2006,夏恋
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#47 [主]
「でたっ、南の強がり癖。本当はうれしいくせに♪」
加奈はそういって、あたしの鼻をピンッと叩いた。
「もう〜。」
あたしは怒ってるんだか、嬉しいんだかわからず加奈と笑い合って
最後に「ありがとう」と付け加えた。
:07/01/07 07:24
:N701i
:s.uGeus6
#48 [主]
家に着き、携帯を見ると受信1件となっていた。
誰だろう…?
部屋に入りベットに倒れこむあたし。
そしてメールを見てみると知らない人からだった
件名:こんばんは。
本文:中村です。今日いきなりアドレスなんか聞いてごめん。
:07/01/07 07:31
:N701i
:s.uGeus6
#49 [主]
「な、なかむらくん!?」
あたしはビックリして声に出してしまった。
家に帰る途中に中学のトモダチと話こんでしまったため、すっかり中村くんのことを忘れていた。
そして、中村くんからのメールで今日のことを思い出したのだ。
メールとしばらく睨めっこして10分ほどたつ。
あたしは返事をどうしようか悩み、答えを出した結果加奈に電話することに決めた。
:07/01/07 07:37
:N701i
:s.uGeus6
#50 [主]
プルルルル…。
「はーい。加奈です」
「もしもし、あたし。」
あたしは携帯を片手に窓を開けてベランダに出た。
昼間と違い、夜は蝉の声もうるさくはなく
風も少しだけひんやりと頬をなでる。
「おおー。どうした?」
「うん、あのさ…」
あたしは中村くんからメールがきて、どう返事しようか悩んでいることを
1時間くらいかけ、加奈に話した。
:07/01/07 07:42
:N701i
:s.uGeus6
#51 [主]
加奈からかえってきた答えはただ一つ。
「はやくさー返事しなよー」
たったのこれだけ。
ちゃんと聞いてるのか?
って思ったけど、あえて口に出さずあたしは電話を切る。
そして、電話を切ってから2つの疑問があたしの頭の中を飛びかった。
なんで加奈は中村くんを知っていたんだろう
なんで中村くんはあたしにアドレスを聞いたのだろう
それは後にわかることだった。
:07/01/07 07:47
:N701i
:s.uGeus6
#52 [主]
その日は中村くんに短めの返事をして、あたしは眠りにつく。
ジジジジジ…
「ん…うるさいなぁ」
あたしはうるさい蝉の声で目を覚ました。
なんでこんなにうるさいのかと、思いながら起きると部屋の柱に1匹蝉がとまっている。
昨日ベランダの窓を開けっ放しにして寝たためか
と、あたしはため息をついた。
今日も暑くなりそうだ。
:07/01/07 07:54
:N701i
:s.uGeus6
#53 [りな]
『いつか、きっと…』
のトピ主のものです


主サンの表現力
見習いたいです

続きが気になります

頑張ってください


:07/01/07 12:21
:P903i
:jkvZbwKY
#54 [主]
りなさん
ありがとうございます


そういってくださると嬉しいデスッ

+゚
りなさんの小説も見に行ってみます



お互い頑張りましょう

:07/01/07 17:41
:N701i
:s.uGeus6
#55 [主]
「おい、何やってんだっ」
「…っ。すみませんッ」
あたしは放課後の教室にただ1人。加奈を待っていた
窓越しに聞える野球部の声が耳に入ったり出たりして寝ようと思っても
なかなか眠りにつけない。
蒸し暑い中、野球部の人たちは汗を流しながら頑張ってるというのに…
あたしは扇風機を自分の方だけに風がくるように設定をして
そのうえ下敷きで顔を仰いでいた。
:07/01/07 17:48
:N701i
:s.uGeus6
#56 [主]
夕日で教室が真っ赤に染まったとき、廊下からバタバタと足音がした。
顔を仰ぐ手をとめ、あたしは足音のする方を向く。
その足音は教室の前まで来て止まった
「かなー?」
あたしは加奈だと思いドアを開けると
目の前にいたのは…
坊主頭に少し汚れたユニホーム…赤く染まり顔をよく見えなかったが、すぐに中村くんだとわかった。
:07/01/07 17:56
:N701i
:s.uGeus6
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