〇ニ番目の四季〇

｢…？苦し…どうしたの？｣

｢会いたかった｣

…言葉が出なかった。

高橋さんがこんな風に言ってくれたのは初めてだった。

しばらく抱き締められた後、体を離した。

｢イヴとクリスマス楽しかったですかぁ？｣

二日分の辛さのお返しに、いじわるく聞いてやった。
あたし可愛いげないから。　

｢あんまり…ゆりちゃんの事ばっか考えてたから、
や、まじで。｣

少し恥ずかしそうに高橋さんは言った。

高橋さんはｸｰﾙでかっこよくて
大人だと思ってたけど、
実際めちゃくちゃ自己ﾁｭｰでわがままで
照れ屋な人だった。

だからこそ気持ちを言葉にしてくれたのが
胸に響いた。

｢そっかーあたしに夢中だね♪笑｣

照れ屋な高橋さんの為に茶化して返す。

｢ほんとだよ～やばいなぁ…笑｣

そう言ってｴﾝｼﾞﾝをかけた。

車でイルミネーションのﾄﾝﾈﾙを潜って

ツリーを見て

26日にかかったあたし達のクリスマスは終わった。

疲れてたはずなのに
会いに来てくれた。

恥ずかしそうに伝えてくれた。

抱きしめてキスしてくれた。

とてもとても幸せだった。

冬が過ぎて
春がきて、
あたしは高校３年になった。
　

ゆリさ～ﾝ！
そうですよね～
愛せる人に出会えたｺﾄが素晴ら∪いですよね(*∩∀∩)

あた∪、ゆリｻﾝ・隼人ｻﾝを見たこともないけど、２人が好きです(*≧∪≦)
応援∪たくなる！

ゆリｻﾝも隼人ｻﾝもツライ思いいっぱい∪てきたと思うけど…これｶﾗも２人で支えあって頑張って下さいね！
これｶﾗも陰ながらであリますが、応援∪てますね!
そﾝぢゃあ…この話∪が完結∪たときまた感想させてもらいます！ファイト～

高橋さんとの関係は続いていた。

何度もこのままじゃダメだと思いながら、
結局離れられずにきた。

身体を重ねて、
都合の良い愛を貰って、
だけど指輪は輝いたままで、

あたしに腕枕をしながら彼女と電話する事もあった。

来るか来ないかわからない連絡を
夜中まで待つのも

平気な顔も
強がりも

もう精神的に限界だった。

そんな時同じクラスの裕也に告白された。

バスケ部のｷｬﾌﾟﾃﾝで人気のある奴。

１年の時にも告白されて断っていた。

今回も…
やっぱり無理だ。
　　

｢ごめん…｣

｢なんで？彼氏いるん？｣

｢…彼氏…はいないけど｣

あたしは泣いていた。
誰の前でも泣かなかったのに。

｢どーした？！大丈夫！？｣

…何度大丈夫って言ってきただろう。

本当は大丈夫なんかじゃないよ。

本当は２番なんか嫌だよ。
　

涙が止まらないあたしに
裕也はﾕﾆﾌｫｰﾑを押し付けた。

｢これで拭け！｣

｢ぅん………うわ！くっさ！！！｣

｢あ？！なに？(笑)｣

｢汗臭いわっ！！｣

｢仕方ねーだろハンカチなんて持ってねーんだから！｣

裕也は恥ずかしそうにﾕﾆﾌｫｰﾑを奪った。

その姿に一瞬惹かれた自分がいた。

｢ありがと…涙止まりました(笑)｣

｢そりゃよかった！｣

帰りながら高橋さんの話しをした。

裕也は自転車を引きながら聞いていた。

｢そっか…じゃあゆりはそいつが好きなんだ。｣

｢…うん｣

｢…でも俺待つから。話しくらいならいつでも聞けるし！あんま一人で抱えんなよ！｣

｢…ありがと｣