それでも君が
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#100 []
・・・――。

湯船につかる

『あ〜ぁ・・・』

ため息がでる。

こんな時でも
初めてのラブホに
ちょっとドキドキしてる
自分が嫌だ・・・

「お邪魔しまぁす(笑)」

文博が勝手に入ってきた!!

『ちょ・・・』

「一緒に入りたいのッ♪」

⏰:07/01/01 22:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#101 []
のッ♪ ぢゃないし!!!

文博は全身洗うと
湯船に入ってきた。

なんだかんだ言いながらも
風呂場で遊んだり・・・


友梨の決意は・・・
今にも崩れそうで

だけど正直
幸せだったりするんだよね・・・

「先行って待ってる」

文博はバスルームから出ていった。

⏰:07/01/02 11:26 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#102 []
『おまたせ』

濡れた髪を拭きながら
バスタオルを巻き
文博の元へ・・・

「おいで」

優しく呼ぶ文博に
引き寄せられるように
近づき抱き合った。



ごめん博・・・
友梨は意志薄弱だね・・
どっちが好きかわかんない。

⏰:07/01/02 12:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#103 []
博とは何でもない
ただの友達。

それに博は友梨に特別な感情なんてない。

友梨が勝手に気になってるだけ。

罪悪感なんて感じる必要ないのにばっかみたい。


何度も体を重ね
感じ合った

「友梨・・・愛してる」

偽りの言葉を呟き
文博は果てた

⏰:07/01/02 19:35 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#104 []
友梨はやっぱり
いけなかった。

愛を感じてないから?

いつか・・・

いつか本当に愛し合った人と結ばれたとき・・・

その時にいければ

それでいい・・・

その人と出会うまで
友梨はきっといけない。

文博は"その人"じゃない

⏰:07/01/02 19:41 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#105 []
二人並んで上向きに
寝ころんでいたとき

文博が友梨の携帯を取り
メールを見だした。

『何見よん?』

文博に訪ねる

「誰?こいつ。」

『ん?誰?』

携帯を覗き込むと
博のメール。

『あぁ・・・』

⏰:07/01/02 19:46 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#106 []
「誰やて!!俺に言えんような奴か??」


何で?

文博が怒る意味が
わからないし

文博にどうこう言われる
筋合いはない。

文博にとって友梨はただの

・・・ただのセフレ



『友達やさ。』

⏰:07/01/02 19:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#107 []
冷たく答えた。

にも関わらず
文博は質問攻め。

「毎日メールしよんやん」

『文博と違って構ってくれる』

「えらい長文メールばっかやないか」

『話題も出してくれるし絵文字もちゃんと使ってくれるからメール返す気になるの。メールしてて・・・楽しい・・』

「ハート多くね?」

『普通じゃない?』

⏰:07/01/02 19:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#108 []
「友梨のこと好きなんじゃね?」


『ないね!!』

「分からんやら?告ったん?」


わかるよ。
聞かなくても分かる。

博の中には元カノが・・・
マキちゃんがいる。


『もぉいいろ!?返して。』

「やだ。博ってどんなやつ?」

⏰:07/01/02 20:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#109 []
画像boxから
博の写メを見つけた文博は・・・

勝手に削除した。


「こんなやつどこがいいん?」

『良い人やよ』

「俺とどっちが良い?」

『・・・今は・・・博かな・・・』

言えた・・・
文博じゃなくて博って言えた!!


「かっこよくないやん・・・」

⏰:07/01/02 20:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#110 []
『不細工でもないやん。』

「俺の方がかっけーよ!!」

自棄になる文博。

「タイプじゃないやん。なぁ??友梨のタイプと全然違うのに何で写メ見て切らんかったん?」
だんだん早口になる。
パニクってる様子


それもそうか。
今までの友梨じゃ
あり得ないことだもんね・・・

⏰:07/01/02 20:11 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#111 []
『好き・・・なの・・・悪く言わんといて・・・』

「それ本気で言っとん?」


『だからね・・・文博・・・今日はけじめつけにきッッ・・・』

最後まで言わないうちに
文博は友梨の上に乗り
狂ったように腰を振る

「ききたくねぇ!!」

『ごめん・・・もう・・・きめ・・・た・・・こと・・だか・・・ら』


自分が振ったくせに
今更手放したくないなんて
もう無理だよ。

⏰:07/01/02 20:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#112 []
文博はもう一度果てた・・・


帰る時間が迫る



『帰ろっか』

そう言って
服を着る。

お金を払い
ホテルを後にした。

駅に着くと

「今日は・・ありがとな。会えて良かった。・・・犯すようなことして悪かったな」

⏰:07/01/02 20:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#113 []
『ぅぅん。友梨こそ・・・会えて良かったょ。ありがと。』

どんなに最低な人でも
やっぱり・・・
愛した人に変わりはないから

別れは辛い。


でも最後に見たのが
泣き顔なんて嫌だから

涙が出る前に

文博に背を向けて
ホームへと歩きだした。

⏰:07/01/02 20:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#114 []
「友梨!!!!!」

文博に呼び止められ
笑顔で振り返る


『なにー??』




「幸せになれよ!!博ってやつにちゃんと気持ち伝えろよ!!友梨はツエーで大丈夫や!!!!」


ありがとう・・・

ありがとう文博・・・

⏰:07/01/02 20:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#115 []
『おうッッ!!!任しとけ↑↑』

最後くらい
かっこつけさせて・・・

『幸せになってね!!』


それだけ言うと
また背を向けて歩きだした。


もう振り返らない。


決めたから。

⏰:07/01/02 20:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#116 []
電車に乗ると
以外に空いていて

楽に席に座れた。


電車が出発してすぐ
博にメールを送った。

"今から帰りまぁす"


―送信完了―


画面は一気に涙で滲んで見えなくなった。

⏰:07/01/02 21:00 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#117 []
元カレに会いに行った女を

元カレと体を重ねたことを

博はどう思うかな・・・

嫌われても仕方ない

だってそれだけのことをしたから。

でも話すって決めた。



帰る間中
博へどう話すかを考えていた。

⏰:07/01/02 21:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#118 []
文博との距離は
遠くなり

博との距離が
近くなる。





秋風が吹く10月。



一つの恋に
終わりを告げた―――。

⏰:07/01/02 21:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#119 []
・・・伝えたい想い・・・

⏰:07/01/03 09:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#120 []
『もう終わりにした。』

「そっか。アイツが好きだから?」

『うん・・・』

「そっか・・・」

裕クンに電話した。


お世話になったから報告っていうのもあるけど

誰かに言わないと
友梨はまた振り向いてしまいそうだから・・・

誰かに言わないと・・・
前に進めなくなりそうだから。

だから裕クンに話した。

⏰:07/01/05 09:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#121 []
泣きたかった・・・

でも
博の前では泣けなくて

博に会いに行くほどの
時間も足も勇気もない。



友梨は最低な人間です。



呼べば必ず来てくれる
裕クンを利用しました・・・

本当・・最低だよね。

⏰:07/01/05 15:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#122 []
「今から?わかった。」

やっぱり・・・
いつも絶対来てくれる。

『いつもんとこ?』

「寒いで家の前でいいよ」

『ありがと。』

五分くらいして
裕クンがきた。

『お願いしまぁす』

「おぅ!!」

⏰:07/01/05 15:41 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#123 []
いつもの光景・・・

いつもの匂いに

いつもの声・・・



でも友梨は裕クンにあったことを後悔することになる・・・



『どこでもいいから走って』



六つも下の友梨のわがまま。
いつも文句一つ言わないで
聞いてくれる。

⏰:07/01/05 15:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#124 []
そういう所
大人だなぁって思う。

「姫様相変わらずわがままですなぁ(笑)」

『うるさいなぁ。嫌ならいいよ。他の人に頼むから』


うそ。
他の人なんていないよ・・・


こんな友梨のわがまま
聞いてくれて

わかってくれる


最高のお兄ちゃんの
代わりなんていない

⏰:07/01/05 15:49 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#125 []
「すみませんねーじぃじが悪ぅございましたよ!!」

『分かればよしッッ!!笑』


たのしかったなぁ・・・



一時間以上走った。


着いたのは
静かに流れる河原

「降りるか。なんか話したいんじゃねぇの??」


わかってたんだ・・・
さすがだね。

⏰:07/01/05 15:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#126 []
『エスパーか???笑』

「かもな。で?話せよ。無理すんなよ??」

裕クンは煙草をふかしながら
座った

『うん』

友梨も少し距離を置いて
隣に座った。


そしてゆっくり話し出す・・・


電話じゃうまく話せなかったけど・・・

⏰:07/01/05 15:56 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#127 []
『友梨ね・・・

文博とやっちゃった・・・

セフレだってわかってんのに
どうでも良くなって・・・

体あげちゃった・・・



諦めたとか
わかってるとか・・・


ホントはただの強がりで

できるなら戻りたい。
もう一度振り向いて欲しい

そう思っとったんやと思う』

⏰:07/01/05 15:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#128 []
『でもね・・・

駅のホームにいたとき
昔振った人から
電話がきたの。

友梨のこと諦めるって。

前に進むって。


それ聞いて
友梨も前に進まんと・・・
って思った。


文博といたときは
文博の事考えてたけど


文博と離れてて
いつも考えるのは
博の事でね・・・』

⏰:07/01/05 16:05 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#129 []
『まだ完全にふっきった訳じゃないけど・・・

博といたら
幸せだろうな・・・

ってそう思う。


傍にいてくれたらなぁ。
っておもう。


・・・欲張りな話だよね。

・・・調子いいよね。

⏰:07/01/05 16:07 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#130 []
でも今本気だよ。

博も友梨のこと
見てくんないかなぁって・・・



でもさ・・・』



友梨の過去を
どう思うだろう。

きっと知ったら嫌われる。



でも友梨・・・
博のためなら変われるよ。

⏰:07/01/05 16:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#131 []
「過去か??」


裕クンは
友梨の過去を知ってる。



それでも
傍にいてくれる。

友梨の大切な連れ。



何で気づかなかったんだろう。
ちょっと考えれば分かったことなのに・・・

裕クンの気持ち・・・

⏰:07/01/05 16:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#132 []
『うん。友梨汚いじゃん?』



何人とやってきたの?

好きでもない男と
何度からだを重ねてきた?



「過去だろ?」


過去だよ。

過去だけど・・・

事実だよ。

⏰:07/01/06 12:25 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#133 []
「過去も含めて今の友梨がおるんやろ?ならそんな過去のことグダグダ言うような男はちいせぇよ。全部含めて愛してるって言ってくれる男じゃなきゃ幸せになんてなれん」



真剣な目で
遠くを見つめながら話す
裕クンの横顔に
少しドキドキしました。



『全部含めて今の友梨がおる・・・かぁ・・・』


裕クンの言葉の意味を
確認するかのように
もう一度自分で言った・・・

⏰:07/01/06 12:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#134 []
"幸せ"
は誰もが願うことで

だけど

傷つき苦しんだ分
人はより"幸せ"を願う。

"きっといつか・・・"


そう思ってきた。



よみがえる記憶は
少し色あせていたけど
心の傷は癒えないままでいた

⏰:07/01/06 12:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#135 []
元彼からの
イヂメ。

新しい恋と
たくさんの我慢。
我慢の結果は
別れ。

その辛さから逃げるように
走った夜遊び。

惚れた男は
突然と姿を消し

その悲しみを紛らわすかのように次々とほかの男とあそぶ

⏰:07/01/06 12:55 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#136 []
そんな毎日

友梨のために歌を歌ってくれた千明。

口は悪いけど
まっすぐなかぁクン。

こんな危ないこと
やめた方がいいと
友梨を正しい道へ引っ張っていこうとしてくれたりょうクン。

過去も家庭の事情も
すべて受け入れてくれた文博。

前へ進む勇気をくれたりゅうクン。

⏰:07/01/06 13:07 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#137 []
そして・・・
いつも傍にいてくれた裕クン。

心配してくれるこうチャン。



それから



大切な人。

⏰:07/01/06 13:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#138 []
博が言うように

全てが必然なら

みんなとの出会いは
無駄じゃないはず。

ただ・・・
体の関係になってしまっただけで・・・


友梨は
それぞれから
学んだこといっぱいあると思う

⏰:07/01/06 13:20 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#139 []
みんなと出会って

いろんな経験して

いっぱい傷ついた。

いっぱい泣いた。



でもいっぱい笑ったよ。


大切な人が出来た今
二度と同じ過ちをしないと
誓った。

⏰:07/01/06 13:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#140 []
信じて欲しいから。

好きになって欲しいから。


寂しくても我慢するよ。


寝れない夜は
無理してでも寝るから。

朝まで起きてたって構わないよ。

だけど絶対男に頼らない。


サイトも卒業するから。

⏰:07/01/06 13:36 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#141 []
「友梨さぁ・・・」

『ん?』

「俺じゃだめなの?」



???


突然の言葉に
声もでない


「おっさんには興味ないか(笑)」


絶対無理して笑ってるよね?

⏰:07/01/06 13:39 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#142 []
「ばーか!!そんな顔すんなよ。冗談やでよ(笑)」

なんだ
冗談かよ(笑)

『びっくりしたじゃんか!!』


「姫には大事な人がいますからね〜笑」


笑ってかわした
裕クンの気持ちは
本気か嘘か
未だにわかんないけど

今も彼女はいないまま。

⏰:07/01/06 13:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#143 []
何人も告られてんのに
付き合わない。


「好きな奴がいるから」


そう言って
未だにフリー。


そろそろ結婚とか
考えても良い年なのにね。


お金だってある
地位も高い
優しいし
顔も悪くない。

もったいないよ。。。

⏰:07/01/06 14:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#144 []
しばらく走った

友梨の気持ちが落ち着くまで



朝・・・

何もなかったように
家に帰り
間眠をとると

いつものように
学校へ行った。

⏰:07/01/06 15:45 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#145 []
校内は文化祭ムード全開で
放課後は夜まで
各クラスごとの出し物の準備が進められた。


博の学校も
文化祭が近いらしく

「劇の練習があるから」

とメールが返ってくるのが遅い日が続いた


それでも博は
メールを切ることだけはしなかった。


それがまた
たまらなく嬉しかった。

⏰:07/01/07 11:25 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#146 []
かったるい授業。
もめてばっかの部活。

勉強なんてだいっ嫌い!!!

楽しくなきゃ音楽じゃない!!!

それでも友梨が学校に
通い続けてるのは
大切な友達が
いるからだと思う。


そんな友梨の最近の
活力の一つが
博が休み時間にくれる
メールだった

⏰:07/01/07 11:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#147 []
「友梨また先輩とメール???」
『うんッッ♪』

「友梨分かりやすい〜笑」


茶化しながらも
いつも温かく
見守ってくれてるのは

幼なじみのミナポン
こと鈴木美奈。


美奈いわく
博とメールしてる時
友梨めちゃくちゃ
笑顔らしい・・・

⏰:07/01/07 11:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#148 []
美奈は最近
仲良しグループのリーダーから
ハブられてたから
友梨んとこに来させた。


友梨とはよく喋るし
馬鹿とかあほとか
言いまくってるけど

他の子には
なかなか言えない性格。


それから・・・
純粋すぎる美奈に
友梨の話は
過激すぎるときがあるらしい(笑)

⏰:07/01/07 11:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#149 []
生まれたときから
一緒みたいなもんだし

だから余計に
美奈には何でも話せる。


舞みたいに
口軽くないしね!!


まぁいわば心友ってやつ

⏰:07/01/07 12:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#150 []
文博を電話帳から消せないでいたけど

彼氏のフォルダーから

"メル友"

のフォルダーに入れ換えた。



すっかり文博の事を考えなくなりかけた頃

友梨はまた
文博と連絡をとらなきゃいけなくなる・・・

⏰:07/01/07 12:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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