もう二度と・・・
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#589 [林奈]
ご飯を食べることも、トイレに行くことすらも忘れ、気付いたらお昼。
私はようやくアキヤにメールした。
『あのメールは本気なんだよね?』
すぐに返事は来なくて、来たのは夕方だった。
:07/06/08 13:27 :W43CA :☆☆☆
#590 [林奈]
電話がかかり、アキヤと会った。
何から聞けばいいのか分からず、アキヤを横にしても何も言えなかった。
:07/06/08 13:29 :W43CA :☆☆☆
#591 [林奈]
「あんなメールしてごめん」
「急に何?」
「俺、親の事話してなかったよな?」
「うん」
アキヤは深刻な顔をしながら話してくれた。
:07/06/08 13:31 :W43CA :☆☆☆
#592 [我輩は匿名である]
:07/06/08 15:19 :P902iS :☆☆☆
#593 [我輩は匿名である]
:07/06/08 15:20 :P902iS :☆☆☆
#594 [我輩は匿名である]
:07/06/08 21:28 :N701i :☆☆☆
#595 [林奈]
アキヤの親は、アキヤが7歳の時に渡米した。お父さんがアメリカで起業した。アキヤは英語も分からないし、知らない土地に行くのが怖くて、親戚の家に預けられたそうだ。正月しか会えない事に、いつしか慣れてきた何年か前、お父さんの持病が悪化している事を、お母さんから聞かされたそうだ。
:07/06/09 08:45 :W43CA :☆☆☆
#596 [林奈]
そんな時、私と出会い、アメリカに行く事を先延ばししていたアキヤ。私との結婚を考え、お母さんに言うと反対された。私をアメリカに連れてくる事は、私にとって大きな負担になるから。けどお父さんのあとを継げるのはアキヤしかいない。アキヤは随分悩んだ。私を待たせるわけにはいかない。だから別れようと思ったらしい。
アキヤの気持ち。
複雑だった・・・。
:07/06/09 08:59 :W43CA :☆☆☆
#597 [林奈]
嫌われたわけではない。
けど、私はどう答えればいいのか分からなかった。
「なぁもう一度聞いていいか?今の仕事好きか?」
「好きだよ」
「そっか。俺な、お前の仕事を辞めさせてまで付いて来て欲しいなんて言えない。それにお父さんも許すはずがないだろ。娘を知らない土地に快く送り出す親なんていないよ」
:07/06/09 09:06 :W43CA :☆☆☆
#598 [林奈]
アキヤの気持ちは決まってた。
私は泣くとかそんなものすら越してしまうくらい、辛かった・・・。
「行かないでよ」
何度言いたくなっただろう・・・。
:07/06/09 09:10 :W43CA :☆☆☆
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