それでも君が
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#24 [
]
いつもの場所に
見慣れた車。
裕クンはもう来てた。
『ごめん・・明日仕事やよね?』
「かんけーねぇ。」
こんなはずじゃなかった
笑って昔話に出来るはずだった。
なのに・・・
:06/12/29 10:32
:D902iS
:☆☆☆
#25 [
]
裕クンは黙って震える友梨を抱き寄せてくれた。
「こんなになるまで無理すんなって・・・ばかじゃねぇの・・・」
久々に感じた
人の温もりに涙がでた。
『ごめん・・・』
泣いててそれ以上話せなかった。
「泣くな・・・??」
:06/12/29 10:37
:D902iS
:☆☆☆
#26 [
]
黙ってうなずいた。
寂しいとき
辛いとき
一人じゃ怖くて眠れない日
裕クンはきまって
傍にいてくれた。
当たり前だと思ってた
裕クンの存在は
あなたを傷つけてました・・・
:06/12/29 10:42
:D902iS
:☆☆☆
#27 [
]
「まだ好きなのか?」
『わからん』
「そか・・・」
『悔しい・・・』
悔しい・・・
悔しいよ。
文博じゃない。
自分が。
学習能力ないから。
何度男に騙されたら
信じられなくなるんだろ・・・
:06/12/29 10:47
:D902iS
:☆☆☆
#28 [
]
車の中は
静かな洋楽が流れた。
裕クンは
友梨のお兄ちゃん的存在で
裕クンにとっても友梨は
妹のような存在でしかない。
だから
お互い体を求めたりはしない。
:06/12/29 10:50
:D902iS
:☆☆☆
#29 [
]
しばらく沈黙が続く。
洋楽だから
何喋ってんのかわかんないけど
切ない歌詞なんだろうなって思った。
なんとなくだけど。
「ドライブいくか??」
『ありがと・・・』
:06/12/29 10:52
:D902iS
:☆☆☆
#30 [
]
裕クンの優しさに
甘えてた。
「元気出せよ!!」
そういってmihimaruGTの
気分上々にCDを切り替え
隣で鼻歌を歌い出す
忘れよう
そう強く思った。
:06/12/29 11:04
:D902iS
:☆☆☆
#31 [
]
どこへ行くともなく
延々と走った。
ふとケータイの時間を見たとき
一通の新着メールが来ているのに気づいた。
相手は見なくても
予想がついた。
"博"
一つずつボタンをおし
メールを開いた。
:06/12/29 12:35
:D902iS
:☆☆☆
#32 [
]
「わかった



待ってます


」
家を出てスグ返ってきていたメール。
『ひろ・・・し・・・』
"今からちょっと遊びに行って来まぁす

帰ったらまた

するね




"
帰らなきゃ行けない・・・
何やってんだろ・・・
:06/12/29 12:41
:D902iS
:☆☆☆
#33 [
]
『・・・りたい・・・』
「ん??なんて??」
裕クンの鼻歌が止まる
『帰りたい・・・』
目に涙を溜めて帰りたいと言うアタシに裕クンはとても驚いていた。
なんで泣いてんのか
何で胸が苦しいのか
自分でもよく
わかんなかったけど・・・
博の事が気になって仕方なかった。
:06/12/29 12:47
:D902iS
:☆☆☆
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