2006,夏恋
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#72 [主]
家に帰り、シャワーも浴びないまま
あたしは眠りにつく。
公園で蚊にさされた足首を蒸し暑さが邪魔するなか
なかなか眠れずに
明後日から始まる、全国高校野球の夏の予選について考える。
あたしが中村くんに出会い、1年が過ぎようとしていた……。
:07/01/08 12:42
:N701i
:lomz9ptw
#73 [主]
アツシさん
ありがとうございます


ショボィですがこれからも読んでくれると嬉しいデス

:07/01/08 12:45
:N701i
:lomz9ptw
#74 [アツシ]
魔法の図書館に書いたら

URL貼ってください

:07/01/08 12:46
:N901iC
:2ZCWVo22
#75 [主]
:07/01/08 12:54
:N701i
:lomz9ptw
#76 [主]
「そういえばさー、明日から夏大だねー」
期末試験中のお昼休み。
売店で1番安いフルーツ牛乳を買っていつもの踊り場に座る。
「そうだね。加奈はいくでしょ?」
「南が行くなら♪南はもちろん行くよね?」
加奈はメロンパンをもぐもぐさせながら聞いてきた。
日差しのせいで
一気にフルーツ牛乳がぬるくなる。
jpg 18KB
:07/01/08 17:22
:N701i
:lomz9ptw
#77 [主]
「…なぜに加奈ちゃんに決め付けられなきゃいけないのよ。」
ズズズッと音をたて、あたしは残りのフルーツ牛乳を飲みほす。
加奈はムッと頬をふくらまし、残りのメロンパンをごみ箱に捨てた。
「もぅっ、中村くんがでるでしょ〜。応援しなきゃじゃんっ」
「あぁ〜。でも付き合ってるわけじゃないし‥期末挟んでるし。」
加奈は、あたしを説得したがなかなか行く気になれなかった。
:07/01/08 17:34
:N701i
:lomz9ptw
#78 [主]
「ってかメロンパンもったいない。あたしが食べてあげたのに」
あたしは話をそらし、チャイムより先に立ち上がった。
さがった靴下をあげ、つぶした牛乳パックをごみ箱に捨てる。
「話しそらさないで〜。とにかく明日むかえにいくからね」
加奈は相変わらずスカートのほこりを、パンパンッとはらい立ち上がって
いつものように先に教室に戻っていった。
:07/01/08 17:50
:N701i
:lomz9ptw
#79 [主]
ミーンミーンミーン
踊り場にある窓をあけるといつもと違う蝉の声と一緒に
野球部の昼練をしてる姿が見えた。
暑さや体から出る汗より、あたしは中村くんが気になって気になって仕方なく
目がはなせなかった。
夏大の始まりを表すように、グランドには
"夏大まであと1日"
と書いてある看板があり
なんだか、あたしを熱くさせた。
:07/01/08 18:03
:N701i
:lomz9ptw
#80 [主]
チャイムが鳴る時間に近づき、野球部はグランドから少しずつ姿をけしていく。
あたしは窓から半分顔を出し、たまにくる涼しい風にあたっていた。
「しーらーいーしッ」
─"…………誰?"─
下を見ると、泥だらけになった中村くんが手をふっていた。
「中村くん!?」
「おまえ何やってんのー?」
中村くんは、真っ黒い日焼けした肌に白い歯を出して笑った。
:07/01/08 18:16
:N701i
:lomz9ptw
#81 [主]
「ただ、暑いから出てたのッ。中村くん早く着替えないとチャイム鳴っちゃうよ」
と、あたしが言った瞬間に予鈴のチャイムが鳴った。
中村くんは「やべっ」と言いあたしの視界からいなくなる。
窓を閉めようとしたとき
ミーンミーンミーン
蝉の声が聞こえた。
:07/01/08 18:25
:N701i
:lomz9ptw
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