それでも君が
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#31 []
どこへ行くともなく
延々と走った。
ふとケータイの時間を見たとき
一通の新着メールが来ているのに気づいた。
相手は見なくても
予想がついた。
"博"
一つずつボタンをおし
メールを開いた。
:06/12/29 12:35 :D902iS :☆☆☆
#32 []
「わかった
待ってます
」
家を出てスグ返ってきていたメール。
『ひろ・・・し・・・』
"今からちょっと遊びに行って来まぁす
帰ったらまた
するね
"
帰らなきゃ行けない・・・
何やってんだろ・・・
:06/12/29 12:41 :D902iS :☆☆☆
#33 []
『・・・りたい・・・』
「ん??なんて??」
裕クンの鼻歌が止まる
『帰りたい・・・』
目に涙を溜めて帰りたいと言うアタシに裕クンはとても驚いていた。
なんで泣いてんのか
何で胸が苦しいのか
自分でもよく
わかんなかったけど・・・
博の事が気になって仕方なかった。
:06/12/29 12:47 :D902iS :☆☆☆
#34 []
裕クンはそっとケータイを覗くと
『わかった。』
と言って今きた道を戻った。
「友梨さ・・・」
『ん??』
「夜中に抜け出して盛りな男と会ってて犯されるかもとか思わんわけ??」
なに・・・??
何が言いたいの??
:06/12/29 12:54 :D902iS :☆☆☆
#35 []
犯される???
友梨が裕クンに???
考えたこともなかった。
考えたくなかった。
わがままな話かもしれない。
だけど
裕クンはお兄ちゃんみたいな存在だからこのままの関係がいい
・・・なんて
言えるわけなかった。
:06/12/29 13:01 :D902iS :☆☆☆
#36 []
『裕クンはそんな人じゃないよ。だから安心してる。じゃなきゃパジャマのまま出てこないよ』
「ブッ・・・やよな!!わりぃ、変なこと聞いたな俺。」
ホントだよ。
裕クン・・・
友梨鈍いから
いっぱい傷つけたね。
ごめんね・・・
:06/12/29 13:06 :D902iS :☆☆☆
#37 []
泣きつかれてか
アタシはいつの間にか
眠ってしまった
ケータイを抱いたまま・・
・・・―
「着いたぞ」
『ん〜・・・』
あくびをしながら起きあがる
:06/12/29 15:39 :D902iS :☆☆☆
#38 []
『ありがと・・・』
そう言ってドアに手をかけた
「・・・やで・・・・」
『ん??』
聞き取れなくて
聞き返したけど
「なんでもない」
って言われた。
:06/12/29 15:48 :D902iS :☆☆☆
#39 []
『なんやそれ!!(笑)まぁいーゎ。おやすみ。』
「おぅ!気をつけてな」
二回手を振って
裕クンに背を向け
家へ入っていった。
部屋にはいると
スグに博にメールを送った。
起きてるはずないと
知りながらも
30分経っても返信のないケータイを見つめ悲しくなった。
:06/12/29 15:53 :D902iS :☆☆☆
#40 []
メール途中で切ったのは
友梨なのに
わがままだよね・・・
もしかして好き・・・???
・・・んなわけないか。
まだ顔も知らないのに。
『ないない。絶対ない!!』
そう言って
またブレーキをかけた
:06/12/29 15:59 :D902iS :☆☆☆
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