それでも君が
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#301 [
]
「お母さん母親失格ね。子育てもろくにできんなんて・・・」
『・・・』
「友梨がそんなに嫌で家出するならお母さんが出てくわ。ねぇ?それでいいでしょ?」
友梨は黙ってた。
本当はいけない事してるって
わかってる。
親不幸者だって
わかってる。
:07/02/04 01:35
:D902iS
:☆☆☆
#302 [
]
母親に・・・
いくら最低だとしても
母親に
こんなセリフ
言わせて良いわけない。
わかってる
わかってるのに・・・
素直になれずに
口から出た言葉は
残酷な一言でした――。
:07/02/04 01:37
:D902iS
:☆☆☆
#303 [
]
目も合わせず
どこを見るでもなく
冷たい視線で
『家族だなんて思ってない。産まなきゃよかったってまで言われて親なんて思いたくないし、思えるはずない。』
『一緒に住むの疲れたんだよ!!いい加減自由にしてよ!!!』
ごめんオカン・・・
ごめんオトン・・・
:07/02/04 01:40
:D902iS
:☆☆☆
#304 [
]
二人は黙ってたけど
きっと傷ついたよね・・・
父は
「育てる義務がある」
とか言ったけど
そんな言葉より
母の言葉は
痛かった・・・
:07/02/04 01:44
:D902iS
:☆☆☆
#305 [
]
「お母さんも疲れたわ・・・お母さん友梨がやりたいって言うことは全てやらせてきたつもりよ。欲しいって言うものだって揃えてきたつもりよ?」
「でも友梨にとってそれは当たり前でしかなかったのね・・・」
「お母さん友梨をこんなになるまで追い込んで・・・私・・・私」
「いやぁ――――――!!」
突然頭を抱え込み
叫び出す母。
ノイローゼが・・・
始まった
:07/02/04 01:49
:D902iS
:☆☆☆
#306 [
ακ
]
続き楽しみにしてます


:07/02/04 18:20
:D903i
:☆☆☆
#307 [我輩は匿名である]
続き書いてくれぇ

まぢ待ってまあす

:07/02/12 20:44
:SO903i
:☆☆☆
#308 [我輩は匿名である]
:07/02/18 01:00
:D903i
:☆☆☆
#309 [
]
:07/02/18 02:06
:SH902i
:☆☆☆
#310 [我輩は匿名である]
あげ

:07/02/19 09:47
:SH902iS
:☆☆☆
#311 [
]
:07/02/19 16:46
:D902iS
:☆☆☆
#312 [
]
突然変異した母は
長々と説教を始めた。
話し合いは二時過ぎまで続いた・・・その結果は
高校は卒業すること。
それから・・・
高校を卒業したら
他人になること。
籍を外すと言われた。
:07/02/19 16:54
:D902iS
:☆☆☆
#313 [
]
解放される・・・
嬉しいはずなのに・・・
同時に胸が痛んだ。
卒業まで
あと一年半。
一年半後に
友梨は家族を失う。
もう絆なんてなかった。
愛なんてなかった。
:07/02/19 16:57
:D902iS
:☆☆☆
#314 [
]
血が繋がってるから
時間が解決するとか
そんなんじゃない。
関係ない。
友梨に家族は
いない。
:07/02/19 17:02
:D902iS
:☆☆☆
#315 [
]
:07/02/19 17:13
:D902iS
:☆☆☆
#316 [
]
「もしもし?」
『あっ・・・急に電話してごめん!!今大丈夫?』
「ちょっとまってな!!」
受話器の向こうから部屋に移動する音が聞こえる。
「いいよ〜」
『あっ!うん』
受話器から聞こえる
彼の声に友梨の心拍数は
どんどんと早くなる・・・
電話の相手は・・・博。
:07/02/22 07:29
:D902iS
:☆☆☆
#317 [
]
友梨の手に握られた
プリ帳を一枚破いた紙。
そこには・・・
親友の麻衣・晴子・裕クン・文博のアドレスと携帯番号。
それから博。
親に携帯をとられた後
親の目を盗んで
メモした5人。
:07/02/22 16:00
:D902iS
:☆☆☆
#318 [
]
『ずっとメール返さんくてごめん!!』
勢いよく謝ったアタシに博は
「全然いいよ。何かあった?」
って優しく聞いた。
『親にケータイ取られてさ↓だからしばらくメールできん。』
:07/02/22 16:03
:D902iS
:☆☆☆
#319 [
]
「そっかぁ・・・」
社交辞令か博は残念そうに
ため息混じりで呟く。
『ごめん・・・せっかく仲良くなったのにねー』
「まぁしゃーねぇさ!友梨んち厳しいなぁ!!笑」
『笑い事じゃないよぉ・・・』
「わりぃわりぃ☆携帯戻ってきたらメールしてよ。待っとるでさ!!」
:07/02/22 16:08
:D902iS
:☆☆☆
#320 [
]
軽く流すような発言に思わず
『え〜友梨寂しいし・・・』
「そやな〜俺も寂しいよ!笑」
うわぁ〜
思ってなさそ(-д-)
それもそのはず。
博にとって友梨は
ただの掲示板で知り合った女
友梨の片思い。
:07/02/22 16:16
:D902iS
:☆☆☆
#321 [
]
冗談ってわかってるのに
博に言われると
ドキドキしてるのがわかる。
ノリだから。
必死に言い聞かせるけど
次の一言で
友梨の自制心は一気に崩れる
「寂しいの?」
『うん・・・』
「まぁ大抵暇しとるし寂しかったらまた電話してきなよ。」
:07/02/22 16:31
:D902iS
:☆☆☆
#322 [
]
いいのっ!?
うそだぁ〜夢みたい!!
『うんっ!!』
「そんな嬉しいか・・・??」
『嬉しいよ☆』
「ふ〜ん そっか 笑」
博にとっては
何気ない一言でも
友梨にとっては
全部が大切な言葉で・・・
:07/02/22 16:39
:D902iS
:☆☆☆
#323 [
]
博の言葉一つで
嬉しくもなり
悲しくもなる。
友梨は毎日忙しい。
それから友梨は
頻繁に博に電話をかけた。
しつこいくらいに
二晩置きくらいのペースで。
:07/02/22 16:44
:D902iS
:☆☆☆
#324 [
]
地元も学校も違うせいか
話題が途切れることはなくて
毎日二時間とか
普通に話した。
博は人を引きつける力がある。
学校生活を見たことはないけど、なんとなくわかる。
いつもみんなの中心で
笑ってそうで
一人でいても
人が集まってきそうな・・・
そんな人。
:07/02/22 16:48
:D902iS
:☆☆☆
#325 [
]
博と同じクラスになりたい
なんて何度思ったことか。
クラスの女子との話を聞く度
胸が苦しくなって・・・
ヤキモチを妬く友梨。
でも『イヤ』なんて言う権利
友梨にはない・・・
友梨バカだから
『博モテモテじゃん!笑』
とか冷やかしてみたり・・・
:07/02/22 16:54
:D902iS
:☆☆☆
#326 [
]
頻繁に電話をかける
という行動とは裏腹に
いかにも
自分は興味ないけどね!
みたいな発言して
余計自分苦しめた。
博・・・友梨の気持ち気づいてんのかな?
:07/02/22 16:58
:D902iS
:☆☆☆
#327 [
]
日に日に募る思いは
"会ったことないんだよ?"
って思いよりも
はるかに成長し
友梨は大胆な行動に出る。
だって気づいて欲しかった・・・
行き場のない気持ち。
もう・・・我慢できん!!!
:07/02/22 17:02
:D902iS
:☆☆☆
#328 [
]
いつものように
話してた夜。
『ねぇねぇ

』
「ん?」
『友梨好きになりそう・・・//』
「・・・」
「・・・は!?俺っ!???」
『他に誰がいますかー?』
ごめん。
我慢できんかった・・・
:07/02/22 17:06
:D902iS
:☆☆☆
#329 [
]
驚くのも当然だと思う。
会ったこともない女に
好きって言われても
微妙だよね・・・
複雑だよね・・・
「なれよ!笑」
って・・・
友梨本気で言ったんやけどなぁ〜・・・

伝わんなかったみたい
:07/02/22 17:09
:D902iS
:☆☆☆
#330 [
]
『なれよ!ってねぇ

』
「なればいいじゃん♪」
相変わらず
冗談で軽くかわされる・・・
博らしいとは思う。
思うんだけど・・・
気づいてよ!!
:07/02/22 17:33
:D902iS
:☆☆☆
#331 [
]
じれったくて仕方ない。
気づいてるのに
からかってんのか
ほんとに気づいてないのか。
『会ったことないけど・・・でも・・・なんか気になって』
「まじで!?そういう事言われると俺好きになってまうし!笑」
友梨の恋愛魂に
火がついた 笑
:07/02/22 17:36
:D902iS
:☆☆☆
#332 [
]
友梨にはもう博しか見えてなかった。
好きになったら
落ちるまで粘る。
コイツと決めたら
一直線。
じっくりゆっくり?
そんなことしてる余裕ない。
だって博モテるから・・・
他の子に先行かれたとか
笑えんから!!
鈍い奴には
超直球玉投げるしかない。
:07/02/22 19:24
:D902iS
:☆☆☆
#333 [
]
そう決めた日から
友梨は直球を投げ続けた。
『はや惚れてまった!』
『会いたいよー』
『博みたいなんが彼氏やったら友梨幸せやわぁ』
誰だって気付く。
さすがの博も
友梨の気持ちに
気付いてくれたと思う・・・
:07/02/22 19:29
:D902iS
:☆☆☆
#334 [
]
10月22日
友梨は告白を決意した。
って言っても
普段から告ってるようなもんだっけど

『ねぇねぇ』
「ん?」
いけっっ!!!
友梨がんば!!!
大丈夫。いけるって!!
:07/02/22 19:34
:D902iS
:☆☆☆
#335 [
]
『あのさ・・・』
普段はポンって出てた
"好き"って言葉が
いざ告白するとなると
なかなか言えない・・・
「うん」
『えっと・・・』
「なんよ??笑」
『どんな髪型好き?』
はい,バカ。
:07/02/22 19:39
:D902iS
:☆☆☆
#336 [
]
"どんな髪型好き?"
じゃねぇーよ!!
そんなんが聞きたいんじゃないのに・・・
「断然ショート!!笑」
しかも友梨ロングやし
ダメじゃんか↓↓
思いがけないところでの
撃沈に肩を落とす。
:07/02/22 19:43
:D902iS
:☆☆☆
#337 [
]
何度も喉まででかかってる
"ス キ"
の二文字が
どうしても出ない・・・
勇気がない・・・
でも友梨この時
博となら絶対に幸せになれるって思ったんだよ?
:07/02/22 20:30
:D902iS
:☆☆☆
#338 [
]
―次の日の夜―
そんな友梨に転機が訪れる
話題は
今まで付き合った人数や
エピソード。
聞いてて泣きたくなる位
モテる博に
少し苛立ちを感じ始めた時
何気なく出た言葉・・・
『なら友梨13人目〜笑』
:07/02/22 20:37
:D902iS
:☆☆☆
#339 [
]
「かもな♪」
『まじで〜やったぁ↑笑』
『え??そういう事言うと本気にするよ〜』
「別にいいよ。」
『・・・友梨真剣にスキなんやけど・・・博それは友梨のことスキって意味??』
「どうやろなぁ〜笑」
:07/02/22 20:44
:D902iS
:☆☆☆
#340 [
]
『なんや〜冗談か!!笑』
「ん〜好きやお??」
『・・・・・』
へ?
今好きって言った??
夢か??
え??
え??
え








!!!!
『まぢ!!??』
:07/02/22 20:47
:D902iS
:☆☆☆
#341 [
]
「嘘に聞こえる??」
『うん』
「・・・ホントやさ

」
嘘みたい・・・
うれしかった。
すっごい
すっごい
うれしかった・・・
:07/02/22 20:50
:D902iS
:☆☆☆
#342 [
]
信じられなくて
夢じゃないかって
びっくりした・・・
『両思い・・??』
「やな☆笑」
調子に乗った友梨は・・・
『あ!!待った!!』
「何?」
『まだ付き合ってないよね?友梨達。』
:07/02/22 20:58
:D902iS
:☆☆☆
#343 [
]
「うん。なんで??」
『告るより告られたい』
・・・あほ。
調子に乗ってホザく友梨にも
博は絶対怒んなかった。
「俺に告れと?笑」
『やと嬉しいなぁ〜みたいな??笑 だめ???』
「しゃーなしやぞ??」
:07/02/22 21:03
:D902iS
:☆☆☆
#344 [
]
『うん♪』
やった やった
気分は絶好調
『あ"ー!!まって!!』
「何っ!!?」
『記念日25がいい・・・』
「はっ!?意味分からん 笑」
:07/02/23 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#345 [
]
『25がいい

』
「なんで25がいいんよ?」
最強なわがまま。
こんな図々しい奴
世界に絶対友梨ぐらい。
しかも理由は超単純。
:07/02/23 17:14
:D902iS
:☆☆☆
#346 [
]
『クリスマスが記念日って嬉しいじゃん♪』
とか言ってみたり・・・
「・・・」
あれ?
怒ったかな??
「なんじゃそりゃ!!笑」
笑った!!
よかったぁ〜
:07/02/23 17:22
:D902iS
:☆☆☆
#347 [
]
その後少し話して
電話を切ったけど
興奮して
眠れなかった・・・
『はぁぁ〜(〃´д`』
"ん〜好きやお??"
"やな☆笑"
何度も何度も
博の言葉を思い出しながら
幸せをかみしめた。
:07/02/23 17:26
:D902iS
:☆☆☆
#348 [
]
なんだかんだで
しっかりと爆睡したアタシは
張り切って学校へ行く。
「おはよう〜」
『おっはよ〜♪』
超ハイテンションな友梨に
呆れた顔でミナが言う。
「もぉ〜またなんか良いことあったんやろぉ〜??」
『ヘヘッ♪』
「わかりやすっ!!」
:07/02/23 17:30
:D902iS
:☆☆☆
#349 [
]
『そぉ??』
「かなり・・・で??何があったの?」
『何やと思う〜??』
嬉しすぎて友梨の口角は
上がりっぱなし。
「じらすなよ〜」
『あんね〜笑』
:07/02/23 17:34
:D902iS
:☆☆☆
#350 [
]
ニヤニヤしながら
昨日の出来事を話す。
『両思いなれたっ!!』
大胆な友梨の発言に
ミナはかなり驚いてた。
だけど
友梨の話を聞いてて
こんな日が来ると
なんとなくわかってたらしい。
「よかったね♪」
:07/02/24 12:15
:D902iS
:☆☆☆
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