それでも君が
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#601 [
]
そして迎えた三日後。
何事もなく一日が過ぎ
いつものように
まったり電話。
その時だった!!
ガタガタと音を立て
部屋が揺れた。
地震っ!!!!
:07/03/28 16:41
:D902iS
:☆☆☆
#602 [
]
六時半過ぎだった。
小さな地震が起きた。
友梨は
怖さのあまりに
鳥肌が立った。
地震じゃない。
博にだ。
「ほら〜ゆったろ?小さくてよかったな。」
『……』
:07/03/28 16:43
:D902iS
:☆☆☆
#603 [
]
うそでしょ・・・
うそって言ってよ・・・
てか何コレ・・・
驚くのも無理ない。
そう。
三日前,博が予言した
地震が本当にきたんだから。
「これが俺の力。信じる?」
『うそだ・・・ありえない。何これ!?えっ!?えっ!?』
:07/03/28 16:47
:D902iS
:☆☆☆
#604 [
]
それからしばらくして
友梨は博の力を
知ることとなった。
"シックスセンス"
博が友梨の小説を
探し出すことが出来たのも
その力らしい。
友梨はその力に興奮し
ほら一ヶ月後の友梨だ。
とかいろいろ聞いてみた。
:07/03/28 16:50
:D902iS
:☆☆☆
#605 [
]
きっと博には見えてたね。
二人の未来。
友梨と博の
これからも。
全部全部――――。
知らなくていい未来も
そこにはあった・・・。
:07/03/28 16:52
:D902iS
:☆☆☆
#606 [
]
「一ヶ月後の友梨は痩せとるな。」
『まじで〜?やった♪』
「二ヶ月後の友梨は元に戻って・・・制服姿で踊っとるぞ(笑)」
『なんだそれ〜?』
「知るかよ

3ヶ月後の友梨は〜・・・・・」
『うんうん!!』
「ガリッガリやぞ!?」
:07/03/28 16:56
:D902iS
:☆☆☆
#607 [
]
この時はまだ
知らなかったんだ。
言葉を深くまで
追求することもせず
"痩せる"
と言うことが嬉しかった。
『博は〜?ねぇ、博の未来はぁ?』
呑気な友梨の問いかけに
博の言葉は
あまりにも現実離れ
したものだった・・・
:07/03/28 17:00
:D902iS
:☆☆☆
#608 [
]
「俺さぁ・・・四月に死ぬかも。」
え・・・・
今なんて?
『冗談キツイよ〜(笑)』
「まじまじ!!俺の3ヶ月後が見えん。」
『何言って・・・』
「本当やさ。まじかよ・・・俺命短っ!!(笑)」
:07/03/28 17:03
:D902iS
:☆☆☆
#609 [
]
なんで・・・
なんで笑ってんの?
冗談だからだよね?
『きっと3ヶ月後までは見えんのじゃない?』
そうだよ。
きっとそう・・・。
「いや。俺だけ見えん。友梨も和也も祥平も。みんなみえる。だけど俺だけ・・・」
嘘だよ。嘘だ。
そんな事あるはずかない。
:07/03/28 17:07
:D902iS
:☆☆☆
#610 [
]
博の方が
ずっとずっと怖いのに。
ショックなんて言葉じゃ
言い表せなかった
だろうに・・・
なのに
友梨大泣きして。
死なないで。
って。
友梨を置いていかないで。
って泣き続けた。
:07/03/28 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#611 [
]
いつもなら
「嘘やさ。ばーか(笑)泣くなって」
って言ってくれるのに
友梨がどんなに泣いても
言ってくんなかった。
信じたくないのに。
涙が出るのは
やっぱり怖いから。
失いたくない・・・
:07/03/28 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#612 [
]
大切な人が
こんなにも元気なのに
いなくなるなんて
信じられないし
信じたくない。
だってまだ17だよ?
神様・・・
連れて行くには
まだ早くないですか?
博が何をしたんですか?
こんなにも
優しい人なのに・・・
:07/03/28 18:26
:D902iS
:☆☆☆
#613 [
]
『死ぬときは一緒だよ。』
「いや。」
あっさり断られた。
『やだ。友梨が博守る!!』
「無理やな。」
確かに
そうかもしんないけど
やってみなきゃわかんない。
:07/03/28 18:29
:D902iS
:☆☆☆
#614 [我輩は匿名である]
:07/03/28 22:02
:SH902iS
:☆☆☆
#615 [
]
応援age
:07/03/30 14:27
:D902iS
:☆☆☆
#616 [
]
:07/03/30 16:06
:D902iS
:☆☆☆
#617 [
]
断固として
博の未来を受け付けず
電話越しに
"いやだ いやだ"
と泣き続ける。
「どうしようもない」
そんなこと言わんといて。
友梨の寿命が縮んだって
構わない。
もっと一緒にいたい・・・
お願い・・・
:07/03/30 16:12
:D902iS
:☆☆☆
#618 [
]
『運命なんて努力次第で変わるよ!!』
生きることに
もっと執着してよ。
博がいなくなったら
悲しむのは
友梨だけじゃないから・・・
博はそれでいいの?
こんな短い人生で
満足できるの?
この時の博の言葉を
今も忘れることが出来ないでいる・・・
:07/03/30 16:17
:D902iS
:☆☆☆
#619 [
]
「友梨・・・?」
『・・・』
「運命なんてないんやよ。」
一瞬呼吸が止まった。
運命が・・・ない?
:07/03/30 16:26
:D902iS
:☆☆☆
#620 [
]
運命なんてない。
全部必然だから。
人間なんて
神様からしたら
小さいもの。
神様の手の中で
おどらされてるだけ。
だから
運命なんてない。
:07/03/30 16:47
:D902iS
:☆☆☆
#621 [
]
「わかった?」
わかんないよ。
どうして?
怖いとか思ってよ!!
博の言葉の意味は
きっと凄く深いもの。
友梨が思うより
ずっと・・・
:07/03/30 16:57
:D902iS
:☆☆☆
#622 [
]
『友梨にはわからん。』
「解るとき来るさ。」
解るとき・・・
博の言葉の意味が
解る頃はたぶん
もう遅いだろう。
友梨バカだから。
身を持って体験しないと
わかんない。
:07/03/30 17:08
:D902iS
:☆☆☆
#623 [
]
「誰にも言うなよ」
そう言われ
友梨はこの重すぎる現実を
誰にも話せないでいた。
第一,話したところで
信じてもらえるはずがない。
大丈夫。
友梨が一人で守ってみせる。
何を犠牲にしても――――
:07/03/31 16:40
:D902iS
:☆☆☆
#624 [
]
まだ12月。
まだ時間はある
出来るだけ
考えないように過ごした。
おはようから始まるメール。
おやすみと切る電話。
まるで
何もなかったかのような
変わりない日常
唯一変わったことと言えば
夢に魘されるように
なったこと。
:07/03/31 16:44
:D902iS
:☆☆☆
#625 [
]
夢にある人が出てきた。
「幸せになれよ」
目が覚めると友梨は
急いで電話を手にし
ダイヤルを押す。
何コールかして
懐かしい声。
『もしもし?文博?』
:07/03/31 16:50
:D902iS
:☆☆☆
#626 [
]
「ゆりっ!!コレ何?家電?てかケー番変えたやら?繋がらんかった」
『あー・・・ごめん』
悪びれた様子もなく
一応謝る。
番号を変えてから
必要最低限の人にしか
番号を教えてなかったし
アドレスも消したから
文博に教えるはずがない。
:07/03/31 16:55
:D902iS
:☆☆☆
#627 [
]
ましてや男なんて。
博以外
特に必要ない。
ただ相談相手とか
お世話になった先輩には
一応教えた。
文博の番号は・・・
なんとなく覚えてた。
もう友梨の中で
文博は特別じゃない。
:07/03/31 20:51
:D902iS
:☆☆☆
#628 [
]
「久々やなぁ〜どした?彼氏にぞっこんの友梨が電話してくるってことは,別れたとか?喧嘩?何かあったんやら?」
文博は一人で
テンポよく喋ってる。
確かに
『彼氏出来たから連絡してこんといて』
って言ったのは友梨やしな。
何かあったって思うのは
自然な流れ
:07/03/31 20:58
:D902iS
:☆☆☆
#629 [
]
文博の近況なんか
右から左。
そんな事どうだっていい。
興味ない。
『友梨の話きいてよ。アンタの近況やら聞くのはその後。』
でた!!
超自己中発言。
「はい。すみません。なんでしょうか?友梨様」
と文博。
:07/03/31 22:21
:D902iS
:☆☆☆
#630 [
]
とは言ったものの・・・
"誰にも言うな"
って言う博の言葉が
頭から離れず
喉まで出かかった言葉を
何度も飲み込んだ・・・
だけど
やっぱり怖かった・・・
ごめんね,博――――。
:07/03/31 22:28
:D902iS
:☆☆☆
#631 [
]
―――――。
『信じて・・・お願い!!』
「本気・・・?」
泣きながら話す友梨に
気を使ってか
文博はそっと問いかける。
『お願い・・。』
:07/04/02 08:16
:D902iS
:☆☆☆
#632 [我輩は匿名である]
あげます!!!


:07/04/02 15:50
:D902i
:☆☆☆
#633 [
]
「信じるよ。友梨がそんな真剣やもんな!!大丈夫か?」
『大丈夫なわけないじゃん』
それから一時間ほど
話して電話を切った。
当然眠れるはずもなく
朝を迎え
何もなかったかのように
学校へ行く。
もうすぐクリスマスだ。
:07/04/04 14:10
:D902iS
:☆☆☆
#634 [
]
クラスの話題は
クリスマス一色。
彼氏がいる子で固まって
雑誌とかみながら
いろいろ語ってる。
かたやフリーの子も
集まってクリスマス会を
するらしい。
友梨はどちらともなく
ミナと2人で
クリスマスの計画中!!
:07/04/04 14:13
:D902iS
:☆☆☆
#635 [
]
初めて二人で過ごす・・・
ううん。
初めて彼氏と過ごす
クリスマス。
今までクリスマスはずっと
フリーだったから
今年は
クリスマスが近づくにつれ
ドキドキワクワクしてた。
:07/04/04 14:20
:D902iS
:☆☆☆
#636 [
]
博とも
クリスマスの話題で
盛り上がってた。
バカップルな友梨達だから
それはもう
幸せそうで。
これから起こる悲劇を
誰が予想しただろう・・・
:07/04/04 14:23
:D902iS
:☆☆☆
#637 [
]
:07/04/04 14:28
:D902iS
:☆☆☆
#638 [
]
:07/04/06 04:34
:SH902iS
:☆☆☆
#639 [
]
―2006.12.24―
AM 08:32
藤岡発 大山行きバスに
乗った。
イヴのバスは
沢山の人が乗ってて
友梨の大嫌いな
アイツもいた。
友梨はそいつと離れた
席に座った・・・・
「あれ?友梨ちゃん?」
:07/04/06 12:54
:D902iS
:☆☆☆
#640 [
]
えっ?
『あれ!?美優ぢゃん!!』
声の主は
同じクラスのアイドル
小花美優。
小学校の時から
モデルやってて
すごい可愛い子。
「博サンのとこ?」
『うんっ♪美優は・・・彼氏できたの?』
:07/04/06 12:57
:D902iS
:☆☆☆
#641 [
]
「あれ?言ってなかった?」
『聞いてないよー(>_<)』
この間別れたばっかで
クリスマスはフリーだ!!
とか言ってたのに
やっぱ可愛い子は違う。
彼氏は2つ上の社会人で
大山の人らしい
:07/04/06 13:01
:D902iS
:☆☆☆
#642 [
]
写メを見せてもらうと
まさに美男美女!!
『めちゃくちゃお似合いじゃん!!!』
と思わず声をあげるほど。
「そんな事ないよ

釣り合わない。」
いえいえ。
あなた十分美しいです。
「カッコイイ彼氏とか羨ましいな〜笑」
:07/04/06 13:04
:D902iS
:☆☆☆
#643 [
]
別にカッコイイ彼氏が
欲しい訳じゃない
友梨の中では博が
一番だし。
ハッキリ言って
美男はタイプじゃない。
一応会話の流れとして
言っただけだったんだけど
思わぬ返事が返ってきた
:07/04/06 13:08
:D902iS
:☆☆☆
#644 [
]
「アタシは友梨ちゃん達みたいなカップルいいな。って思うよ?お互い無理してない感じ。すごいお似合いやと思うよ。」
『・・・///』
友梨は単純だから
誉められると照れます。
そのまま言葉を受け入れ
喜びます。
『ありがとっ!!』
:07/04/06 13:11
:D902iS
:☆☆☆
#645 [
]
でも美優は
無理して付き合ってんのかな?
可愛い子も
大変なんだな。
友梨普通でよかった(笑)
(お似合いかぁ〜///)
やっぱり照れる
:07/04/06 13:13
:D902iS
:☆☆☆
#646 [
]
博は起きてから
ずっとメールくれた。
"もうすぐ着くよ"
とメールを送り
ちょっと遅刻で
大山バスセンターに到着。
待ち合わせは
近くの公園。
:07/04/06 13:16
:D902iS
:☆☆☆
#647 [
]
地下道を走り抜け
公園に着いた。
真ん中のベンチ。
チャリを止めて
友梨に背を向け
携帯をいじってる姿が。
友梨はそっと近づき
『おはよっ☆』
うわっ!!びびったー!!
って・・・・・あれ?
:07/04/06 13:20
:D902iS
:☆☆☆
#648 [
]
「おはよ」
ありゃ?
ビックリせんのかい


『遅くなってごめんね。』
博の隣に座り
アプリやってる博に
寄りかかり
『会いたかった・・』
「俺も〜」
感情こもってない!!
:07/04/06 13:24
:D902iS
:☆☆☆
#649 [
]
まぁいつもこんな感じ。
だけどホントは
喜んでくれてるんだよ。
とりあえず場所変更〜☆
薬局へ向かった。
今日最大のイベントを
行うのに必要な"アレ"を
買いに行くために。
:07/04/06 13:56
:D902iS
:☆☆☆
#650 [我輩は匿名である]
:07/04/06 15:36
:N701i
:☆☆☆
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