2006,夏恋
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#67 [主]
ガラッ

「ハァッ、ハァ…ごめん。」


中村くんだった。
制服で、大きなエナメルを持ち、顔からは汗がでている。

「えっ、あっナカムラくん?」

「もぅ学校しめるらしいよ。はやくしろだって」

あたしと中村くんは誰もいない廊下を走った。
静かに時が流れる中、あたしたちは暑さも体にまとわりつく汗も
なにも気にせず

誰もいない廊下を走りつづける。
そして、知らない間に笑っいてた。

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⏰:07/01/08 11:52 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#68 [主]
「…ッ、ギリギリセーフッ」

「ハァ‥ハァッ、間に合って、よかった…ね」

あたしたちがついたときは先生が校門を閉める前で、なんとか間に合った。

「白石たったあれだけで体力なくなってんの?おまえ一応運動部だろ〜?」

中村くんはあたしを見て笑った。あたしは
「うるさいなぁ〜」と一言いい、中村くんを見る。

─目が合った瞬間、何かを感じた─

中村くんはすぐ目をそらし、暑いと言って自分の顔に手で風をおくる。

あたしは恥ずかしさと、何か胸の奥にあるモヤモヤがとれなくて
中村くんから目がはなせなかった。

⏰:07/01/08 12:11 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#69 [主]
そのあと「いつまでみてんだよ」と、怒られ
あたしたちは小さな公園のブランコに腰をおろした。

中村くんは疲れてるにもかかわらず、あたしにたくさんのことを話してくれた。

部活のこと、クラスのこと、トモダチのこと…

あたしは、なんだか生まれて初めて話を聞く子供のようで

中村くんの口から出る一つ、一つのことばに目を輝かせていた。

⏰:07/01/08 12:22 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#70 [主]
でも、恋愛の話は一切してくれず
あたしは今、中村くんに彼女がいるのか気になった。

こんなにかっこよくて、しかも2年生なのにエースで…
まわりの女の子たちがほっとくはずない。

でも、今日まともに話したのにそんなの
あたしには聞く勇気すらなくて…

モヤモヤが残ったまま、中村くんとは手を振って別れた。

⏰:07/01/08 12:31 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#71 [アツシ]
おもしろいです
続きを楽しみにしてます

⏰:07/01/08 12:42 📱:N901iC 🆔:2ZCWVo22


#72 [主]
家に帰り、シャワーも浴びないまま
あたしは眠りにつく。


公園で蚊にさされた足首を蒸し暑さが邪魔するなか

なかなか眠れずに
明後日から始まる、全国高校野球の夏の予選について考える。

あたしが中村くんに出会い、1年が過ぎようとしていた……。

⏰:07/01/08 12:42 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#73 [主]
アツシさん

ありがとうございますショボィですがこれからも読んでくれると嬉しいデス

⏰:07/01/08 12:45 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#74 [アツシ]
魔法の図書館に書いたらURL貼ってください

⏰:07/01/08 12:46 📱:N901iC 🆔:2ZCWVo22


#75 [主]
アツシさん

わかりました
読んでくださいね+゚

⏰:07/01/08 12:54 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#76 [主]
「そういえばさー、明日から夏大だねー」

期末試験中のお昼休み。
売店で1番安いフルーツ牛乳を買っていつもの踊り場に座る。

「そうだね。加奈はいくでしょ?」

「南が行くなら♪南はもちろん行くよね?」

加奈はメロンパンをもぐもぐさせながら聞いてきた。
日差しのせいで
一気にフルーツ牛乳がぬるくなる。

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⏰:07/01/08 17:22 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


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