もう二度と・・・
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#280 [林奈]
まず非通知の電話。そしてポストにうち宛てのハガキ。
『絶対殺してやる。覚えてろよ』
テレビのドラマに出てくるような、新聞を切り取った紙が貼り付けてあった。
:07/05/06 13:26 :W43CA :☆☆☆
#281 [林奈]
急ですいません。これからは、『うち』を『私』に変えて書いていきたいと思います。ご了承下さい。
:07/05/06 17:25 :W43CA :☆☆☆
#282 [林奈]
ハガキを見た瞬間、背筋が凍り付いた。私だけじゃない。
トモミもヒロコも。
「アイツ頭おかしくない?やっぱ元カノが言った事本当だったんだよ」
冷静にヒロコが言った事が益々私を恐怖へと誘う。
“どうしよう”
頭が真っ白になってた。
:07/05/06 17:29 :W43CA :☆☆☆
#283 [林奈]
「でもさ、さすがに犯罪はしないよね?そこまでジュンも馬鹿じゃないよ」
「林奈、何を言ってるん?首絞めたり、こういうハガキ送り付ける時点でもう犯罪なんだよ」
トモミの言う事は正しい。けど、何もない事を信じたくて仕方なかった・・・。
:07/05/06 17:32 :W43CA :☆☆☆
#284 [林奈]
ジュンに別れを告げた事は後悔はしてない。
私も怒ってたとはいえ、元カノの話をしてしまった事は後悔してる。
「これからどうなるんだろう」
ふと私はつぶやいてた。
するとヒロコから出た提案。
「引っ越そう。このままじゃおちおち寝てられないよ」
私は二人に申し訳なくて涙が出た。
:07/05/06 17:38 :W43CA :☆☆☆
#285 [林奈]
そんな私に二人は優しかった。
「林奈、あんたは悪くないから泣かないの!うちらは大丈夫だからさ」
二人は笑ってくれてた。
それだけでも救われた気がした。
:07/05/06 17:41 :W43CA :☆☆☆
#286 [林奈]
何とかその夜は過ぎ、朝になってた。
ヒロコは親戚の人に電話をしていた。
未成年の私らがアパートを借りるには、保証人が必要だからだ。
ヒロコを可愛がっている親戚のおばさんが来てくれた。
:07/05/06 17:44 :W43CA :☆☆☆
#287 [林奈]
全ての事情を話し、おばさんは怒った。
「保証人になるのは構わないよ。けどね、本当は親元にちゃんと帰った方がいいんだよ。そんな男はあんたらだけじゃどうにもならないと思うよ」
「わかってます。けど、実家には絶対戻りたくないんです」
必死に訴える私に、おばさんはやっと承諾してくれたんだ。
:07/05/06 17:48 :W43CA :☆☆☆
#288 [林奈]
今までいたアパートの保証人もおばさん。ヒロコは一度も滞納した事はない。だからおばさんは、ヒロコを信用していたから、新しいアパートを探してくれた。
私は怖くて外にも出れない。
いくらジュンが仕事中だとしても、休んでまでどっかで待ち伏せしていたらとか考えたら、怖くて仕方なかったんだ。
:07/05/06 17:51 :W43CA :☆☆☆
#289 [林奈]
私の不安を取り除こうと、トモミとヒロコは一緒にいてくれてた。
それが嬉しい反面、申し訳なかった。
けど、心底思ったことがある。
“血の繋がった親よりも、二人の方が何十倍も信じられる”ってこと・・・。
:07/05/06 17:54 :W43CA :☆☆☆
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