もう二度と・・・
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#6 [林奈]
遅くなりましたが、うちの名前は“林奈”偽名です。他の人の名前も偽名にしますのでご了承ください。


友達はみんないい子で、うちを慕ってくれてた。
いつからだろう。そんな周りがうっとうしく感じるようになったのは・・・。
相変わらず家はいつも重い雰囲気。そんなストレスを発散するのは学校だった。

⏰:07/03/30 13:11 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#7 [林奈]
バカ騒ぎして勉強もしない。先生からもよく叱られてばかり。うちといつも一緒にいた、“亜由美”も“涼子”も同じ。うちらはそんな毎日が楽しかった。

⏰:07/03/30 13:48 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#8 [林奈]
けど1年経っても兄の状態は変わらなかった。母は毎日のようにうるさく言う。そのうち兄が中学卒業。兄の強い希望で、高校進学はしなかった。
きっともうどうでもよかったんだと思う。15歳にして、兄は自分の人生を諦めてた。
うちはそれが何だか悲しくて仕方なかったんだ・・・。

⏰:07/03/30 23:44 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#9 [林奈]
そして母はそのイライラをうちに、“暴力”という形でぶつけてきた。


「あんたのせいだよ!あんたが頭悪いからお兄ちゃんにプレッシャーがいって、おかしくなったんだよ」


意味の分からない理由ばかり並べてきてはうちを叩いた。
顔じゃなく、お腹とかに。
うちはだんだん自分のいる世界が何なのか分からなくて、しかもまだ中2の自分に、“自由”なんてモノはないから、ただひたすらに耐えてた。

⏰:07/03/31 04:13 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#10 [林奈]
祖父も祖々母もうちはあまり可愛くないらしい。勉強ができる兄ばかり昔から可愛がってた。だから、うちが母に叩かれても知らん顔。もちろん父もだ。
それでもうちは何とも思わない。いや、思うのが怖かった。できなかったんだ。

⏰:07/03/31 04:16 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#11 [林奈]
現実から目を反らす事を覚えた。
まだ14歳なのに。
そんな現実を考えたくないから、うちはめいいっぱいバカ騒ぎしてた。次第に帰るのが夜になり、それでも親は何も言わない。
その時思ったんだ。


『うちはいらない子なんだね』って。



みんな兄ばかり心配して、うちの存在を忘れてない?
何度も聞きたくなった。けど、できなくて、寂しくて・・。

⏰:07/03/31 04:22 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#12 [林奈]
そんな生活の中、涼子に初の彼氏ができた。


「林奈!うちね、彼氏できたんよ」


「まじで?おめでとう!誰なん?」


「3組の前田くん。告られた!でね、カッコいいから付き合ったんよ」



羨ましかった。彼氏がいれば、彼氏に夢中になれるのに。
うちは切実に思ってた。

⏰:07/03/31 04:28 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#13 [林奈]
涼子は前田くんとの時間を大切にするようになってた。亜由美もうちも、そんな事何とも思わなくて、涼子の幸せそうな顔を見るのが嬉しかった。まだケイタイがなかった。だから家電での会話、登下校のデートがすごい楽しいらしい。


「うちらも早く彼氏ほしいね」


亜由美と何度言い合ったかわからない。

⏰:07/04/01 09:27 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#14 [林奈]
夏休みに入り、家にいる時間が多くなった。夜中まで起きて昼まで寝てる。そしてまた家族の中で変化が起きてた。
母が昼間いない。うちは働き始めたもんだと思ってた。

⏰:07/04/01 09:47 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#15 [林奈]
けど祖父が言った。

「またパチンコか」

「パチンコ行ってるの?」


「知り合いが見たってよ。お前の母親はとんでもないな」


少しショックだった。ギャンブルに対していいイメージなんてないからショックだったんだ。

⏰:07/04/01 10:09 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


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