それでも君が
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#88 []
・・・恋の終わり・・・

⏰:07/01/01 16:22 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#89 []
「食えよ。冷めるやら?」

『文博のが来るまで待つ』

「食えって!!」

『待つ〜』

「うぜぇ」


ウザイ?
友梨がウザイって??

わけわかんない!!

⏰:07/01/01 16:37 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#90 []
ご飯って
二人揃ってから食べるんじゃないの???

友梨はずっとそう言うもんだって思って生きてきた。

だから怒る意味が分かんない



久々にあったのに
こんな雰囲気やだ・・・

『もぉいらない』

食欲失せた。

⏰:07/01/01 16:40 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#91 []
「相変わらず少食やな。」

お前のせいだっつーの!


『食べるときは食べるよ。』


「そっか。」

『友梨の残りいる???』

「おう」


そう言って
半分も食べてないハンバーグは一瞬で消えた。

⏰:07/01/01 16:43 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#92 []
食べ終わると
文博は行きたい場所があると
また自転車をこぐ。

『ねぇ〜どこ行くの??』

「黙ってのとけ」


やっぱ恋人じゃない今
態度が明らかに違う

冷たい。

友梨を完全にしたに見て
常に上からものを言う

⏰:07/01/01 16:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#93 []
『お尻痛いよもっと安全運転してよ!!靴脱げるよぉ↓↓』

「痔になれ(笑)」


やっと笑った


「目瞑れ〜」

そう言われ目を瞑る。

しばらくして
自転車は止まる。

⏰:07/01/01 16:57 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#94 []
「へへっ(笑)着いた。めっちゃ探したんやで」

『開けていい??』

「おう(笑)びっくりすんなやぁ〜笑」



そこに飛び込んできたのは
小さなアパート



みたいなラブホだった。

⏰:07/01/01 17:00 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#95 []
『入るつもり?』

「嫌なん?俺友梨とやりたいもん♪」

やっぱり・・・
そうだよね・・・
セフレだよね、友梨。


分かってたつもりだった

だけど信じたかった

"会いたい"

その言葉が本物だって。

⏰:07/01/01 17:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#96 []
友梨の中で何かが
音を立てて
崩れていく・・・

どうでもよくなった。

好きにすればいい。

『いいよ』

嬉しそうな文博。

「今日こそ逝かせてやるから」

そう言って【空】部屋への階段を文博の後からのぼった。

⏰:07/01/01 17:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#97 []
部屋に入るなり
後ろから抱きつかれた。

「友梨・・・来てくれてありがとな。俺・・すげぇ嬉しかった」


今更遅いよ文博・・・

そんな言葉
聞きたくない・・・

やめて・・・



『早くやろ??』

文博を誘った。

⏰:07/01/01 17:15 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#98 []
待ってましたと
言わんばかりの勢いで
友梨をベッドに押し倒す




・・・―

『お湯溜めてくる・・・』

乱れた服を正し
バスルームに行き
お湯を溜める。

それをじっと見てた・・・・・

⏰:07/01/01 17:22 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#99 []
『入れるよ』

ベッドに横になってる文博に声をかける

文博は起きあがると
服を脱ぎながら
近づいてきて

「一緒にはいろ♪」

『先はいって☆』

笑顔で交わした。

「照れとるん?可愛いな♪なら友梨先入りやぁ(笑)」

『そうする♪』

⏰:07/01/01 20:40 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#100 []
・・・――。

湯船につかる

『あ〜ぁ・・・』

ため息がでる。

こんな時でも
初めてのラブホに
ちょっとドキドキしてる
自分が嫌だ・・・

「お邪魔しまぁす(笑)」

文博が勝手に入ってきた!!

『ちょ・・・』

「一緒に入りたいのッ♪」

⏰:07/01/01 22:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#101 []
のッ♪ ぢゃないし!!!

文博は全身洗うと
湯船に入ってきた。

なんだかんだ言いながらも
風呂場で遊んだり・・・


友梨の決意は・・・
今にも崩れそうで

だけど正直
幸せだったりするんだよね・・・

「先行って待ってる」

文博はバスルームから出ていった。

⏰:07/01/02 11:26 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#102 []
『おまたせ』

濡れた髪を拭きながら
バスタオルを巻き
文博の元へ・・・

「おいで」

優しく呼ぶ文博に
引き寄せられるように
近づき抱き合った。



ごめん博・・・
友梨は意志薄弱だね・・
どっちが好きかわかんない。

⏰:07/01/02 12:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#103 []
博とは何でもない
ただの友達。

それに博は友梨に特別な感情なんてない。

友梨が勝手に気になってるだけ。

罪悪感なんて感じる必要ないのにばっかみたい。


何度も体を重ね
感じ合った

「友梨・・・愛してる」

偽りの言葉を呟き
文博は果てた

⏰:07/01/02 19:35 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#104 []
友梨はやっぱり
いけなかった。

愛を感じてないから?

いつか・・・

いつか本当に愛し合った人と結ばれたとき・・・

その時にいければ

それでいい・・・

その人と出会うまで
友梨はきっといけない。

文博は"その人"じゃない

⏰:07/01/02 19:41 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#105 []
二人並んで上向きに
寝ころんでいたとき

文博が友梨の携帯を取り
メールを見だした。

『何見よん?』

文博に訪ねる

「誰?こいつ。」

『ん?誰?』

携帯を覗き込むと
博のメール。

『あぁ・・・』

⏰:07/01/02 19:46 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#106 []
「誰やて!!俺に言えんような奴か??」


何で?

文博が怒る意味が
わからないし

文博にどうこう言われる
筋合いはない。

文博にとって友梨はただの

・・・ただのセフレ



『友達やさ。』

⏰:07/01/02 19:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#107 []
冷たく答えた。

にも関わらず
文博は質問攻め。

「毎日メールしよんやん」

『文博と違って構ってくれる』

「えらい長文メールばっかやないか」

『話題も出してくれるし絵文字もちゃんと使ってくれるからメール返す気になるの。メールしてて・・・楽しい・・』

「ハート多くね?」

『普通じゃない?』

⏰:07/01/02 19:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#108 []
「友梨のこと好きなんじゃね?」


『ないね!!』

「分からんやら?告ったん?」


わかるよ。
聞かなくても分かる。

博の中には元カノが・・・
マキちゃんがいる。


『もぉいいろ!?返して。』

「やだ。博ってどんなやつ?」

⏰:07/01/02 20:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#109 []
画像boxから
博の写メを見つけた文博は・・・

勝手に削除した。


「こんなやつどこがいいん?」

『良い人やよ』

「俺とどっちが良い?」

『・・・今は・・・博かな・・・』

言えた・・・
文博じゃなくて博って言えた!!


「かっこよくないやん・・・」

⏰:07/01/02 20:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#110 []
『不細工でもないやん。』

「俺の方がかっけーよ!!」

自棄になる文博。

「タイプじゃないやん。なぁ??友梨のタイプと全然違うのに何で写メ見て切らんかったん?」
だんだん早口になる。
パニクってる様子


それもそうか。
今までの友梨じゃ
あり得ないことだもんね・・・

⏰:07/01/02 20:11 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#111 []
『好き・・・なの・・・悪く言わんといて・・・』

「それ本気で言っとん?」


『だからね・・・文博・・・今日はけじめつけにきッッ・・・』

最後まで言わないうちに
文博は友梨の上に乗り
狂ったように腰を振る

「ききたくねぇ!!」

『ごめん・・・もう・・・きめ・・・た・・・こと・・だか・・・ら』


自分が振ったくせに
今更手放したくないなんて
もう無理だよ。

⏰:07/01/02 20:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#112 []
文博はもう一度果てた・・・


帰る時間が迫る



『帰ろっか』

そう言って
服を着る。

お金を払い
ホテルを後にした。

駅に着くと

「今日は・・ありがとな。会えて良かった。・・・犯すようなことして悪かったな」

⏰:07/01/02 20:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#113 []
『ぅぅん。友梨こそ・・・会えて良かったょ。ありがと。』

どんなに最低な人でも
やっぱり・・・
愛した人に変わりはないから

別れは辛い。


でも最後に見たのが
泣き顔なんて嫌だから

涙が出る前に

文博に背を向けて
ホームへと歩きだした。

⏰:07/01/02 20:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#114 []
「友梨!!!!!」

文博に呼び止められ
笑顔で振り返る


『なにー??』




「幸せになれよ!!博ってやつにちゃんと気持ち伝えろよ!!友梨はツエーで大丈夫や!!!!」


ありがとう・・・

ありがとう文博・・・

⏰:07/01/02 20:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#115 []
『おうッッ!!!任しとけ↑↑』

最後くらい
かっこつけさせて・・・

『幸せになってね!!』


それだけ言うと
また背を向けて歩きだした。


もう振り返らない。


決めたから。

⏰:07/01/02 20:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#116 []
電車に乗ると
以外に空いていて

楽に席に座れた。


電車が出発してすぐ
博にメールを送った。

"今から帰りまぁす"


―送信完了―


画面は一気に涙で滲んで見えなくなった。

⏰:07/01/02 21:00 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#117 []
元カレに会いに行った女を

元カレと体を重ねたことを

博はどう思うかな・・・

嫌われても仕方ない

だってそれだけのことをしたから。

でも話すって決めた。



帰る間中
博へどう話すかを考えていた。

⏰:07/01/02 21:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#118 []
文博との距離は
遠くなり

博との距離が
近くなる。





秋風が吹く10月。



一つの恋に
終わりを告げた―――。

⏰:07/01/02 21:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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