〇ニ番目の四季〇
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#465 [ゆり]
「何でついてくんのよ〜」

「だって料理見るの好きなんだもん」

「じゃあ先輩が作ってよ」

「やーだよー」

慶太は笑いながら冷蔵庫を開けて
手際良くチャーハン完成。

「うまいッ!!」

本当感動した。

「よかった〜」

テレビを付けて
二人で見ながら食べた。
なんでいきなりこの子とご飯食べてんだろう、みたいな気持ちで。
 

⏰:06/06/12 22:11 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#466 [ゆり]
「あ〜お腹いっぱい!ごちそうさま!」

「ごちそうさま〜!」

あたしは慶太と自分の食器を持って立ち上がり台所に向かった。

洗っていると急にテレビの音が消えた。

振り返ると慶太がリモコンを持ってた。

「なんで消すの〜あたしニュース聞いてたのに」
食器を拭きながら言う。

「先輩早くこっち来て」
いつもより少し低い声に驚いた。
 

⏰:06/06/12 22:12 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#467 [ゆり]
「なに?」

食器をしまい
手を洗って慶太のところに行くと

ベットに座った慶太があたしの手を思いっきり引っ張った。


次の瞬間にはもう慶太が上にいて

両手はすごい力で押さえられてた。
 

⏰:06/06/12 22:14 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#468 [ゆり]
時間が止まったみたいに
何秒か目が合ってた。

目が反らせないってこういう感じか。

「コラ何してんの」

自分でも謎だけど
妙に落ち着いてた。


「抵抗しないの?笑
しないならやっちゃうよ?」

目は笑ってなかった。
 

⏰:06/06/12 22:16 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#469 [ゆり]
手を振り離そうとしても

ビクともしない。

男ってこんなに強いの?


「まじでやめて」

そう言った瞬間

セットされてたかの様に
バッグの中であたしの携帯が振動した。
 

⏰:06/06/12 22:20 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#470 [ゆり]
ブーブー…

あたしは助かった!と思った。

「ちょ…携帯鳴っとる。出なきゃ…」

顔を背けた。


「だーめ」

慶太は静かにそう言って
あたしの首筋にキスをした。

嫌でも体が反応する。

足をバタバタさせても
慶太はやめない。
 

⏰:06/06/12 22:23 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#471 [ゆり]
いつの間にか携帯も鳴り止んでた。

隼人だったと思うと
なんとも言えない気持ちになった。


「先輩…もう俺にしときなよ」

手が胸に触れた。

弱い首筋を舐められて
胸も触られて
感じない訳なかった。

隼人が他の女といた光景が頭をよぎると

やけになろうとする自分もいた。
 

⏰:06/06/12 22:27 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#472 [ゆり]
部屋に上がったんだから
何かある事くらい
予想してたじゃん。

顔もいいし一回くらい
いいじゃん。

隼人だってやってるんでしょ?




でも嫌だ。
彼氏に浮気されて
他の男に付け込まれて
当て付けみたいにヤルなんて

あたしそこまで弱くないはず。
 

⏰:06/06/12 22:30 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#473 [ゆり]
今なら戻せるものも

きっと戻せなくなる。

それくらい好い加減
身に染みて分かってるから。
 

⏰:06/06/12 22:33 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


#474 [ゆり]
「ねぇほんとにやめて」


あたしの真剣な声に
慶太が顔を上げた。


「離して」

その言葉で
強めていた手を緩め
あたしから体を離した。

あたしも体を起こした。

慶太は下を向いたまま
何もしゃべらない。

あたしも言葉が見つからなかった。
 

⏰:06/06/12 22:34 📱:V703SH 🆔:enZ4xznQ


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