〇ニ番目の四季〇
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#185 [ゆり]
隼人は黙ったまま
俯いていた。


息が整ったと同時に
「寒くない?」
とあたしは聞いた。


大丈夫と言ったけど
風邪引きそうで心配で…

でも終電はもうなかった。
 

⏰:06/05/31 07:49 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#186 [我輩は匿名である]
>>140-185

⏰:06/05/31 10:36 📱:D902i 🆔:3Mn76otg


#187 [ゆり]
「どうしよう…」

呟く様に隼人が言った。

帰れない。

「シャワー浴びなきゃ風邪引くよ?」

この時二人に[タクシーで帰る]って答えはきっとなかった。

隼人が迷ってるのは分かった。

ホテルに連れ込む訳にもいかないって
思ってくれたんだろうな。
 

⏰:06/05/31 13:24 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#188 [ゆり]
だけどあたしはもう隼人の事が好きだって認めていたし

躊躇はなかったんだ。

だから隼人の言葉より早く
「いいよ」
と少し笑って言った。


隼人は少し混乱した顔をしながら
冷えた掌であたしの手を握った。
 

⏰:06/05/31 13:25 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#189 [ゆり]
「ゆりちゃんワックスもってる?」

「ケープしか持ってないよ」

「まじ?じゃあ俺サラサラヘアになっちゃうじゃん」

「見物だね(笑」

そんな会話をしながら
ホテルに入った。


さっきまで高橋さんに会ってたはずなのに

もう隼人だけでいっぱいだった。

誰も乗り越えさせてくれなかった
壁を

隼人は簡単に越えさせてくれたんだ。
 

⏰:06/05/31 13:26 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#190 [ゆり]
当時のあたしは
ラブホなんて数回しか行った事なかったから

なんか慣れた手つきで部屋選んで
エレベータ-に乗る隼人を見て

本気で妬いたの覚えてる。


あたしって自分から元カノの話聞いといて
本気でキレるタイプだから。笑

⏰:06/05/31 13:29 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#191 [ゆり]
部屋に入った。

それなりに気まずかったりする。

「早くシャワー浴びなよ」

あたしの言葉で
混乱した顔のまま
隼人はお風呂に入って行った。

あたしはソファーに座ってテレビのチャンネルを持った。

夜に慣れたあたしでも
やっぱり緊張していた。

⏰:06/05/31 13:32 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#192 [ゆり]
タイミング良くエロ番組(あれはPLAYBOYだった)が映る。

「うわッ外人すごッ」

あたしは苦笑いで見ていた。

外人って本当に「イエス!」とか「カモン!」って言うんだって
初めて知った。笑


飽きたあたしはまたチャンネルを変えて
普通の番組を見てた。

するとバスローブ着た隼人登場。

「バスローブだ!」

叫ぶあたし。

だって憧れだったんだもん。
お風呂上がりにバスローブ☆

⏰:06/05/31 13:33 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#193 [ゆり]
「えっあ、うん」

戸惑った隼人がなんか可愛かった。

焦った様に
「ゆりちゃんはシャワー浴びる?!」
って聞いてきた。

一瞬ドキッ。

だけどすぐに興味はバスローブへ…

⏰:06/05/31 13:37 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


#194 [ゆり]
「女の子用のバスローブかな?!」だの
「似合うかな!?」だの
ぎゃーぎゃー言いながらあたしは洗面所の方へ行った。


シャワー室に入り
溜め息。

「はぁ〜〜…」

(なんか…展開早くないかな?…あたし軽く見られるかな?)

そんな事考えてた。
 

⏰:06/05/31 13:40 📱:V703SH 🆔:SVEbQfnA


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