もう二度と・・・
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#19 [林奈]
亜由美はうちがいることを喜んだ。そして遊びまくって、夜中に帰る毎日。お金なんてない。だから駅前を毎日うろついてナンパしてくるヤツらについていってた。
警戒心なんてない。何か起きるかもしれない。そう思うだけでワクワクしてた。

⏰:07/04/02 23:36 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#20 [林奈]
そんな日、うちと亜由美に声をかけてきた男がいた。


「一人2でどう?」

意味が分からなかった。
“2”って何?うちは聞いた。


「二万って事だよ」

亜由美もうちも食い付いた。

⏰:07/04/03 13:52 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#21 [林奈]
「何するの?」


「俺とエッチするだけ」


速攻で断った。中年の男とやるなんて考えただけでも吐き気がする。しかもまだ処女だし。


14歳の時は、まだ純粋に考えることもできてた。

⏰:07/04/03 14:06 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#22 [林奈]
帰り道、亜由美と笑い合ってた。あんな男とやるわけないやん。“エンコー”なんてお金に汚い人がやるもんだ。うちらはそう思ってた。
“薬”と“援交”だけは絶対にしない。あの頃のうちらはそう決めてた。
決めてたはずなのに、うちの中で心の歯車が狂いだすには時間はかからなかったんだ。

⏰:07/04/04 01:16 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#23 [林奈]
昼間、亜由美の家で寝てた。その時しきりに玄関のベルが鳴る。寝ぼけたまま亜由美はドアを開けた音がした。そしてすぐ階段を上がってくる足音が聞こえてきた。


“なに?”

そう思った時、亜由美の部屋のドアが開いた。

⏰:07/04/04 01:19 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#24 [林奈]
うちはその人の顔を見た。
母だった。母はうちを見るなり、頭をぶってきた。


「あんた何してるの!帰るよ」


「何しにきたん?うちは帰らん」


「よそ様の家に転がり込むなんてどういう神経しとるの?」

うちが何か返そうとした時腕をつかまれ、頬を殴られた。うちは仕方なく家に帰ることにした。

⏰:07/04/04 01:23 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#25 [林奈]
青春の家出は一週間であっけなく終わった。
帰り道、母に聞いてみた。


「うちが心配だったから来たの?」


「心配なんてしんわ。お兄ちゃんもあんな風で、あんたも何かしでかしたら近所に何言われるかわからんでしょ」



“そういう事か”


少しでも期待した自分が恥ずかしくなった。
やっぱりうちはいらない子なんだね。

⏰:07/04/04 01:31 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#26 [林奈]
誰か読んでますかね心配ですm

⏰:07/04/04 02:10 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#27 [林奈]
家に帰り、またうちは母に殴られる。そしてお決まりの言葉を吐く。


「あんたさえいなければ」


もうどうでもよくなった。


「あぁうちは死んだ方がいいんやろ?なら殺してくれ」


「殺す?あんたごときに捕まりたくないわ!自分で死ね」


“うちは殺される価値もないんだ”


14歳の夏。うちは本気で死ぬことを考えた。

⏰:07/04/04 02:16 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#28 [林奈]
その日から一週間、亜由美からの電話も出たくなくて、家に閉じこもった。
兄と軽くかぶる。だからうちはまた夜に家を出て散歩をするようになった。

⏰:07/04/04 02:24 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


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