もう二度と・・・

三時間半前に出会ったばっかのうちらは、後先考えることなく付き合った。

お金じゃなく、彼自身を好きになる日は必ず来る。

うちはそう信じた。

信じたはずなのに・・・。

家まで送ってもらった時はもう朝日が差し込んでた。
トモミとヒロコはまだ起きてた。

「やっと帰ってきた！心配したんだよ」

「ごめん。海まで行ってた」

「ならいいけどさ」

ニコニコのうちに、ヒロコはまた聞いてきた。

「朝っぱらからニヤニヤしてなに？」

「実は付き合うことにしたんよ」

「は？」

「貢いでくれるとか言うし、いいかなと思って」

二人はあっけにとられてた。

「まじで？」

「うん」

「ラッキーやん。でもあの子１９くらいでしょう？あんたに貢ぐ金あんの？」

「あるんじゃない」

二人は少し不思議そうに言ったけど、反対はしなかった。

昼間目が覚めて、携帯を開ける。

―着信２０件―

ジュンからだった。

“なにこれ？”

うちはすぐにジュンに電話した。何かあったのかと思った。

「もしもし。ごめん寝てた。どうしたの？何かあった？」

「ごめんな。少し話したかったから、電話したけど出ないから何回もしちゃってさ。ごめん」

「いいよいいよ。仕事は？」

「今日は夜勤だから、今から少し寝るよ。電話ありがと」

電話を切ったあと、ジュンのそんな所が可愛らしいと思ったんだ。

それがいつしか可愛いとは思わなくなるなんて・・。

想像もつかなかった。

ジュンは大手の車の会社に勤めてる。夜勤と昼勤があるらしい。

８時半から１７時半までの決まった時間に終わるわけじゃない。だからそんなに縛られずに、援交ができると思った。

誰か読んでくれてるかなよければ感想ください

ジュンの夜勤中に、またうちは仕事に繰り出した。

そしてまた３万を頂き、帰る。
援交を、“天職”だと思ってたうち。

ほんとにほんとにバカな女だった。

そして時々ジュンとのデート。
ドライブや買い物。普通のカップル。
ジュンは優しくて、いつもうちを優先に考えてくれる。
そんなジュンに、うちはほんとに恋をし始めてた。

前田くん以来恋をする事が怖くて、オヤジやナンパしてきた相手に恋なんて望まなかった。

だから自分でも変な感じがして仕方なかったんだ。