〇ニ番目の四季〇
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#475 [ゆり]
雨音だけが部屋に響いて聞こえた。
隼人と付き合った日も
隼人をもう一度信じようと決めた日も
こんな雨の日だった。
:06/06/12 22:36 :V703SH :enZ4xznQ
#476 [ゆり]
ねぇ隼人
今どこで誰といるか知らないけど
証は外してない?
あたしの指には
ちゃんと光ってるよ。
:06/06/12 22:39 :V703SH :enZ4xznQ
#477 [ゆり]
「なんで…?」
「え?」
慶太の声でハッとした。
「なんであの人なんですか?
…浮気してんのに」
「…」
隼人が誰とヤッたとか
それが嘘とか本当とか
実際もうどーでもいい。
:06/06/12 22:40 :V703SH :enZ4xznQ
#478 [ゆり]
頭では分かってるよ。
そんな男ほんとは捨てたい。
でもどうしようもない。
こんなに誰かを失いたくないなんて
初めて思ったから。
:06/06/12 22:41 :V703SH :enZ4xznQ
#479 [ゆり]
「なんでだろ…
あたしもわからん。
だから困ってる」
「困ってるんだ(笑」
慶太が優しく笑った。
「本当になんであいつなんだろうね」
溜め息混じりに言うと
「俺なら幸せにしてあげるのに」
慶太はそう呟いた。
:06/06/13 07:19 :V703SH :LVTpf/zg
#480 [ゆり]
「…」
あたしは隼人に
幸せにしてもらえる自信なんてない。
あたしが隼人を
幸せにしてあげられる自信もない。
でも未来に
二人なら幸せになれるって確信がある。
だからあたしは
隼人じゃないと
ダメなんだ。
きっと。
:06/06/13 07:22 :V703SH :LVTpf/zg
#481 [ゆり]
「あたしは今でも
じゅーぶん幸せだよ」
当たり前の幸せに慣れちゃいけない。
それは高橋さんとの恋愛で
あたしが学んだ事。
何かを貰うとか
そうゆんじゃなくて
ただ名前を呼んで貰える
あたしとの時間を過ごしてくれる
それだけで
十分。
:06/06/13 07:27 :V703SH :LVTpf/zg
#482 [ゆり]
「やっぱりあたしは
あいつじゃなきゃダメだ」
「…あっそ」
「…うわ〜ムカつく言い方」
「俺のがムカついてるし。
女なんて誰でも簡単に落ちたのに」
「そーやって女見下してるからダメなんだっつーの」
「確かに(笑」
「…あたしも部屋上がったりしてごめん」
:06/06/13 07:33 :V703SH :LVTpf/zg
#483 [ゆり]
「ほんとだよ。(笑
でもあんだけマジに拒否られたの初めてだから…
どうしたらいいかわからんくなった(笑」
「うん…ごめん」
何故か頭を下げて謝る自分。
それを見て慶太が笑った。
「なんか全然イメージと違いますね(笑」
:06/06/13 07:37 :V703SH :LVTpf/zg
#484 [あやぽん]
:06/06/13 13:44 :SH700i :hNDxLBss
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