それでも君が
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#19 []
〜♪

電話???

―裕クン―

近所のお兄ちゃんからだった

『もしも〜し☆』

「おぅ!!俺。元気しとるか??」
『もち☆裕クンわぁ??てかどうした??かけてくるなんて珍しいぢゃん(笑)』

よく相談にのってもらってたから友梨からかけることがほとんどだった。

⏰:06/12/29 10:05 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#20 []
だから予想外の着信相手にちょっと驚いた。

「いや〜暇やったから(笑)」

『暇つぶしか友梨ゎ!!(笑)』

「そんなんじゃね〜けど。。。最近相談してこんから彼氏とうまくやっとんか心配してやったんじゃ!!」

そう言えば
別れたことも言ってなかった

ずっと博に相談してたから。

話した方が
いいよね?別れたこと。

⏰:06/12/29 10:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#21 []
『あんね〜友梨振られた☆』

笑って言った。

『理由は毎日会えないからやって!!まぢ自己中!!調子のんなって感じやし!!』

「なんやそれ・・・」

話すスピードがます。

『電話帳に女いっぱい入ってたんよ!!しかもメールも友梨と平行しながら毎日他の女ともしてた!!』

「・・・」

⏰:06/12/29 10:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#22 []
『しかもメールみたんよ。彼女欲しいなって言ってたんよ!!他の女に!!!!!じゃあ友梨はなんやったん?ねぇ!!!??どう理解したらいい??何信じたらよかった???』


答えは見えてた

友梨が卒業したって
文博はやり直す気なんてない


現実から逃げようとする自分に
言い聞かせてきた。

だけど心は
ついてきてくれない・・・

⏰:06/12/29 10:23 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#23 []
溢れる涙は
枕を濡らした。

「今から行くよ・・・」

何も言わず
話を聞いた後
裕クンは寂しい声でそう言って
電話を切った。


友梨はパジャマのまま
上着を羽織り
ハンカチを握りしめて
家を出た。

秋の夜は
少し肌寒かった。

⏰:06/12/29 10:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#24 []
いつもの場所に
見慣れた車。

裕クンはもう来てた。


『ごめん・・明日仕事やよね?』

「かんけーねぇ。」

こんなはずじゃなかった

笑って昔話に出来るはずだった。

なのに・・・

⏰:06/12/29 10:32 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#25 []
裕クンは黙って震える友梨を抱き寄せてくれた。

「こんなになるまで無理すんなって・・・ばかじゃねぇの・・・」

久々に感じた
人の温もりに涙がでた。

『ごめん・・・』

泣いててそれ以上話せなかった。


「泣くな・・・??」

⏰:06/12/29 10:37 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#26 []
黙ってうなずいた。


寂しいとき
辛いとき

一人じゃ怖くて眠れない日

裕クンはきまって
傍にいてくれた。

当たり前だと思ってた
裕クンの存在は

あなたを傷つけてました・・・

⏰:06/12/29 10:42 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#27 []
「まだ好きなのか?」

『わからん』

「そか・・・」

『悔しい・・・』

悔しい・・・
悔しいよ。

文博じゃない。
自分が。

学習能力ないから。
何度男に騙されたら
信じられなくなるんだろ・・・

⏰:06/12/29 10:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#28 []
車の中は
静かな洋楽が流れた。

裕クンは
友梨のお兄ちゃん的存在で

裕クンにとっても友梨は
妹のような存在でしかない。

だから
お互い体を求めたりはしない。

⏰:06/12/29 10:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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