
裕クンが大人なんだって
実感し涙することになる
:07/02/01 20:22
:D902iS
:☆☆☆
#291 [
]
『じゃあね!!』
嫌みったらしく
一言投げるようにはくと
荷物を持って車から降りた
「おいっ!!ゆり!!!!!」
夜の静かな住宅街に
二人の声がこだまする
今考えると恥ずかしい///
:07/02/01 20:31
:D902iS
:☆☆☆
#292 [
]
追いかけてくる足音が
突然消えた
チャンスと思い
走って逃げた
「友梨!!!待って・・・友梨お願い話を聞いて・・・」
その声に
背筋が凍るような感覚を覚えたのを今でも忘れられない・・・
:07/02/01 20:33
:D902iS
:☆☆☆
#293 [
]
『・・・・・!!』
腕を捕まれた。
その力は肉離れしたかと思うくらい強い力で
友梨は振り払えなかった
『痛いなっ!!触んなよ!!放せって!!!!!』
「友梨・・・どうして・・・??」
そう。
しっかりと腕を掴んだのは
母だった・・・
:07/02/01 20:40
:D902iS
:☆☆☆
#294 [
]
『あんたの顔なんか見たくない!!!放してよ!!!!!』
「放さんよ。絶対に放さん」
震える手で
友梨の肩を掴んだ
母の顔は
涙でグチャグチャだった・・・
「帰ろう・・・??」
:07/02/01 20:43
:D902iS
:☆☆☆
#295 [
]
「探したんよ・・・無事でよかった・・・」
そう言って嫌がる友梨を
無理矢理抱きしめた
大嫌いなはずの母
憎いはずの母
なのに・・・
なのに涙が止まらなかったのは
かけがえのない
たった一人の母親だから。
:07/02/01 20:46
:D902iS
:☆☆☆
#296 [
]
母に手を引かれて
しぶしぶ車へと向かった
「ご迷惑おかけしました。仕事中なのに・・・」
ペコペコと頭を下げる母に
「いえいえ。ちゃんと話し合ってください。それから・・・友梨ちゃんの話聞いてあげてください」
と返す裕クン。
二人のやりとりを
聞き流しながら車に乗った
:07/02/01 20:52
:D902iS
:☆☆☆
#297 [
]
家に向かう車の中
母は一言も話さなかった
もちろん友梨も。
殴られる覚悟を決め
唇を噛みしめて
見上げた空には
星なんか見えなくて
月だけが浮かんでた
:07/02/01 20:55
:D902iS
:☆☆☆
#298 [
]
家に着くと父が玄関の外を
落ち着かない様子で
うろうろとしていた。
車を見るなり
友梨の乗っているドアを開け
「おかえり」
と優しい口調で言った。
それを無視して
友梨はさっさと家に入った。
後ろで二人がボソボソと話してたけど
聞こえない振りをした
:07/02/01 20:59
:D902iS
:☆☆☆
#299 [
]
部屋に行き
床に鞄を投げつけた。
父が部屋の外から
優しい口調で
「下に来なさい」
と言い離れていった・・・
しばらく動かなかったけど
仕方なく下へ降り
居間の戸を開けた
:07/02/03 20:09
:D902iS
:☆☆☆
#300 [
]
そこには泣き崩れる母の肩を
抱き寄せる父の姿
『なに?』
母は顔を上げると
「座って」と弱々しく言った
自分がしてきたことを
やっと反省したと思った
:07/02/03 20:14
:D902iS
:☆☆☆
#301 [
]
「お母さん母親失格ね。子育てもろくにできんなんて・・・」
『・・・』
「友梨がそんなに嫌で家出するならお母さんが出てくわ。ねぇ?それでいいでしょ?」
友梨は黙ってた。
本当はいけない事してるって
わかってる。
親不幸者だって
わかってる。
:07/02/04 01:35
:D902iS
:☆☆☆
#302 [
]
母親に・・・
いくら最低だとしても
母親に
こんなセリフ
言わせて良いわけない。
わかってる
わかってるのに・・・
素直になれずに
口から出た言葉は
残酷な一言でした――。
:07/02/04 01:37
:D902iS
:☆☆☆
#303 [
]
目も合わせず
どこを見るでもなく
冷たい視線で
『家族だなんて思ってない。産まなきゃよかったってまで言われて親なんて思いたくないし、思えるはずない。』
『一緒に住むの疲れたんだよ!!いい加減自由にしてよ!!!』
ごめんオカン・・・
ごめんオトン・・・
:07/02/04 01:40
:D902iS
:☆☆☆
#304 [
]
二人は黙ってたけど
きっと傷ついたよね・・・
父は
「育てる義務がある」
とか言ったけど
そんな言葉より
母の言葉は
痛かった・・・
:07/02/04 01:44
:D902iS
:☆☆☆
#305 [
]
「お母さんも疲れたわ・・・お母さん友梨がやりたいって言うことは全てやらせてきたつもりよ。欲しいって言うものだって揃えてきたつもりよ?」
「でも友梨にとってそれは当たり前でしかなかったのね・・・」
「お母さん友梨をこんなになるまで追い込んで・・・私・・・私」
「いやぁ――――――!!」
突然頭を抱え込み
叫び出す母。
ノイローゼが・・・
始まった
:07/02/04 01:49
:D902iS
:☆☆☆
#306 [
ακ
]
続き楽しみにしてます


:07/02/04 18:20
:D903i
:☆☆☆
#307 [我輩は匿名である]
続き書いてくれぇ

まぢ待ってまあす

:07/02/12 20:44
:SO903i
:☆☆☆
#308 [我輩は匿名である]
:07/02/18 01:00
:D903i
:☆☆☆
#309 [
]
:07/02/18 02:06
:SH902i
:☆☆☆
#310 [我輩は匿名である]
あげ

:07/02/19 09:47
:SH902iS
:☆☆☆
#311 [
]
:07/02/19 16:46
:D902iS
:☆☆☆
#312 [
]
突然変異した母は
長々と説教を始めた。
話し合いは二時過ぎまで続いた・・・その結果は
高校は卒業すること。
それから・・・
高校を卒業したら
他人になること。
籍を外すと言われた。
:07/02/19 16:54
:D902iS
:☆☆☆
#313 [
]
解放される・・・
嬉しいはずなのに・・・
同時に胸が痛んだ。
卒業まで
あと一年半。
一年半後に
友梨は家族を失う。
もう絆なんてなかった。
愛なんてなかった。
:07/02/19 16:57
:D902iS
:☆☆☆
#314 [
]
血が繋がってるから
時間が解決するとか
そんなんじゃない。
関係ない。
友梨に家族は
いない。
:07/02/19 17:02
:D902iS
:☆☆☆
#315 [
]
:07/02/19 17:13
:D902iS
:☆☆☆
#316 [
]
「もしもし?」
『あっ・・・急に電話してごめん!!今大丈夫?』
「ちょっとまってな!!」
受話器の向こうから部屋に移動する音が聞こえる。
「いいよ〜」
『あっ!うん』
受話器から聞こえる
彼の声に友梨の心拍数は
どんどんと早くなる・・・
電話の相手は・・・博。
:07/02/22 07:29
:D902iS
:☆☆☆
#317 [
]
友梨の手に握られた
プリ帳を一枚破いた紙。
そこには・・・
親友の麻衣・晴子・裕クン・文博のアドレスと携帯番号。
それから博。
親に携帯をとられた後
親の目を盗んで
メモした5人。
:07/02/22 16:00
:D902iS
:☆☆☆
#318 [
]
『ずっとメール返さんくてごめん!!』
勢いよく謝ったアタシに博は
「全然いいよ。何かあった?」
って優しく聞いた。
『親にケータイ取られてさ↓だからしばらくメールできん。』
:07/02/22 16:03
:D902iS
:☆☆☆
#319 [
]
「そっかぁ・・・」
社交辞令か博は残念そうに
ため息混じりで呟く。
『ごめん・・・せっかく仲良くなったのにねー』
「まぁしゃーねぇさ!友梨んち厳しいなぁ!!笑」
『笑い事じゃないよぉ・・・』
「わりぃわりぃ☆携帯戻ってきたらメールしてよ。待っとるでさ!!」
:07/02/22 16:08
:D902iS
:☆☆☆
#320 [
]
軽く流すような発言に思わず
『え〜友梨寂しいし・・・』
「そやな〜俺も寂しいよ!笑」
うわぁ〜
思ってなさそ(-д-)
それもそのはず。
博にとって友梨は
ただの掲示板で知り合った女
友梨の片思い。
:07/02/22 16:16
:D902iS
:☆☆☆
#321 [
]
冗談ってわかってるのに
博に言われると
ドキドキしてるのがわかる。
ノリだから。
必死に言い聞かせるけど
次の一言で
友梨の自制心は一気に崩れる
「寂しいの?」
『うん・・・』
「まぁ大抵暇しとるし寂しかったらまた電話してきなよ。」
:07/02/22 16:31
:D902iS
:☆☆☆
#322 [
]
いいのっ!?
うそだぁ〜夢みたい!!
『うんっ!!』
「そんな嬉しいか・・・??」
『嬉しいよ☆』
「ふ〜ん そっか 笑」
博にとっては
何気ない一言でも
友梨にとっては
全部が大切な言葉で・・・
:07/02/22 16:39
:D902iS
:☆☆☆
#323 [
]
博の言葉一つで
嬉しくもなり
悲しくもなる。
友梨は毎日忙しい。
それから友梨は
頻繁に博に電話をかけた。
しつこいくらいに
二晩置きくらいのペースで。
:07/02/22 16:44
:D902iS
:☆☆☆
#324 [
]
地元も学校も違うせいか
話題が途切れることはなくて
毎日二時間とか
普通に話した。
博は人を引きつける力がある。
学校生活を見たことはないけど、なんとなくわかる。
いつもみんなの中心で
笑ってそうで
一人でいても
人が集まってきそうな・・・
そんな人。
:07/02/22 16:48
:D902iS
:☆☆☆
#325 [
]
博と同じクラスになりたい
なんて何度思ったことか。
クラスの女子との話を聞く度
胸が苦しくなって・・・
ヤキモチを妬く友梨。
でも『イヤ』なんて言う権利
友梨にはない・・・
友梨バカだから
『博モテモテじゃん!笑』
とか冷やかしてみたり・・・
:07/02/22 16:54
:D902iS
:☆☆☆
#326 [
]
頻繁に電話をかける
という行動とは裏腹に
いかにも
自分は興味ないけどね!
みたいな発言して
余計自分苦しめた。
博・・・友梨の気持ち気づいてんのかな?
:07/02/22 16:58
:D902iS
:☆☆☆
#327 [
]
日に日に募る思いは
"会ったことないんだよ?"
って思いよりも
はるかに成長し
友梨は大胆な行動に出る。
だって気づいて欲しかった・・・
行き場のない気持ち。
もう・・・我慢できん!!!
:07/02/22 17:02
:D902iS
:☆☆☆
#328 [
]
いつものように
話してた夜。
『ねぇねぇ

』
「ん?」
『友梨好きになりそう・・・//』
「・・・」
「・・・は!?俺っ!???」
『他に誰がいますかー?』
ごめん。
我慢できんかった・・・
:07/02/22 17:06
:D902iS
:☆☆☆
#329 [
]
驚くのも当然だと思う。
会ったこともない女に
好きって言われても
微妙だよね・・・
複雑だよね・・・
「なれよ!笑」
って・・・
友梨本気で言ったんやけどなぁ〜・・・

伝わんなかったみたい
:07/02/22 17:09
:D902iS
:☆☆☆
#330 [
]
『なれよ!ってねぇ

』
「なればいいじゃん♪」
相変わらず
冗談で軽くかわされる・・・
博らしいとは思う。
思うんだけど・・・
気づいてよ!!
:07/02/22 17:33
:D902iS
:☆☆☆
#331 [
]
じれったくて仕方ない。
気づいてるのに
からかってんのか
ほんとに気づいてないのか。
『会ったことないけど・・・でも・・・なんか気になって』
「まじで!?そういう事言われると俺好きになってまうし!笑」
友梨の恋愛魂に
火がついた 笑
:07/02/22 17:36
:D902iS
:☆☆☆
#332 [
]
友梨にはもう博しか見えてなかった。
好きになったら
落ちるまで粘る。
コイツと決めたら
一直線。
じっくりゆっくり?
そんなことしてる余裕ない。
だって博モテるから・・・
他の子に先行かれたとか
笑えんから!!
鈍い奴には
超直球玉投げるしかない。
:07/02/22 19:24
:D902iS
:☆☆☆
#333 [
]
そう決めた日から
友梨は直球を投げ続けた。
『はや惚れてまった!』
『会いたいよー』
『博みたいなんが彼氏やったら友梨幸せやわぁ』
誰だって気付く。
さすがの博も
友梨の気持ちに
気付いてくれたと思う・・・
:07/02/22 19:29
:D902iS
:☆☆☆
#334 [
]
10月22日
友梨は告白を決意した。
って言っても
普段から告ってるようなもんだっけど

『ねぇねぇ』
「ん?」
いけっっ!!!
友梨がんば!!!
大丈夫。いけるって!!
:07/02/22 19:34
:D902iS
:☆☆☆
#335 [
]
『あのさ・・・』
普段はポンって出てた
"好き"って言葉が
いざ告白するとなると
なかなか言えない・・・
「うん」
『えっと・・・』
「なんよ??笑」
『どんな髪型好き?』
はい,バカ。
:07/02/22 19:39
:D902iS
:☆☆☆
#336 [
]
"どんな髪型好き?"
じゃねぇーよ!!
そんなんが聞きたいんじゃないのに・・・
「断然ショート!!笑」
しかも友梨ロングやし
ダメじゃんか↓↓
思いがけないところでの
撃沈に肩を落とす。
:07/02/22 19:43
:D902iS
:☆☆☆
#337 [
]
何度も喉まででかかってる
"ス キ"
の二文字が
どうしても出ない・・・
勇気がない・・・
でも友梨この時
博となら絶対に幸せになれるって思ったんだよ?
:07/02/22 20:30
:D902iS
:☆☆☆
#338 [
]
―次の日の夜―
そんな友梨に転機が訪れる
話題は
今まで付き合った人数や
エピソード。
聞いてて泣きたくなる位
モテる博に
少し苛立ちを感じ始めた時
何気なく出た言葉・・・
『なら友梨13人目〜笑』
:07/02/22 20:37
:D902iS
:☆☆☆
#339 [
]
「かもな♪」
『まじで〜やったぁ↑笑』
『え??そういう事言うと本気にするよ〜』
「別にいいよ。」
『・・・友梨真剣にスキなんやけど・・・博それは友梨のことスキって意味??』
「どうやろなぁ〜笑」
:07/02/22 20:44
:D902iS
:☆☆☆
#340 [
]
『なんや〜冗談か!!笑』
「ん〜好きやお??」
『・・・・・』
へ?
今好きって言った??
夢か??
え??
え??
え








!!!!
『まぢ!!??』
:07/02/22 20:47
:D902iS
:☆☆☆
#341 [
]
「嘘に聞こえる??」
『うん』
「・・・ホントやさ

」
嘘みたい・・・
うれしかった。
すっごい
すっごい
うれしかった・・・
:07/02/22 20:50
:D902iS
:☆☆☆
#342 [
]
信じられなくて
夢じゃないかって
びっくりした・・・
『両思い・・??』
「やな☆笑」
調子に乗った友梨は・・・
『あ!!待った!!』
「何?」
『まだ付き合ってないよね?友梨達。』
:07/02/22 20:58
:D902iS
:☆☆☆
#343 [
]
「うん。なんで??」
『告るより告られたい』
・・・あほ。
調子に乗ってホザく友梨にも
博は絶対怒んなかった。
「俺に告れと?笑」
『やと嬉しいなぁ〜みたいな??笑 だめ???』
「しゃーなしやぞ??」
:07/02/22 21:03
:D902iS
:☆☆☆
#344 [
]
『うん♪』
やった やった
気分は絶好調
『あ"ー!!まって!!』
「何っ!!?」
『記念日25がいい・・・』
「はっ!?意味分からん 笑」
:07/02/23 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#345 [
]
『25がいい

』
「なんで25がいいんよ?」
最強なわがまま。
こんな図々しい奴
世界に絶対友梨ぐらい。
しかも理由は超単純。
:07/02/23 17:14
:D902iS
:☆☆☆
#346 [
]
『クリスマスが記念日って嬉しいじゃん♪』
とか言ってみたり・・・
「・・・」
あれ?
怒ったかな??
「なんじゃそりゃ!!笑」
笑った!!
よかったぁ〜
:07/02/23 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#347 [
]
その後少し話して
電話を切ったけど
興奮して
眠れなかった・・・
『はぁぁ〜(〃´д`』
"ん〜好きやお??"
"やな☆笑"
何度も何度も
博の言葉を思い出しながら
幸せをかみしめた。
:07/02/23 17:26
:D902iS
:☆☆☆
#348 [
]
なんだかんだで
しっかりと爆睡したアタシは
張り切って学校へ行く。
「おはよう〜」
『おっはよ〜♪』
超ハイテンションな友梨に
呆れた顔でミナが言う。
「もぉ〜またなんか良いことあったんやろぉ〜??」
『ヘヘッ♪』
「わかりやすっ!!」
:07/02/23 17:30
:D902iS
:☆☆☆
#349 [
]
『そぉ??』
「かなり・・・で??何があったの?」
『何やと思う〜??』
嬉しすぎて友梨の口角は
上がりっぱなし。
「じらすなよ〜」
『あんね〜笑』
:07/02/23 17:34
:D902iS
:☆☆☆
#350 [
]
ニヤニヤしながら
昨日の出来事を話す。
『両思いなれたっ!!』
大胆な友梨の発言に
ミナはかなり驚いてた。
だけど
友梨の話を聞いてて
こんな日が来ると
なんとなくわかってたらしい。
「よかったね♪」
:07/02/24 12:15
:D902iS
:☆☆☆
#351 [
]
『明日記念日なのっ!!』
嬉しそうに話す友梨に
「は?まだ付き合ってないの!?」
と驚くミナ。
それもそっか。
こんな発言普通あり得ない 笑
:07/02/24 12:19
:D902iS
:☆☆☆
#352 [
]
記念日とX'masを
重ねたいだけ。
たったそれだけの理由。
:07/02/24 15:07
:D902iS
:☆☆☆
#353 [
]
その日の夜
もう日課となった電話。
学校での出来事や
他愛のない話で
盛り上がる。
普通を装って話してたけど
さっきから枕元の時計を
何度も気にしながら
日付が変わるのを待った。
3・2・1 ・・・
:07/02/24 16:36
:D902iS
:☆☆☆
#354 [
]
『12時!!!博12時なったよ』
興奮するアタシに対して
全く何のことかわかってない博
はしゃいでたのは
友梨だけみたい・・・
『もぉ〜25日やよ。』
「あぁ〜笑」
:07/02/24 16:42
:D902iS
:☆☆☆
#355 [
]
『まさか忘れとった!?』
「ん!?忘れてないさ」
ほんとかよ・・・

怪しみながらも
告白を待つ
「じゃあ・・・」
ドキドキ ドキドキ
この日を・・・
友梨は絶対忘れない・・・
大切な記念日。
:07/02/24 19:47
:D902iS
:☆☆☆
#356 [
]
「友梨のこと・・・」
うんうん!!
友梨のこと・・・??
「友梨のこと好きになりました。こんな俺でよかったら付き合って下さい」
少し照れながらの告白に
『はいっ!もちろん!!』
即答。
:07/02/24 19:50
:D902iS
:☆☆☆
#357 [
]
2006年10月25日
アタシ達の始まり。
この時はまだ子供で
考え方も幼くて
目の前にある幸せに
何の迷いもなく飛び込んだ
:07/02/24 19:54
:D902iS
:☆☆☆
#358 [
]
その日は言うまでもなく
遅くまで話した。
久々に全身に感じる幸せ
好きと言われる喜び
まさに
相思相愛そのものだった・・・
:07/02/24 19:58
:D902iS
:☆☆☆
#359 [
]
:07/02/24 20:01
:D902iS
:☆☆☆
#360 [
]
付き合って一週間。
毎日が幸せで
最近のアタシはまさに絶頂期。
わかんない古典も
大嫌いな英語も
サボりたい持久走ですら
楽しいと思うほどに
一日が終われば
博と話せる。
携帯のない友梨にとって
それが何よりの楽しみだった
:07/02/26 16:11
:D902iS
:☆☆☆
#361 [
]
授業なんて右から左で
考えてるのは
明日の初デートのこと。
そう。
会ったことのないアタシ達。
今夜時間とか
話さんとなぁ〜
なんて事ばっか考えてて
先生に怒られた。笑
:07/02/26 16:47
:D902iS
:☆☆☆
#362 [我輩は匿名である]
どんなヒトだったの?気になる!理想通りのヒト?
:07/02/27 17:18
:PC
:☆☆☆
#363 [
]
:07/02/28 03:15
:SH700iS
:☆☆☆
#364 [
びーたン
]

がんばーれ

:07/02/28 04:47
:SH902iS
:☆☆☆
#365 [
]
>>364すみません


電話かかってきて
更新できませんでした


また

終わったら書きます

:07/02/28 08:19
:D902iS
:☆☆☆
#366 [
]
ウチの親は厳しいから
男と遊ぶなんて
許されるはずもなく
ましてや
掲示板で知り合った男と
付き合ってる
なんてバレたら・・・
だから嘘つくしかなかった。
親に嘘をつくよりも
博に対して申し訳ないと
思う気持ちの方が大きかった
:07/02/28 19:49
:D902iS
:☆☆☆
#367 [
]
明日も嘘をついて
会いに行く。
今回はたまたま部活の顧問から
おいしい話が飛び込んできた!
11月3日に大山(仮地名)の
文化センターで
サックス演奏会があるから
聴きに行って欲しい。
とのこと。
:07/02/28 19:52
:D902iS
:☆☆☆
#368 [
]
『行く行く行きます!!!』
とアタシは
顧問にパンフレットを貰い
それを聴きに行く。
という口実で大山へ行く。
大山は隣町だし・・・
博の地元。
絶好のチャンスだった!!!笑
ってわけで
いろいろと作戦を練
り初デートを明日に控えた
今に至る。
:07/02/28 19:57
:D902iS
:☆☆☆
#369 [
]
夜になり
いつものように電話をする。
携帯がないのって不便!!
相手の都合とかわかんないで
電話かけるのって以外と気が引ける・・・
しかもここんとこ毎日だし・・・
だけど博は文句一つ言わず
待ってました!!
と言わんばかりに明るく
電話に出てくれる。
:07/02/28 20:04
:D902iS
:☆☆☆
#370 [
]
今日だってそう・・・
『あ、もしもし?』
「もしもし?ごめんな,いつもかけさせて」
なんて逆に謝ってくる
『友梨が好きでかけとるでいーのっ!!』
それに携帯没収されたアタシが悪い・・・
:07/03/01 14:03
:D902iS
:☆☆☆
#371 [我輩は匿名である]
:07/03/02 05:39
:N902i
:☆☆☆
#372 [
]
「そやなぁ〜笑」
絶えず響く
アタシ達の笑い声。
この電話の向こうにいる
大好きなあの人に
明日会える♪
:07/03/02 18:16
:D902iS
:☆☆☆
#373 [
]
ピピピピッピピピピッ
『んーっ・・・』
朝。眠い目を擦りながら
ぶっさいくな顔と,寝癖でボサボサの頭をかきながら
ベッドから降りる。
カレンダーを見る。
11月03日 sax演奏会

なーんてねっ!!笑
:07/03/02 18:26
:D902iS
:☆☆☆
#374 [
]
『〜♪〜♪』
朝からテンションが高い。
バスは8時32分藤岡発
9時52分大山着
待ち合わせは10時大山駅
只今の時刻、7時30分
ぁと2時間半!!!
:07/03/02 18:30
:D902iS
:☆☆☆
#375 [
]
いつもより念入りにかけた
アイロン。
『う〜ん!完璧っ!!笑』
卒業してしまう博と
最初で最後の制服デート。
いつも着なれた紺のブレザーも
今日はやけに可愛く見える。
:07/03/02 18:34
:D902iS
:☆☆☆
#376 [
]
「ゆりー??いつまでかかってんの!?早くしないとバスいっちゃうわよ!!!」
と下からお母さん。
『はいはいはいはい、今行きますよぉー』
あれから時間も流れ
いつの間にか前みたいに普通の生活に戻ってた。
:07/03/02 18:41
:D902iS
:☆☆☆
#377 [
]
何も知らないお母さんの車に乗り込みバス停へ向かう。
「あんたホントにマイペースなんだから!!」
とあきれた様子の母を無視して
『あ〜コンビによって。てかコンビニでいいから。』
「はいはい。」
ごめんねオカン。
また騙して。笑
:07/03/02 18:47
:D902iS
:☆☆☆
#378 [
]
『行ってきます』
「終わったら連絡しなさいよ。」
『はいはい』
素っ気なく答え
車から降りる。
『連絡しなさいよ、とか言うなら携帯返せっつーの!!』
と独り言を言いながら
コンビニに入りガムとホットレモンを買いバス停へ向かった
:07/03/02 18:51
:D902iS
:☆☆☆
#379 [
]
バス停に着き
バスを待つ。
『今何時かなぁ〜』
って小さく呟くだけで
吐く息が白い。
11月とはいえ
雪国の朝は寒い。
『さっむ〜』
バス早く来いっ!!
:07/03/02 18:55
:D902iS
:☆☆☆
#380 [
]
『・・・』
『ざぶい"

』
『・・・』
『・・・あれ?』
あれれれれ?
バス遅くねぇか?
ちょっといくら何でも・・・
不安になったアタシは
バス停の向かいにある店に
時計を見に入った。
:07/03/02 18:59
:D902iS
:☆☆☆
#381 [
]
「いらっしゃい!!」
『おはよ〜おっちゃん今何時〜???』
『・・・・・・・・えっ!!??』
時計の針は・・・
8時40分を指している。
バス・・・
いつきた!?
:07/03/02 19:01
:D902iS
:☆☆☆
#382 [
]
『おっちゃん!!!バスいつ来た!?ずっと待っとったのに・・・』
「何〜??今バス停ここでないんよ。道路工事の関係で・・・8時半のなら・・・とっくに出たはずやで??姉ちゃん乗り遅れたんけ?」
乗り遅れた!?
バス停移動??
道路工事??
へ??
意味わからんで??
:07/03/02 19:16
:D902iS
:☆☆☆
#383 [
]
『まぢかよ!!ありがとぉ・・・』
と力なく店を後にし
バス停に戻り
隣に貼ってある時刻表をみようとすると・・・
"下水道工事の為臨時バス停に移動しました。ご迷惑おかけしますがご理解願います。"
ぶっちゃけようか!?
張り紙する位置おかしくね??
ふざけんなよなぁ!!
:07/03/02 19:20
:D902iS
:☆☆☆
#384 [我輩は匿名である]
:07/03/02 20:45
:SH902iS
:☆☆☆
#385 [
]
え・・・ってことはぁ・・・
『まずいっ!!!』
アタシは500メートルほど離れた
臨時バス停へ走った。
けどバスなんて
いるはずもなくて
次のバスが来るのが
9時32分。
:07/03/03 08:15
:D902iS
:☆☆☆
#386 [
]
藤岡から大山までは
バスで行くと1時間20分かかる
完全に遅刻。
『博に連絡せんと!!』
アタシは近くの公衆電話に駆け込んだ。
田舎だからまだ公衆電話が残ってるのは奇跡だ。
:07/03/03 08:18
:D902iS
:☆☆☆
#387 [
]
誰かが置いたんだろう。
目覚まし時計が
電話の横に置いてある。
時間は9時を過ぎていた。
『初デートでいきなり遅刻かよ・・・』
こんなんだと
嫌われちゃうよ・・・
ごめんね,博。
嫌いにならないで??
:07/03/03 08:22
:D902iS
:☆☆☆
#388 [
]
毎晩かけていたせいか
毎晩かけていたおかげか
博の番号は暗記していた。
090XXXXXXXX
急いで電話をかける。
プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルルルッ
出ない・・・
:07/03/03 08:26
:D902iS
:☆☆☆
#389 [
]
変な緊張が全身を走る。
『出て・・・おねがい!!』
公衆電話からだから
出ないのかな?
もしかしてまだ寝てる?
・・・たぶん寝てる。
『起きて・・・』
:07/03/03 08:28
:D902iS
:☆☆☆
#390 [
]
アタシは何度もかけた。
"起きて!!!出て!!!"
しかし何コールしても
博が起きることはなく
時間は過ぎていく。
『バス来ちゃうよ・・・泣』
友梨の目には涙が溜まってた。
:07/03/03 08:31
:D902iS
:☆☆☆
#391 [
]
そして
友梨の願いも虚しく
バスが来てしまった・・・
ギリギリまで粘ったのに・・・
てか10時待ち合わせなら
いい加減起きてて欲しかった。
とか思ったけど
全ては友梨が悪いんだし。
:07/03/03 08:34
:D902iS
:☆☆☆
#392 [
]
仕方なく公衆電話を後にし
バス停まで行く。
後輩が一人いて
「おはようございます。休日なのにどこか行くんですか?」
って話しかけてきたけど
友梨今そんな気分じゃない。
『まぁ・・・ちょっと。』
って軽く流した。
:07/03/03 08:39
:D902iS
:☆☆☆
#393 [
]
『大変ですねぇ〜笑 サクラぁ今日デートなんですぅ〜』
『よかったね。』
「先輩彼氏みえるんですかぁ〜?」
『さぁ〜想像に任せる 笑』
「え〜すごい気になるぅ〜」
止めてくれ。
その語尾延ばして喋るの。
イライラする。
:07/03/03 08:44
:D902iS
:☆☆☆
#394 [
]
てか今の友梨に
話しかけないで欲しい・・・
「きたぁ〜先輩バス来ましたよぉ〜」
よかった・・・
助かった。
友梨は後輩に先にバスに乗らせサクラと離れた席に座った。
:07/03/03 08:48
:D902iS
:☆☆☆
#395 [
]
いい加減起きたかな?
友梨は時間ばかり気にして・・・
落ち着かなかった。
博が駅で一人待つ姿を想像すると涙がでる。
どうしよう・・・
どうしよう・・・
どうにかして連絡できないかな?
:07/03/03 08:51
:D902iS
:☆☆☆
#396 [
]
今まであまり感じたこと無かったけど・・・
この日ばかりは
携帯電話の必要性を
身を持って実感した。
サクラに携帯を借りるか迷ったけど止めた。
なんか後輩にまで迷惑かけたくなかったし・・・
:07/03/03 12:02
:D902iS
:☆☆☆
#397 [
]
ゆっくりと田舎道を走るバスの旅とは裏腹に
友梨の気持ちは焦るばかり。
商店街の時計を見ると10時15分。
あーぁ・・・
博もう帰っちゃったかな・・・
ドタキャンしたって思われるかな?
:07/03/03 12:06
:D902iS
:☆☆☆
#398 [
]
気づいたら目から
いっぱいの涙が溢れてて
さっきまで見てた景色は
ぎにゃぐにゃに歪んで
見えなくなった。
ごめん・・・
そう何度も思った。
駅に着いたら
もう一度電話してみよう。
:07/03/03 12:10
:D902iS
:☆☆☆
#399 [
]
でも友梨ね
ちょっと期待してたりする。
駅に着いたら
博、待っててくれるって。
とかさ
公衆電話の電話、友梨からかもって気づいてくれて
乗り遅れたんだなって察してくれてるかも。
とかさ。
:07/03/03 12:14
:D902iS
:☆☆☆
#400 [
]
優しい博は
帰ったりしない。
怒ったりしない。
責めたりしない。
理由はなせば分かってくれるはずだよ。
そう自分に言い聞かせ
必死にこらえた涙。
:07/03/03 12:15
:D902iS
:☆☆☆
#401 [
]
鏡に映る少し赤く腫れた目を
冷たい手で冷やした。
博に泣いたのバレないようにって・・・。
"まもなく〜終点〜大山駅バスターミナルに到着いたします"
アナウンスが流れる。
:07/03/03 12:19
:D902iS
:☆☆☆
#402 [
]
心臓がドキドキしてた。
ものすごい緊張で・・・
苦しくなった。
バスターミナルに着き
ドアが開くと
いつもは最後に降りるけど
この日ばかりは
一番にバスを降りた。
博・・・
博・・・
まだ見たことのない
博の姿を必死に探す。
:07/03/03 12:22
:D902iS
:☆☆☆
#403 [
]
約束の場所。
大山駅の道路を挟んで向かいにあるファミマ。
そこに博の姿はなかった。
『・・・そうだよね・・・』
40分も遅刻だよ?
居るわけないか・・・
:07/03/03 12:26
:D902iS
:☆☆☆
#404 [
]
とりあえず
謝らなきゃいけない。
出てくれないかもしれないけど・・・
声なんか聞きたくないかもしれないけど・・・
そう思い
涙目になった顔を
あげた瞬間だった・・・
奇跡が起きました――。
:07/03/03 12:29
:D902iS
:☆☆☆
#405 [
]
ファミマの横の細い路地から
自転車をひきながら
出てきた制服を着た男子。
交通量が多く
顔がよく見えない・・・
でも確かに山校(大山高校)の制服だった。
:07/03/03 12:33
:D902iS
:☆☆☆
#406 [
]
車と車の間から一瞬見えた
その人・・・
『っ!!!!!』
声にならない声で
アタシは・・・
そして
二人が気づくようにと
細工したかのように
めっきりと車が減り
その人と目が合いました。
:07/03/03 12:38
:D902iS
:☆☆☆
#407 [
]
博・・・・・!!
アタシは急いで横断しようとした。
なのにまた・・・
車が増えなかなか渡れないでいたら
博がこっちに来てくれた。
:07/03/03 12:40
:D902iS
:☆☆☆
#408 [
]
『ごめんなさいっ!!!!!』
アタシは思い切り頭を下げ
大きな声で謝った。
「いいよ別に。」
こわっ!!!
今まで聞いたことのない位
怒った声で冷たく返す博。
『・・・あのっ・・・バス停間違えて・・・気づかんくて・・・』
:07/03/03 12:44
:D902iS
:☆☆☆
#409 [
]
「いいよ、言い訳とか聞きたくねぇし」
『嘘じゃないよ・・・??ごめんなさい・・・』
こんなはずじゃなかった・・・
どうしよう・・・
「・・・」
『怒って・・・・る??』
と恐る恐る聞いてみる。
:07/03/03 12:47
:D902iS
:☆☆☆
#410 [
]
「全然怒ってないよ。笑」
怖い・・・
笑えてないし・・・
怖すぎるんですけど・・・
もの凄い威圧感を感じながら
博に必死について歩く。
『言い訳じゃないけど・・・聞いて??』
「なに?」
相変わらず冷たい返答。
:07/03/03 12:50
:D902iS
:☆☆☆
#411 [
]
『なんかね・・・』
友梨は今朝の事情を話した。
「やっぱあの公衆電話お前やったんや。」
『しってたなら出てっ・・・・くださいよ・・・』
おっと!!危ない危ない。
しかも初回にして
名前すら呼んでもらえないのね
:07/03/03 12:54
:D902iS
:☆☆☆
#412 [
]
「まぁー言い訳にしか聞こえんけどな!!」
『ごめんなさい・・・』
「俺待つの苦手なんやさ。イライラしてくるし」
やっぱり怒ってるんじゃん!
『ずっと・・・待っとってくれたの??』
やっぱり博は優し・・・
「ううん。」
くない・・・!!
:07/03/03 12:58
:D902iS
:☆☆☆
#413 [
]
「待っとったけど10分過ぎてもこんで、近くの友達に"バックられたわぁ〜"って電話して遊びに行った。」
『・・・・・』
冷めた目つきで
淡々と話す博。
「でもなんかあったんかもしれんでもう一回行ってみて居らんかったら友達んチで遊ぶつもりやった」
『それで・・・戻ってきたの?』
:07/03/03 13:03
:D902iS
:☆☆☆
#414 [
]
「おう。」
奇跡だと思った。
貴方に言わせれば
"必然"
もしもあの時
少しでも時間がズレてたら
アタシ達は
二度と会うことなかった。
:07/03/03 13:06
:D902iS
:☆☆☆
#415 [
]
『怒っとる?』
「怒ってないよ」
嘘バレバレだよ。笑
顔が怒ってるもん。
友梨には分かる。
『怒っとるじゃんか 笑』
「これが俺の普通やし」
嘘だぁ〜
いつももっと優しく
話してくれてるよ?笑
:07/03/03 13:10
:D902iS
:☆☆☆
#416 [
]
博は機嫌悪かったけど
友梨は幸せだった。
なんか・・・
博に会えたの運命かもって
思ったり・・・笑
嬉しくて
嬉しくて
不機嫌そうな博さえ
愛しくて仕方なかったんだ
:07/03/03 13:12
:D902iS
:☆☆☆
#417 [
]
『正直に言って。怒ってる?』
「うん。って言ったらどうするんよ?」
『ごめんね?笑』
「しゃーなし!!笑」
なんだかんだ言い合って
でも博はやっぱり優しい。
改めて好きを実感した。
:07/03/03 13:16
:D902iS
:☆☆☆
#418 [
]
近くの公園の駐輪場に
チャリを置き
「どこ行く?」
って聞かれて
『ん〜博んチっ!!』
「いや

」
チーン・・・
冷たいよぉ・・・
今にも泣き出しそうな
友梨の顔を覗き込み
「泣いとんの?笑」って
:07/03/03 15:56
:D902iS
:☆☆☆
#419 [
]
『泣いてないけど〜泣きそう!!』
「ははっ!!泣き虫〜うそやさ。ウチ汚ねぇよ??笑」
『しっとる〜笑』
「あ・そういう事言うと連れてってやらんぞ(-ω-)」
ヘヘッていたずらに笑う
博の笑顔に
キュンってなって一人で
頬赤らめてた・・・
:07/03/03 16:00
:D902iS
:☆☆☆
#420 [
]
きっと初めて会ったなんて
誰にもわかんないくらい
友梨達自然でしょ?
だってね
博といると素の自分でいられるきがするんだ。
年の差なんて感じない。
まぁそれは友梨が生意気なだけだけど 笑
制服デートは
新鮮さがあったね☆
:07/03/03 16:03
:D902iS
:☆☆☆
#421 [
]
手・・・
繋いでくんないのかな?
友梨が遅刻したから
まだ怒ってる?
手・・・
繋ぎたいな・・・・・///
通じたのか博が
「手。繋ぐ?」って。
:07/03/03 16:06
:D902iS
:☆☆☆
#422 [
]
『うんっ///』
それだけで
幸せだった。
2人ギュッと繋いだ手を
離すことないように・・・
華奢な博の体に似合わず
意外と太い指に
大きな手。
男の子なんだな
なんて思いながら
自然と笑顔になった。
:07/03/03 16:10
:D902iS
:☆☆☆
#423 [
]
クドイくらい
交わしたあの言葉。
友梨は・・・
あなたなら信じれるって
本気でそう思ったんだよ。
バカップルだもんね!!
友梨達。
どうしてこの手
離したの?
:07/03/03 16:13
:D902iS
:☆☆☆
#424 [
]
「友梨のこと絶対離さんでな」
『友梨も!!博の事離さんよ。』
「友梨が嫌って言っても離してやらんし!!笑」
『友梨も友梨も!!別れたいってゆっても別れてあげんからね』
「好きやでな」
:07/03/03 16:16
:D902iS
:☆☆☆
#425 [
]
友梨ね
幸せすぎて
自分の世界に浸りすぎた
博しか見えてないはずの
友梨の目は
一体博の何を見てたんだろう
友梨
何も分かってなかったね・・・
博が見てたのは
友梨じゃなかったのにね。
:07/03/03 16:19
:D902iS
:☆☆☆
#426 [
]
:07/03/03 16:21
:D902iS
:☆☆☆
#427 [
]
それから
繋いだ手ずっと離さないで
コンビニ行った。
「またあの子違う女の子連れて〜って言われるな!!笑」
『なんで???』
「マキとよく来たでさ。」
そんな目しないで?
友梨はマキチャンじゃないよ?
:07/03/03 17:50
:D902iS
:☆☆☆
#428 [
]
友梨マキチャンじゃないけど
ほら、今こうやって
一緒に歩いてる。
隣にいるのが友梨で
博は不満なの?
『もう女変わらんし!!ずーっと友梨やもんっ』
「ははっ!!どうかな〜笑」
『えっ!?』
「うーそっ!そうなるといいな」
:07/03/03 17:53
:D902iS
:☆☆☆
#429 [
]
『そうするしっ!!!』
ムキになる友梨を
からかう博。
友梨の事いじめて
楽しむんだ、いつも。
でも友梨Mなのかな?
それが心地よかったりする。
Sな博の笑顔には
絶対勝てない・・・///
:07/03/03 17:56
:D902iS
:☆☆☆
#430 [
]
コンビニに入ると
繋いでた手を離されて
ちょっと不安になった。
「これマジうめぇよ。友梨も食ってみ!!」
そう言いながらお菓子をポンポンかごに入れてく。
「飲み物好きなの入れな」
友梨ねジュースはイチゴオレに決まってんだ。
覚えといてね。
:07/03/03 18:14
:D902iS
:☆☆☆
#431 [
]
「それ甘くね?」
『友梨は好きなのっ!!』
「ふ〜ん」
博が店内をブラブラ回る後ろを
ついて回る。
どっか消えちゃいそうで怖いから。
:07/03/03 18:16
:D902iS
:☆☆☆
#432 [
]
レジに並び会計は
博が全部払ってくれた。
社会人の時は
財布すら持たない友梨だけど
まだ学生だし
バイトもしてない博に
全額払わせるのは悪いかなぁって思って財布出したけど
「いいよ」
って押し返された。
:07/03/03 18:19
:D902iS
:☆☆☆
#433 [
]
荷物受け取ろうとしたら
こっちも
「持つよ」
って断られた。
こんな軽い袋くらい
友梨だって持てるのにね。笑
なんか・・・
以外と男らしかったりする。
:07/03/03 18:21
:D902iS
:☆☆☆
#434 [
]
店を出たら
「手」
ってだけ言って
左手出してきた。
友梨は右手を出すと
また手を繋いで歩きだした。
シャイなんだね。
可愛くてまたキュンてなって
一人でドキドキしてた。
:07/03/03 18:24
:D902iS
:☆☆☆
#435 [
]
『まだぁ〜』
「あと4年ぐらい」
『ばかっ笑』
以外に遠い博んち。
「歩くの遅せぇな 」
『普通やし。博が速いんじゃない?』
「まぁ友梨足短けぇでしゃーねぇか!!笑」
『もぉ〜!!!』
:07/03/03 18:27
:D902iS
:☆☆☆
#436 [
]
なんて冗談言ってたら
住宅街が見えてきた。
『博んちどこっ!?』
「まだまだやな〜」
友梨もう疲れたよぉ〜
足短いから!!笑
『博〜おんぶ。』
「ばか。俺が倒れてまうし」
って真顔で言うなよ!!
そんな重くないもん!
:07/03/03 18:37
:D902iS
:☆☆☆
#437 [
]
『まだかなぁ〜』
「もうすぐやな♪」
博の家の近くには
変な宗教の建物が建ってて
そのすぐ下なんだって。
しかもね
友梨17年間生きてきて
あの屋根に載ってんの
ずっと桃だと思ってたんだ。
博がカブだって
教えてくんなかったら
ずっと知らないままだった。
:07/03/03 18:46
:D902iS
:☆☆☆
#438 [
]
なかなかいい勉強になった。笑
坂を上がって
公園を曲がると
「ここ教員住宅なんやぁ〜」
って。
悪いこと出来んねっ!!笑
そっちに気とられてたら
「着いたぞ」
って白いちっちゃな家に
博が入ってった。
:07/03/03 18:49
:D902iS
:☆☆☆
#439 [
]
へぇ〜
ここが博んちかっ♪
左上にはもも・・・
じゃなくてカブ!!!
こんな近くで見たの初めてだった。
「おいっ!早く入れよ〜」
『あぁ〜ぅんぅん。』
『おじゃましまぁす』
「はいはい、早く!!」
親に見られたくないらしく
ろくな挨拶も出来ずに部屋に案内された。
:07/03/03 18:54
:D902iS
:☆☆☆
#440 [
]
人んチの階段って
なんか落ちそうで怖い。
『まってよ〜』
「おせぇさ!!笑」
・・・・・―
『失礼します。』
と暖簾をくぐると
男子の部屋。
『・・・きたなっ!!笑』
「うるせぇ(-д-)」
:07/03/03 18:58
:D902iS
:☆☆☆
#441 [
]
六畳ほどの部屋に
ほのかに香る
お香の香り・・・
「これ。俺が使っとるやつ」
って渡された長いお香。
友梨英語読めなくて
『いい匂いやねっ』
って返した。
友梨もあの匂い好きだったよ
:07/03/04 08:26
:D902iS
:☆☆☆
#442 [
]
その後
コンビニの袋から
お菓子とか全部出して
博のパソコンで音楽聞こうとした。
「あれ?」
『どしたの?』
「固まった!!」
パソコンが固まってしまったらしい。
:07/03/04 08:29
:D902iS
:☆☆☆
#443 [
]
『いいよ、いいよ。音楽なくても。』
「情報処理科なめんなよ」
って言うと
カチカチとパソコンをならしながら作業を始めた。
「これをこうしてっと。ほいできたぁ〜!!」
って得意げに友梨に見せた
あの笑顔が
今でも忘れられません。
:07/03/04 08:32
:D902iS
:☆☆☆
#444 [
]
今だから言うけど
あの時
博の横顔ずっと見てた
格好いいなって。
でも博真剣すぎて
友梨の視線にも気づかなかったね。
「ここは無難にHYやな」
って流れてきた曲は
モノクロ。
:07/03/04 08:37
:D902iS
:☆☆☆
#445 [
]
「いい曲やおな」
って言ったアナタは
この歌詞を誰と重ねてたの?
元カノ?
それともただ単に
好きなだけ?
格好いい博にキュンッてなったのと,切なくなったのとで
博の肩に寄りかかった。
抱いてっていう
友梨のサイン
:07/03/04 08:41
:D902iS
:☆☆☆
#446 [
]
博は友梨を膝にいれ
後ろから優しく抱くと
「イチャこく?笑」
って優しく聞いてきた。
黙って頷くと
「ベッドいく?」
って聞かれて戸惑う友梨に
「何もしんよ。」
って言ってくれた。
:07/03/04 08:45
:D902iS
:☆☆☆
#447 [
]
友梨が
男の人信じられなくて
そういうの怖いって
知ってるから。
「無理すんなよ?」
って言われて
"この人は大丈夫だよ"
"他の男と違うから"
って自分に言い聞かせ
『大丈夫』
って博の隣に寝た。
:07/03/04 08:49
:D902iS
:☆☆☆
#448 [
]
「昔のシミとか付いとるけど気にすんな」
ばか・・・
博のばか・・・
そんなの言わんでいいよ
言わなきゃ
知らなくてよかったのに
気づかなかったのに・・・
「マキのやで 笑」
笑って言うなっつーの!!!
:07/03/04 10:42
:D902iS
:☆☆☆
#449 [
]
『別に気にせんし』
とか強がってみたけど
ホントは嫌だったよ。
他の女が
ここで博と一つになったの
考えちゃうじゃん?
3ヶ月Hお預けした友梨に
嫌がらせか?
それとも妬かせたいだけ?
:07/03/04 10:45
:D902iS
:☆☆☆
#450 [
]
微妙に膨れっ面になる友梨を
「そうやって〜妬かんのっ」
ってまたあの笑顔で
誤魔化してくる。
抱いてくれる。
友梨と同じくらいの
博の細い腕枕。
折れちゃいそうで
安心できなかった 笑
:07/03/04 10:53
:D902iS
:☆☆☆
#451 [
]
博は足を足で挟みたがる。
友梨より細いあの足で
「落ち着くじゃん?」
なんか分かる気がした。
ふかふかの布団に
大好きな人の腕枕。
隣には愛しい寝顔が・・・・
って寝とるんかい ノシ 笑
:07/03/04 10:59
:D902iS
:☆☆☆
#452 [
]
『起きてよー!!』
ってバンバン叩いて
起こす。
でも寝た振りして
わざとおっきな鼾かいて
友梨のことからかう。
『もぉ

放置魔!しらんっ!』
って友梨また拗ねるんだ。
わざとだけど 笑
:07/03/04 11:04
:D902iS
:☆☆☆
#453 [
]
だってね
友梨が拗ねると
博すっごい可愛いから。
「友梨〜友梨ちゃ〜ん。いやや〜怒らんといてよぉ・・・」
って。
『博かわいいっ!!』
って言うと
「うるせっ!」
ってすぐ照れる。
:07/03/04 11:06
:D902iS
:☆☆☆
#454 [
]
それからね
博と初めてのチュウした。
フレンチキスした事ない
とか言ってたくせに
すっごい上手で
友梨ハマっちゃいました。
ご飯食べて
お菓子全部手つけた。
友梨の癖。
:07/03/04 11:16
:D902iS
:☆☆☆
#455 [
]
全部食べれないくせに
あれもこれもって
全部ちょっとずつ食べる。
友梨欲張りで
食いしんぼだから!!笑
でも博は怒んなかった。
さっき「食ってみ」
って勧められたお菓子。
『ジャガビー??』
:07/03/04 11:18
:D902iS
:☆☆☆
#456 [
]
「食ったことある??」
『ないっ』
「食ってみ。マジうめぇよ。マキに勧められて食ってみたらハマったし!!」
『・・・』
またマキチャン・・・
そう思ったけど口にできず
明るく
『早く早くっ!!』
って催促した。
:07/03/04 11:22
:D902iS
:☆☆☆
#457 [
]
きっと2人の思い出の
お菓子なんだろうなって
思うと食べたくなくなった。
だけど・・・
悔しいけど・・・
ジャガビー美味しかったんだ
『おいしい!!』
「やろやろ!?」
博の笑顔見ると
どうでもいいやって思える。
:07/03/04 11:24
:D902iS
:☆☆☆
#458 [
]
屈託のないその笑顔
友梨の大好きな
その笑顔。
「はい、あ〜ん」
『いいよ〜

』
照れる友梨に
「だめ。はい、あ〜ん」
『あ・・・〜ん??』
「ん〜うめぇ!!笑」
『あー!!ヒドいっ!!』
:07/03/04 11:27
:D902iS
:☆☆☆
#459 [
]
自分の口に入れやがった!
でもちゃんと
次はちゃんと食べさせてくれた
バカップルなんです。
笑ってください!!笑
でもね、
また博はあの人の名前を言ったんだ・・・
:07/03/04 11:31
:D902iS
:☆☆☆
#460 [
]
『あれ?博タバコ吸うの??』
テーブルに置かれた
白黒の灰皿。
「あ〜たまに。」
『まぢで!?友梨の前では吸わんでよね!!』
友梨タバコ大嫌いだから。
「はぁい!!笑」
:07/03/04 12:34
:D902iS
:☆☆☆
#461 [
]
めったに吸わないから
別に苦痛ではないらしい。
「みてみて」
『ん?』
「ここにタバコ置いてな・・・」
ってタバコ吸う振りする
可愛い博。
「ここに灰が落ちるで、こうやって」
『お〜すごいすごい!!』
:07/03/04 12:38
:D902iS
:☆☆☆
#462 [
]
初めて見る
ちょっと変わった灰皿に
感激してた。
「こっちライター」
って取り出したのは
同じ形の紅白のキューブ型ライター。
『かわいぃ〜!!!博こういう趣味なんやねっ』
「趣味ってかマキにもらったんや♪結構気に入っとる!!笑」
:07/03/04 12:41
:D902iS
:☆☆☆
#463 [
]
え・・・?
博・・・
今日で何回目??
その名前言うの。
でも悪気なく話す博を
責める事なんて出来なくて
マキチャンをどれぼど愛してたか知ってるのに
責める事なんて出来なかった
友梨は笑ってた。
ホントは辛いのに。
泣きたいくらい辛いのに。
:07/03/04 12:53
:D902iS
:☆☆☆
#464 [
]
博の中にいるマキチャンに
ヤキモチ妬いた。
でてってよ・・・
博の何でもないくせに。
博の彼女は友梨だよ
博はもう好きじゃない
マキなんか好きじゃない!!
博が好きなのは
友梨だよね?
だから付き合ったんだよね?
だから今こうやって
隣にいるんだよね?
:07/03/04 12:57
:D902iS
:☆☆☆
#465 [
]
そう言えたら
どんなに楽だろう。
でも友梨は
そんなこと聞けない。
博とこの先こうやって
同じ時間を過ごしても
いつも着いて回る
マキの存在。
まだ会って数時間。
その間にも
博が何度も
マキの名を口にする
:07/03/04 16:35
:D902iS
:☆☆☆
#466 [
]
いまこうやって
二人で居る部屋にも
マキとの想い出
いっぱいあるんだろうな・・・
一年半も付き合ってたんだ。
仕方ないよ。
仕方ない・・・
これからマキに負けないくらい
いっぱい想い出作るから。
だから博・・・
友梨のこと見ててね?
:07/03/04 17:06
:D902iS
:☆☆☆
#467 [
]
:07/03/04 17:11
:D902iS
:☆☆☆
#468 [
]
それからプリクラを撮りたいという友梨の我が儘を
聞いてもらうため
街へ降りゲーセンへ入った。
あんなに撮りたかった
プリクラなのに・・・
いざプリ機へ入ると
緊張してうまく笑えない・・・
しかもチュープリなんか
撮ったから
友梨の顔は湯気が出るくらい
真っ赤になって熱かった。
:07/03/04 17:17
:D902iS
:☆☆☆
#469 [尚]
<<335-500
:07/03/04 17:18
:D902i
:☆☆☆
#470 [尚]
:07/03/04 17:19
:D902i
:☆☆☆
#471 [
]
「俺これ撮ったことあるし」
って懐かしげに言う博。
どうせマキチャンとだから
あえてスルーして
『そうなんや』
ってだけ言った。
だってマキの名前聞きたくない
撮影が終わり
落書きコーナーへ移る
:07/03/04 17:20
:D902iS
:☆☆☆
#472 [
]
ペンを取り
落書きを始める博に
驚いた。
今まで書いてくれた人いなかったから。
すっごく嬉しくて
『書いてくれるの?』
って聞いたら
「当たり前じゃん」
って。若いっていいね。
:07/03/04 18:04
:D902iS
:☆☆☆
#473 [
]
『ヒロシん

まぢ汚い

』
っていう友梨の落書きに
「部屋汚くてスマソ(・∀・)」
って♪
博はやっぱり可愛い。笑
一緒にいられるだけで
幸せだった。
隣にいるだけで
笑顔になれた。
:07/03/04 18:09
:D902iS
:☆☆☆
#474 [
]
<<358
:07/03/04 19:03
:P701iD
:☆☆☆
#475 [
]
:07/03/04 19:03
:P701iD
:☆☆☆
#476 [
]
二枚とったプリクラは
なんかちょっと
ぎこちなくて
やっぱ初対面だなって思った。
撮ったプリクラをはさみで半分こした。
「帰ったら携帯に貼らんとな」
って嬉しそうに笑う博。
:07/03/05 21:47
:SH700iS
:☆☆☆
#477 [
]
『どれ貼るの?』
って聞いたら博、
お姫様抱っこして撮った
チュープリ指差すから
ビックリするじゃん。
「これ俺のお気に入り」
ってそのプリクラ見ながら言った。
友梨重いのに
抱っこしてくれて
ありがとう。
:07/03/05 21:51
:SH700iS
:☆☆☆
#478 [
]
また抱いてね。
次は友梨が痩せてから。
その時はさ,お世辞でも
「軽くなったな」
って言ってね?
博いつもデブ扱いするんだもん。
友梨ダイエット成功させて見せるから!!笑
:07/03/05 21:56
:SH700iS
:☆☆☆
#479 [
]
帰る時間が近づいてくる。
とりあえずマックで
ジュース買って
語って過ごすことにした。
『博何がいい?買ってくるよ。』
「友梨と一緒のっ」
『え〜好きなの飲んでいいんやよ?笑』
「だからぁ 一緒の飲みたい」
もぉ〜・・・
:07/03/06 14:46
:D902iS
:☆☆☆
#480 [
]
一緒のって言ってもなぁ・・
男子だしコーラとかだよね!!
って思ったから
「ご注文は?」
『QooのSとコーラのMで』
って頼んじゃった・・・
「お待たせしましたぁ〜」
『ありがとう』
といい席へ戻る
:07/03/06 14:49
:D902iS
:☆☆☆
#481 [
]
『はいっ!』
ってトレーをテーブルに置き
財布を鞄にしまう。
「おれこっちっ♪」
って博が手に取ったのは
友梨のQoo・・・
『博はこっちやよ』
ってコーラを渡す。
だって友梨こんないっぱい飲めないし・・・
:07/03/07 12:36
:D902iS
:☆☆☆
#482 [
]
「一緒のがよかったのに・・・まぁいいけどさっ!!」
あれ?
もしかして怒ったかな?
なんて思いながら
二人向き合って
コーラとQoo飲みながら
話てた。
「なぁなぁ・・・」
っていきなり小声で
身を乗り出して話しかける博。
『ん?何?』
:07/03/07 12:40
:D902iS
:☆☆☆
#483 [
]
「俺の後ろの席の奴」
って言いながら目で合図。
後ろの席には
超カッコイイ彼氏と
後ろ姿でわかんないけど
多分綺麗な彼女。
『どっち?』
「女の方・・・」
女かよ・・・
まさか!!!元カノ!?
:07/03/07 12:43
:D902iS
:☆☆☆
#484 [
]
「俺のタメ」
『うん・・』
タメで・・・
「・・・」
『・・・』
ありゃ!?
だけかよ!!
って・・・えーっ!!!??
見えない・・・
『大人っぽい〜しかも彼氏さんカッコイイし!!』
:07/03/07 12:47
:D902iS
:☆☆☆
#485 [
]
「ごめんな〜カッコイイ彼氏じゃなくて。笑」
『えっ!?そんな!!博カッコイイよ。友梨は好きっ!』
「ありがと〜笑」
「でな、隣のクラスの奴なんやけど、あだ名がな・・・笑」
『うんうんっ!!』
「五平餅 笑」
:07/03/07 12:50
:D902iS
:☆☆☆
#486 [
]
五平餅???
五平餅って・・・
あの五平餅?笑
『笑』
「変なあだ名やろ?笑」
あっ・・・
また友梨の好きな
あの笑顔を見せる。
またキュンってなる。笑
:07/03/07 12:53
:D902iS
:☆☆☆
#487 [
]
あだ名の由来は
五平餅みたいな顔してるから
らしい・・・
五平餅みたいな顔って
想像つかなかったけど
正面から見たら
なんとなくわかったよ。
ナイス,ネーミングだよね!!笑
博曰わくスタイルよくて
髪もキレイで
後ろ姿は美人らしい。
:07/03/07 12:56
:D902iS
:☆☆☆
#488 [
]
二人の会話は
第三者からしたら
意味わかんなくて
くだらなくて
つまんないかもしれない。
だけどね
友梨にとって
二人で交わした言葉に
どーでもいい会話は
一つだってないよ
全部全部
大切なモノ。
形じゃなくて
友梨達にしかわかんない。
それって形あるモノより
かけがえのないモノだよね?
:07/03/07 13:00
:D902iS
:☆☆☆
#489 [
]
博は覚えてる?
友梨との会話。
こうやって思い出す時
あるのかな?
友梨みたいに・・・
覚えてなくてもね
博はきっとコレ読んでるでしょ?
だからさ
今思い出してる?
覚えてる?
:07/03/07 13:06
:D902iS
:☆☆☆
#490 [
]
――――――。
『そろそろ親来るから帰っていいよ。』
「来るまで待つ」
さっきからこの繰り返し。
『部活で来とることになっとるで,一緒に居るの見られたらかなりマズイろ・・・』
「なら俺も吹奏楽部って事にしようぜ!!いいねぇ〜そうしよ!!俺友梨ママ見てみたいし」
:07/03/07 13:09
:D902iS
:☆☆☆
#491 [
]
『ばかっ!!ウチの親怖いんやさ↓↓ヤバイでさ』
ウチの親が
この場面見たら
きっともの凄いことになるだろう・・・
だけど
何も知らない博は
一人で作戦練ってる・・・笑
「サックスやっけ?俺もサックスってことで。」
『はいはい・・・』
窓外が気になって・・・
会話に集中できない。
:07/03/07 13:13
:D902iS
:☆☆☆
#492 [
]
『ならリハーサルねっ。言ってみ?笑』
「初めまして。大山高校吹奏楽部でサックスやってます。担当は・・・担当・・・は・・・あっ!テナーサックスです。」
『演技下手っ!!!笑 それじゃあバレバレやん!』
「大丈夫!!本番はうまくやるし〜笑」
だからぁ・・・
博。笑い事じゃないんだよ。
なかなかピンチだからね?
この状況
:07/03/07 13:17
:D902iS
:☆☆☆
#493 [
]
必死で拒否する友梨なんて
お構いなしに
「サックスってどう吹くの?」
「怖いもの見たさってやつかな〜笑」
「俺親ウケいいで大丈夫やって」
なんて暢気な言葉並べて・・・
だけど友梨
嫌われたくなくてさ。
:07/03/08 12:16
:D902iS
:☆☆☆
#494 [
]
必死の頼みで
今日は引き下がってもらうことにした。
隣のコンビニにある公衆電話からお母さんに電話するため
席を立つ。
「俺も行くよ」
って博も着いてきてくれてさ。
博,テレフォンカードとかいう
懐かしいモノ持ってて
現金しかない友梨に
テレフォンカード貸してくれた。
:07/03/08 12:20
:D902iS
:☆☆☆
#495 [
]
『090・・・』
「090〜」
オウム返しする博。
あれ?
なんだっけ・・・
ヤバイ・・・
番号忘れた!!!
『あれ!?あーどうしよう!!まって!まって!090・・・』
「落ち着け??」
心配そうに見守る中
必死に思い出そうとする。
:07/03/08 12:24
:D902iS
:☆☆☆
#496 [
]
けど焦れば焦るほど
出てこなくて
とりあえずかけてみた。笑
そしたらさ。
奇跡みたい!繋がったんだ
携帯って怖いよね。
昔は覚えてたのに。
親のケー番くらい。
「トイレ行ってくる」
って小声で言うと
コンビニへ入っていった。
:07/03/08 12:28
:D902iS
:☆☆☆
#497 [ ◆xx9EArSOos]
:07/03/08 13:47
:SH901iS
:☆☆☆
#498 [
]
友梨さん

全部読ませていただきました

私,今年高校

を卒業しました。
今,昔の友梨さんの様に母の事で悩んでいます

いつも豹変し,怒る母に対して困惑してしまい
また
そんなストレスから過食になり

こんな私を母は自分のせいだとは微塵も思わず,冷たい言葉の暴力に悩んでいます‥
私もいつか友梨さんの様に昔みたいな親子になりたいです…
いつも陰ながら応援しています


ガンバってください

長文失礼しました

:07/03/09 08:48
:N901iS
:☆☆☆
#499 [
]
:07/03/09 13:25
:D902iS
:☆☆☆
#500 [
]しィー[めす猫
]
:07/03/09 14:56
:SH902i
:☆☆☆
#501 [
]
留守電になる母。
しびれを切らせて,
留守電にメッセージを入れた。
意味ないけど。
『終わった。マックにおるで』
でも不安になった友梨は
自宅に電話してみた。
でたのは祖母
:07/03/10 19:18
:D902iS
:☆☆☆
#502 [
]
母からも自宅に
電話があったらしい。
文化センターで
待ってるのに来ないって・・・
(ヤバイ!!!)
祖母にマックにいると
電話をかけてもらった。
留守電なんて
入ってないらしい・・・
じゃあ友梨誰に迎え頼んだんだよ!!!笑
てか笑えねぇー

:07/03/10 19:22
:D902iS
:☆☆☆
#503 [
]
確実に説教食らう。
『はぁ〜・・・』
そりゃため息も出るさ。
帰りの車ん中
絶対やばいよ・・・
コンビニの前の段差に
座り込み
ボーっとする暇もなく
博が戻ってきた。
:07/03/10 19:24
:D902iS
:☆☆☆
#504 [
]
「電話、どやった?」
心配そうに聞く博に
カードを返しながら
『大丈夫やった。もうすぐ来るってさ。』
って。全然大丈夫なんかじゃないのに・・・
恥ずかしいから
知らない人の留守電に
メッセージ入れたのは
黙っといた。笑
バカにされそうだし!!
:07/03/10 19:28
:D902iS
:☆☆☆
#505 [
]
『今日はありがと。楽しかったよ!!』
「俺も〜!!」
まだ離れたくない。
もっと一緒にいたい。
バイバイしなきゃいけない
と思うと
何だか急に
寂しくなった。
友梨が帰って。
って頼んだのに
矛盾してるなぁ〜自分。
:07/03/10 19:31
:D902iS
:☆☆☆
#506 [
]
「気をつけて帰れよ!!」
『うん。大丈夫。博もね?また夜電話する。いつもの時間でいい?』
「うん。待っとるさ。」
う"・・・
どおしよう・・・
泣きそう!!
友梨は
博に軽く抱きついた。
:07/03/10 19:33
:D902iS
:☆☆☆
#507 [
]
本とはね。
チューしたかったけど
公共の場だから
我慢したの。
アタシは別に
かまわないけど
博嫌だろうから 笑
ギューッてして
背中ポンポンってして
博は友梨から離れた。
「『バイバイ』」
博の後ろ姿
見えなくなるまで
ずっとずっと見てた・・・
:07/03/10 19:36
:D902iS
:☆☆☆
#508 [
]
一人になったら
余計寂しくなって
『戻ってきて』
って電話しようと
公衆電話を手に取った。
けど・・・
現金使えなかったんだ・・・
それから
ずっとマックの駐車場に
座り込み待ってた。
もちろん言い訳は
バッチリ考えてある。
:07/03/10 19:40
:D902iS
:☆☆☆
#509 [
]
博が帰ってから
大分たつ。
外は少し肌寒くて・・・
さっきからくしゃみして。
立ったり座ったりを
繰り返す。
『遅いよぉ・・・』
ってついつい声が漏れる。
結局、車に乗ったときは
六時過ぎてて・・・
でも説教は
最初の5分ほどだった。
:07/03/10 20:06
:D902iS
:☆☆☆
#510 [
]
GEO行って
今日のお詫びに
友梨のおごりで
DVD借りた。
その後は
家着くまで爆睡してたから
説教するにも
出来なかったんだと思う
だいぶ母の扱いも
上級化してきた!!
何て思う今日この頃。
:07/03/10 20:10
:D902iS
:☆☆☆
#511 [
]
ついでに
友梨もCD借りた。
mihimaruGTのアルバム。
裕クンがいつも
車で聞いててたCD。
これ聞くと
"元気出さなきゃ!!"
って思うから。
なんか好きになった。
初めてmihimaruの
存在を知った 笑
:07/03/10 20:13
:D902iS
:☆☆☆
#512 [
]
・・・―――。
昨日のことが懲りてか
朝母が部屋に入ってきて
「昼間だけよ!!夜は返しなさいね。」
と携帯を返してくれた。
あ〜神様!!
仏様!!
母上様〜!!!笑
:07/03/10 20:16
:D902iS
:☆☆☆
#513 [
]
『やっとでわかったかぁ〜』
なんて可愛くないこと
言ったけど
ホントはめちゃくちゃ
嬉しくて
母が部屋を出ていくか
行かないかに
『やった!!!』
って思わず笑顔で
ガッツポーズ!!
直ぐに博にメールした。
:07/03/10 20:19
:D902iS
:☆☆☆
#514 [
]
なかなか小説を
更新できなかったのは
昼間しか携帯がなくて
時間がなかったから。
なによりも
博との時間を大切にしたい。
博も
昼間だけでも
メール出来るようになって
嬉しいって言ってくれた。
:07/03/10 20:37
:D902iS
:☆☆☆
#515 [
]
それから毎日
"おはよう"から始まる
友梨達のメール。
博気づいてた?
博の朝一の絵文字は決まって
"おはよう


"
だったんだ。
だからね
それに気づいて
真似してみたり。笑
:07/03/10 23:15
:D902iS
:☆☆☆
#516 [
]
朝から始めたメールは
休み時間も続く。
たまに授業中も!!笑
これがまたバレないから
調子に乗ってた
放課後は
博遊びに行くこと多くて。
でも絶対メール返してくれてた
『気〜つかわんでいいのに』
とか言いながら
ホントは嬉しかった。
友梨の事
大事にしてくれてるなって
:07/03/10 23:20
:D902iS
:☆☆☆
#517 [
]
初めてだった。
こんなに思ってくれる人。
こんなに大切にしてくれる人。
友梨今まで
男運なかったみたい。笑
もっと早く出会ってたら
何か変わってたかな?
ううん。
もっと早かったら
友梨達は出会ってないもんね
お互い他の誰かを
愛してたもんね・・・
だからいいんだ。
友梨達が出会ったのは
あの日でいいんだ
:07/03/10 23:26
:D902iS
:☆☆☆
#518 [
]
親が帰ってくる五時半に
携帯を返す。
五時半になると
『そろそろ携帯返すでまた後でね。いつもの時間に電話します』
って。
それから毎日十時になったら
電話するんだ!!
博が眠くなるまで。
:07/03/10 23:28
:D902iS
:☆☆☆
#519 [
]
博すごい
ヤキモチ妬きなんだ。
笑っちゃうくらい
心配性なんだ。
友梨もだけど!!笑
友梨今まで付き合ってきて
嫉妬とか束縛とか
まったくなくて
すごい憧れてた。
なんか
思われてるなぁ〜
って実感できるから。
:07/03/10 23:32
:D902iS
:☆☆☆
#520 [
]
毎日お互いの
今日の出来事を話す。
他愛のない話ばっかり。
どうでもいいことも全部。
それで女の話が
出てきたときなんか
友梨拗ねて黙り込むの
『その子博が好きなんだよ』
とか意味わかんないこと
何の根拠もなく言ってみたり
でもそれは博も一緒。
:07/03/10 23:36
:D902iS
:☆☆☆
#521 [
]
友梨の電池パック
壊れかけでさ。
すぐ電池なくなっちゃう
だから毎日
充電器持ち歩いてた。
いつ電池がなくなっても
博にメール返せるように。
それで隣のクラスの
神野ってやつが
よく充電器借りにきた。
その話した日なんか
博,ヤキモチ妬いて拗ねて。
:07/03/11 05:36
:D902iS
:☆☆☆
#522 [
]
「なんで友梨が貸すんだよ!?」
とか
「そいつ友梨のこと好きやし」
とか言ってさ。
ホント可愛いよね。
ついついニヤけて
ワザと言わなくていいような
事話してヤキモチ妬かせた
日もあった。
だって嬉しかったんだもん
:07/03/11 05:40
:D902iS
:☆☆☆
#523 [
]
そんなこんなで
毎日プチ喧嘩みたいになって
友梨拗ねると
何も喋らなくなる。
「シカトか!?」
って聞かれると
「うん。」
って素っ気なく言ってみる。
でも博怒ったこと
一度もないよね
ホントに優しい人・・・
:07/03/11 05:45
:D902iS
:☆☆☆
#524 [
]
「友梨〜そろそろ眠くなってきたで寝よ?」
『え〜もぉ眠いの?』
って抵抗する。
もっと話してたい。
けど・・・我慢我慢!!
友梨は博と話してると
癒されて元気になる
テンション上がる。
だから眠気も飛んでく 笑
『わかったぁ〜☆』
:07/03/11 05:49
:D902iS
:☆☆☆
#525 [
]
「ごめんな。明日は俺から送るよ」
友梨達は毎朝メール送るの
順番にしてた。
っていっても
ほとんど友梨から送ってる
明日は友梨の番なのに
急にどうしたのかな?
「長文で送るでな!!」
とかまたまた急に
どうした!?
:07/03/11 05:53
:D902iS
:☆☆☆
#526 [
]
『なんで長文?』
「なんとなくやさ!!」
いつも
"おはよう
昨日も電話ありがと
今日も学校頑張ろうな"
ってお決まりのパターンの
博が長文なんて
打てるはずない。
って思って
ちょっと意地悪してみた。
:07/03/11 05:57
:D902iS
:☆☆☆
#527 [
]
『長文って何文字ぐらい?』
「画面いっぱいくらい?」
少なっ!!
『少ないよ。笑』
「え!?ならどんぐらいよ?」
ん〜・・・
何文字にしよっかなぁ〜
あっ!!!!!
:07/03/11 06:01
:D902iS
:☆☆☆
#528 [
]
『1025文字がいいな』
「1025?なん?25って半端」
『記念日だよっ!』
博は納得したように
返事をすると
「任しとけ!!」
って言ったから
明日の朝を楽しみにして
今日は寝ることにした。
:07/03/11 06:04
:D902iS
:☆☆☆
#529 [
]
次の朝。
いつもよりメールが遅い。
学校へ行く支度をしながら
何度も携帯を見る。
けど全然来なくて・・・
もう登校しようと
携帯をとった時だった。
受信画面に変わり
テロップには
博 /キモかったらゴメンな
『きたっ!!』
って急いでメールを開いた
:07/03/11 06:10
:D902iS
:☆☆☆
#530 [
]
受信メール
06/11/15 07:49
博
キモかったらゴメンなぁ




――――――――――――――――
おはよう





電話での予告通り『1025文字』打ち
たいと思います

性格には打ち
ます
…………と気合いを入れて
みたけど冷静に考えると難しいなぁ




ってか『1025文字』って
メッチャ多くないですか
不可能な雰
囲気が漂っとる今日この頃ですけど
……………ユリとの約束を守るために
『1025文字』のメール送ります




:07/03/11 06:24
:D902iS
:☆☆☆
#531 [
]
今日は
おはようの後の絵文字
ちょっと違った。
《…》多すぎだよ!!
漂っとる今日この頃
ってどんなだよ!!
なんて思いながらも
この先に続く
長い長い文章を
ゆっくりと読んでいく
:07/03/11 06:27
:D902iS
:☆☆☆
#532 [
]
とりあえず昨日(今日)はゴメンなぁ


せっかくユリが電話してくれたのに、俺は
と言えば……友達にメール返したり、話
聞いてなかったり、寝たふりしたり、幽
体離脱しとったりで………
まぢもう
しわけないわぁ


ホント毎日ごめん
なさい
それとこんな馬鹿でヤキモチ妬き
な男でゴメンな




まぢユリをほか
の男に取られたくないんやさ
やもん
で中途半端なタイミングで嫉妬してまうの
そこんとこ理解してください

:07/03/11 06:35
:D902iS
:☆☆☆
#533 [
]
言われてみると確かに
友達にメール返してる。
けど友梨別に平気だよ?
そっちより
話聞いてなかったのかよ!!
ってつっこみたいね。笑
『中途半端なタイミングってどんなだよ!!常にタイミングとか気にせず妬いてんじゃんか!!笑』
って言いながら
すっごい笑顔だ・・・
他の男のトコなんか
行くわけないじゃん
:07/03/11 06:39
:D902iS
:☆☆☆
#534 [
]
それと毎日の電話ありがと

ブ
ッチャケすげぇ




嬉しいんや
お

俺はまぢ幸せ者です


ホント愛してます


絶対ユリを
離さんでな


ってかユリが電話
切るときの『バイバイ』って声がまぢ
好きなんやって
←どうでもいい
か
ワラ
ってかこれでピッタシ『1025文字』だ
とおもいます


:07/03/11 06:45
:D902iS
:☆☆☆
#535 [
]
迷惑かなって思ってた
毎日の電話。
嬉しいって
思っててくれたんだ・・・
それから
バイバイって言うときの声?
って思ってて
『バイバイ』
って言ってみたけど
自分じゃわかんない。笑
"離さんでな"
離れないよ。
友梨も離さない。
:07/03/11 06:50
:D902iS
:☆☆☆
#536 [
]
嬉しくて
嬉しくて
朝から流したうれし涙。
"ずっと一緒だよ。
約束だからね?"
直ぐに保護すると
博に返事を返した。
1025文字は打てないけど
友梨も長文で送った。
2人の距離は
また少し近づいた
:07/03/11 06:55
:D902iS
:☆☆☆
#537 [
]
:07/03/11 07:46
:D902iS
:☆☆☆
#538 [
]
:07/03/11 07:46
:D902iS
:☆☆☆
#539 [
]
:07/03/11 08:00
:D902iS
:☆☆☆
#540 [
]
:07/03/11 08:01
:D902iS
:☆☆☆
#541 [
]
:07/03/11 08:02
:D902iS
:☆☆☆
#542 [
]
:07/03/11 10:25
:D902iS
:☆☆☆
#543 [
]
それはあまりに突然で
友梨・・・信じてなかった。
人間の五感
そして・・・
限られた人達に与えられた
特別な感覚。
第六感。
:07/03/11 10:28
:D902iS
:☆☆☆
#544 [
]
嬉しいニュースが
飛び込んだ
牧野家 一泊二日
ディズニーランドの旅!!
ずっと行きたいって言ってた
ディズニーランド。
めちゃくちゃ行きたかった。
だけど友梨は行かない。
友梨はランドより
行きたい場所がある。
博んとこっ!!!笑
:07/03/11 10:32
:D902iS
:☆☆☆
#545 [
]
このニュースはすぐに
博に教えた。
11月23日。
二回目のデート決定!!
親がいないから
朝一のバスで藤岡を出て
最終で帰ってくる。
『9時間も一緒だよ〜』
ってハイテンション♪
:07/03/11 10:51
:D902iS
:☆☆☆
#546 [
]
親には
卒業旅行で行くから。
今部活休めないから。
とか理由付けて断った。
意外とアッサリ了解されて
祖母と友梨を残し
明日の早朝
東京へ出発します!!!
:07/03/11 10:53
:D902iS
:☆☆☆
#547 [
]
久々の東京に
みんな凄く嬉しそうだけど
多分それに負けないくらい
友梨も張り切ってた!!
「ねぇねぇ〜友梨〜友梨のパンプス貸してくんない?」
『あ〜どうぞどうぞ。』
じゃあ友梨
何履いてけばいいんだよ!!
って思ってたけど
部活って事になってるから
言えるはずなかった・・・
:07/03/11 10:57
:D902iS
:☆☆☆
#548 [
]
鏡の前で
服を合わせながら
ご機嫌な母の隣の部屋で
友梨も鏡の前で
ファッションショー 笑
好きな人に会う時って
やっぱ可愛くありたいじゃん?
タンスの中は空っぽ
部屋中に散らかった雑誌と
脱ぎ捨てられた服の山。
なかなか決まんない。
:07/03/11 11:01
:D902iS
:☆☆☆
#549 [
]
ストリートな博に
服を合わせるべきかな?
初めての私服デート
ってのもあって
かなり迷う・・・
迷った割には
以外に普通の服。
あんま張り切ってんのもねぇ
博そんな気にしなさそうだし!!
:07/03/11 11:05
:D902iS
:☆☆☆
#550 [
]
―当日―
朝5時半に起きた。
こういう日は
目覚ましよりも
微妙に早く目が覚める。
今日は前回より
爽快な目覚め!!笑
顔洗って
歯磨いて
ご飯食べて
着替えて
アイロンかける。
:07/03/12 00:07
:D902iS
:☆☆☆
#551 [
]
『いってきまーす!!』
元気良く家を飛び出して
鼻歌なんて歌っちゃってさ♪
7時20分発のバスに乗り
一時間半のバスの旅。
いろんな事考えた。
いや、今日の妄想だな!笑
早く会いたくて
早く抱きしめたくて。
早くあの笑顔に会いたくて・・
:07/03/12 09:52
:D902iS
:☆☆☆
#552 [
]
藤岡町最後のバス停で
乗ってきた学生が
友梨の通路挟んで隣に
座った。
目があった。
『「あ――――!!」』
「牧野じゃん!」
『大谷じゃん 笑』
中学ん時同じクラスで
まぁまぁ仲よかった奴。
卒業以来だ。
:07/03/12 10:01
:D902iS
:☆☆☆
#553 [
]
『久々やねぇ〜元気しとった?てか部活け?』
「まぁな〜。めんどくせぇよ」
―――――――
大谷のおかげで
いつもより早く大山に
付いた気がした。
駅に着くと
博に着いたよってメールする。
:07/03/12 10:09
:D902iS
:☆☆☆
#554 [
]
寒いから中で待つ。
窓からずっと外見てた。
落ち着かなくて。
博の姿探して・・・
(あっ!!きたっっ!!)
なのに気付かない振りして
慌てて座り直し
携帯をいじってる振りした。
ガタンッ!!
バンッ!!
カチャ・・・
ガラガラガラガラ
:07/03/12 11:27
:D902iS
:☆☆☆
#555 [
]
「・・・」
『おはよっ』
って・・・
ねむそ〜!!!笑
しかも寒そう!!
それもそうか。
博昨日クラスの人達と
森クンちで麻雀してたから
オール明けだもんね!!
いろいろ話しながら
博の家へ向かう
:07/03/12 12:09
:D902iS
:☆☆☆
#556 [
]
コンビニ寄って
お菓子とジュースを買う。
やっぱりカゴにはジャガビー
「一個で足りるか?」
ってどんだけ食う気だよ!!笑
このコンビニには
これから何度も来るんだろうな
店員さん
はやく覚えてね。
このコンビニに来る時
博の隣にいるのは
きっと友梨が最後だから。
:07/03/12 12:15
:D902iS
:☆☆☆
#557 [
]
コンビニを出ると
やっぱり手,繋いでくれる。
友梨冷え性だから
手すっごい冷たくて
だけど右手は
すっごい暖かいよ。
「足の肉揺れとるよ 笑」
『・・・っ/// うるさい!!』
まじ無神経な発言!!
女の子にそんな事言うなんて
:07/03/12 12:20
:D902iS
:☆☆☆
#558 [
]
平気な振りしたけど
傷ついたんだからね!!
好きな人に
そんなこといわれ・・・
「ぷるんぷるんっ♪」
『あー!!ウザイ!!見んなっ!』
「冗談冗談〜笑」
って言いながら
繋いだ手に力を入れて
ブンブン振る。
本気で思ったくせに!!
:07/03/12 12:24
:D902iS
:☆☆☆
#559 [
]
その後
「乗れよ」
ってチャリ指さされたけど
『重いでいいっ!!』
とか言って拗ねた。
「いいさ〜」
『絶対乗らんし!!』
やだもん。
こけに最後に乗ったの
マキでしょ?
友梨そんな軽くないし
:07/03/12 12:42
:D902iS
:☆☆☆
#560 [
]
「さっきの気にしとんの?笑」
笑い事じゃないし!!
もうっ!!
ホントは乗りたいよ?
痩せなきゃね!!
そんな感じで
博の家着いて
博の部屋入った。
:07/03/12 12:47
:D902iS
:☆☆☆
#561 [
]
「ストーブ付けていいよ」
『うんっ』
寒くて寒くて
ストーブの前で体操座り。
陣取った!!笑
博に背向けて
一生懸命真っ赤な手を
暖めてたら
後ろからギューって・・・
すごい嬉しくて
ずっとこうして欲しかった。
凄く落ち着くの。
:07/03/12 12:54
:D902iS
:☆☆☆
#562 [
]
だけど素直じゃないから
さっきの仕返しに
『なぁに?』
って平然と聞く。
「好きやお」
『・・・//』
「何照れとるんよ。お前まじ可愛いなっ」
そう言って
また少しギュッてする。
:07/03/12 13:10
:D902iS
:☆☆☆
#563 [
]
『可愛くないよ〜』
って言ったけど
体は正直で
湯気が出るほど顔が熱くて
同時に
嬉しくて嬉しくて
すごくすごく幸せで
この時間が
ずっと続くんだ。
って何の根拠もなく
そう思ってた。
そう思いたかった
:07/03/12 13:16
:D902iS
:☆☆☆
#564 [
]
博に誘われるままに
ベッドへ行く。
何もしないよ。
博は友梨のこと
ちゃんと見ててくれる。
体じゃない。
「三ヶ月我慢やもんな」
『ごめんね』
「謝んなって」
『でも・・・』
嫌いだからじゃないよ。
好きだから・・・
:07/03/13 13:14
:D902iS
:☆☆☆
#565 [
]
好きだから怖い。
また捨てられたら・・・
って考えちゃう。
失いたくないの・・・
博だけは。
もう嫌なの。
傷つきたくない・・・
体の関係もっちゃうと
忘れられなくなるでしょ?
また求めちゃうでしょ?
:07/03/13 13:17
:D902iS
:☆☆☆
#566 [
]
蘇る悲惨な記憶・・・
こんなにも幸せなのに
隣には大好きな人がいて
その人に抱かれ
好きだと言われ
こんなにも
満たされてるのに・・・
信じることが出来なくて
軽く恐怖症なのかな?笑
ごめん。
忘れることは無理かな・・・
:07/03/13 13:20
:D902iS
:☆☆☆
#567 [
]
「男信じれんのやもんな。しゃーねぇさ。俺が"違う"ってトコ見せてやるし。そしたら信じてな?」
『うん。』
当たり前だよ。
友梨,博は違うってわかるよ。
ヤリ捨てなんてしないよね?
わかってる
けど証明してね。
博はあんな奴らと違うって
:07/03/13 13:24
:D902iS
:☆☆☆
#568 [
]
ホントはね。
抱かれてもいいって思った。
博がそう促せば
友梨は抵抗しなかったよ。
好きで好きで。
好きって言葉じゃ
言い表せなくて
博にチューする。
チューだけじゃ
足りなかったね。
友梨女の子の日だったから
最後まで出来なかったけど。
:07/03/14 09:29
:D902iS
:☆☆☆
#569 [
]
折れちゃいそうな腕枕。
無駄な物は付いてません。
って感じの体。
細い腕に
すらっと長い足。
体脂肪ないだろ。ってくらい
ガリガリの胴体。
こんな華奢な体で
女守れるのかよ。笑
だけど
華奢な体も悪くないな。
って思ったんだ・・・
:07/03/14 09:35
:D902iS
:☆☆☆
#570 [
]
頼りないんだから。笑
そう思ってた博の事。
ホントはいっぱい頼ってた。
全部受け止めてくれる博に
寄りかかってばっかだった。
:07/03/14 09:39
:D902iS
:☆☆☆
#571 [我輩は匿名である]
:07/03/14 17:14
:SH903i
:☆☆☆
#572 [
]
こんな弱そうな体して
強がってばっか。
守ってあげたくなる
なのに
守ってもらってばかりで
大切にしなきゃいけない。
離しちゃいけない。
こんないい人
これから先
絶対いない!!!
:07/03/14 18:27
:D902iS
:☆☆☆
#573 [
]
まだ17のガキが
真剣にそう思った。
嘘なんかじゃない。
今まで普通の付き合い
出来なかった友梨にとって
初めて普通に付き合えた人。
こんなに幸せで
なんか怖いな・・・笑
:07/03/15 11:01
:D902iS
:☆☆☆
#574 [
]
「ねむてー!!」
とか言ってた博が
急に静かになった。
『寝んといてよ〜・・・・ってはや寝とんじゃん!!』
しばらく博の寝顔見て
ホント可愛い //
どれくらい見てたかな?
トイレ行きたくなって
博起こしたのに起きないから
勝手に行くことにした
:07/03/15 11:09
:D902iS
:☆☆☆
#575 [
]
麻雀しててオールやったし
しょうがないか!!
寝顔可愛いから許す!!!笑
博を起こさないように
そっと布団から出ると
下へ降りた。
今からテレビの音がする。
(誰か居る!!!)
黙って借りるのは
なんか失礼だから
声をかけてみた。
:07/03/15 11:19
:D902iS
:☆☆☆
#576 [
]
※訂正
× 今から
○ 居間から
何度も同じ間違い
すみません・・・
:07/03/15 11:21
:D902iS
:☆☆☆
#577 [
]
コンコン・・・
『すみませんっ!』
「・・・・・」
あれ?
次はもう少し大きな声で。
コンコン・・・
『すみませんっ!!』
「・・・・・」
なんでや?居留守か??
:07/03/15 11:23
:D902iS
:☆☆☆
#578 [
]
テレビの音はするのに
返事がない。
仕方なく
そっと戸を開け・・・
『失礼しまぁす・・・』
誰もいな・・・
「うわっ!!!びっくりした!!何?何?何!?」
こたつの中から
ムクッと起きあがった女の子
(あ・・妹ちゃんっ)
:07/03/15 11:26
:D902iS
:☆☆☆
#579 [
]
『あの・・・トイレ貸してほしいんですけど・・どこですか?』
緊張しすぎて
なぜか敬語・・・
しかもカタコト。
2つも下なのに!!
「あ?トイレ?トイレ・・・ここ。」
『あ・・ありがとうございます』
こわっ!!
なんでそんな不機嫌なん?
ビビるわぁ〜
:07/03/15 11:38
:D902iS
:☆☆☆
#580 [
]
トイレを済ませ
部屋に戻る。
「あれ?どこ行っとったの?」
って眠そうに博。
やっと起きたみたい。
『トイレ借りた。てか由美ちゃん怖かったぁぁぁ〜』
「は!?由美と喋ったの?」
『トイレの場所聞いただけやけど・・・』
「由美なんて?笑」
:07/03/17 07:25
:D902iS
:☆☆☆
#581 [
]
友梨はさっきの様子を
モノマネ入れて
再現して見せた。
「ヒヒッ笑」
って笑われたけど。
それからコンビニ行って
お昼ご飯と杏仁豆腐買って
また戻ってきた。
博以外と食べるんだよね!
友梨の残した杏仁豆腐
全部食べちゃった。
好きだからかもしれんけど
杏仁豆腐が。笑
:07/03/17 07:30
:D902iS
:☆☆☆
#582 [
]
またベッドでイチャこいて
街へ降りた。
帰りは下り坂だから
チャリの後ろ乗れる。
「ちゃんと掴んどけよ!?」
『はぁぁい(笑)』
って細っ!!!!!
やっぱ華奢だなぁ〜。
改めて体型の差を感じ
ショックを受け
掴んでた手緩めた
:07/03/17 07:37
:D902iS
:☆☆☆
#583 [
]
「バランスとりにくいでちゃんと掴まっとけって!!」
(だってぇ〜・・・)
って思いながら
ギュッと抱きしめて
博に寄り添う
「どした?笑」
『好きやお・・・』
「ありがと〜俺もっ!!」
そんなんしてたら
ゲーセン着いて
UFOキャッチャーやった
なんも穫れんかったけど。
でも楽しかった。
あの店員さんナイスだわ(笑)
:07/03/17 07:44
:D902iS
:☆☆☆
#584 [
]
それから
二回目のプリクラ。
もうぎこちなくないよ。
らしくなってる。
ドキドキすんのは
変わらんけど(笑)
撮り終わって
落書きすんの楽しみだった。
今日は何て
書いてくれるのかな?って。
ふと博の画面を覗くと
思わず抱きついてしまった
:07/03/17 07:50
:D902iS
:☆☆☆
#585 [
]
"やっぱ俺にはユリが必要"
の文字と
"ラビュ ラビュ 夫婦"
のスタンプに
"きっと"
って書いてあったんだ。
そりゃ
抱きつきたくもなるでしょ?
友梨ね,
博でよかったって
心から思ってるよ。
:07/03/17 07:54
:D902iS
:☆☆☆
#586 [
]
「寒くない?」
そう言って
友梨を抱き寄せて
二人で博のジャンパー入った。
それだけで暖かくて
幸せな気持ちになる。
バスターミナルに着くと
やっぱり帰りたくなくなる。
今日は泊まっていきたいよ・・・
でも博が困るから。
友梨ちゃんと帰ったんだ。
:07/03/18 12:45
:D902iS
:☆☆☆
#587 [
]
それから二日後。
友梨たちは無事?
二ヶ月記念を迎えた。
「今何しとんの?」
いつもの会話。
「携帯かまっとる♪」
「サイトか!?」
『違うよ。友梨ね,小説書いとるの』
:07/03/18 12:48
:D902iS
:☆☆☆
#588 [
]
このサイトで
書き始めた小説は
高校一年の時の大恋愛を
綴った小説であり
この小説の前編でもある。
書き始めた頃
整理の着かないこの気持ちを
まとめようと思い
書き始めた小説。
書き終わったら前に進む。
振り返らない。
そう思ってた。
だけど実際
前に進むって言うのは
簡単な事じゃなくて
振り返ることで
胸が痛んだりもした
:07/03/18 12:53
:D902iS
:☆☆☆
#589 [
]
博とこうして
幸せな毎日を送る事で
過去の傷も癒えた。
いざ書こうと思い
携帯を手にとっても
"あれ?どうだっけ?"
って曖昧にしか
思い出せない事も
多くなってきた・・・
この時感じたんだ。
友梨は翔クンを
思い出に出来てる。
前に進めたんだって。
絶対忘れられないと
思っていた大恋愛。
友梨を変えたのは・・・
あなたでした
:07/03/18 12:57
:D902iS
:☆☆☆
#590 [
]
しばらく放置してた
小説だったけど
意外にもファンの子がいて
沢山の人が
友梨の更新を待っててくれた
それで・・・
書ききることを決意し
また少しずつ
更新したんだ。
もちろん博は嫌がってた。
過去の男との小説なんて
って凄い嫌ってた。
:07/03/18 13:01
:D902iS
:☆☆☆
#591 [
]
でも完結するの
応援してくれてね
だから友梨
博が読んでるなんて
知らなくて
ビックリしたんだよ?
『完結したよ』
って言ったときだった。
「読んだよ」
って博が言った
:07/03/18 13:04
:D902iS
:☆☆☆
#592 [
]
age
続きが気になります
:07/03/27 22:41
:D902iS
:☆☆☆
#593 [
]
書かないんですか

?
:07/03/28 14:10
:F902iS
:☆☆☆
#594 [
]
長い間放置すみません。

サン

サン
ageありがとぉございます

:07/03/28 16:19
:D902iS
:☆☆☆
#595 [
]
「読んだよ。」
え???
はいっ!?
『何で知っとんの!?』
とても驚いた。
仮名だし
博も知らない友梨の過去。
どうして友梨の小説
わかったの?
:07/03/28 16:23
:D902iS
:☆☆☆
#596 [
]
「カンやさ(笑)」
友梨は
不思議でならなかった。
あんなに沢山ある
C-BOXの小説の中から
カンなんかで
わかるはずない。
しばらく放置してて
板下がってたし・・・
なんで?
:07/03/28 16:26
:D902iS
:☆☆☆
#597 [
]
どうしてかと
何度問いただしても
博が口を割ることはなかった。
ただ不思議な
発言を多々・・・
「言ったら殺される」
「シックスセンス」
何言ってんのか
わかんなくて
しつこく聞いたら
「この話はやめて」
って言い出した。
:07/03/28 16:30
:D902iS
:☆☆☆
#598 [
]
それから博は
この話題を
とても嫌がるようになり
しまいにはキレてくる。
アタシはこの話題は
しちゃいけないんだと
言い聞かせ
いつか話してくれるまで
待つことにした。
そんなある日の夜。
いつものように
電話していると
:07/03/28 16:32
:D902iS
:☆☆☆
#599 [
]
『〜じゃん?で,その子が・・』
「あ・・・」
『ん?どした?』
「三日後。地震くるぞ,多分。気をつけろよ。そんだけ。」
そんだけ。
ってアンタ・・・

意味がわかるはずがない
『何でわかるの?』
:07/03/28 16:35
:D902iS
:☆☆☆
#600 [
]
「シックスセンス。」
『はいはい(笑)』
「まぁ当たるか知らんけどな」
当然信じるはずもなく
気にもとめなかった。
博の性格だし
からかってるだけだって・・
そう思ってた。
:07/03/28 16:38
:D902iS
:☆☆☆
#601 [
]
そして迎えた三日後。
何事もなく一日が過ぎ
いつものように
まったり電話。
その時だった!!
ガタガタと音を立て
部屋が揺れた。
地震っ!!!!
:07/03/28 16:41
:D902iS
:☆☆☆
#602 [
]
六時半過ぎだった。
小さな地震が起きた。
友梨は
怖さのあまりに
鳥肌が立った。
地震じゃない。
博にだ。
「ほら〜ゆったろ?小さくてよかったな。」
『……』
:07/03/28 16:43
:D902iS
:☆☆☆
#603 [
]
うそでしょ・・・
うそって言ってよ・・・
てか何コレ・・・
驚くのも無理ない。
そう。
三日前,博が予言した
地震が本当にきたんだから。
「これが俺の力。信じる?」
『うそだ・・・ありえない。何これ!?えっ!?えっ!?』
:07/03/28 16:47
:D902iS
:☆☆☆
#604 [
]
それからしばらくして
友梨は博の力を
知ることとなった。
"シックスセンス"
博が友梨の小説を
探し出すことが出来たのも
その力らしい。
友梨はその力に興奮し
ほら一ヶ月後の友梨だ。
とかいろいろ聞いてみた。
:07/03/28 16:50
:D902iS
:☆☆☆
#605 [
]
きっと博には見えてたね。
二人の未来。
友梨と博の
これからも。
全部全部――――。
知らなくていい未来も
そこにはあった・・・。
:07/03/28 16:52
:D902iS
:☆☆☆
#606 [
]
「一ヶ月後の友梨は痩せとるな。」
『まじで〜?やった♪』
「二ヶ月後の友梨は元に戻って・・・制服姿で踊っとるぞ(笑)」
『なんだそれ〜?』
「知るかよ

3ヶ月後の友梨は〜・・・・・」
『うんうん!!』
「ガリッガリやぞ!?」
:07/03/28 16:56
:D902iS
:☆☆☆
#607 [
]
この時はまだ
知らなかったんだ。
言葉を深くまで
追求することもせず
"痩せる"
と言うことが嬉しかった。
『博は〜?ねぇ、博の未来はぁ?』
呑気な友梨の問いかけに
博の言葉は
あまりにも現実離れ
したものだった・・・
:07/03/28 17:00
:D902iS
:☆☆☆
#608 [
]
「俺さぁ・・・四月に死ぬかも。」
え・・・・
今なんて?
『冗談キツイよ〜(笑)』
「まじまじ!!俺の3ヶ月後が見えん。」
『何言って・・・』
「本当やさ。まじかよ・・・俺命短っ!!(笑)」
:07/03/28 17:03
:D902iS
:☆☆☆
#609 [
]
なんで・・・
なんで笑ってんの?
冗談だからだよね?
『きっと3ヶ月後までは見えんのじゃない?』
そうだよ。
きっとそう・・・。
「いや。俺だけ見えん。友梨も和也も祥平も。みんなみえる。だけど俺だけ・・・」
嘘だよ。嘘だ。
そんな事あるはずかない。
:07/03/28 17:07
:D902iS
:☆☆☆
#610 [
]
博の方が
ずっとずっと怖いのに。
ショックなんて言葉じゃ
言い表せなかった
だろうに・・・
なのに
友梨大泣きして。
死なないで。
って。
友梨を置いていかないで。
って泣き続けた。
:07/03/28 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#611 [
]
いつもなら
「嘘やさ。ばーか(笑)泣くなって」
って言ってくれるのに
友梨がどんなに泣いても
言ってくんなかった。
信じたくないのに。
涙が出るのは
やっぱり怖いから。
失いたくない・・・
:07/03/28 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#612 [
]
大切な人が
こんなにも元気なのに
いなくなるなんて
信じられないし
信じたくない。
だってまだ17だよ?
神様・・・
連れて行くには
まだ早くないですか?
博が何をしたんですか?
こんなにも
優しい人なのに・・・
:07/03/28 18:26
:D902iS
:☆☆☆
#613 [
]
『死ぬときは一緒だよ。』
「いや。」
あっさり断られた。
『やだ。友梨が博守る!!』
「無理やな。」
確かに
そうかもしんないけど
やってみなきゃわかんない。
:07/03/28 18:29
:D902iS
:☆☆☆
#614 [我輩は匿名である]
:07/03/28 22:02
:SH902iS
:☆☆☆
#615 [
]
応援age
:07/03/30 14:27
:D902iS
:☆☆☆
#616 [
]
:07/03/30 16:06
:D902iS
:☆☆☆
#617 [
]
断固として
博の未来を受け付けず
電話越しに
"いやだ いやだ"
と泣き続ける。
「どうしようもない」
そんなこと言わんといて。
友梨の寿命が縮んだって
構わない。
もっと一緒にいたい・・・
お願い・・・
:07/03/30 16:12
:D902iS
:☆☆☆
#618 [
]
『運命なんて努力次第で変わるよ!!』
生きることに
もっと執着してよ。
博がいなくなったら
悲しむのは
友梨だけじゃないから・・・
博はそれでいいの?
こんな短い人生で
満足できるの?
この時の博の言葉を
今も忘れることが出来ないでいる・・・
:07/03/30 16:17
:D902iS
:☆☆☆
#619 [
]
「友梨・・・?」
『・・・』
「運命なんてないんやよ。」
一瞬呼吸が止まった。
運命が・・・ない?
:07/03/30 16:26
:D902iS
:☆☆☆
#620 [
]
運命なんてない。
全部必然だから。
人間なんて
神様からしたら
小さいもの。
神様の手の中で
おどらされてるだけ。
だから
運命なんてない。
:07/03/30 16:47
:D902iS
:☆☆☆
#621 [
]
「わかった?」
わかんないよ。
どうして?
怖いとか思ってよ!!
博の言葉の意味は
きっと凄く深いもの。
友梨が思うより
ずっと・・・
:07/03/30 16:57
:D902iS
:☆☆☆
#622 [
]
『友梨にはわからん。』
「解るとき来るさ。」
解るとき・・・
博の言葉の意味が
解る頃はたぶん
もう遅いだろう。
友梨バカだから。
身を持って体験しないと
わかんない。
:07/03/30 17:08
:D902iS
:☆☆☆
#623 [
]
「誰にも言うなよ」
そう言われ
友梨はこの重すぎる現実を
誰にも話せないでいた。
第一,話したところで
信じてもらえるはずがない。
大丈夫。
友梨が一人で守ってみせる。
何を犠牲にしても――――
:07/03/31 16:40
:D902iS
:☆☆☆
#624 [
]
まだ12月。
まだ時間はある
出来るだけ
考えないように過ごした。
おはようから始まるメール。
おやすみと切る電話。
まるで
何もなかったかのような
変わりない日常
唯一変わったことと言えば
夢に魘されるように
なったこと。
:07/03/31 16:44
:D902iS
:☆☆☆
#625 [
]
夢にある人が出てきた。
「幸せになれよ」
目が覚めると友梨は
急いで電話を手にし
ダイヤルを押す。
何コールかして
懐かしい声。
『もしもし?文博?』
:07/03/31 16:50
:D902iS
:☆☆☆
#626 [
]
「ゆりっ!!コレ何?家電?てかケー番変えたやら?繋がらんかった」
『あー・・・ごめん』
悪びれた様子もなく
一応謝る。
番号を変えてから
必要最低限の人にしか
番号を教えてなかったし
アドレスも消したから
文博に教えるはずがない。
:07/03/31 16:55
:D902iS
:☆☆☆
#627 [
]
ましてや男なんて。
博以外
特に必要ない。
ただ相談相手とか
お世話になった先輩には
一応教えた。
文博の番号は・・・
なんとなく覚えてた。
もう友梨の中で
文博は特別じゃない。
:07/03/31 20:51
:D902iS
:☆☆☆
#628 [
]
「久々やなぁ〜どした?彼氏にぞっこんの友梨が電話してくるってことは,別れたとか?喧嘩?何かあったんやら?」
文博は一人で
テンポよく喋ってる。
確かに
『彼氏出来たから連絡してこんといて』
って言ったのは友梨やしな。
何かあったって思うのは
自然な流れ
:07/03/31 20:58
:D902iS
:☆☆☆
#629 [
]
文博の近況なんか
右から左。
そんな事どうだっていい。
興味ない。
『友梨の話きいてよ。アンタの近況やら聞くのはその後。』
でた!!
超自己中発言。
「はい。すみません。なんでしょうか?友梨様」
と文博。
:07/03/31 22:21
:D902iS
:☆☆☆
#630 [
]
とは言ったものの・・・
"誰にも言うな"
って言う博の言葉が
頭から離れず
喉まで出かかった言葉を
何度も飲み込んだ・・・
だけど
やっぱり怖かった・・・
ごめんね,博――――。
:07/03/31 22:28
:D902iS
:☆☆☆
#631 [
]
―――――。
『信じて・・・お願い!!』
「本気・・・?」
泣きながら話す友梨に
気を使ってか
文博はそっと問いかける。
『お願い・・。』
:07/04/02 08:16
:D902iS
:☆☆☆
#632 [我輩は匿名である]
あげます!!!


:07/04/02 15:50
:D902i
:☆☆☆
#633 [
]
「信じるよ。友梨がそんな真剣やもんな!!大丈夫か?」
『大丈夫なわけないじゃん』
それから一時間ほど
話して電話を切った。
当然眠れるはずもなく
朝を迎え
何もなかったかのように
学校へ行く。
もうすぐクリスマスだ。
:07/04/04 14:10
:D902iS
:☆☆☆
#634 [
]
クラスの話題は
クリスマス一色。
彼氏がいる子で固まって
雑誌とかみながら
いろいろ語ってる。
かたやフリーの子も
集まってクリスマス会を
するらしい。
友梨はどちらともなく
ミナと2人で
クリスマスの計画中!!
:07/04/04 14:13
:D902iS
:☆☆☆
#635 [
]
初めて二人で過ごす・・・
ううん。
初めて彼氏と過ごす
クリスマス。
今までクリスマスはずっと
フリーだったから
今年は
クリスマスが近づくにつれ
ドキドキワクワクしてた。
:07/04/04 14:20
:D902iS
:☆☆☆
#636 [
]
博とも
クリスマスの話題で
盛り上がってた。
バカップルな友梨達だから
それはもう
幸せそうで。
これから起こる悲劇を
誰が予想しただろう・・・
:07/04/04 14:23
:D902iS
:☆☆☆
#637 [
]
:07/04/04 14:28
:D902iS
:☆☆☆
#638 [
]
:07/04/06 04:34
:SH902iS
:☆☆☆
#639 [
]
―2006.12.24―
AM 08:32
藤岡発 大山行きバスに
乗った。
イヴのバスは
沢山の人が乗ってて
友梨の大嫌いな
アイツもいた。
友梨はそいつと離れた
席に座った・・・・
「あれ?友梨ちゃん?」
:07/04/06 12:54
:D902iS
:☆☆☆
#640 [
]
えっ?
『あれ!?美優ぢゃん!!』
声の主は
同じクラスのアイドル
小花美優。
小学校の時から
モデルやってて
すごい可愛い子。
「博サンのとこ?」
『うんっ♪美優は・・・彼氏できたの?』
:07/04/06 12:57
:D902iS
:☆☆☆
#641 [
]
「あれ?言ってなかった?」
『聞いてないよー(>_<)』
この間別れたばっかで
クリスマスはフリーだ!!
とか言ってたのに
やっぱ可愛い子は違う。
彼氏は2つ上の社会人で
大山の人らしい
:07/04/06 13:01
:D902iS
:☆☆☆
#642 [
]
写メを見せてもらうと
まさに美男美女!!
『めちゃくちゃお似合いじゃん!!!』
と思わず声をあげるほど。
「そんな事ないよ

釣り合わない。」
いえいえ。
あなた十分美しいです。
「カッコイイ彼氏とか羨ましいな〜笑」
:07/04/06 13:04
:D902iS
:☆☆☆
#643 [
]
別にカッコイイ彼氏が
欲しい訳じゃない
友梨の中では博が
一番だし。
ハッキリ言って
美男はタイプじゃない。
一応会話の流れとして
言っただけだったんだけど
思わぬ返事が返ってきた
:07/04/06 13:08
:D902iS
:☆☆☆
#644 [
]
「アタシは友梨ちゃん達みたいなカップルいいな。って思うよ?お互い無理してない感じ。すごいお似合いやと思うよ。」
『・・・///』
友梨は単純だから
誉められると照れます。
そのまま言葉を受け入れ
喜びます。
『ありがとっ!!』
:07/04/06 13:11
:D902iS
:☆☆☆
#645 [
]
でも美優は
無理して付き合ってんのかな?
可愛い子も
大変なんだな。
友梨普通でよかった(笑)
(お似合いかぁ〜///)
やっぱり照れる
:07/04/06 13:13
:D902iS
:☆☆☆
#646 [
]
博は起きてから
ずっとメールくれた。
"もうすぐ着くよ"
とメールを送り
ちょっと遅刻で
大山バスセンターに到着。
待ち合わせは
近くの公園。
:07/04/06 13:16
:D902iS
:☆☆☆
#647 [
]
地下道を走り抜け
公園に着いた。
真ん中のベンチ。
チャリを止めて
友梨に背を向け
携帯をいじってる姿が。
友梨はそっと近づき
『おはよっ☆』
うわっ!!びびったー!!
って・・・・・あれ?
:07/04/06 13:20
:D902iS
:☆☆☆
#648 [
]
「おはよ」
ありゃ?
ビックリせんのかい


『遅くなってごめんね。』
博の隣に座り
アプリやってる博に
寄りかかり
『会いたかった・・』
「俺も〜」
感情こもってない!!
:07/04/06 13:24
:D902iS
:☆☆☆
#649 [
]
まぁいつもこんな感じ。
だけどホントは
喜んでくれてるんだよ。
とりあえず場所変更〜☆
薬局へ向かった。
今日最大のイベントを
行うのに必要な"アレ"を
買いに行くために。
:07/04/06 13:56
:D902iS
:☆☆☆
#650 [我輩は匿名である]
:07/04/06 15:36
:N701i
:☆☆☆
#651 [我輩は匿名である]
:07/04/07 01:52
:N701i
:☆☆☆
#652 [
]
ブーツ履いてきたから
下水の網に
引っかかんないように
よけて歩く。
別に履き慣れてない
わけじゃないけど
何度か躓いた。
「なんでそんなの履いてきたんよ!!!」
って博に怒られた。
だってクリスマスデートだもーん!!
:07/04/07 12:43
:D902iS
:☆☆☆
#653 [
]
「もうそれ履くの禁止や(笑)」
とか意味不明な
禁止令を出された・・・
不二家の前を通った時
ケーキの話になった。
友梨は料理が出来ない。
「いいよなぁ〜手作りケーキくれる彼女」
:07/04/07 12:47
:D902iS
:☆☆☆
#654 [
]
『だって友梨作れんもん。・・・それに昨日バイトやったで作る暇なかったもん!!』
とか言い訳してみる(笑)
でもホントは・・・
昨日バイトから帰ってから
作ったんだ。
焼いてる間に寝ちゃって・・
目が覚めたら焦げてた。
なんて言えない・・・
:07/04/07 12:51
:D902iS
:☆☆☆
#655 [
]
「暇があっても作れんろ(笑)」
はいはい。
そういう事にしとこ。
焦がしたなんて言ったら
笑われる!!!
でも実際無理あった。
11時半を過ぎに帰ってきて
博に電話。
:07/04/07 12:53
:D902iS
:☆☆☆
#656 [
]
博が眠くなるまで話して
電話を切り
急いで台所へ行き
作った。
焦げたらいけないと思い
お風呂も入らずに
オーブンとにらめっこ。
焦げ臭いにおいで目が覚めると
そこには真っ黒な
スポンジが・・・
ショックだったな・・・
:07/04/07 12:57
:D902iS
:☆☆☆
#657 [
]
夜中の三時。
『お風呂っ!!』
とりあえずお風呂入って
布団に入った。
バイトの疲れもあって
勿論爆睡。
そして今に至るわけです。
:07/04/07 13:00
:D902iS
:☆☆☆
#658 [
]
「来年楽しみにしとるでな」
来年・・・・
来年のクリスマスも
こうやって
2人で居られるのかな?
絶対料理勉強しよ!!
チーズケーキと
杏仁豆腐は
絶対絶対得意になるから。
マキチャンのチーズケーキ
忘れさせてあげるから・・・
:07/04/07 13:03
:D902iS
:☆☆☆
#659 [
]
『任しといてっ!!』
そんな感じで
クリスマスケーキは
市販に決まり。
薬局に着いた。
友梨ドラッグストアが
なんか好きだった。
いろんなものあるから。
化粧もしないのに
化粧品みてたり。笑
:07/04/07 13:07
:D902iS
:☆☆☆
#660 [
]
なんとなく通った通路が
オムツのコーナーで
パッケージの赤ちゃん見て
可愛いね
とか
こんな子供が欲しい
だとか
ありふれた会話。
まるで夫婦みた・・・
「なんか夫婦みたいやな(笑)」
うそ・・・///
:07/04/07 13:09
:D902iS
:☆☆☆
#661 [
]
『五年後は夫婦かもよ(笑)』
嬉しくて嬉しくて
思わず腕をとった。
「なんよ急に(笑)」
『夫婦みたいやで(笑)』
神様・・・
好きな人とのクリスマスは
こんなにも幸せなんだね。
友梨の夢は・・・
:07/04/07 13:13
:D902iS
:☆☆☆
#662 [
]
友梨の夢は・・・
この人のお嫁さんに
なることです。
結婚して子供は2人。
頑張って貯金して
一戸建てに住むんだぁ。
休みの日には
家族で遊びに出かけたり
暖かい家庭が欲しい。
普通の平凡な家庭。
愛を知らない友梨でも
作ってみせるから・・・
:07/04/07 13:18
:D902iS
:☆☆☆
#663 [
]
お菓子のコーナー行って
二人でいろいろ選んだ。
ジャガビーなかったから
買ったのはカニチップ??
「どれがいい?」
って聞かれて
カニチップとオー・ザックで
悩んでたら
「俺コレ好きやでコレな」
ってカゴに入れたのは
カニチップ♪
:07/04/07 15:50
:D902iS
:☆☆☆
#664 [
]
例の物を買いに
そのコーナーへ向かう。
初めて目にする
リアルな箱に
興味津々だった(笑)
ゴムってこんな種類
あるんだぁ〜!!
って感心してる横で
さっと箱をとり
カゴに入れる博
(いつもコレ使ってたんかな?めちゃくちゃ選ぶの早い・・)
:07/04/07 15:55
:D902iS
:☆☆☆
#665 [
]
『はあぁ〜』
テンション下がる↓↓
「どうしたんよ?」
『ううんっ!何でもなぁい』
過去は過去!!
博はもう友梨のだもんねぇー
これからいっぱい
一緒になるもん!!
気にしない気にしない・・・
:07/04/07 15:57
:D902iS
:☆☆☆
#666 [
]
レジに並ぶ時
お金払う博より
恥ずかしがった。
クリスマスにゴム買いにきて
いかにも今日ヤリます!
みたいな?
なのに隣のこの男は
フッツーの顔して。
恥ずかしくないのか!?
ははぁ〜ん。
こいつやっぱ買い慣れてる↓
:07/04/07 16:02
:D902iS
:☆☆☆
#667 [
]
店を出て思わず
『恥ずかしくないの!?』
って聞いてしまった。
別に?
らしい・・・
やっぱ友梨が過剰に
反応し過ぎか!?
でも好きな人との
・・・なわけだし...
う"っ・・・
お腹痛くなってきた・・・
:07/04/07 16:06
:D902iS
:☆☆☆
#668 [
]
今日は博の言葉に甘えて
後ろに乗った。
「ちゃんと捕まっとけよ!!」
『うんっ!!お願いしまぁす』
博の家へ向かった。
暖冬のせいで
ホワイトクリスマスどころか
チャリまで乗れてる・・・
良し悪しかな?笑
:07/04/07 16:12
:D902iS
:☆☆☆
#669 [
]
途中コンビニに寄った。
ケーキと
ジャガビー買うため。
二人でケーキの前に
しゃがみ込んで
どれにしようかなぁ〜って。
友梨こういうの
なかなか決めらんなくて
かなり時間かかった。
けど博は
"早く決めろ"とか言わないで
ずっと隣で待っててくれた。
そんな博が大好きだった
:07/04/07 16:16
:D902iS
:☆☆☆
#670 [
]
「友梨の食いたいのでいいでな。俺何でも食えるし♪」
う〜ん・・・
目の前に並ぶ
沢山のケーキ。
苺ショートが2つ
チョコが2つ
ショートとチョコが一つずつ
チーズケーキが2つ
モンブランが2つ
の5種類を手前に並べ
消去法!!
:07/04/07 16:21
:D902iS
:☆☆☆
#671 [
]
『まずモンブランは無し!!』
「嫌いなの?」
『クリスマスにモンブランて気分じゃないだけ。』
同じ理由でチーズケーキも
消去したいところだが
博の好物だから
残しといた。
今年のトレンドは
チョコって言ってたから
チョコ・・・
:07/04/07 16:24
:D902iS
:☆☆☆
#672 [
]
結局二つの味を楽しむ
ってことで
苺ショートとチョコが
一つずつ入ったのに決まった
『半分こしようね♪』
「おうっ」
店員さんに頭を下げると
コンビニを後にした。
サンタの格好した
店員さんいたね。
友梨気付かずにドア
閉めちゃって・・笑
:07/04/07 16:32
:D902iS
:☆☆☆
#673 [
]
お菓子はチャリに乗せ
ケーキは友梨が任された!!
「友梨グチャグチャにしそうやで俺持つわ」
『持てるもん!!!見てよ〜』
って言って得意げに
袋の中を見せるっていう
幼稚な行動とったり・・・
いつもより
着くのが早い気がした。
『お邪魔しまぁーす』
:07/04/07 16:36
:D902iS
:☆☆☆
#674 [
]
部屋に入ると
やっぱり後ろから
ギューしてくれた。
薄っぺらい胸板で。
細い腕で。
ギュっと強く。
それから流れで
キスをした。
:07/04/07 18:01
:D902iS
:☆☆☆
#675 [
]
体を離すと
急に立ち上がり
(汚い)部屋の隅から
袋を持ってきて
「いる?」
って聞いてきた。
そう。
クリスマスプレゼント。
:07/04/07 18:04
:D902iS
:☆☆☆
#676 [
]
感動して
『いるいるいるっ!!』
って首を縦に
振りまくった。
クリスマスカラーの
ラッピング。
友梨は・・・
プレゼント家に忘れました。
バカです。
:07/04/07 18:06
:D902iS
:☆☆☆
#677 [
]
『あけていい?』
「どーぞ」
笑顔で答える博。
中に入ってたのは
サンタさんのキャンドルに
サンタのストラップ。
これがまた
ナイスキャラしてる。
『ありがとーっ!!!!!』
今度は友梨が博を
ギューってした。
:07/04/07 18:09
:D902iS
:☆☆☆
#678 [
]
よく見ると
キャンドルのサンタが
何か持ってる。
『あっ!!!!サックス!!』
ふと思い出したのは
初デートのあの日。
「担当は・・・えっと・・・あっ!テナーサックスです。」
『演技へたー!!』
:07/04/07 18:11
:D902iS
:☆☆☆
#679 [
]
覚えてたんだ・・・
友梨ね
博適当に喋ってて
サックスなんて名前しか
知らないと思ってた。
「嬉しい?」
『めっちゃ!!』
当たり前だよ。
博からのプレゼントだもん。
生まれて初めての
クリスマスプレゼント・・・
:07/04/07 18:14
:D902iS
:☆☆☆
#680 [
]
『可愛くて使えんなぁ〜』
「もしもの時に使えよ。」
『そうする♪』
ストラップはもちろん
携帯に付けた。
友梨クリスマスは
映画行ったり買い物したり
するのに憧れてた。
だけど博といたら
家でまったりするのも
悪くないって思った。
:07/04/07 19:03
:D902iS
:☆☆☆
#681 [
]
さっき買ったケーキ
どっちがショートだチョコだ
ってどうでもいい事
いつまでも
決めらんないでいた。
迷いに迷った結果
どうせ両方食べるんだから
って友梨がショートで
博がチョコをとった。
『はいあ〜んッ(笑)』
「友梨食えよー」
『だめッ!はいあ〜んッ(笑)』
無理矢理食べさせた。
:07/04/07 19:11
:D902iS
:☆☆☆
#682 [
]
ん〜カワユスww
「次友梨な。はいあ〜んッ」
『いいよ〜てかデカいよ!!』
明らかに入らない。
それにわかってる。
「あ〜ん」
とか言って自分で食べて
友梨一人口開けて
馬鹿みるんだから!!
その手にはのらんでな!
:07/04/07 19:16
:D902iS
:☆☆☆
#683 [
]
って・・・・
『¢£%#&*☆$〜!!』
口にべたっと付けられた
生クリームを舐めながら
『もぉ〜っ!!』
「へへっ(笑)」
くぁ〜っ!!!!!
その顔で見ないで!!
友梨また惚れた。
もうハマっちゃって
抜けません。
:07/04/07 19:21
:D902iS
:☆☆☆
#684 [
]
それから
笑いが止まんなくて
苦しんでる友梨を
博がさらに笑わせる。
「この生クリームがおかしいのか!?」
とか
「この角度から見るとおもしろいのか?」
とか。
ちょっと痛い子みたい(笑)
でもそれがさらに
友梨の笑いの壷を
刺激してもう止まんない!!
:07/04/07 19:24
:D902iS
:☆☆☆
#685 [
]
ただ
ケーキ食べてるだけなのに
その時間が
妙に楽しくて幸せで
久々にこんなに
お腹から笑った。
やっと・・・
やっと隣にいるべき人を。
必要としている人を見つけた。
博の人気の秘訣は
ここにあったんだ・・・。
:07/04/07 19:28
:D902iS
:☆☆☆
#686 [
]
「お腹大丈夫?」
さっきから何度も
友梨の体調を
気にかけてくれる。
『大丈夫やよ』
神様お願い!!
今日,博と一つに
ならせてください。
:07/04/07 19:30
:D902iS
:☆☆☆
#687 [
]
予定からすると
今日は生理が来る日。
朝からお腹が痛くて
博に言われたとおり
一応着けてきたんだけど・・・
『来て欲しくないな・・』
「でも・・・無理すんなよ?」
処女をすてたあの日以来
ちゃんとしたHは
してない。
自分の体なんて
どうでもいいって
思ってたから。
:07/04/07 19:34
:D902iS
:☆☆☆
#688 [
]
初対面でも
求められれば
拒むことはしなかった。
一度汚れた体は
もう二度ときれいになんて
なれない。
だから・・・
どうにでもなればいい。
そう思ってた。
だけど今・・・この人に。
博に愛されたいと思った。
本当のセックスを
愛のある行為を
教えて欲しかった。
:07/04/07 19:39
:D902iS
:☆☆☆
#689 [
]
博で満たされることで
過去の汚れも
消える気がした。
過ちさえも
忘れられる気がした。
無性に欲しかった。
変な意味じゃなくて。
好きだから。
マキを忘れて欲しかった。
博を友梨で
埋めてしまいたかった・・・
そうすれば・・・
そうすればあんなことに・・・
:07/04/07 19:44
:D902iS
:☆☆☆
#690 [
]
だけど友梨は
博で満たされることを
許されなかった。
汚いから?
間違ってるから?
本当に欲しいモノはいつも
この手をすり抜けて
通り過ぎる。
どうして?
どうして―――――?
:07/04/07 19:48
:D902iS
:☆☆☆
#691 [
]
「もう?」
『お願い・・・』
自分の体は
自分がよく知ってる
もう時間がない!!
お腹の痛みが増す。
激痛が走る。
『入れて・・・?』
:07/04/07 19:52
:D902iS
:☆☆☆
#692 [
]
まだ完全じゃない
と言う博をせかし
やっと一つになれた。
が。体に異変を感じた。
それは博も同じだった。
ゆっくりと抜くと同時に
体を起こすとそこには
ベットリと血がついた
博が「まずい」って顔で
友梨を見た・・・
:07/04/07 19:55
:D902iS
:☆☆☆
#693 [
]
頭が真っ白になり
言葉を失った。
なんで!!
なんでくるん?
もう少し後だって
いいじゃん。
どうしてダメなの?
一つになって
つかぬ間の出来事。
:07/04/07 19:58
:D902iS
:☆☆☆
#694 [
]
「今日はやめとこ?」
『・・・・』
「拭きな?」
そう言ってティッシュを
渡してくれた。
『あっち・・・向いてて・・・』
「わかった」
恐る恐るティッシュをみると
意外に少なかったが
血が付いてた・・・
:07/04/07 20:01
:D902iS
:☆☆☆
#695 [
]
ずっと友梨に手出さないで
居てくれた博。
我慢できない日も
あったよね?
それでも
待っててくれた。
友梨が信じられるまで。
『ごめんなさい・・・』
言葉より先に
あふれ出す涙。
:07/04/07 20:04
:D902iS
:☆☆☆
#696 [
]
「気にすんなよ。生理現象なんや・・・・」
「泣いとるの?」
『・・・・・ごめん・・・』
謝るしかできなかった。
涙は止まんなくて
博が慌ててこっちに来て
抱いてくれた。
「これからずっと一緒なんやでエッチくらいいつでもできるにか。な?泣くなよ。」
:07/04/07 20:07
:D902iS
:☆☆☆
#697 [
]
悔しかった。
辛かった。
苦しかった。
悲しかった。
どの言葉でも
言い表せない感情が
友梨を襲った。
だけど博は
そんな友梨を
ちゃんと支えてくれた。
:07/04/07 20:10
:D902iS
:☆☆☆
#698 [
]
それから友梨だけ
服を着ると
また布団に入り
続きをした。
博のおかげで
泣き止んだ。
幸いにも布団に害はなく
真っ白なままだった。
今思えば
マキに負けないくらい
シミの一つや二つ
付けとけばよかったと
後悔してる(笑)
:07/04/07 20:13
:D902iS
:☆☆☆
#699 [
]
それからいつも通り
街へ降り
ゲーセンへ向かう。
友梨のわがままだ。
博は
「今日も行くの?」
とか言ってたけど。
友梨は
たまにしか会えない
二人の足跡を
残したかった。
プリ帳とは別に
友梨と博専用のプリ帳を
作り毎回コメント付きで
作ってた。
博の分も
作ってあげた。
:07/04/08 07:31
:SH700iS
:☆☆☆
#700 [
]
これから先
離れてたら不安にもなる。
喧嘩だってする。
だけどそんな時
これを見て
思い出してほしい。
幸せだった時間。
コメントには一日の感想を
友梨の視点で書いた。
:07/04/08 07:35
:SH700iS
:☆☆☆
#701 [
]
イヴの夜
バス停でバスを待つ。
寒いから
手は博のポケットに
お邪魔した。
てを繋いだまま…
途中先輩にも会った。
大嫌いなアイツもいた。
アイツを見ると
今でも怒りが込み上げる
友梨から大切な人を奪い
死にまで追い込んだアイツを
許せないでいる。
:07/04/08 07:45
:SH700iS
:☆☆☆
#702 [
]
不意に涙が
出そうになった。
そんな時でも博は
「俺がおるじゃん。」
って言ってくれた。
そうだよ。
友梨には博がいる。
もう大切な人が
居なくなるのは嫌だった
:07/04/08 07:48
:SH700iS
:☆☆☆
#703 [
]
明日はクリスマス。
友梨と美奈と
博と博の友達の山田クンと
四人で遊ぶ。
予定だった……
のに山田クンが
どうしても車校を休めず
三人で遊ぶことに
なった。
三人で遊ぶんじゃ
なかった…
:07/04/08 07:54
:SH700iS
:☆☆☆
#704 [
]
――クリスマス前。
「広クン行けんらしいで二人で遊んできてよ。」
と美奈に言われた。
でも元はと言えば
彼氏いない歴
年齢と同じの美奈が
今年も一人寂しい
クリスマスだぁ〜
って言うから博に頼んで
男紹介してもらった。
それが広クンこと山田クン。
:07/04/08 18:02
:SH700iS
:☆☆☆
#705 [
]
メールもしたけど
なんせ恋もしない美奈だから
男の扱いがまったくわかんない
いわゆる"ウブ"って奴。
それでテクニシャン友梨様が
いろいろと伝授した。
にも関わらず
まったく効果なし!
相手が悪かったと
後々しることとなる。
:07/04/08 18:10
:SH700iS
:☆☆☆
#706 [
]
それと断れない理由が
もう一つ。
文化祭辺りから
仲良しグループのリーダーから
ハブられ一人でいた美奈。
ほっとけなくて
『友梨と一緒にいな?』
って言った。
それからずっと友梨に
付きっぱなし。
:07/04/08 18:16
:SH700iS
:☆☆☆
#707 [
]
当然クリスマス会も
呼ばれなかった。
友梨は誘われたんだけど
美奈に内緒で行くなんて
出来なかったし断った。
別に優しいわけじゃない。
いろいろあったんだ
友梨達…。
:07/04/08 18:20
:SH700iS
:☆☆☆
#708 [
]
クリスマスは博と過ごしたい。
2ヵ月記念だし。
この日の為に
記念日細工したし!笑
だから博と会う!!
だけど美奈を一人にも
出来なくて
出来上がったメンツは
明らかにおかしかった。
:07/04/08 18:27
:SH700iS
:☆☆☆
#709 [
]
朝美奈パパが
家まで迎えに来てくれて
友梨達はバス停へ向かった。
バス停で待ってると
隣のクラスの眞子が来た。
さらに気まずい・・・
隣で電話してて
友梨達に気付いてない。
電話を切ると直ぐに
突撃した!!笑
:07/04/09 17:37
:D902iS
:☆☆☆
#710 [
]
『おはよ〜朝からすればラブコールですか☆』
お熱いことで。
あ・・・
博にメール返してなかった
「牧野クリスマスなのに先輩とデートしずにミナポンとデートかよ!!」
とりあえず眞子に
理由を話す。
:07/04/09 17:40
:D902iS
:☆☆☆
#711 [
]

訂正

×朝からすればラブコール
○朝からラブコール
すみませんm(_

_)m
:07/04/09 17:42
:D902iS
:☆☆☆
#712 [
]
「どんなメンバーだよ!!てかいいなぁ〜ミナポン。先輩に会えるなんて〜」
ななな・・なにΣ( ̄□ ̄)!
ヤキモチ妬きですから
そりゃこんなん言われたら
動揺せずには
いられません。
『ダメ!!眞子には森君おるじゃんか!!』
:07/04/09 17:45
:D902iS
:☆☆☆
#713 [
]
「冗談やさぁ〜先輩は牧野のやもんな!!ムキになっちゃってぇ〜可愛いなぁ〜牧野っ☆」
『・・・///』
「友梨しょっちゅう眞子チャンにヤキモチ妬いとるんやよ。先輩が眞子の話するもんで〜笑」
って勝手に美奈が

!!
チクんなばかちん!!
あぁ〜友梨ってガキ!
恥ずかしい///
けど好きだから不安になる
好きだからヤキモチ妬く
取られたくないから・・・
:07/04/09 17:51
:D902iS
:☆☆☆
#714 [
]
そりゃ友梨が
めちゃくちゃ可愛くて
細くって
ショートヘアで
博のタイプだったら・・・
自信も着いて
ヤキモチなんて
妬かんかもしれん。
余裕かましとれるかも
しれん。
でも友梨・・・
そんな自信ないしね,
情けない女。
:07/04/09 17:53
:D902iS
:☆☆☆
#715 [
]
バスん中では
いろいろ語った。
眞子の惚気話を
頷きながら聞いて。
美奈の恋愛の話聞いて。
「次友梨やん?」
『え〜特にないよ!めちゃ普通のお付き合いやし(笑)』
「まぢでぇ〜嘘つけよ〜」
って眞子。
:07/04/09 20:48
:SH700iS
:☆☆☆
#716 [
]
本当は嘘。
眞子に負けんくらい
惚気れるよ!!
だって好きやもん。
自慢の彼氏やもん。
惚れられたら嫌やしな。
ここは黙っとくわ。
『まぢまぢ羨ましいな』
とかゆってみる。
:07/04/09 20:59
:SH700iS
:☆☆☆
#717 [
]
駅に着くと
森君がいた。
美奈は駆け寄ると
友梨たちとは反対方向に
仲良く歩いて行った。
今日はカラオケ行って
盛り上がって
博と美奈が仲良くなって
そしたら今度は
山田クンも入れて
四人で遊びたい。
そんな安易な
気持ちだった……
:07/04/09 21:04
:SH700iS
:☆☆☆
#718 [
]
『あっ!!おった☆』
駅で博の姿を見つけた。
「どうしよ…何話せばいいの!?」
さっきまで
先輩に会うの楽しみ
とか言ってた美奈が
急にテンパりだした。
でも久々…
…いや。昨日ぶりに
博に会えて嬉しくて
友梨はそれ所じゃなかった
:07/04/09 21:08
:SH700iS
:☆☆☆
#719 [
]
博に駆け寄ると
ギューしたいのを
我慢して
『おはよ』
て言った。
眠いせいか
このメンツに不満なのか
なんかいつもの
博じゃなかった…
やけどとりあえず
昨日渡しそびれた
クリスマスプレゼントをあげた
:07/04/10 20:44
:SH700iS
:☆☆☆
#720 [
]
欲しい物ない。
なんもいらん。
あるとすれば友梨!
とかわけわからん事
いいよるし
彼氏にクリスマスプレゼントなんて初めてで
正直何あげればいいか
わからん。
やけど毎日使ってくれる物がよかった。
:07/04/10 20:49
:SH700iS
:☆☆☆
#721 [
]
マフラーも手袋もありきたり。
今までにも貰ってそうやし
インテリア系にするか迷った。
博の部屋に合いそうな
カッケー暖簾見つけたし
気泡が浮遊してる
可愛いのも見つけた。
でも
なんかなぁ〜
あんま嬉しくなさそ…
:07/04/10 20:54
:SH700iS
:☆☆☆
#722 [
]
『毎日使ってくれる物…』
一日店をうろつき回り
結局ネックウォーマーと
オソロのストラップ。
博はRを
友梨はHを付けた。
それからプリ帳もっ☆
:07/04/11 05:55
:SH700iS
:☆☆☆
#723 [
]
それから三人でカラオケに向かう。
美奈の隣を歩けば
博独りぼっちやし
博の隣歩いたら
明らかに美奈おりずらいし…
三人の中に
なんとも言えない空気が
流れる………
空気に負けないように
落ちてるテンションを
無理矢理上げて
普通を装う。
:07/04/11 06:00
:SH700iS
:☆☆☆
#724 [
]
結局このままの空気で
カラオケはヤバイと思い
近くにいる森君達と合流し
セガへ行った。
博に会えて嬉しそうな眞子。
それ見て明らかに不機嫌な森君。
めちゃくちゃ怖い…
:07/04/11 06:04
:SH700iS
:☆☆☆
#725 [我輩は匿名である]
:07/04/11 09:28
:SH902iS
:☆☆☆
#726 [
]
プリは撮りたくなかった。
他の女が博とプリ撮るとか
耐えらんない。
たとえ友達で
彼氏がいたとしても。
それくらい友梨は心配性
半端ないヤキモチ妬き。
お菓子取るやつで
コアラのマーチの山を崩す
博を隣で応援!!笑
:07/04/11 12:59
:D902iS
:☆☆☆
#727 [
]
なかなか掬えない。
そういう風に出来てんのか
博が下手なのか。
買った方が安いんじゃないかってくらいお金使って
やっと山を崩した。
取れたコアラのマーチを
みんなに一つづつくれた。
そういうさりげなく
優しいトコ好き。
大好き
:07/04/11 17:12
:D902iS
:☆☆☆
#728 [
]
「袋袋〜」
ってでかっΣ( ̄□ ̄)!
取った量に対して
袋が大きい。
・・・ものすごく。
しかも持つとこにプラスチックのなんか付いてるし・・・
『でかくない!?』
思わずみんな突っ込む
:07/04/11 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#729 [
]
「バカお前この袋はセガでしか手に入らんのやぞ。見ろよ,取っ手までついとる優れモノや」
気まずかった空気は
あっと言う間に消え
ウチラは爆笑した。
眞子が
「先輩まぢ面白いね」
って小さい声で言ってきた。
『惚れんなよっ(笑)』
:07/04/11 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#730 [
]
言わなくても
一緒にいたらわかる。
博のよさ。
人は外見じゃない。
博は友梨に示してくれた。
今さらだけど
友梨ね
一緒にいるうちに
博がカッコイイって思うようになってた。
お世辞じゃないから。
:07/04/11 17:27
:D902iS
:☆☆☆
#731 [
]
一緒にいて
飽きることない。
友梨はこの先
博みたいなパートナーを
探さなきゃいけない。
見つけなきゃいけない。
今更だけど
あんたは最高だった
男として。
人として・・・・・。
:07/04/11 17:31
:D902iS
:☆☆☆
#732 [
]
嫌がる森君を説得し
カラオケへ向かう。
博の隣を歩いてたら
「ミナポン一人にすんなよ。俺じゃなくてミナポンと居ってやれ」
って博に怒られた。
友梨は渋々美奈の隣へ戻り
一人前を歩く博の後ろ姿を
眺めながら歩いた。
途中振り返りながら
話しかけてくれる博の隣へ
行きたくて行きたくて
仕方なかった
:07/04/11 17:40
:D902iS
:☆☆☆
#733 [
]
そんな友梨に
追い打ちをかけるように
美奈が呟く。
「アタシ邪魔やよね・・・クリスマスなのに・・・アタシこんければよかった。友梨も眞子チャン達みたいに並んで歩きたいよね?先輩のトコ行っていいよ」
まるで友梨の心を
みたかのような発言に驚いた。
『そんなことないよ。博は一人でもいいんやさ(笑)邪魔なんて思ってないし〜』
確かに邪魔だなんて少しも思ってない
思ってないんだけど・・・
:07/04/11 17:46
:D902iS
:☆☆☆
#734 [
]
正直
どんどんマイナス思考になり
帰るとまで言い出した
美奈の相手をするのが
疲れてきた。
友達なのに・・・
友梨最低だ。
カラオケに着くと
「やってませ〜ん」
最悪。
:07/04/11 17:49
:D902iS
:☆☆☆
#735 [
]
仕方なく解散し
眞子と森君達は帰っていった。
残された友梨達は
また沈黙になる。
我慢できなくなり
美奈を待たせ博の所へ行き
『美奈帰りたいって・・・これからどうしよう・・・』
美奈が泣き出した。
それを見て,さらにどうしていいか分からなくなった。
:07/04/11 18:32
:D902iS
:☆☆☆
#736 [
]
「ごめん」を繰り返す
美奈を宥めた。
泣かんくていいんやよ。
友梨が無理に誘ったで
ごめんね。って・・・
だけど美奈は
「邪魔してごめん。」
「記念日なのに・・・邪魔してごめん。」
そう言って
喋らなくなった。
:07/04/12 17:02
:D902iS
:☆☆☆
#737 [
]
確かに
一人のクリスマスは可哀想だ。
だけどそれ以上に
二組のカップルの中に
放り込まれる方が
もっと可哀想だ。
美奈の性格知ってて
奇数なんて無理だった。
このメンツじゃダメだった。
なのに・・・
美奈をここまで追い込んだ。
友梨の安易な考えで
ごめんね美奈
:07/04/12 17:06
:D902iS
:☆☆☆
#738 [
]
友梨が悪い。
今にも涙が出そうで・・・
交通量が多いこの通りで
周りがモノクロになる。
頭がうまく回らなくて
側にあったベンチに
腰を下ろした。
博が隣に座り
「今回はちょっとやりすぎたな。今度から気をつけろよ?」
って優しく言った。
:07/04/12 17:11
:D902iS
:☆☆☆
#739 [
]
その声に
我慢してた感情が
止められなくなり・・・
友梨までないてしまった。
泣いている女2人に
男が一人。
不思議な光景だ。
友梨は泣いち
ゃいけないのに・・・
博を困らせちゃいけない
:07/04/12 17:14
:D902iS
:☆☆☆
#740 [
]
友梨は必死に泣き止んだ。
博が場所変えた方がいい。
ってことで公園まで
連れていってくれた。
友梨を挟んで
三人がベンチに並ぶ。
泣きたいのを我慢して
なんども美奈に話しかける。
けど美奈は
一向に口を開こうとしない。
「2人でちゃんと話せよ。また連絡して。」
:07/04/12 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#741 [
]
『えっ!?』
博は立ち上がり
公園を出ていってしまった。
その光景に美奈が
さらに泣き出す。
「アタシより先輩追いかけて。今ならまだ間に合うから・・」
できるならそうしたい。
博怒ったかな?
友梨の事嫌いになったかな?
やだ。
博・・・行かないで。
:07/04/12 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#742 [
]
だめだめ。
泣いちゃダメ。
泣くな友梨。
頑張れ友梨。
ちゃんと話し合うんだ。
大丈夫。
博はわかってくれるから。
今は美奈を
なんとかしなきゃ。
何も喋らない美奈に
一人言のように話しかける
:07/04/12 17:45
:D902iS
:☆☆☆
#743 [
]
だいぶ落ち着いてくると
美奈が口を開いた。
「先輩・・・いいの?」
『大丈夫やって!!笑 友梨達はこんなくらいじゃ平気やで』
とか強がり言ったけど
ホントは不安だった。
怖かったんだよ?
このまま終わったら
どうしようって・・・
「ホントにごめん。」
『いいって。もうごめんって言うのなしなっ!!笑』
:07/04/12 17:49
:D902iS
:☆☆☆
#744 [
]
美奈の手を引き
きた道を戻る。
『今からどうする?』
ってまた泣いとんかいっ!!
なんか喋らんようになったなぁ〜と思ったら
また泣いてた・・・
このまま一緒におっても
泣き止まんやろうな・・・
むしろ距離置いて
落ち着くの待ったほうが
いいかも。
:07/04/12 17:54
:D902iS
:☆☆☆
#745 [
]
『とりあえずこんな状態じゃプリも撮れんし,とりあえず帰る?』
「・・・」
『え?やっぱプリは撮る?せっかく来たし・・・』
「・・・」
返事してよー!!
首振るくらいできるやろ!?
『えーっと・・・(^^;)どうしよっか?美奈きめていいよ。』
「・・・」
なんやこいつ!!
話ならんわ。
:07/04/12 17:58
:D902iS
:☆☆☆
#746 [
]
やっぱ一緒に居っても
泣くだけ止し
泣き止むまで離れよう。
美奈をバスセンターまで
連れて行き
藤岡行き三番乗り場で待つ。
寒いから美奈に
午後ティー買ってあげた。
『友梨の顔見たくないやろうし,泣き止まんからちょっと時間おいて話そ。12時45分発のがあるで。じゃあま・・・』
「やだ待って!!置いていかんといて!!!」
:07/04/12 18:02
:D902iS
:☆☆☆
#747 [
]
『落ち着いたらメールして。美奈は親友やでこんなんで縁切れると思ってないけど…博失いたくないで。ごめん…』
「・・・」
何も言わない美奈を駅に残しウチラは別れた。
博に電話をする。
『今どこ?』
「コンビニ。ミナポンは?話合ったんか?」
『一応…今駅におるの。来て…?』
「来て下さいやろが!!」
え…?
:07/04/12 19:17
:SH700iS
:☆☆☆
#748 [
]
失礼します


感想板分からんくて
また貼ってほしい


頑張れ

ちャん

:07/04/12 22:54
:SH902iS
:☆☆☆
#749 [我輩は匿名である]
:07/04/12 23:07
:SO903i
:☆☆☆
#750 [
]
:07/04/13 05:49
:SH700iS
:☆☆☆
#751 [
]
『来て下さい…』
「公園まで来れるか?」
『はい…』
「待っとけ!!」
プーップーップ-ッ
いつもは隣に誰かいた
この地下道を
昨日博と歩いた
この地下道を
一人で歩く。
:07/04/13 05:58
:SH700iS
:☆☆☆
#752 [
]
昨日博が座ってた
あの場所に座った。
もう10分経つ。
何かあったんかな…
不安になる。
20分が過ぎ
コンビニへ向かおうと
立ち上がると
博が来た……
「わりぃ。事故った(笑)」
はいっっ!!!!??
:07/04/13 06:05
:SH700iS
:☆☆☆
#753 [
]
『事故ったって!?』
血塗れの手を見て
冗談じゃないことを悟る。
『ひかれだの!?ひいたの!?』
「ひかれた」
その時の状況を話すと
「手洗ってきていい?」
黙ってうなずいた。
:07/04/14 07:49
:D902iS
:☆☆☆
#754 [
]
博はトイレへ入っていった。
『そういえば!!』
カバンの中に絆創膏
入れてるはず!!
絆創膏・・・絆創膏・・・絆・・・
『(;:´д`;;)』
今日カバン変えてきたんやった・・・絆創膏入っとるのは
あっちのカバンや・・・
店行って買えばいいか。
:07/04/14 07:53
:D902iS
:☆☆☆
#755 [
]
博がトイレから出てきた。
『大丈夫っ!?』
「余裕。ちょっといてーけど」
「あれ?」
そう言って一台の車に近づくと中にはお爺さんとお婆さん。
「爺ちゃんと婆ちゃん♪」
可愛かったな〜
それに博の姿に優しさを感じた。
:07/04/14 07:58
:D902iS
:☆☆☆
#756 [
]
2人と別れて駅へ向かう。
博の手が痛そうで・・・
そうさせたのは友梨なんだと
自分を責めた。
友梨が戻ってきて
って言ったから
急いで来たんだろうな・・・
だからこんな事に。
「ヒビはいったかもな〜」
『病院行こうよ。』
「いいさ。」
『良くないよ!!骨見てもらおう?』
:07/04/14 08:04
:D902iS
:☆☆☆
#757 [
]
「あ〜れ。こんくらい大丈夫やっていっとんにか。鬱陶しい」
う・・・鬱陶しい・・・・!?
友梨が心配性なの
知ってるでしょ?
ましてや友梨のせいで
こんなになってんのに
黙ってみてらんないよ・・・
『ごめんなさい・・・』
沈黙が続く。
:07/04/14 08:08
:D902iS
:☆☆☆
#758 [
]
「痛そう〜って?」
沈黙を破ったのは
やっぱり博で
友梨は黙って頷く。
「もう大丈夫やで。気にすんなよ。」
また黙って頷いた。
「テンション引くくね?俺が怖いでか?」
『・・・だって・・・鬱陶しいって・・・』
「わかったわかった!!言い過ぎた。ごめんな。心配性やもんな〜」
:07/04/14 08:12
:D902iS
:☆☆☆
#759 [
]
『うん・・・』
「でもな?俺驚異の修正力やでもう治りかけ。笑」
見せられた手は・・・
ホントに治りかけだった。
血は止まり
皮膚が・・・出来始めてた。
早すぎるやろ!?
異人かと思った瞬間やった(笑)
駅に着いた。
二時半まではまだ一時間近くある。ベンチに座った。
:07/04/14 08:20
:D902iS
:☆☆☆
#760 [
]
『ごめんなさい・・・』
博の顔を覗く
息が止まるほど怖かった。
この時の会話は
正直あまり記憶にない・・・
それだけ追い込まれてた。
自分が何話したか
覚えてない。
ただ・・・寒さと
あまりの圧迫感から
体が震えだしたのを覚えてる。
必死に堪えようとするが
コントロールできない。
:07/04/14 17:19
:D902iS
:☆☆☆
#761 [
]
「今日はちょっと調子乗りすぎたな。」
「友梨?二頭追うもの一頭得ずやぞ。」
博の口から吐き出される
言葉の数々に
また泣き出してしまった
言葉を選びながら
友梨が傷つかないように
話してくれてるのが
痛いほどわかる。
友梨が悪いのに・・・
なのに博は・・・
絶対罵声は発しなかった。
:07/04/14 18:05
:D902iS
:☆☆☆
#762 [
]
いつも
しょこたんだ
カードだ麻雀だって騒いで
年下で甘えたな友梨に
甘えてくる博を
年上ぶらないで
同じ目線で居てくれる博を
タメ扱いしてた。
気なんて使わずに
暴言吐いた日もあった。
だけど今,
さりげない優しさと気遣いに
博がちょっぴり
大人に見えた。
:07/04/14 18:09
:D902iS
:☆☆☆
#763 [
]
二頭追うもの一頭得ず。
美奈との友情も
博との関係も保とうとした。
友達と恋人
どっちを取るとか
出来んかった。
そんな友梨には
この言葉がピッタリやって思う
でも結果
こうして博をとった。
失いたくないから・・・
:07/04/15 13:46
:D902iS
:☆☆☆
#764 [
]
ホントは・・・
美奈を断れんかったのは
同情っていう上目線からの
行為だったのかもしれないと思った。
美奈に負い目があるから
断れんかったのかも。
とも思った・・・
こんなになるなら
美奈に気遣わずに
博と2人で記念日祝って
クリスマス過ごせばよかった。
って後悔もした。
だけど後の祭り。
自業自得って奴
:07/04/15 17:11
:D902iS
:☆☆☆
#765 [
]
「ミナポン一人で帰らせて,お前はミナポンより俺を取った。」
そうだよ。
美奈より博をとった。
でも友梨だって悩んだ。
今誰の傍にいるべきか。
なのに・・・
「友達も大事に出来んのに彼氏大事に出来るんけ?」
そんな・・・
何が言いたいの?
答えられなかった。
:07/04/15 17:56
:D902iS
:☆☆☆
#766 [
]
"大事にするよ!!"
そう言いたかった。
だけど友梨が
大事にしてたのは
博じゃない。
美奈でもない。
自分自身だったから・・・
何も言えなかった。
自分は自己中だと思ってたけど
ここまで酷かったとは・・・
:07/04/15 18:00
:D902iS
:☆☆☆
#767 [
]
ズタズタの友梨に
さらに追い打ちを
かけるかのように博は・・・
「お前に両立は無理やな」
友梨に両立は無理だから
友梨は博を
大事に出来ないから
別れよう。
そう言っているように感じた
『するよ!!頑張る・・』
泣きながら答える。
声にならない声で・・・
:07/04/15 18:04
:D902iS
:☆☆☆
#768 [
]
「今は無理やさ。今日だって両立出来てないにか。お前にはつき合うとかまだ早かったんやさ!!」
ねぇ…どういう意味?
そういう意味だよね?
嫌いになった?
愛想尽かされたかな?
そりゃそっか!!
こんな女嫌だよね。
友達も大事に出来ん女
最低やもんな。
記念日に連れと三人で
遊ぶなんて彼女失格やな。
:07/04/15 18:11
:D902iS
:☆☆☆
#769 [
]
「何か喋れよ」
別れた方がいいのかも。
博が言った通り
友梨にはまだ
付き合うとか早かった
友達を大事に出来る女に
なってからじゃなきゃ
博の彼女にはなれん。
「別れよう」が喉まで出かかって言えないのは
博との約束があったから・・・
:07/04/15 18:18
:D902iS
:☆☆☆
#770 [
]
別れなきゃいけない。
博にはもっといい人が
いるはず。
優しくて大人な人。
可愛くて素直で
守ってあげたくなるような。
友梨とは正反対の
博に相応しい人が。
博は何で
好きになったんだろ。
友梨のどこが
良かったのかな。
友梨にも良いところ
あるのかな?
:07/04/15 18:22
:D902iS
:☆☆☆
#771 [
]
全部言葉にできなくて
苦しくて
苦しくてあふれる涙。
「喋れる状態じゃねぇな」
好きだよ博・・・
ちゃんと好きだから。
愛してるから・・・
だからごめんね・・・
これが友梨のだした答え。
『別れよう』
:07/04/15 18:25
:D902iS
:☆☆☆
#772 [
]
―――――。
『もーやだ!!別れるっ!!』
「ごーめーん〜友梨ちゃん。やだ。別れたくない。」
『博なんか嫌い!別れるしっ』
「いやや。俺別れんし」
友梨何回別れようって
言ってきたのかな・・・
いっつもどうでもいい事で
別れを口走って・・・
:07/04/15 18:29
:D902iS
:☆☆☆
#773 [
]
そのたびに博は
かわいい声で「嫌だ」って
甘えてくる。
別れる気なんて
さらさらないのに
何度「別れよう」って
言ってきたことか・・・
いつものノリで
「別れよう」って言って
喧嘩して仲直りした後
「冗談でも別れようって言うなよな!!今度言ったらどんな理由でも俺が振るでな。」
『もう言わん』
そう約束した。
:07/04/15 18:33
:D902iS
:☆☆☆
#774 [
]
『別れよう』
下を向いたまま
博に別れを告げた。
もういつもみたいに
『やっぱやだ』
じゃ済まされない。
元には戻れない・・・
それをふまえた上で
出した結論。
好きなのに・・・
こんなにも好きなのに・・・
大切な人を
自分は幸せに出来ない。
:07/04/15 19:57
:D902iS
:☆☆☆
#775 [
]
「・・・わかった」
胸が痛んだ。
自分が言ったのにね。
『別れよう』って。
いつもみたいに
「嫌だ」って言ってくれるって
思ってたのかな?
空っぽになって
泣きじゃくった。
通り過ぎる人が
じろじろ見てたけど
そんなの気にならないくらい
空っぽになってた。
:07/04/15 20:00
:D902iS
:☆☆☆
#776 [
]
博がそっと抱いてくれた。
「別れたのに優しくすんなって?」
首を横に振る。
確かに今そんな優しさは
余計に辛いし痛い。
だけど好きだもん。
嬉しいよ・・・
「本当にいいんやな?」
泣きながらうなずく。
:07/04/15 20:04
:D902iS
:☆☆☆
#777 [
]
「約束忘れてねぇよな?」
『・・・うん・・』
「自分の言葉に責任持てよ。まぁ今回は本気っぽいで受け入れるわ。」
やだ・・・
やだよ・・・
何でよ!!
別れよう。はぃそうですか!
って言えるくらい
軽い気持ちやったん!?
友梨だけが
こんな苦しいの!?
:07/04/15 20:08
:D902iS
:☆☆☆
#778 [我輩は匿名である]
:07/04/15 20:11
:SH901iS
:☆☆☆
#779 [
]
友梨じゃダメなんだ
って何度も自分に
言い聞かせた。
もっと大人になるまで
恋なんかしちゃいけない。
愛されちゃダメ・・・
そう思えば思うほど
涙は止まんなくて
泣きすぎて
過呼吸になりそうだった。
:07/04/15 20:12
:D902iS
:☆☆☆
#780 [
]
『帰る・・ね・・・』
バスの時間が近づき
友梨は一人立ち上がり
ホームへ向かおうとした。
「送る」
そう言って
博も立ち上がった。
振られたのに・・・
記念日とクリスマス
ぐちゃぐちゃにされたのに
それでも博は優しかった。
:07/04/15 20:16
:D902iS
:☆☆☆
#781 [
]
無理矢理
泣き止もうとするから
体がブルブル震えて
苦しくて息が出来ない
しかも胃まで
痛くなってきた・・・
「一人で帰れるか?」
『だ・・いじょ・・・ぶ』
「大丈夫じゃねぇし!!過呼吸になっとんにか!!」
『だい・・・じょ・・ぶ・・やで』
:07/04/15 20:22
:D902iS
:☆☆☆
#782 [
]
なんで素直に
なれんのかな・・・?
ほんと可愛くない。
一緒にいて欲しいのに・・・
震えが止まるまで
抱いてて欲しい。
なのに
強がって嘘ついて。
「・・・藤岡まで送る」
はっ!?
『いいよ遠いし・・・』
何言い出すのこの人は!?
:07/04/15 20:27
:D902iS
:☆☆☆
#783 [
]
「だって心配やもん!!」
『別れたんやよ?』
「そやな。ごめん・・・」
なんて事言っとるんや?
自分あほや。
好きな人傷つけて
どうするんよ!!
あほや・・・
ホントあほや・・・
自分の中で
すごい戦ってた。
:07/04/15 20:35
:D902iS
:☆☆☆
#784 [
]
バスが来るまであと三分・・・
『やっぱヤダ・・・別れたくない。』
博の服を掴んだ。
『一緒に来て・・・』
さすがに
あまりに急で驚いてた。
「はよ言えよ!!チャリ置いてくる!!」
そう言って駐輪場まで
走っていくと
すぐに戻ってきた。
:07/04/15 20:45
:D902iS
:☆☆☆
#785 [
]
同時にバスが来た。
後ろから四番目の席に
二人で乗った。
「やっぱぃゃゃ?さっき俺確認したよな?ホントにいいんか?って。友梨うん。っていったよな?」
『ごめんなさい・・・友梨やっぱ博がおらんとダメ・・』
「はいはい。」
さっきの優しい態度との
ギャップに
また泣きそうになる・・・
:07/04/15 20:52
:D902iS
:☆☆☆
#786 [
]
沈黙が続く。
この沈黙の間
博は何を思ってる?
きっとこれからの事
考えてるよね。
戻ってくれるよね?
友梨まだガキだけど
博に相応しくないけど
一生懸命やるから。
だからお願い・・・
博の袖を掴んだ。
「なに?」って冷たい反応
:07/04/17 18:22
:D902iS
:☆☆☆
#787 [
]
とっさに掴んだから
理由なんて言えなくて
とりあえず発した言葉が
『プレゼントみた?』
だった・・・
あほやー!!
何でこのタイミングで
言ったんや自分!!
空気読めてなさすぎるー
案の定冷たく
「まだ」ってさ!
:07/04/17 18:37
:D902iS
:☆☆☆
#788 [
]
この際
空気読めんついでに
空気変えよっかな・・・
『開けてみて?』
「今かよ」
『うんっ♪』
ガサガサ・・・
「・・・ありがとな。」
中に入ってた
ネックウォーマーを・・・
付けてくれた。
:07/04/17 18:44
:D902iS
:☆☆☆
#789 [
]
嫌いでもいい。
社交辞令でも構わない。
博の口から
ありがとうが聞けたことが
嬉しかった。
たった五文字の
何気ない言葉が
こんなにも嬉しいのは
博だから・・・。
「これアピタよる?」
アピタってのは
ユニーのアピタねっ!
:07/04/18 18:24
:D902iS
:☆☆☆
#790 [
]
『たぶん・・・』
アピタって言葉に
異常に反応してしまうのは
アイツがいるから・・・
そう・・・
アピタの中にある
31にこいつの元カノが
バイトしてるらしい。
友梨の最強のライバル。
この心境で
アピタって聞くのは
正直しんどいモノがあった。
:07/04/18 18:29
:D902iS
:☆☆☆
#791 [お邪魔します]
“二頭追うもの一頭も得ず”ではなく
“二兎追うもの一兎をも得ず”ですよ
:07/04/19 05:08
:N901iC
:☆☆☆
#792 [
]
:07/04/19 07:41
:SH700iS
:☆☆☆
#793 [我輩は匿名である]
あげ

:07/04/21 09:04
:SH902iS
:☆☆☆
#794 [
]
なかなか更新できなくて
すみません


詳しくゎ感想板で

待ってくれてた方
あげでくれた方
あリがとうございます
今夜からまた
更新しますので
また読んでください

:07/04/23 18:06
:D902iS
:☆☆☆
#795 [
]
気まずい空気の中
本気なのか冗談なのか
「俺等別れたよな〜」
とか
「マキに会いにアピタ行くか」
とか
なかなか痛い台詞を
平気で言う。
バスはアピタへ…
「降りるぞ」
:07/04/25 07:22
:SH700iS
:☆☆☆
#796 [
]
え・・・?
まままま・・まさか!
本気でマキチャンに会いに
行くんですか!?
友梨が最低だから?
マキチャンに会ったら
博の気持ちは
間違いなく揺れる・・・
その反面
博を虜にしたそいつを
見てみたいとも思った。
複雑な心境で
バスを降りる。
:07/04/26 16:37
:D902iS
:☆☆☆
#797 [
]
『あのぉ・・・』
「あ?」
ひぃー怖い!!
『本気!?・・・ですか?』
本気も何も
バス降りた時点で
本気に決まってる。
でもこいつは・・・
博はやっぱり優しかった。
:07/04/26 16:40
:D902iS
:☆☆☆
#798 [
]
「何が?」
『マキチャンに会うために来たの?』
いつもは
合わせてくれる歩幅も
今日は合わせてくれなくて
歩くのが遅い友梨は
博の少し後を
歩きながら聞いた。
「あ〜それもあるかな(笑)」
やっぱり〜!!!
ん?他にも理由が?
:07/04/26 16:44
:D902iS
:☆☆☆
#799 [
]
『も。って〜?』
博はくるっと振り返り
「クリスマスなのにプリとらんでいいんか?一応記念日やしな〜まぁ別れたで関係ねぇか!」
って笑った。
まさか博の口から
こんな言葉が聞けるなんて・・
嬉しくて嬉しくて
さっきまで泣いてたのが
嘘みたいに涙も乾いた(笑)
:07/04/26 16:49
:D902iS
:☆☆☆
#800 [
]
『別れてないもんっ♪』
博の隣へ駆け寄ると
腕を組んだ(勝手に)
「はいはい(笑)」
さっきの一言で
友梨には変な自信が出た。
"マキには負けん"
博は今友梨のやし。
第一クリスマスに
バイトなんかしとるわけない。
「どこ行く〜?」
:07/04/26 16:54
:D902iS
:☆☆☆
#801 [
]
「飯食おうぜ。昼食ってねぇし腹減った。」
確かにこの別れ話騒動で
ご飯食べてなかった。
友梨は食欲なかったけど
博がお腹空いてるから
取りあえずどこかに
入ることにした。
「どこにする?銀だこ?」
『サーティーワン!!』
「はぁ〜!?本気で?」
『うん♪本気。』
:07/04/26 17:00
:D902iS
:☆☆☆
#802 [
]
あんたには絶対負けん。
どんだけ可愛いんか
知らんけど
どんだけ思い出あるか
知らんけど
今博の彼女は友梨やし
可愛さも
歩んできた時間も
あんたには負けるけど
好きな気持ちだけは
絶対負けん。
元カノ上等!!!
:07/04/26 17:05
:D902iS
:☆☆☆
#803 [
]
「宣戦布告やにかぁ〜

」
『うん(笑)』
「無理すんなよ!!」
『してないよ(笑)』
「怖いぞ!?」
『負けん。ほら、行くよ!!』
エスカレターを降り
31へと向かう。
:07/04/26 17:09
:D902iS
:☆☆☆
#804 [
]
こうして
冗談半分だった博の計画を
友梨が強制で実行させた。
元カノに
見せてやりたかった。
"あんたが振った男は
あんたが居なくても
幸せなんだよ"
って・・・
まさかこの宣戦布告が
思わぬ方向に発展するなんて
思いもしなかった。
:07/04/26 17:13
:D902iS
:☆☆☆
#805 [
]
:07/04/26 17:25
:D902iS
:☆☆☆
#806 [
]
しっかりと手を繋ぎ
一歩ずつ近づく。
「あっ!!」
って声と同時に
博の足が止まる。
その先には
31の制服を着た
ちっちゃな女の子。
まさか・・・
この人!!!??
小さな声で聞くと
博は「ははっ」って
吐き捨てるように笑った
:07/04/26 17:29
:D902iS
:☆☆☆
#807 [
]
その声に反応したのか
そいつは振り返ると
「何しに来たんよ!?」
って一言。
こわっ!!!!!!!!!!!!
びっくりした。
見た目からは
想像できないくらい。
友梨達は手を繋いだまま
カウンターに一番近い席に
見せつけるように座った。
:07/04/26 17:33
:D902iS
:☆☆☆
#808 [
]
動揺してるのか
博の態度がなんか違う。
そりゃそっか。
複雑な心境なんだろうな・・・
目の前には
付き合って2ヶ月の
彼女が笑顔で座ってて
目と鼻の先には
あんなに愛した元カノがいて。
博は何を考えてた?
『アイス食べんの?』
「食うの?」
:07/04/27 18:48
:D902iS
:☆☆☆
#809 [
]
ちゃっかりラーメンを
注文してきた博に
アイスを勧める。
別に食べたいわけじゃない。
マキが気になって
仕方なかったから。
食べたいっていうより
注文したいだけ。
完全に宣戦布告ですね。
「ならオススメ下さいって言ってきてよ」
:07/04/27 18:51
:D902iS
:☆☆☆
#810 [
]
そんな・・・!!
いくらなんでも
喧嘩売ってます。
な態度じゃん!!!
そりゃないよ〜
でも・・・
思考回路をフルにした結果
喧嘩売ることにした。
とりあえず
負けたくないっていう
意味不明なプライド
:07/04/27 18:54
:D902iS
:☆☆☆
#811 [
]
『もぉ〜』
とか言いながら
笑ってたけど
気が小さい友梨が
怖くないわけなくて
足なんてガクガクだった(笑)
〜♪〜♪〜♪
ラーメンが出来上がり
手元の札から
音楽が流れた。
『持ってきてあげる』
と席を離れた。
:07/04/27 18:59
:D902iS
:☆☆☆
#812 [
]
振り返ると
アイコンタクトをとるように
二人で話しててムカついた。
なんなんアイツ。
博も博や!!!
友梨とデート中に
元カノと会話なんて
いい度胸しとるわ!!
ささやかな仕返しに
コショウ大量にかけてやった。
:07/04/27 19:02
:D902iS
:☆☆☆
#813 [
]
席へ戻ろうと
振り返ると
二人はまだ話してて
博は友梨が
近づいてきたのにも
気づかないで話に夢中。
それにさらに腹を立て
バンッ!!!!!!
ってラーメンを目の前に
叩きつけてやった
「あ・・・ありがと(笑)」
笑って誤魔化すな!!

:07/04/27 19:05
:D902iS
:☆☆☆
#814 [
]
そりゃ積もる話も
あるでしょうね!
別れて4ヶ月やし。
だからって
クリスマスデート中に
話さんだっていいじゃんか。
友梨がヤキモチ妬きの
心配性って知ってて
嫌がらせか?
それからそこの女も。
デート邪魔すんな!!!

あ

ムカつく!!!
:07/04/27 19:08
:D902iS
:☆☆☆
#815 [
]
「うわっ!!お前っ!!死にたいか?苦笑」
『スパイシーでいいじゃん』
気づけバカ!!
押さえきれない
モヤモヤをぶつけたくて
『友梨が買ってきてあげる』
ってついに立ち上がった!!
「俺行こうか?」
『いいよ。ラーメンのびるよ』
:07/04/27 19:11
:D902iS
:☆☆☆
#816 [Uぉり]
バリ気になる
:07/04/27 19:48
:W44K
:☆☆☆
#817 [
]
どぉなったのぉ


:07/04/28 09:51
:SH702iS
:☆☆☆
#818 [
]
しおリサン

サン
ありがとぉございます

今からちょっと
書きます


:07/04/28 11:02
:D902iS
:☆☆☆
#819 [
]
震える足で
マキの所へ行く。
怖いって顔にだすな!!
頑張れァタシ。
マキの前に立つ。
「いらっしゃいませ。」
うわあー
もろ営業スマイルじゃん。
さっきの
"何しに来たんよ"
とは大違い。
:07/04/28 11:05
:D902iS
:☆☆☆
#820 [
]
『オススメください』
マキに負けないくらい
笑顔で返す
「え??」
『オススメ。ください』
やべぇ!!
マキに見せる笑顔とは裏腹に
今にも腰が抜けそうなくらい
びびってた友梨。
『って博が(笑)』
はい。
友梨の負け!
:07/04/28 11:11
:D902iS
:☆☆☆
#821 [
]
マキは博をチラッと見ると
再び友梨に視線を戻し
「オススメですか〜?少々お待ちください。」
と言いアイスを調べると
「ブルーベリージンジャーブレッドになります。」
と笑顔で答えた。
何だか怪しげな名前だと
思いつつも
『じゃあそれ下さい』
と答えた。
:07/04/28 11:19
:D902iS
:☆☆☆
#822 [
]
ブルーベリーにジンジャーを
ブレッド・・・・
どんなんよ!!
案の定出てきたアイスに
目を疑った。
ベージュに紫のブルーベリーらしき物。
食べ物とは思えない色。
『・・・ありがとうございます』
買ってきたアイスを見ると
博も一瞬「えっ?」って顔してた
:07/04/28 11:30
:D902iS
:☆☆☆
#823 [
]
案の定、味も微妙

なんで
ブルーベリーと生姜を
コラボさせたのか・・・謎。
博いわく
嫌がらせらしい。
多分友梨に対してでは
ないだろうけど
なんかむかついた。
でも食事が終わり
ゲーセンへ向かおうと
マキから離れた途端
張ってた気が抜けて
軽く腰抜け状態。
ヘナヘナと座り込んでしまった
相当頑張ってました。
:07/04/28 12:09
:D902iS
:☆☆☆
#824 [
]
なんだかんだで険悪ムードではなくなったものの・・・
やっぱり博の立場が上で
プリは頼みまくって
撮ってもらった。
チュープリはダメとか
やっぱやめん?
とか言われて
泣きそうになった。
散々モメたけど
無理矢理チュープリ撮った。
今でもプリ帳に残る
あの癒やそうな顔(-_-)
:07/04/28 12:21
:D902iS
:☆☆☆
#825 [
]

訂正

× 癒やそうな顔(-_-)
○ 嫌そうな顔(-_-)
すみません


:07/04/28 12:27
:D902iS
:☆☆☆
#826 [

]
あたしサーティワンでバイトしてるけど、ブルーベリージンジャーブラッドなんてアイスないよ

:07/04/30 05:57
:N900iS
:☆☆☆
#827 [
]



サン
ありますよ〜



マキに確認したら
ブルーベリージンジャーブレッド

てゆってました


季節のァィスで
今ゎナィらしいですよ

:07/04/30 19:30
:D902iS
:☆☆☆
#828 [
]
それから
バス時刻を教えてもらうため
サーティーワンに戻ると
2ラウンド
リベンジ戦 開始
今度は
博が隣にいたからかな?
怖くなかった。
だけどSNOOPYの置物みて
『可愛いね』
って話してたら
「これマキが作ったんよ〜上手くね??笑」
とか言い出した。
:07/04/30 19:52
:D902iS
:☆☆☆
#829 [
]
「すげーじゃん(笑)」
とか博も便乗中・・・
「これ今日で終わりやしあげよっか??(笑)」
チ――(-д-)――ン
やっぱり
好きになれそうにない・・・
なる気もないけど!!
:07/04/30 19:57
:D902iS
:☆☆☆
#830 [
]
サーティーワンを離れると
機嫌の悪い友梨を
博がなだめた。
ちなみに
超超超単純な友梨は
博に「好き」
とか言われると
速攻で機嫌が治る。
ポーカーフェイスとか
出来ません(笑)
博はそれを知ってて
上手く友梨を扱う・・・
だから気づきもしなかった。
博の中で蘇り始めた気持ちに
:07/04/30 20:02
:D902iS
:☆☆☆
#831 [
]
バスの時間が近づき
バス停へ向かうと
バス停のベンチに
マキがにいた。
ちょ〜きまずっっ!!!
三人きりのこの空間が
やたら緊張する。
博の影から
チラッとマキを見ると・・・
ジュッ・・・
「ふ〜〜〜

」
Σ( ̄□ ̄)!
:07/04/30 20:07
:D902iS
:☆☆☆
#832 [
]
たたたた煙草!?
友梨の周りで
煙草すってる子がいない
っていうのもあるし
煙草が大嫌いなのもあり
かなり衝撃的だった
煙草=悪
悪・・・博の元カノ
博〜こんなのが
好きやったんかー!!
とか勝手に思ってた。
:07/04/30 20:13
:D902iS
:☆☆☆
#833 [
]
その光景から
目を離せずにいたら
マキと目が合ってしまい
怖さのあまり
とっさに隠れてしまった
すると・・・
「ど〜ぞ!!!2人で座ってください!!!」
ってこれがまた
嫌みったらしく言い
ベンチから離れ
煙草をふかしてた
:07/04/30 20:16
:D902iS
:☆☆☆
#834 [
]
仮にも・・・
仮にも初対面なんですけど!?
ちょっとくらい
猫かぶるとか
言葉遣い気をつけるろ!?
なんなん?????
"キツイ女"
それが友梨が抱いた
マキの第一印象。
:07/04/30 20:22
:D902iS
:☆☆☆
#835 [
]
同じ方面だから
マキと同じバスに
乗らなきゃいけない。
博のバスは
反対方向だから
20分後くらいで
『先に帰るね』
ってバスに乗った。
運転席側の
後ろから二番目。
一人で乗るときは
決まっていつもここに乗る
マキは前の方に座ってた
:07/05/01 07:19
:D902iS
:☆☆☆
#836 [
]
「寒いで
バスが来るまで中で待つ」
『気をつけて帰ってね』
ってありふれた
メールのやり取り。
いろいろあって途中から
タクシーで帰りました(/_;)
人生
知らない方がいい事
いっぱいある。
むしろ
知らない方がいい事
の方が多かったりする。
:07/05/01 07:25
:D902iS
:☆☆☆
#837 [

]
聞イたことなイIナどな〜

明日バイトで聞イてみよ

主さン更新楽しみにしてるから


:07/05/02 05:18
:N900iS
:☆☆☆
#838 [
]




ぃっもあリがとぉございます(

p*0UQq

)
12月です

聞いてみてください

31ゎ全国共通のはず

連休忙しいんで
なかなか更新出来ませんが気長に待っててください

:07/05/02 07:10
:SH700iS
:☆☆☆
#839 [我輩は匿名である]
:07/05/03 01:04
:SO903i
:☆☆☆
#840 [涼]
あげあげー
:07/05/06 19:17
:SH902i
:☆☆☆
#841 [
]
家に帰ると
携帯の電源を切り
今日の事反省した。
夜博に電話しよう。
ちゃんと謝ろう。
そう思ったけど
考えれば考えるほど
ディープになっていき
考えているだけで
涙がでてきた・・・
泣き止んだ友梨は
ルーズリーフを取り出し
反省文を書いた。
自分の気持ちも全部・・・
:07/05/07 17:54
:D902iS
:☆☆☆
#842 [
]
泣きながら書いた。
時計を見ると
もう11時を過ぎていて
まだ書きかけのまま
博に電話をかけた。
いつも4コールで出る博。
「何?」
もしもし。くらい言えよ!!
とか思ったけど
悪いのは友梨なので
黙っといた。
友梨はルーズリーフを取り出し
読み出した・・・
:07/05/07 17:59
:D902iS
:☆☆☆
#843 [
]
友梨は泣き虫なのできっとまた喋りながら泣いてまうと思います。頭が真っ白になっても話せるように文章にしました。頭いいろ?長くなるけど最後まで聞いてください・・・
まず今日はホントにごめんなさい。友梨が悪いのに泣いて困らせて結局甘えて・・・
携帯の電源も切って一人でちゃんと向き合って頭冷やして考えました。
・
・
・
:07/05/07 18:06
:D902iS
:☆☆☆
#844 [
]
三人で遊ぼうよ!!って声かけたのは友梨やけどちゃんと理由があった。
―――――…
だからX'masミナ一人で・・・
それもあって四人で遊べるって話出た時すごい嬉しかった。でも山田君が来れんくなって友梨が博と過ごしたらミナ一人になるとおもって・・・でも記念日に彼氏と過ごしたいと思うの間違っとる!?会いたいと思うの当然じゃない!?だからどっち取るとか出来んくて・・・空回りやったけど友梨は友梨なりにミナの気持ち考えたつもりやったの。
:07/05/07 18:12
:D902iS
:☆☆☆
#845 [
]
もちろん博の事もちゃんと考えた。記念日無理やり25日にしたのに友達優先して博に会わんなんて出来んくて・・・
偽善者ぶるつもりはないけど友梨はミナも博も大切で計りにかけて"こっちの方が"なんて出来ん。優柔不断な態度でこんな事になったのはわかってます。
―――――――…
今まで博の優しさに甘えすぎて何だかんだで我が儘突き通してきていつも博が我慢してくれとったんや。合わせてくれとったんやってやっと気づいて,「我が儘すぎるんやさ!!」って面と向かって言われたの初めてで一瞬頭真っ白になってビックリしたし怖かった
:07/05/07 18:20
:D902iS
:☆☆☆
#846 [
]
「今日はちょっと調子乗りすぎたな」って言われた時なんか,もっと言いたいことあるのに友梨がこれ以上傷つかんように言葉選んでくれとるんやなぁって分かって苦しくなった。
それで博が優しくするもんで「あぁ〜友梨に博はもったいないな」とか考えてまって友梨なんかと付き合っとったら幸せになれんのじゃないかって。友梨が我が儘言う度に嫌な思いさせたくないし・・・それで好きなのに自分から別れようって・・・友達も大切に出来ん友梨に大切な人大事になんて出来んと思って・・・あんなに約束したのにごめんなさい。
:07/05/07 19:04
:D902iS
:☆☆☆
#847 [
]
ホントは別れたくない
離さんて約束したじゃん!!
博が藤岡まで送るって言ってくれた時嬉しかった。でも申し訳なくて,素直に甘えれんくて,「途中まででいいよ」っていうのは友梨の精一杯の強がり。
目見て話せんくてごめん。
怖かった。
こんな彼女でも一緒に居ってくれる?友梨には博が必要です。今日改めて思った。大好きやで。離れんといて・・・下さい
:07/05/07 19:10
:D902iS
:☆☆☆
#848 [
]
博は何を思い
何を感じ
誰を想った?
迫り来る別れから
目をそらし
現実から逃げ続け
"距離を置く"
という形で話は纏まった。
でも友梨には
天罰が下った
悪いのは友梨なの・・・?
:07/05/13 14:45
:D902iS
:☆☆☆
#849 [
]
嫌だ嫌だと駄々をこね
距離を置きたくないと言い
博が優しいのをいいことに
また甘えた。
メールも
いつも通りしてくれた。
なんとなく気づいた。
博の様子がおかしい・・・
でもまさか・・・そんな事
あるはずがないって
信じてた・・・
信じたかった。
:07/05/13 14:50
:D902iS
:☆☆☆
#850 [
]
12月26日――。
親戚のお兄さんと遊ぶから
メールの返事が遅れる。
と言われ
メールしたくないのかな?
とか
マキに会いに行ってたら
どうしようとか
最悪のパターンを
妄想するのが得意です(笑)
これ以上嫌われたくなくて
聞き分けいい子を演じた。
:07/05/13 14:56
:D902iS
:☆☆☆
#851 [
]
メールの返信は
一時間に一回程度。
いつもならとう
拗ねてるって話!!
でも今日はいい子に
待ってるんだぁ〜。
その日の夜
博から電話がきた。
:07/05/13 14:59
:D902iS
:☆☆☆
#852 [
]
・・・―――
「ごめん・・・」
『何で!?ヤダ!!!絶対嫌!』
突然別れを告げられた。
頭が真っ白になって
涙さえ流すのを忘れた。
博と友梨が・・・別れる??
しばらく
意味が分からないまま
博の話を聞いた
:07/05/13 15:22
:D902iS
:☆☆☆
#853 [
]
「友梨は俺の
一番にはなれんかった。
友梨じゃなくても。
俺にはマキ以上の女は
おらんと思う。」
どういうこと?
まだマキが好きなの?
どうして・・・?
ねぇ・・・どうして!?
マキに会えば
気持ちが揺れる
かもしれないことは
予想してた。
:07/05/13 19:42
:D902iS
:☆☆☆
#854 [
]
だけど博は友梨のこと
ちゃんと好きなんだ。
って信じてた。
嘘やったの?
いつも友梨とマキを重ねて
好きって言っとったん?
キスしたん?
マキを思って体重ねたん?
絶対離さんって
約束したじゃん。
博が先に言ったんやよ??
嘘つきは嫌いって
友梨言ったよね?
なんで・・・
:07/05/13 19:57
:D902iS
:☆☆☆
#855 [
]
必死に説得したけど
「こんな中途半端な気持ちで友梨とは付き合っとりたくない」
言い訳なのか本音なのか
わからないけど・・・
少し落ち着いてから
頭をゆっくり働かせて
『友梨の事好きじゃなくなった?』って聞いた。
「好きやさ。やで辛い」
"辛い"
博も辛いの?
:07/05/14 07:14
:D902iS
:☆☆☆
#856 [
]
その言葉が本音なら
別れるのが辛いのは
友梨の事が好きだから。
そうでしょ?
辛いなら別れなくていい。
マキが一番でもいいよ。
二番目だって構わない。
博が友梨の傍にいてくれて
好きって言って抱きしめて
キスして愛してくれるなら
二番目の女でも構わない
そう思った。
:07/05/14 07:20
:D902iS
:☆☆☆
#857 [
]
まだ真実を知らなかった。
何も・・・
博を想って
胸が痛んだことも
涙を流したことも
文博を過去に出来た事も
全部全部・・・
友梨は嘘じゃなかったよ
電話だけは切らせまいと
必死に沈黙を破った。
少しでも気を抜けば
溢れそうな涙を堪えて・・・
ううん。
バレないように
静かに泣いてたんだ・・・
:07/05/14 07:30
:D902iS
:☆☆☆
#858 [我輩は匿名である]
:07/05/15 06:46
:W42S
:☆☆☆
#859 [亜依]
:07/05/18 18:59
:W42S
:☆☆☆
#860 [
]
昔二番目男やってた連れに
"本気で好きなら二番目なんてやっとんな!!二番目とか・・・それでいいんけ!!??"
って言ったのを思い出した。
"こうするしかない・・・"
今ならわかる気がする・・・
そう言うしかなかったんだよね。傍にいるために・・・
どんな形でもいい
傍にいてほしかった・・・。
:07/05/19 07:34
:D902iS
:☆☆☆
#861 [
]
偉そうなこと言って
自分全然だめじゃんね。
友梨は
わがままで
素直じゃなくて
独占欲が強くて
ヤキモチ妬きで
寂しがりで
泣き虫で
強がりだけど
ほんとはすっごく弱くて
ハッキリ言って
めんどくさい女。
わかってたはずだったけど
ここまでヤワだったとわ・・・
自分でもビックリだよ
:07/05/19 07:39
:D902iS
:☆☆☆
#862 [
]
次の日から
毎日バイトを入れた。
博の事考えたくなかった。
働いてれば
気も紛れるって思ってた・・・
なにより
一人で居られないほどに
精神的に参ってた。
博が居なくなった友梨は
抜け殻みたいになってて
働いてても頭の中は
博でいっぱいで
お客さんが居るのに
勝手に涙が出てきて
止められなかった。
:07/05/19 07:45
:D902iS
:☆☆☆
#863 [
]
マキが好きなのに
友梨と付き合ってて
博はどんな気持ちだった?
きっといろいろ考えたよね。
博からのメールを読み返す度
涙が溢れた。
買い物に来たお婆さんに
「お姉ちゃん大丈夫?」
と声をかけられ
『すみません・・・』
そう言って泣き崩れた日もあった。
:07/05/19 07:51
:D902iS
:☆☆☆
#864 [
]
耐えられんくて夜中
博にメールを送った。
<Div>
わがままでゴメン
しつこいよね↓↓
質悪いなぁ,友梨・・・
でも博がマキチャンの事好きなように友梨も博のこと好きやで。
たった2ヶ月で愛とか語っても説得力ないけどマキチャンより愛しとる自信あるよ。
2ヶ月一緒におったでわかるよね??友梨がどれだけ大切に思っとるか,どれほど必要としとるかも。わかるよね??
</Div>
:07/05/19 07:58
:D902iS
:☆☆☆
#865 [
]
泣かせてごめんね
苦しいよね・・・
辛いよね・・・
こんな思いさせて彼女失格やな。でも好きなの。わかってほしい。
マキが忘れれん?
それなんか問題か?
人には忘れたくても忘れれん過去って絶対あると思うよ。
それは辛かったことかもしれん。
嬉しかったことかもしれん。
でもそういうの乗り越えて成長していくんじゃないの?
例え重みがマキチャンを下回ったとしても友梨に惹かれて愛してくれたことが偽りじゃないなら博は前に進んだって事じゃない?
:07/05/19 08:14
:D902iS
:☆☆☆
#866 [
]
初めはマキチャンの代わりやったかもしれん。寂しさ紛らわすためとか辛さから逃げたかっただけかもしれん。毎日連絡してくる友梨に甘えたんやよね。別にそれでもいいと思う。
格好悪いとか思わんし!!
でもマキチャンと別れて吹っ切ろうって頑張ったじゃんか??そういう努力なかったことにしてまた過去を追いかけることはしてほしくない。
友梨だっていっぱい恋して失恋もした。吹っ切ろうって決意するには勇気いることも,吹っ切るには愛した分,思い出が多い分時間がかかることもわかるで。だからそういう乗り越えてきたこと無駄にしてほしくない。
:07/05/19 08:20
:D902iS
:☆☆☆
#867 [
]
頼りないけど博のことこんなに思っとる奴が傍におるのわすれんとて。
確かに博の幸せは友梨の幸せやけど,博の痛み。半分は無理でも少しは背負えるよ。自分が傷つけば他の人は傷つかんで済むとか変な気遣いいらんで。てか好きやで半分こしたいし,そんなんでダメになるような中途半端な愛し方した覚えはない。
無理せんといて。辛いとかそういうのもっと話して!!
めったに泣かん博が2ヶ月付き合っただけの友梨に泣いてくれたことすごい嬉しかった。
:07/05/19 08:26
:D902iS
:☆☆☆
#868 [
]
これから咲きマキちゃんと同じだけの時間一緒に過ごせたらマキチャン上回れるかもしれんじゃん?だってたった2ヶ月であんなに涙が出たのはそれだけ愛してくれとるって事やって信じとるで。
過去の思い出の中の女と今愛しとる女と。よく考えたらわかるはずやで。博が好きなのは思い出の中の美化されたマキやで。
博の出す答えが友梨の思いと同じなら全力で支えるし頑張るよ。だから・・・ちゃんと前見て考えてください。
言っとくけど全部含めてそれでも愛しとる気持ちに変わりはないで,それはわかってね。
遅くにメールしてごめんなさい。
:07/05/19 08:32
:D902iS
:☆☆☆
#869 [
]
蝕まれ始めた体に
気づく余裕もないほどに
働いて働いて働いた。
その中でふと
博との約束を思い出した。
翔君との小説が完結したら
博との事を小説にすると。
二人で歩んだ道を
ここに残すと・・・。
バイトの暇な時間を見つけ
小説を書き始めた。
付き合って2ヶ月。
こんなにも早く
終わりを告げた恋・・・
あなたを思うと
涙があふれた・・・
それでも書いた。
:07/05/19 15:21
:D902iS
:☆☆☆
#870 [
]
博に別れを告げられてから
もう3日・・・
食事も喉を通らず
水ばかり飲んでた。
精神的なストレスから
出る蕁麻疹。
薬は飲んでも飲んでも
効かなくて
副作用で眠くなる。
全身がだるい。
蓄積される疲労とは裏腹に
夜は全く眠れなかった
:07/05/19 15:35
:D902iS
:☆☆☆
#871 [
]
働いていても襲われる
孤独感は友梨を追いつめた。
バイト中
突然目眩がして
その場にしゃがみ込んだ。
それを見ていた社員の方が友梨を休憩室まで運んでくれた。
でも年末年始の忙しい時期に
休んでられなくて,
二時間の休眠しか
もらえなかった。
その日
博とメールをしてた。
:07/05/19 15:52
:D902iS
:☆☆☆
#872 [我輩は匿名である]
:07/05/19 16:41
:D902iS
:☆☆☆
#873 [
]
突然
「やっぱ友梨の事好きやゎ

」
のメールに目が点になり
心拍数が一気に上がる
全身が熱くなり
同時にトイレに駆け込んだ。
『う・・・そ・・・だぁー!!』
ドアの鍵を閉めると
涙が溢れた。
"友梨が好き"
もう聞くことのない台詞だと思ってた。
:07/05/19 17:37
:D902iS
:☆☆☆
#874 [
]
泣いてんのに
口元は緩んでしまう。
"好き"
なんていい響き・・・
友梨はしばらく
トイレから出れなかった
たった3日。
されど3日。
マキ,友梨負けんからね!!
:07/05/19 17:41
:D902iS
:☆☆☆
#875 [
]
この言葉を待ってた。
なのに
友梨はやっぱり
素直じゃない
『どうしたの?急に。マキチャンは諦め着いたん?』
直ぐに返事は来た。
「友梨が好きなんやさ。文句あるけ!?」
へへっ(笑)
そのメールを見ると
笑顔でトイレを出て
店へ戻った。
:07/05/19 17:45
:D902iS
:☆☆☆
#876 [
]
文句なんてあるわけない。
だって博が・・・
戻ってきたんだから。
もう何もいらない。
博が居てくれるなら
他は何も望まない
大切な人の全てを
受け入れること。
大切な人を
信じ続けること。
友梨が信じなきゃ
誰が信じる?
:07/05/19 17:50
:D902iS
:☆☆☆
#877 [
]
置いてた距離は
元の距離より縮まった。
会いたくて
声が聞きたくて
ぎゅーって
抱きしめて欲しくなった。
もうこの手を
離さないと決めた。
友梨には博か必要で
博がいて友梨が居るから。
:07/05/19 17:56
:D902iS
:☆☆☆
#878 [
]
でも不思議なもので
信じてるのに
不安にもなった。
掴んでる手が
ある日突然消えそうで
目に見えない恐怖が
友梨に重くのしかかる。
年末年始に
毎日入れたバイトのシフトは
当然変更は許されず
友梨は働きっぱなし。
みんなに痩せたね
って言われた。
:07/05/19 18:02
:D902iS
:☆☆☆
#879 [我輩は匿名である]
:07/05/19 19:53
:P902i
:☆☆☆
#880 [我輩は匿名である]
:07/05/19 20:52
:P902i
:☆☆☆
#881 [
]
:07/05/19 22:48
:D902iS
:☆☆☆
#882 [
]
痩せた・・・かな?
バイト先の更衣室で
鏡に映る自分の姿を見て
驚いた・・・。
ただでも色白な友梨の顔は
青白くて
頬も少しこけていて
鎖骨が浮き出てた。
いかにも病人です。
みたいな?
『うわっ・・・キモッ』
そりゃみんなに言われるわけだわ・・・苦笑
:07/05/20 08:07
:D902iS
:☆☆☆
#883 [
]
博にも
ちゃんと飯食え!!
って怒られた。
でも拒食症に
なってしまった友梨に
食べろと言われても・・・
吐くだけだし
嘔吐すれば気分も悪くなる。
心配してくれてんのに
聞き入れることが
出来なかった。
年末年始のバイトが終わって
一週間ぶりに
体重計にのってみた。
:07/05/20 08:13
:D902iS
:☆☆☆
#884 [
]
『・・・・まじで?』
−5.2キロ
一週間で5キロ減は
さすがにマズイっしょ

ギリギリ40だいの
自分の体重に怖くなった。
それから
何か食べなきゃいけない。
って思い吐いても食べた。
結局今でも
元の体重に戻ってない。
:07/05/20 08:22
:D902iS
:☆☆☆
#885 [
]
体調の優れない友梨を
博はいつも心配してくれた。
「ちゃんと食ったか」
とか
「昨日は寝れたか」
って・・・
そんな博の優しさに
早く良くならなきゃって
必死になってる自分がいた。
自分のため。
友梨を選んでくれた
博のため・・・。
:07/05/20 12:49
:D902iS
:☆☆☆
#886 [
]
「友梨が良くなるまで俺が支えてやるで!!」
「もっと友梨の事大事にするでな。」
マキの一件から
友梨たちは
少しずつ落ち着いてきた。
特に博が大人になった。
自分本位じゃだめなんだ。
相手を思いやる気持ち。
大切にすることで
自分も大切にされる。
そう学んだ
:07/05/20 12:56
:D902iS
:☆☆☆
#887 [
σσ
]
終わりデスか??
:07/05/22 13:46
:F901iC
:☆☆☆
#888 [
]
:07/05/22 15:28
:D902iS
:☆☆☆
#889 [(´・ω・`)]
:07/05/22 22:14
:P902iS
:☆☆☆
#890 [
]
:07/05/24 20:28
:D902iS
:☆☆☆
#891 [
]
「わかった。わかった。
見るだけやぞ!!
今日は買わんでな!?」
『うんっ!!やったぁ〜♪』
ペアリングを見たいと
押しに押して半強制(笑)
季節は流れ
博は卒業を控え
忙しい日々を送っていた。
そんな中で
やっと空けてくれた
貴重な時間。
―1月28日―
:07/05/24 20:33
:D902iS
:☆☆☆
#892 [
]
どうしても欲しかった
ペアリング。
一年記念に買ってもらう
約束をしたけど
見たくて見たくて
無理矢理店へ連れていかせた。
たくさん並んだ
指輪を一つずつ見ていく。
二人肩を並べて
指輪を見る姿からは
友梨たちの歩んできた道は
到底想像できないくらい
幸せオーラを放ってた。
:07/05/24 20:39
:D902iS
:☆☆☆
#893 [
]
二週間前のことだった。
マキとの一件から
やっと落ち着き始めた頃
友梨に一通のメールが届いた。
"最近お前のことが気になって仕方ないんや・・・"
登録さえしてないものの
大好きだった人のアドレスを
忘れるはずなかった。
送信者はなんと・・・
翔くん。
:07/05/24 20:43
:D902iS
:☆☆☆
#894 [
]
そのメールをみた瞬間
一瞬呼吸が止まった。
翔くん!?
なんで今更・・・
しかもこのタイミングで・・・
揺らがないはずがなかった。
あんなにも愛した人。
だけど博に心配かけないようにって返信しなかった。
:07/05/24 20:48
:D902iS
:☆☆☆
#895 [
]
それでも送られてくる
メールに胸が痛んだ。
あんなにも好きだった人。
望んでも
手に入らなかった幸せ
今こんなにも傍に
手の届く場所に
翔クンがいる。
「お願い。
メール返してください・・」
昼休みミナと相談して
メールを返した。
:07/05/30 15:37
:D902iS
:☆☆☆
#896 [
]
『今彼氏居るでごめんね。
いろいろあったけど
今幸せにやってます。
だからメールして
来んといてほしい・・・
ホントにごめん。』
―送信―
嬉しかった。
翔クンがまた友梨を
思ってくれたこと。
もう恋愛対象にはならん
って言われたけど
また好きになってくれた事
ホントに嬉しかった。
:07/05/30 15:42
:D902iS
:☆☆☆
#897 [
]
だけどね
ちょっと遅かったみたい。
友梨はもう
あなたを吹っ切った。
今目の前にある幸せに
賭けてます。
翔クンはもう・・・
友梨の一番じゃない。
ごめんね・・・
好きじゃないのに
気づいたら泣いてた。
:07/05/30 15:59
:D902iS
:☆☆☆
#898 [みく
]
スゴイ泣けるぅ

:07/05/30 16:02
:P902i
:☆☆☆
#899 [
]
「わかった。
ちょっと遅すぎたな。
幸せになれよ。
メールありがとな!!」
そう言って
終わったはずだった。
なのに・・・
翔クンは飲み会で酔う度に
同じようなメールを
送ってくる。
あまりのしつこさに
「話がある」といい
電話をする事に
淡い期待をしたのか
翔クンはすんなりOKした。
:07/05/30 16:07
:D902iS
:☆☆☆
#900 [
]
:07/05/30 16:26
:D902iS
:☆☆☆
#901 [
]
:07/05/30 16:26
:D902iS
:☆☆☆
#902 [
]
月曜日。
学校が終わってすぐ
家に帰ると約束通り4時。
子機を手にし
深呼吸をすると
番号を押した。
すぐに翔クンは出て
嬉しそうに
「話ってなぁに??」
って聞いてきた。
言うんだ。
ちゃんと。
終わりだよって・・・
『あの・・・さ・・・』
:07/05/30 17:07
:D902iS
:☆☆☆
#903 [
]
『迷惑なのっ!!』
ごめんね翔クン・・・
『彼氏おるでメールしてこんといてって言ったじゃん。友梨やっとで幸せになれたんやよ。
友梨があんなに戻りたいって言って一途に待っとった時にあんな裏切り方されて・・・それでも好きやった。大好きやった
でも今は翔クンより大切な人がおるで。もう無理やもん。遅すぎやさ,バーカ!!てか彼女おるんやし大事にしてあげんと
ねっ?』
:07/05/30 17:12
:D902iS
:☆☆☆
#904 [
]
『全部消して?
もう終わりにしよう。
今日で最後ね。わかった?』
「・・・」
『返事っ!!』
「おう。」
どこか力なく答えた後
電話を切った。
そして携帯から
受信メールと送信メールを
すべて消した。
明後日は
博に会うんだ。
1ヶ月ぶりに会える。
:07/05/30 17:16
:D902iS
:☆☆☆
#905 [
]
これでよかったんだ。
良かったんだから・・・
なんでこんな泣いてんだろ。
博に怒られるじゃんね
お前まだ好きなんやろ

って。
好きじゃないよ。
友梨には博だけだから。
博には
辛い思いして欲しくない
傷つけたくない。
:07/05/30 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#906 [
]
キレイさっぱり
翔クンを切った後
博に報告した。
"がんばったな"
って言ってくれたのには
驚いた。
絶対ヤキモチ妬いて
疑うんだろうなって
覚悟してたから。
ちょっと予想外。
マキを捨て
友梨を選んだ博。
翔クンを捨て
博を選んだ友梨。
:07/05/30 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#907 [
]
きっと
この人となら
友梨は幸せになれる。
「気に入るのあった?」
『う〜ん・・・シンプルなのがいいんやって。』
「じゃあこの辺?」
『あっ!これ可愛い〜』
:07/05/30 17:24
:D902iS
:☆☆☆
#908 [
]
「出してもらう?」
え・・・??
『買ってくれるの?』
「しゃーなしっ!!笑」
『ありがとっ』
高くないけど・・・
友梨には世界で一番の
指輪だった。
二つ目のペアリング・・・
:07/05/31 19:34
:D902iS
:☆☆☆
#909 [
]
7号をはめたら
抜くのに苦労したので
ゆとりを持って
9号を買ってもらった。
口元が緩んで仕方ない。
店を出てチャリのカゴに
鞄を入れると
博が指輪を出してくれた。
友梨は両手をパーにして
博に差し出して
『どっちに着ける?笑』
って聞いた。
:07/05/31 20:03
:D902iS
:☆☆☆
#910 [
]
「う〜ん 笑」
『どっち?笑』
「こっちやな(笑)」
友梨の左手の薬指には
シルバーのリングが
光ってた。
『博めっちゃ好きっ!!』
「はいはい。笑」
呆れたみたいに
笑ってたけど
ホントに嬉しかったんだよ。
:07/05/31 20:07
:D902iS
:☆☆☆
#911 [
]
博は左指を怪我してて
はめれなかったから
仕方なく右手の薬指。
でもやっぱり
友梨に9号は
ちょっと大きかった。
『ぶかぶかぁ〜』
って博に
見せようとした瞬間
"ちゃりーん"
いい音を立てて
指輪が抜けた・・・
:07/05/31 20:11
:D902iS
:☆☆☆
#912 [
]
『ごめんっ!!』
友梨が拾うより早く
博は指輪を拾い上げると
「だから7号にしとけっていったにか。」
『だってぇ〜↓↓』
「しかも欠けとるし。」
『まじで!?』
指輪を覗き込むと
少しだけ欠けていた。
ショックだった・・・
:07/05/31 20:16
:D902iS
:☆☆☆
#913 [
]
当然だけど博はご立腹。
口数も減った。
おまけに
右手の薬指にはめられた。
右手の方が利き手で
多少太いから。
らしい・・・
だけど
そのあとプリクラを撮ると
"ペアリング買ったお"
って書いてあって
やっぱりこの人が好きだと
実感した。
:07/05/31 20:21
:D902iS
:☆☆☆
#914 [
]
薬指に光る指輪。
大人になったら
今度は左の薬指に
着けたいな。
博と友梨が
恋人だって証を。
2人の愛の証を・・・
だから今は
右手でいいよ。
いつか・・・
いつかこの指に
一生の愛の証を・・・
:07/05/31 20:26
:D902iS
:☆☆☆
#915 [
]
:07/05/31 20:28
:D902iS
:☆☆☆
#916 [
]
―2月―
誕生日の遅い博は
やっと本格的に
車校へ通い始めた。
相変わらず
バカップルやってます。
毎日肌身離さず
指輪を首から下げて
生活してる。
指に着けられないのが
ちょっと不満。
:07/05/31 20:33
:D902iS
:☆☆☆
#917 [
]
でも会うときは
ちゃんと着けたし
博もちゃんと着けてくれた。
なかなか会えなくても
会えば好きを実感した。
初めて
二人の未来を夢見た。
この人となら
博となら
幸せになれる。
そう思えた。
:07/05/31 20:37
:D902iS
:☆☆☆
#918 [
]
バカみたいに
ヤキモチ妬き。
呆れるくらい
心配性。
友梨より細い
その体。
おれそうな
あの腕枕。
頑固で強がるくせに
繊細で
:07/05/31 20:40
:D902iS
:☆☆☆
#919 [
]
いじめるくせに
すぐ謝るの。
涙が出るほど
優しくて。
どんな時も
支えてくれる。
クシュって笑う
その笑顔も
全部全部愛しい。
:07/05/31 20:44
:D902iS
:☆☆☆
#920 [
]
もしも
また心揺らいだとしても
友梨は信じてるからね。
博は必ず
戻ってくるって。
もう一度
信じてみようと思うの。
愛する人だから。
かけがえのない
たった一人の
大切な人だから。
:07/05/31 20:51
:D902iS
:☆☆☆
#921 [
]
止められなかった
深夜徘徊。
とっかえひっかえの
男遊び。
サイトへの依存
信じては裏切られ
騙されては傷ついてた。
心も体もボロボロで
自分なんて
どうなってもいいと思ってた
:07/05/31 20:55
:D902iS
:☆☆☆
#922 [
]
崩壊した家族から
目を反らし
向き合おうとしなかった。
どうしようもない友梨を
あなたは変えてくれた。
救ってくれた。
:07/05/31 20:56
:D902iS
:☆☆☆
#923 [
]
博に出会ってなければ
今の友梨はいないと思う。
あなたに
心から感謝してる。
これからもずっと
傍にいて。
この手を
離さないでね。
約束だよ。
:07/05/31 20:58
:D902iS
:☆☆☆
#924 [
]
普段はなかなか
言えないけど・・・
こんな所でしか
言えないけど・・・
ありがとう。
― 愛してる ―
:07/05/31 21:00
:D902iS
:☆☆☆
#925 [
]
:07/05/31 21:01
:D902iS
:☆☆☆
#926 [
]
:07/05/31 21:10
:D902iS
:☆☆☆
#927 [
]
:07/06/03 04:37
:SH700iS
:☆☆☆
#928 [
]
・・・読者の皆様へ・・・
完結板を書く予定だった
のですが,私情の理由の為
しばらく更新できません。
リクエストが多かったら
考えたいと思います。
申し訳ありません


:07/06/06 12:25
:D902iS
:☆☆☆
#929 [
]
完結板更新中です

よかったら
感想・アドバイス等
待ってます

:07/06/12 07:30
:D902iS
:☆☆☆
#930 [
]
あげ

:09/02/03 18:16
:P705i
:☆☆☆
#931 [ひとみ]
あげ


:09/02/04 16:05
:SO705i
:☆☆☆
#932 [我輩は匿名である]
博さんが死ぬ?てゆってたの何だったんですか?
:09/02/05 02:29
:913SH
:☆☆☆
#933 [我輩は匿名である]
:09/02/07 01:13
:W52SH
:☆☆☆
#934 [ひとみ]
love isの方はもう更新しないんですか?

:09/02/07 12:59
:SO705i
:☆☆☆
#935 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑
:22/10/29 10:11
:Android
:☆☆☆
#936 [ん◇◇]
:22/10/29 10:18
:Android
:☆☆☆
#937 [ん◇◇]
:22/10/29 10:20
:Android
:☆☆☆
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