それでも君が
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#287 []
「バレたんや・・・ごめん」


え?

待って。
どういう意味?

『なんで?』


「非通知設定できてなくて・・・お前んちから電話かかってきて友梨返せって・・・・・」


そんな・・・

⏰:07/02/01 20:09 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#288 []
「だから・・・ごめん。」


そう言って車を止めたのは
少し離れた場所にある
道の駅。

『裕クンのばか!!裏切り者!!友梨が家帰ったらどうなるか分からんでこんな事できるんやさ!!』


信じてた裕クンの
まさかの裏切りと

帰宅後の恐怖で

頭がパンクしそうだった

⏰:07/02/01 20:16 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#289 []
「もうすぐお母さん来るで待っとけよ。ちゃんと話し合えよ」


話し合う?

今更話す事なんてない
てか
話したくもない


『あんたに頼った友梨がバカやった。最低!!もう連絡せんといて』

⏰:07/02/01 20:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#290 []
パニクってる友梨は
自分のことで精一杯で

裕クンが友梨に
してくれた優しさなんか
忘れてた・・・



この日の事実を知るのに
時間はかからなかった

友梨は
最低なことをしました

裕クンが大人なんだって
実感し涙することになる

⏰:07/02/01 20:22 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#291 []
『じゃあね!!』

嫌みったらしく
一言投げるようにはくと
荷物を持って車から降りた



「おいっ!!ゆり!!!!!」



夜の静かな住宅街に
二人の声がこだまする


今考えると恥ずかしい///

⏰:07/02/01 20:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#292 []
追いかけてくる足音が
突然消えた


チャンスと思い
走って逃げた


「友梨!!!待って・・・友梨お願い話を聞いて・・・」



その声に
背筋が凍るような感覚を覚えたのを今でも忘れられない・・・

⏰:07/02/01 20:33 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#293 []
『・・・・・!!』

腕を捕まれた。

その力は肉離れしたかと思うくらい強い力で
友梨は振り払えなかった

『痛いなっ!!触んなよ!!放せって!!!!!』

「友梨・・・どうして・・・??」


そう。
しっかりと腕を掴んだのは
母だった・・・

⏰:07/02/01 20:40 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#294 []
『あんたの顔なんか見たくない!!!放してよ!!!!!』


「放さんよ。絶対に放さん」



震える手で
友梨の肩を掴んだ
母の顔は
涙でグチャグチャだった・・・



「帰ろう・・・??」

⏰:07/02/01 20:43 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#295 []
「探したんよ・・・無事でよかった・・・」

そう言って嫌がる友梨を
無理矢理抱きしめた



大嫌いなはずの母

憎いはずの母

なのに・・・

なのに涙が止まらなかったのは

かけがえのない
たった一人の母親だから。

⏰:07/02/01 20:46 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#296 []
母に手を引かれて
しぶしぶ車へと向かった

「ご迷惑おかけしました。仕事中なのに・・・」

ペコペコと頭を下げる母に


「いえいえ。ちゃんと話し合ってください。それから・・・友梨ちゃんの話聞いてあげてください」

と返す裕クン。

二人のやりとりを
聞き流しながら車に乗った

⏰:07/02/01 20:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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