2006,夏恋
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#59 [主]
時計を見ると、もう8時を過ぎていた。
野球部が練習しているグランドには誰もいなく学校内にもあたしだけ? って感じの雰囲気が流れている。
窓から時折入ってくる涼しい風だけが、あたしが今いる現実を表しているのだった。
あたしは、中村くん待ちを諦めカバンを持ち、帽子を探す。
眩しいくらいの蛍光灯の下いても見つからない。
「帽子どこ〜?」
帽子を探しているあたしがガラスに反射してうつった。
帽子は、あたしの頭の上だった。
:07/01/07 18:39
:N701i
:s.uGeus6
#60 [我輩は匿名である]
おもしろい

:07/01/07 20:07
:D902i
:a/R9kUik
#61 [主]
匿名さん
ありがとう
ございます


:07/01/08 10:04
:N701i
:lomz9ptw
#62 [咲夜]
:07/01/08 10:40
:N700i
:iZGZmf8o
#63 [主]
咲夜さん
ありがとう
ございます


こんな小説読んでくれて嬉しいです


:07/01/08 10:46
:N701i
:lomz9ptw
#64 [咲夜]
スゴク楽しいですょ



続きが楽しみですヾ(QεQ`*)
:07/01/08 10:48
:N700i
:iZGZmf8o
#65 [主]
:07/01/08 10:52
:N701i
:lomz9ptw
#66 [主]
─"なにやってんだ…"─
あたしは中村くんの帽子をとり、ため息をついた。
時計の針はもう8:30をしめしている。
グランドも廊下も、そして職員室も電気が消え
あたしと外で鳴いている蝉はおいてけぼり。
そのとき…
:07/01/08 11:43
:N701i
:lomz9ptw
#67 [主]
ガラッ
「ハァッ、ハァ…ごめん。」
中村くんだった。
制服で、大きなエナメルを持ち、顔からは汗がでている。
「えっ、あっナカムラくん?」
「もぅ学校しめるらしいよ。はやくしろだって」
あたしと中村くんは誰もいない廊下を走った。
静かに時が流れる中、あたしたちは暑さも体にまとわりつく汗も
なにも気にせず
誰もいない廊下を走りつづける。
そして、知らない間に笑っいてた。
jpg 41KB
:07/01/08 11:52
:N701i
:lomz9ptw
#68 [主]
「…ッ、ギリギリセーフッ」
「ハァ‥ハァッ、間に合って、よかった…ね」
あたしたちがついたときは先生が校門を閉める前で、なんとか間に合った。
「白石たったあれだけで体力なくなってんの?おまえ一応運動部だろ〜?」
中村くんはあたしを見て笑った。あたしは
「うるさいなぁ〜」と一言いい、中村くんを見る。
─目が合った瞬間、何かを感じた─
中村くんはすぐ目をそらし、暑いと言って自分の顔に手で風をおくる。
あたしは恥ずかしさと、何か胸の奥にあるモヤモヤがとれなくて
中村くんから目がはなせなかった。
:07/01/08 12:11
:N701i
:lomz9ptw
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