それでも君が

そう決めた日から
友梨は直球を投げ続けた。

『はや惚れてまった!』

『会いたいよー』

『博みたいなんが彼氏やったら友梨幸せやわぁ』

誰だって気付く。
さすがの博も
友梨の気持ちに
気付いてくれたと思う･･･

10月22日
友梨は告白を決意した。

って言っても
普段から告ってるようなもんだっけど

『ねぇねぇ』

「ん？」

いけっっ!!!
友梨がんば!!!
大丈夫。いけるって!!

『あのさ･･･』

普段はポンって出てた
"好き"って言葉が
いざ告白するとなると
なかなか言えない･･･

「うん」

『えっと･･･』

「なんよ??笑」

『どんな髪型好き？』

はい,バカ。

"どんな髪型好き？"

じゃねぇーよ!!

そんなんが聞きたいんじゃないのに･･･

「断然ショート!!笑」

しかも友梨ロングやし
ダメじゃんか↓↓

思いがけないところでの
撃沈に肩を落とす。

何度も喉まででかかってる

"スキ"

の二文字が
どうしても出ない･･･

勇気がない･･･

でも友梨この時
博となら絶対に幸せになれるって思ったんだよ？

―次の日の夜―

そんな友梨に転機が訪れる

話題は
今まで付き合った人数や
エピソード。

聞いてて泣きたくなる位
モテる博に
少し苛立ちを感じ始めた時
何気なく出た言葉･･･

『なら友梨13人目～笑』

「かもな♪」

『まじで～やったぁ↑笑』

『え??そういう事言うと本気にするよ～』

「別にいいよ。」

『･･･友梨真剣にスキなんやけど･･･博それは友梨のことスキって意味??』

「どうやろなぁ～笑」

『なんや～冗談か!!笑』

「ん～好きやお??」

『･････』

へ？
今好きって言った??

夢か??

え??
え??
え

!!!!

『まぢ!!??』

「嘘に聞こえる??」

『うん』

「･･･ホントやさ

」

嘘みたい･･･

うれしかった。
すっごい
すっごい
うれしかった･･･

信じられなくて
夢じゃないかって
びっくりした･･･

『両思い･･??』

「やな☆笑」

調子に乗った友梨は･･･

『あ!!待った!!』

「何？」

『まだ付き合ってないよね？友梨達。』